2013年8月11日日曜日

弁と鉄と兎に関して

「新旧字体表」で見ると、「弁」という漢字だけが「辨」、「瓣」、「辯」と3つの旧字体を持っています。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/old_chara.html

読み方は、もちろん「べん」です。
そして、wiktionaryでは更に「辧」と「辮」が出ていました。

しかし実際に調べていくと、ウェブの「写録宝夢巣」で見つかるのは新字体の「弁」と旧字体の「辨」だけでした。
複数の旧字体が存在するようでも、実際にはひとつしかないという珍しい例です。

これまでに複数の異体字のある漢字として、「秋」に対する「穐」と「龝」、「弐」に対する「貳」と「貮」を紹介しました。
もちろん、「辺」に対する「邊」と「邉」もそうです。


他にも複数の異体字を持つものはいくつかあります。
まずは「鉄」から。
これは「鐵」と「鐡」と「銕」の3つの異体字を持ちます。
だいたいは「てつ」と読みますが、「かね」とか「かな」とか読むものも多いです。
「鉄穴」で「かんな」とか、「鉄輪」で「かんなわ」とかいう読みになるそうで、難しいですね。
ほとんどが「鐵」と「鐡」で、「銕」はかなり少ないです。
これは「鉄」の古字だそうで、この字では「かね」などの読みはなく、「てつ」ばかりでした。


「兎」には「兔」と「莵」と「菟」の3つの異体字があります。
読み方はは「うさぎ」か「う」か「と」なので、「兎」であれば読めそうですが、異体字になると途端に難しくなってしまいますね。
他にも複数の異体字を持つ漢字はありますが、最も多く異体字を持つものは何かというと…
今のところの結論は出ているのですが、続きは後日にします。

0 件のコメント:

コメントを投稿