2013年8月26日月曜日

塩と帯に関して

「塩」の旧字体は「鹽」です。
ずいぶんと難しい漢字ですね。

「塩」を用いた苗字は200種類以上もあります。
そのうち、「塩川」、「塩崎」、「塩沢(塩澤)」、「塩田」、「塩野」、「塩原」、「塩見」、「塩谷」あたりが10000人以上もいそうなメジャーなものです。
ただし、旧字体を使っていたのは「鹽田」のみでした。
それもウェブの「写録宝夢巣」で1件のみでした。
新字体と旧字体でかなり形が違う上、読みにくく書きにくい漢字なので、用いられにくいのでしょうか?
読み方としては、ほぼ「しお」で良いと思います。
ごく稀に、例えば「塩野」と書いて「えんの」と読むと紹介されているものもありました。これらは実在を確かめるのが大変です。

「塩梅」という苗字があります。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、石川県と愛媛県の2ヶ所で集中しています。
このうち、石川県では主に「あんばい」と読み、愛媛県では「しおうめ」と読むそうです。
これが「塩」を「しお」以外の読み方をするのが明らかな唯一の例でした。


「帯」の旧字体は「帶」です。
こちらは40種類くらいしかありませんですが、旧字体を用いているものも多かったです。
読み方は「おび」が多いですが、「たい」と読むものもあります。
「たて」と読むものもあって、「帯壁(たてかべ)」、「帯辺(たてべ)」という苗字がありました。

「堅帯」という苗字があって、これで「たてわき」と読みます。
実在も確かめられました。

「帯刀」と書いて「たてわき」と読む苗字は、それほど珍しいものではないですが、「堅帯」で「たてわき」というのは難読です。

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