2017年10月31日火曜日

榎元に関して

「榎元」は「えのもと>えのきもと」として載せていました。

「実在苗字(名字)辞典」によると、これ以外に「えもと」という読みがあるそうです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjsme/80/814/80_2014dr0166/_pdf

自分でも発見しました。
少ないながらも実在する読みのようです。
https://www.facebook.com/shunta.emoto

追加します。

2017年10月30日月曜日

戎屋に関して

「戎屋」は「えびすや」という読みで載せていました。

「実在苗字(名字)辞典」によると、これ以外に「えびや」という読みがあるそうです。
http://www.yesjma.com/kaisya/

自分でも見つけました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004261114414

実在している読みのようです。
追加します。

2017年10月29日日曜日

榛葉に関して

「榛葉」は「しんば」と読むことが多いです。
他に稀少な読みとして「しば」と「はしば」があります。

「実在苗字(名字)辞典」の更新情報でこれら以外に「しんや」という読みが載っていました。
にわかには信じられませんでした。
誤記ではないかと思いました。

しかし、調べてみると確かに実在しているようです。
https://www.facebook.com/takanori.shinya
https://www.facebook.com/masazumi.shinya

「榛葉」という苗字は静岡県を中心とした関東地方に多く見られますが、「しんや」という読みは福岡県のようです。
この読みを追加したいと思います。

2017年10月28日土曜日

延に関して

本日は「延」という一字姓に関してです。
これまでは「のぶ」という読みで載せていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で109件。
福岡県が最多で40件。
次いで徳島県が17件でした。

一文字姓で探しにくいのですが、「実在苗字(名字)辞典」では「のぶ>のべ」となっていました。
下記の他、facebookでも何人か確認ができました。
https://www.instagram.com/yuta_nobe/

割合は分かりませんが、実在は確かなようです。
この読みも追加しておきます。

2017年10月27日金曜日

焔硝岩と㷔硝岩に関して

「稲」という漢字があります。
旧字体は「稻」です。
「稲」を用いた苗字は300種くらいあります。

似た形ですが、「㷔」はJIS第4水準であり、苗字としては「㷔硝岩」があるだけでした。
岡山県に多い苗字とのことです。
実在は下記など。
読み方は「えんしょういわ」だそうです。
http://www.komaki-taikyo.or.jp/kakushu/ekiden/27ekidenkekka.pdf

よく似た漢字で「焔」もありました。
こちらはJIS第1水準で、苗字としてはこちらも「焔硝岩」があるだけでした。
facebookでも見つかります。
https://www.facebook.com/rino.enshoiwa

「焔」と「㷔」が異体字の関係にあるのかどうかは分かりませんでした。
ただ、意味はほとんど同じようですし、形もかなり似ています。

「硝」という漢字を用いた苗字もこれだけのようです。

これは新たな異体字と考えます。
メインを「焔硝岩」として「㷔硝岩」を併記する形にしたいと思います。

2017年10月26日木曜日

貂革と𧲸革に関して

前日からの続きです。
「貂」を用いた漢字として、「上貂」と「貂革」がありそうでした。
ただ、「上貂」は「かみはざ」と読み、正しくは「上㹦」のようです。

「貂」はJIS第2水準で、「㹦」は第4水準です。
異体字の関係にあるようです。

「貂革」は「てんのかわ」と読みます。
こちらも正しくは「𧲸革」のようです。
「𧲸」がどういう意味を持つ漢字かは分かりません。
こちらもJIS第4水準です。
神奈川県の苗字です。

こちらは漢字の読みから考えて「貂」の「革」が正しそうな気がします。
誤記の定着なのでしょうか?

以上から「貂」という漢字を用いた苗字は戸籍上にはないのではないかと考えます。
これらが同一の漢字に置きかわっていたのであれば併記という形でも良いのですが、別々の漢字であり、発祥の地と思われる場所も異なっているので別のものとしてしまいます。

更にここからが問題です。
私の環境ではパソコンからもスマートフォンからも、この「㹦」と「𧲸」という漢字を見ることができました。
ただし、「𧲸」は環境によっては見られないことがあるようです。
同じJIS第4水準の漢字でも見られるものと見られないものがあるようです。
そのため、便宜的に「𧲸革」だけは「貂革」としておきます。
見られない漢字で表を作っても仕方がないですから。
問題が解決して、ほとんどの環境でこの漢字が見られるようになったら載せようと思います。

最後に、ここまでで見つけたJIS第3水準と第4水準の漢字を用いた苗字のまとめです。

【JIS第3水準】
草彅(くさなぎ)…秋田県 3,000人
棈松(あべまつ)…鹿児島県 1,500人
鮏川(すけがわ)…茨城県 600人
橳島(ぬでじま)…群馬県 510人
罇(もたい)…新潟県 420人
棈木(あべき)…鹿児島県 380人
晴柀(はれまき)…富山県 330人
﨤町(そりまち)…長野県 310人
魵沢(えびさわ)…福島県 300人
粠田(すくもた)…福島県 220人
鰀目(えのめ等)…石川県 190人
乙咩(おとめ)…大分県 180人
枻川(かじかわ)…埼玉県 160人
嶧田(えきだ)…島根県 140人
桵沢(たらさわ)…福島県 120人
嵓(いわお)…京都府 90人
凢内(おおち)…高知県 80人
棈野(あべの)…鹿児島県 50人
長嶧(ながえき)…島根県 50人
大嶧(おおえき)……? 40人

【JIS第4水準】
蓜島(はいしま)…埼玉県 2,200人
鸙野(ひばりの)…宮崎県 520人
上㹦(かみはざ)…富山県 40人
悦覟(えつみ)…? 20人

2017年10月25日水曜日

上㹦に関して

「貂」という漢字があります。
これは”テン”というイタチ科の漢字です。

これを使った苗字というのはありそうでないです。

「貂革」と「上貂」のふたつがありそうでした。

これに関してはひとつひとつ検討していきたいと思います。

「実在苗字(名字)辞典」で「上貂」は「かみはざ」として載っていました。
ただ「かみはざ」という読みを持った苗字としては他に「上㹦」も載っていました。
富山県の苗字です。
https://www.facebook.com/masaki.kamihaza

「貂」はJIS第2水準ですが、「㹦」は第4水準です。
これは戸籍上は「上㹦」なのでしょう。

「けものへん」か「いたちへん」かの違いなので異体字なのだとは思います。

「㹦」とは何か?「はざ」とは何か?ということがまず分かりません。
「貂」には「はざ」という読みがなさそうです。

これをどう扱うかに関しては、「貂革」も含めて検討したいと思います。

2017年10月24日火曜日

千里に関して

本日は「千里」という苗字に関してです。
「実在苗字(名字)辞典」では「ちさと>ちり」となっていました。

ファーストネームとして、ありがちなので見つけにくいことは覚悟していました。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で27件。
最多が北海道の10件で、茨城県と徳島県が4件ずつで続きます。
要するにもとが少ない上に、全国に散らばっている苗字といえます。

該当する地域の「住所でポン!」を見ていきました。
例えば「写録宝夢巣」では神奈川県に1件だけ「千里」さんがいるとなっていましたが、「住所でポン!」で見てみると実は「千里久」の切り間違いであるようでした。

それなので実際にはもう少し「千里」という苗字は少ないのかもしれません。
ただ実在は間違いありません。
例えば徳島県の「住所でポン!」で見つけた方をフルネーム検索してたどりついたページです。
http://www.nakasen.info/gaiyou/index.html

こちらは下記を参考にすると「ちり」と読むようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jwrs/63/5/63_204/_pdf

「千里」で「ちさと」と読むものに関して、苦労をしましたが下記の方を見つけました。
https://www.facebook.com/taira.chisato.5
https://www.facebook.com/taro.chisato

旭川市の電話帳では「地口」と「千田」の間に「千里」があったそうです。
割合までは分かりませんが、どちらも実在することは確かなようです。

2017年10月23日月曜日

城座に関して

「城座」は「しろざ」という読みで載せていました。
「城」で始まる苗字をみたら必ず「しろ」の他、「じょう」と「き」は調べるようにしています。
「城座」の場合、他の読みが見つけられませんでしたが、「じょうざ」という稀少な読みがあることを教えてもらいました。
https://www.facebook.com/kazuhiro.joza

家族欄にも同姓の方がいるので間違いないと思います。
この読みを追加しておきます。

2017年10月22日日曜日

品地に関して

「品地」は「しなじ」という読みで載せていました。

「実在苗字(名字)辞典」では「しなじ(しなち・ほんぢ★)」となっていました。
「しなち」は「しなじ」に含まれるものと考えるので別に良いのですが、「ほんぢ」は困りました。
自分では見つけられませんでしたので、教えていただきました。
下記の方です。
http://researchmap.jp/hnjykc/

他のページでも「ほんぢ」となっていました。
http://jglobal.jst.go.jp/public/201601002306334405

実在は確かそうです。
かなり稀少な読みのようで、本人が「ほんぢ」としているのであれば、それに従うべきでしょうが普通は「ほんじ」ではないのかなと思ったりします。

2017年10月21日土曜日

千木に関して

「千木」は「実在苗字(名字)辞典」で「ちぎ(大分)>せぎ★(石川)(ちき・せんき・せんぎ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で35件。
大分県に11件で、石川県に8件でした。
まるで離れた地域なので、由来がふたつあるということなのでしょうね。

検討を始める前に濁点の有無を考えないことにすると、「千木」は単純に「ちぎ>せぎ」で「せんき」もしくは「せんぎ」が稀少な読みということになります。

「千木」を調べようとすると、「千木」より10倍以上も多い「千木良(ちぎら)」という苗字ばかりがヒットしてしまいます。
そのためかなり探すのに苦労するのですが、「せんき」もしくは「せんぎ」という読みは見つかりませんでした。
普通に読めば、「せんき」になりそうなので実在しても不思議ではないのですが…

「ちぎ」は下記の方など。
https://www.facebook.com/shunsuke.chigi
https://www.facebook.com/kazuko.chigi

「せぎ」は下記の方など。
https://www.facebook.com/tomohiro.segi.1
https://www.kanazawa-u.ac.jp/education/employment/instructor

「ちぎ」と「せぎ」は実在する読みであることが分かりましたが、大分県と石川県の件数を考えると半々でも良さそうですが、その他の地域の割合が不明ですからね。
とりあえず「千木」は「ちぎ>せぎ」だけとしておきます。

2017年10月20日金曜日

津梅に関して

「津梅」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると全国で29件。
そのうち19件が石川県となっていました。

「実在苗字(名字)辞典」では「つばい★」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

実在も確認できます。
https://www.facebook.com/yuuji.tsubai

普通に読めば「つうめ」かなあと思って、探してみたところ発見しました。
https://www.facebook.com/tsuume.naoya
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004990356658

上の2人とも北海道在住のようです。
「写録宝夢巣」で見ると北海道は3件だけでしたので、少数派の読みであろうというのは確かです。
新規の読みです。

2017年10月19日木曜日

立河に関して

「立河」は「実在苗字(名字)辞典」で「たちかわ(東京)>たつかわ(広島)・たてかわ」となっていました。

ウェブの「写録宝夢巣」では全国に28件。
そのうち東京都に14件。更に東京都の中でも東村山市に7件でした。
広島県に6件、岡山県に5件でした。

facebookで見ると「たちかわ」がかなり多いことが分かります。
「たつかわ」は少数派です。

広島県と隣接する岡山県が全て「たつかわ」だとすると半々くらいになりそうですが、そうではないようです。

facebookで「たてかわ」となっていた方は下記の方だけでした。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007829625546

同じ方が下記でも「たてかわ」となっていたので実在は確かです。
ただ全体の1割はないでしょうね。



2017年10月18日水曜日

大明に関して

「大明」は「実在苗字(名字)辞典」で「だいみょう(おおあき・おおあけ)」となっていました。

「だいみょう」という読みがほとんどのようです。
「おおあけ」は見つかりませんでした。

「おおあき」という読みで確認できたのは、facebook上では下記の方だけでした。
https://www.facebook.com/masakazu.ooaki

ひとりだけでは確信が持てないのですが、下記のページでも別の方を発見しました。
https://arx.appi.keio.ac.jp/members/alumni/

間違いないかなと思います。
備忘録として残しておきます。

2017年10月17日火曜日

凢と凡に関して

また新たに異体字の関係にある漢字を見つけてしまいました。

「凢」という漢字です。
JIS第3水準で、「凡」の異体字だそうです。
見た目も似てますね。

「実在苗字(名字)辞典」によると、苗字としては「凢」一字の姓と「凢内」という姓のふたつがあるようです。

「凡」を用いた苗字というのも少なく、「凡河内」と「凡内」のふたつしかないようです。

JIS第3水準は、ウェブの「写録宝夢巣」では載っていないので評価できないのですが、「凡河内」は全国で1件。
「凡内」は全国で17件。そのうち16件が高知県となっていました。
また「凡」一字の姓が全国で3件となっていました。

また、「実在苗字(名字)辞典」では高知県にあるのは「凡内」ではなく「凢内」だとなっていました。
読み方は「おおち」だそうです。
https://www.facebook.com/yoshizumi.ohchi

「おうち」ではないのかという疑問もありますが、「凡そ(おおよそ)」と書いたりもしますから、「おおち」としておきます。

「凡」もしくは「凢」という一字姓は見つかりませんでした。
一字姓なので見つけにくいのかもしれません。

「凡河内」は全国で1件。下記の方のみでした。
https://www.jusyopon.com/data/2012/index.php/10/3/82.html

これもまた女性名です。
女性名で1件だけだと、独居なのではないかと思ってしまうんですよね。
子供がいないと、苗字が消滅してしまうのではないかという危惧があります。

長くなっていますが、ここでまとめてしまいます。
「凡河内」に関しては、改めて調べることにします。
そうすると現在のところで確実なのは「凢内」のみということになります。
「凡内」と名乗っている方はいなさそうです。
そうすると、まとめるというよりは「凢内」のみとした方が良さそうです。
つまり「凢」は「凡」に併記する形ではなく、単独で載せるべき漢字ということです。

「凢内」をJIS第3水準を用いた新たな苗字ということにします。

「﨤町」のときも、「﨤」は「返」の異体字だったのですが別字という扱いにしたので、それに次ぎます。

最後に、ここまでで見つけたJIS第3水準と第4水準の漢字を用いた苗字のまとめです。

【JIS第3水準】
草彅(くさなぎ)…秋田県 3,000人
棈松(あべまつ)…鹿児島県 1,500人
鮏川(すけがわ)…茨城県 600人
橳島(ぬでじま)…群馬県 510人
罇(もたい)…新潟県 420人
棈木(あべき)…鹿児島県 380人
晴柀(はれまき)…富山県 330人
﨤町(そりまち)…長野県 310人
魵沢(えびさわ)…福島県 300人
粠田(すくもた)…福島県 220人
鰀目(えのめ等)…石川県 190人
乙咩(おとめ)…大分県 180人
枻川(かじかわ)…埼玉県 160人
嶧田(えきだ)…島根県 140人
桵沢(たらさわ)…福島県 120人
嵓(いわお)…京都府 90人
凢内(おおち)…高知県 80人
棈野(あべの)…鹿児島県 50人
長嶧(ながえき)…島根県 50人
大嶧(おおえき)……? 40人

【JIS第4水準】
蓜島(はいしま)…埼玉県 2,200人
鸙野(ひばりの)…宮崎県 520人
悦覟(えつみ)…? 20人

2017年10月16日月曜日

阜松に関して

「阜松」という姓に関して、たまたま調べていました。

「阜」という漢字は「岐阜」という地名以外ではまず使わない気がします。

ここまでで載せたものとしては「新阜」というものだけです。
「にいおか」もしくは「におか」と読みます。

「阜」には「おか」という読みがあるのです。
「阜松」という姓も「おかまつ」と読むそうです。
それを確かめようと調べました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で1件。
「住所でポン!」で見ると、女性名で載っていました。
https://www.jusyopon.com/data/2012/index.php/15/18/62.html

だんだんと稀少姓を調べていくと、こういうものを検討していかねばならなくなるんですね。
2000年から2012年までずっと同じ方が載っていました。
ストリートビューで見ると一戸建てのようです。

この姓を名乗っている方が他にいないと、近々に消滅してしまう可能性があるのではないでしょうか?
読み方が「おかまつ」であるという確証も得られませんでしたので、この姓を表に載せるのはためらいます。

2017年10月15日日曜日

千條と千条に関して

「条」と「條」は異体字の関係にあります。

「條」は「条」の旧字体であるとなっていますが、実際には全く分けて考えられていると思います。

「渡邊」さんが正しくても、手書きだったら「渡辺」さんとされてしまうことはありえるのではないでしょうか?
「齋藤」さんや「澤田」さんであっても同じです。

しかし「上條」さんが「上条」さんと書かれたらどうでしょうか?
これは間違っているなと思ってしまいます。


本題に入ります。
「千條」は「実在苗字(名字)辞典」で「ちじょう>せんじょう」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で29件。
そのうち20件が岩手県に集中していました。
facebookで見ると、半々か「せんじょう」の方が多いのではないかと思いましたが詳細は不明です。
電話帳にあたるしかないでしょう。
最多の岩手県でもどちらの読みが多いか分かりませんでした。

対して「千条」はほとんど見つかりませんでした。
2012年版の「住所でポン!」には載っていましたが、「千條」の集中している地区でした。
https://www.jusyopon.com/data/2012/index.php/20/30/62.html

同じ方が別のページでは「千條」となっていました。
http://www.i-agri.or.jp/media/Rakude/chukanKanriKoubo/20171002092728-jname59d187f055ad3.pdf

こうなると「千条」の実在は怪しいです。
この苗字は載せないことにしておきます。

2017年10月14日土曜日

地木楽と地木樂に関して

「地木楽」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で3件しかない苗字です。

読み方も難しく、「じもくら」です。
https://www.facebook.com/yumi.jimokura

「楽」の旧字体を用いた「地木樂」という苗字を発見しました。
https://www.facebook.com/misato.jimokura

もちろん併記にとどめるのですが、これまでに発見されていなかったものであることは確かです。

2017年10月13日金曜日

ちぎらと読む苗字に関して

以前に「千喜良」という苗字に関してまとめました。
http://new5g00.blogspot.jp/2015/12/blog-post_28.html

群馬県を中心として「千明」、「千木良」、「千吉良」という苗字があり、いずれも「ちぎら」と読みます。
「千明」が最も多いのですが、「千明」で「ちぎら」は難読であったために他の漢字に置きかえたのではないかと推測しています。

そして「千喜良」だけは新潟県に集中している苗字なので、濁点がつかない「ちきら」となっていると推測しました。

今回は他に「ちぎら」と読む苗字をまとめてしまいます。
ちなみに「ちきら」と読む苗字は「千喜良」以外にはなさそうでした。

上の3種以外で「ちぎら」と読む苗字は、多い方から「千装」、「千金楽」、「千輝」、「千金良」です。

「千装」は埼玉県に多いようですが、後のものは全て群馬県に多いようです。
群馬県と埼玉県は隣接していますし、それほど不自然ではありません。

2017年10月12日木曜日

五郎丸などに関して

今更ですが、「五郎丸」という姓に関連する話です。
ラグビー選手の苗字としていきなり有名になりました。

珍しそうな苗字ですが、「実在苗字(名字)辞典」では全国で990人ほどとなっていました。
「〇郎丸」という苗字の中ではダントツで多いです。
次いで「次郎丸」、「治郎丸」、「四郎丸」、「太郎丸」、「三郎丸」、「源五郎丸」です。
ここまでが100人ほどの苗字です。

「五郎丸」という姓が有名になったとき、「一郎丸」から「九郎丸」までのうち「八郎丸」以外はすべて揃っているとテレビで紹介していました。
http://bikuchan.com/2015/12/09/1072

その他、「六郎丸」と「七郎丸」は全国でおそらく一家系ずつくらいしかなさそうな稀少姓のようです。

2017年10月11日水曜日

竹生田に関して

「竹生田」は「実在苗字(名字)辞典」で「たこうだ★(たけおだ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

ウェブの「写録宝夢巣」では全国で33件。
そのうち神奈川県に25件。
更にいうと、神奈川県横浜市戸塚区に18件となっていました。
相当に狭い地域に全国の半数以上が集中していることになります。

「竹生田」は「○+生」の苗字のように見えます。

要するに何度も検討してきた「柳生(やぎゅう)」や「桐生(きりゅう)」に似た形です。

「竹生」の二文字の姓であれば、「たけお」もしくは「たけふ」、「たこう」と読むことが多いようです。

それが三文字姓の「竹生田」となると、「たこうだ」となります。
https://www.facebook.com/yoshihiro.takouda

「たけおだ」も見つかりました。
こちらは確かに稀少な読みのようです。
https://www.facebook.com/shigeto.takeoda

2017年10月10日火曜日

悦見と悦覟に関して

「悦見」は「えつみ」と読みます。
読めそうですね。
ありそうな苗字ですが、ウェブの「写録宝夢巣」で見ると全国で16件。
最多が徳島県で7件でした。

対して「悦覟」も「えつみ」と読みます。
「覟」はJIS第4水準の漢字です。

この苗字以外で、「覟」という漢字を用いたものはなさそうです。
実際に発見した方です。
https://www.facebook.com/ayaka.etsumi

JIS第4水準の苗字なので「写録宝夢巣」では出せず、どこに多いのかは不明ですが、facebookで見る限り静岡県のようです。
「実在苗字(名字)辞典」で見ると、全国で20人程度となっています。

「悦見」は静岡県に多い苗字ではないので、「悦見」と「悦覟」は全く別の由来ではないでしょうか。

いつものように、ここまでで見つけたJIS第3水準と第4水準の漢字を用いた苗字のまとめです。

【JIS第3水準】
草彅(くさなぎ)…秋田県 3,000人
棈松(あべまつ)…鹿児島県 1,500人
鮏川(すけがわ)…茨城県 600人
橳島(ぬでじま)…群馬県 510人
罇(もたい)…新潟県 420人
棈木(あべき)…鹿児島県 380人
晴柀(はれまき)…富山県 330人
﨤町(そりまち)…長野県 310人
魵沢(えびさわ)…福島県 300人
粠田(すくもた)…福島県 220人
鰀目(えのめ等)…石川県 190人
乙咩(おとめ)…大分県 180人
枻川(かじかわ)…埼玉県 160人
嶧田(えきだ)…島根県 140人
桵沢(たらさわ)…福島県 120人
嵓(いわお)…京都府 90人
棈野(あべの)…鹿児島県 50人
長嶧(ながえき)…島根県 50人
大嶧(おおえき)……? 40人

【JIS第4水準】
蓜島(はいしま)…埼玉県 2,200人
鸙野(ひばりの)…宮崎県 520人
悦覟(えつみ)…? 20人

2017年10月9日月曜日

立に関して

本日は「立」という一字姓に関してです。

「実在苗字(名字)辞典」では「たつ>たて(たち・りつ)」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で30件。
富山県に9件、新潟県に7件でした。

facebookで調べてみると、ファーストネームとして「立(たつ)」と読むひとがかなりヒットすることが分かりました。

「たつ」と名乗っている方としては、下記の方がいました。
https://www.facebook.com/kenji.tatsu

「たて」と名乗っている方としては、下記の方がいました。
https://www.facebook.com/yoshiteru.tate

いずれの読みも複数人で確認できました。
「たて」と名乗っている方は最多の富山県でしたが、実際の割合は分かりません。
「たて」がそんなに多い印象はないので、「たつ>たて」としておきます。

「たち」と名乗っている方は下記の方がいました。
https://www.facebook.com/koji.tachi.1
https://www.facebook.com/shotaro.tachi

こちらも間違いなく実在しているようです。
「たち」という読みが「たつ」や「たて」と比べて少ないのかというところまでは判断できません。

「りつ」と名乗っている方は下記の方が見つかりました。
https://www.facebook.com/tomomi.ritsu
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%BF

ただ、こちらは宝塚歌劇団の方で、本名は別にあるようです。
これ以外に「りつ」と名乗っている方がいないのであれば、実在する読みとは言えないでしょう。

2017年10月8日日曜日

舘盛と館盛に関して

「舘」と「館」のつく苗字の比較です。
異体字の関係にあるのですが、分けています。

調べていると、いろいろと気づくことがあります。

「舘盛」は「実在苗字(名字)辞典」で「たちもり>たてもり」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で31件。
富山県に19件と集中しています。
2番目に多いのが北海道の6件でした。
facebookでは「たちもり」も「たてもり」も確認できるのですが、ほとんど同じくらいな印象です。

対して「館盛」は全国で15件。
そのうち8件が北海道でした。
「館盛」は「実在苗字(名字)辞典」で「たてもり(たちもり)」となっていましたが、どちらの読みでもヒットしませんでした。

「舘」と「館」のつく苗字は基本的に由来が一緒なので、集中している地域も似ています。

「舘盛」と「館盛」の場合、「たちもり」という読みは富山県由来で、「たてもり」は北海道由来なのだと思います。
このあたりはfacebookで見つかった方を追っていくと、分かります。

ここで、
①「館盛」はfacebookで見つからない
②「舘盛」で「たてもり」という読みはかなり多くみつかり、ほとんどが北海道
という2点が分かりました。

「住所でポン!」では見つかるので幽霊苗字とも言いきれないのですが、「館盛」に関しては読み方も確認できないため本表に載せるのをためらいます。

2017年10月7日土曜日

萩平に関して

本日も「実在苗字(名字)辞典」の更新情報からです。

「萩平」は「はぎひら」という読みで載せていました。
これ以外に「はぎだいら」という読みがあるそうです。
実在も確認できました。

「実在苗字(名字)辞典」では「はぎひら>はぎだいら」となっており、実際に「はぎだいら」という読みもそれなりに発見できたので、そのようにしておきます。

2017年10月6日金曜日

笹生に関して

「実在苗字(名字)辞典」の更新情報からです。

「笹生」は「ささお」もしくは「さそう」で載せていました。
これ以外の稀少な読みとして「ささぶ」があるそうです。
https://www.facebook.com/toshi.sasabu

当然のようですが、妻も同じ読みであることが確認できたので、間違いなさそうです。
追加しておきます。

2017年10月5日木曜日

畔蒜に関して

「実在苗字(名字)辞典」の更新情報からです。

「畔蒜」は「あびる」という読みで載せていました。

「蒜」はJIS第1水準ですが、あまり見ない漢字なので稀少姓という印象ですね。
「畔蒜」の他には「安蒜(あんびる)」と「阿蒜(あびる)」があるだけのようです。
全て千葉県に多い苗字です。

「あびる」というと「阿比留」という姓が有名ですが、こちらは長崎県を中心とした姓です。
「阿比留」は全国で5,400人ほどとなっていますが、「安蒜」は1,400人ほどで、「畔蒜」も1,000人ほどとなっているので、決してすごく珍しい姓というわけではありません。

これらの中で「畔蒜」に「くろね」という別の読み方があるそうです。
https://www.facebook.com/masahiro.kurone

実在は確かだと思います。
難読のため、どこかの時点で読みかえたのでしょうか?
この読みも追加しておきます。

2017年10月4日水曜日

舘上と館上に関して

「舘」と「館」は似ていますが、別字として扱っています。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、「舘上」は全国で28件。
そのうち広島県に20件。

対して「館上」は全国で全国で34件。
そのうち広島県に30件です。

要するに、おそらく由来はともに広島県であろうということです。

「実在苗字(名字)辞典」で見ると、「舘上」は「たちがみ>たてがみ」となっており、「館上」は「たちがみ」のみとなっていました。
数が多いはずの「館上」の方が読み方が単一というのは変だなあと思い、調べてみました。

「舘上」に関して、「たちがみ」も「たてがみ」もどちらの読みも見つかります。
https://www.facebook.com/shinichi.tachigami
https://www.facebook.com/kota.tategami

対して、「館上」の方はfacebookで全く見つからないのです!
「住所でポン!」では見つかるので、実在しないわけではないと思います。
「住所でポン!」で見つかる方々のフルネームで、「館」を「舘」に変えてもヒットしてこないので、誤記というわけではないと思います。

「館上」に対して「たちがみ」の他、「たてがみ」、「たちかみ」、「たてかみ」、「たちうえ」、「たてうえ」など思いつく読み方を試してみましたが、いずれでもヒットしませんでした。

「舘上」に関しては問題ないのですが、数が多いはずの「館上」の方は「住所でポン!」以外に実在を示すものがなく、読み方が不明です。
読み方が分からないと、本表に載せるのもためらってしまいます。
これは保留しておきます。

2017年10月3日火曜日

竪と豎に関して

ものすごく久しぶりに異体字の関係にある字を見つけてしまいました。
というより、まだあったのかとびっくりしました。

「竪」と「豎」です。
「ビルマの竪琴」の「竪(たて)」ですね。
「豎」はJIS第2水準です。

この字を用いた苗字としては「豎道」と「豎谷」があるようです。
下記の方が「豎道」となっています。
https://minimodel.jp/r/dkeC9mP/menu

「竪」に併記する形で載せておきます。

2017年10月2日月曜日

岳崎に関して

「岳崎」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で9件となっていました。
「実在苗字(名字)辞典」によると読み方は「たけざき」になっていました。
特に問題はありません。

調べていると、たまたま「岳崎」で「おかざき」と名乗っている方を発見しました。
https://www.facebook.com/noriko.okazaki.357
大阪府の方です。
facebookでヒットしたのはこの方だけでしたし、女性の場合は結婚などを機に苗字を改めてしまったけれどアドレスが変わっていないということもありえます。

しつこく調べたところ、別の方を発見しました。
平成23年に小学6年生となっています。
奈良県です。
https://blogs.yahoo.co.jp/kashiwara_little/26448241.html

「おかざき」という読みもあるのではないかと思います。
新規の読みです。

「岳原」で「おかはら」と読む姓もある(他の読み方がない)ので、不思議ではないと思います。

2017年10月1日日曜日

龍尾と竜尾に関して

本日も「竜」と「龍」のつく苗字です。

「龍尾」は「りゅうお」もしくは「たつお」と読みます。
全国で26件で、最多の佐賀県で9件でした。
佐賀県近辺で多いようです。
割合は分かりませんが、どちらの読みも確認できます。
https://www.facebook.com/akira.ryuo.1
https://www.facebook.com/akane.tatsuo

「実在苗字(名字)辞典」では「りゅうお>たつお」となっており、それを否定する根拠もないため従っておきます。

「竜尾」の方はずっと少なく全国で4件でした。
うち福岡県で2件となっていました。
facebookでは下記の方だけが見つかりました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100009068219787

その方をフルネーム検索してみると、下記で常任講師となっていました。
http://www.chubutsu.jp/lecture/lecturer.html

読み方は分かりませんでしたが、上のページは五十音順に並んでいそうで、おそらく「たつお」と読むのだと思います。
この方を「竜」ではなく「龍」にするとヒットしませんので、「竜尾」が正しいのだと思います。
全国で4件なので、これ以上の情報が得られなくても仕方がないでしょう。

「龍尾」と「竜尾」のいずれでも「りゅうび」という読みでは見つかりませんでした。