2013年8月16日金曜日

稲と隠に関して

「稲」は苗字に用いられることの多い漢字ですよね。
「稲葉」とか「稲田」とか「稲垣」あたりは10000人をはるかに超えています。
「稲」のつく苗字は約300種類もありました。
旧字体は「稻」です。

読みに関しては、「いな」か「いね」がほとんどで、ごく稀に「とう」と読むものがあるくらいです。
後、「早稲」と書いて「わせ」と読む苗字が数種類ありますが、さすがに難読とは言えないでしょう。


「隠」の旧字体は「隱」です。
苗字に使われることはそれほど多くなさそうな印象ですが、それでも30種類以上はあります。

読み方は多様で、「いん」、「おん」、「かくし」、「かくれ」といった読みが拮抗しています。

「隠岐」という地名があるので、想像がつくかもしれませんが「お」という読みもあります。

ずばり「隠居」という苗字もありました。
この苗字は「いんきょ」と読むことが多いのですが、「かげい」と読むものも確認できました。「隠」を「かげ」と読んでいるんですね。これは難読です。

「隠村」という稀少な苗字があるのですが、読み方としては「いむら」と「おのむら」の両方が確認できました。
こんな稀少な苗字で、全く違う読み方が存在するというのも驚きですが、どちらも普通の読みからひとひねりがあって難読になってしまっています。

後、「尾隠山」という、これも稀少な苗字があるのですが、これは「おじやま」と読みます。これは全く読めませんね。

苗字をまとめるにあたり、「稲」のように利用頻度の多い漢字を調べるのは時間がかかりますが、「隠」のように読みが多いものも確認作業が大変になります。

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