2013年8月15日木曜日

躰と数と薮に関して

二転三転してしまいますが、やはり「躰」と「体」は別の漢字として扱うことにしました。
「體」は「体」の旧字体として併記することにしました。

「躰」だけで「体」に変えたものが存在しない苗字がいくつかあり、それが逆の「体」だけのものよりも多いため、例外的に「躰」を新字体扱いとして、集計したのですが、それだと「體」を用いた苗字まで「躰」に集計されてしまい、ちょっとおかしいことになるなと思ったからです。

「躰」はそれほど画数が多い漢字でもありませんし、難読といったわけでもないし、戸籍上に「躰」となっている苗字のひとが日常的に「体」に置き換えて名乗っているということはあまりないのでは?と考えなおしたからです。

その他の苗字も怪しいものがあったら、考えなおすかもしれません。
(完全に新字体と旧字体の関係であることが分かっていれば、問題ないのですが)


本日は「数」から。
旧字体は「數」です。
読み方は「かず」が6割、「す」が4割といったところでした。
「すう」と読むことはほとんどありませんでした。
分かってしまえば読めるでしょうが、「数」と書いて「す」と読むというのは意外に難しいです。


次は「薮」。

異体字として「藪」と「籔」があります。
「薮」という漢字は新旧字体表には出ていないんですよね。
しかし、苗字としては「やぶ」という読みだけだし、「数」と「數」が新旧の関係であることを知っていれば同じ関係にあることが分かります。
(「籔」は厳密にはちょっと違いますが)
「薮」の入った苗字はすごくたくさんありますが、読みは「やぶ」だけです。

このように新旧字体表に載っていなくても、置き換えて名乗っているだろうなと思える漢字というのは結構あります。
だからひとつひとつ吟味していく必要があり、大変なところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿