2015年5月31日日曜日

滝嵜に関して

「滝崎」のついでに「滝嵜」も調べました。


実数でいうと、「滝崎」が約550人、「瀧崎」が約120人、「瀧嵜」が約10人となっていました。
読み方は全て「たきざき」しかありません。
(もちろん濁点のない「たきさき」はありますが、「たきざき」と同じものと考えています)


これらのデータは「写録宝夢巣」からのものです。


「瀧嵜」があるのに「滝嵜」がないということに、気づきます。


「滝」の旧字体である「瀧」の方しかないのです。


不思議に思い、「滝嵜」で検索したところ、下記のテレビ番組のスタッフの名でヒットしました。
http://dictionary.sensagent.com/%E8%A1%9D%E6%92%83%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%97%E8%A3%8F%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%83%A9_%E5%85%A8%E9%83%A8%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%8E%E6%9C%80%E5%BC%B7%E7%89%88/ja-ja/


こういうスタッフが本名なのかどうかは分かりませんが、一見すると本名のように思えます。


これを新規の苗字とするかどうかは悩ましいです。


ただ私は新字体と旧字体をまとめて載せていますし、基本的に新字体を先頭に載せるようにしているので、「瀧嵜」を「滝嵜」に併記する形にしたいと思います。


理由としては、戸籍が旧字体であっても普段の生活で新字体を使うかどうかは本人の自由なので、「瀧嵜」さんがあるときから「滝嵜」と名乗っても問題ないはずだからです。

2015年5月30日土曜日

添谷に関して

「添谷」は「そえや」か「そえたに」と読みます。

全体の4割程度が栃木県に集中しています。
どうやら栃木県では「そえや」と読むようで、「そえたに」はそれよりも南の方でみられる読み方のようです。

それ以外に「そいや」という読みを発見しました。
https://www.facebook.com/chiyuki.soiya

新規の読みです。

「そいや」と読む方を何人か発見したのですが、全て静岡県の方でした。
ウェブの「写録宝夢巣」では静岡県に「添谷」は0件なのですが、0件の地域にしかない読みがあるというのは興味深いことです。

2015年5月29日金曜日

十鳥に関して

「十鳥」は「苗字の読み方辞典」で「じゅうとり >とどり(とっとり★・とうどり)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「じゅうとり」と「とどり」は簡単に実在を確認できました。

「とっとり」も1割未満ということになっていますが、こちらも見つかりました。
「とどり」と「とっとり」がどれくらい違うかというのは悩ましい問題ではありますが、発音してみるとはっきり違うと思います。
このふたつは分けて考えようと思います。

問題は「とうどり」です。
以前にも書きましたが、「十」は「とお」であって「とう」ではないはずです。

それなので、「とうどり」ではなく、「とおどり」ではないかと思うのです。
もちろんその苗字の方がどのように名乗ろうとも自由なので、「とうどり」だと言われたらそれまでなのですが…

先に悩んでしまいましたが、探してみると「とうどり」でも「とおどり」でも見つかりませんでした。
ローマ字だと「とどり」との差異が分かりにくいというのもあるかもしれません。
濁点を除いた形でも見つかりませんでした。

念のために「じっとり」もしくは「じゅっとり」でも探しましたが、見つかりませんでした。

現時点で「十鳥」は「じゅうとり>とどり・(とっとり)」としておきます。

2015年5月28日木曜日

白金に関して

「白金」というと、東京都港区にある地名が思いつきます。
これは濁点のつかない「しろかね」が正しい読みだそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%87%91_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%AF%E5%8C%BA)

「苗字の読み方辞典」で「白金」は「しらかね >しろがね (しらがね・はっきん・しろかね)」となっていました。
濁点の有無を無視すると、「しらかね>しろがね(はっきん)」となります。

似たような苗字で「白銀」があります。
実数としては「白銀」の方が多く、こちらは以前に検討も済んでいます。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/06/blog-post_4.html


「白金」は一見すると、「しろがね」と読んでしまいそうですが、探すとなるとなかなか見つかりません。
「しらかね」は簡単に見つかりました。
しかし、「しろがね」と「はっきん」は見つかりませんでした。

実在したとしても1割未満の「はっきん」はともかく、いかにもありそうな「しろがね」は見つけたいところです。
ただ、「白金」で「しろがね」もしくは「しろかね」というのはウェブで検索するには、一般的すぎる単語なのです。

こういうときには電話帳です。
「しら」のところに「白髪-白垣-白方-白形-白金-白壁」とありました。

また「しろ」の欄に「城風-白銀-白金-白銀-白木」となっていました。

「白髪」は苗字として「しらが」か「しらかみ」と読むので、後に続くものと併せて考えると、最初の「白金」が「しらかね」もしくは「しらがね」であることは間違いないでしょう。

「城風」は「しろかぜ」としか読まないので、次の「白金」は「しろがね」で間違いないでしょう。
前後の「白銀」は濁点のない「しろかね」と濁点のつく「しろがね」なのでしょう。

とりあえず、「白金」で「しろがね」と読むものは確認できました。
 

2015年5月27日水曜日

神門に関して(訂正)

「苗字の読み方辞典」の更新情報からです。

「神門」は読み方がかなり分かれている苗字です。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/03/blog-post_30.html

「かんど・ごうど>かみかど・こうど・(かんもん・しんもん・じんもん)」としていました。
全部で7種類の読みです。

更新情報によると、これ以外に「ごとう」という読みがあるのです。
これが信じられませんでした。

「神」は「神戸(こうべ)」のように「こう」という読みがあるのは当然です。

「神津」は「こうづ」と読むことが多いのですが、濁点のついた「ごうつ」という読みもありました。
「神戸」でも濁点のついた「ごうど」という読みがありました。

「神」で「ごう」と読むのはそれくらいしかなく、「神門」で濁点のついた「ごうど」と読むのは珍しいのですが、ないわけではない読みです。

「門」を「と」と読むのは「鳴門(なると)」や「長門(ながと)」といった地名を考えれば当然です。

それなので、「神門」を「ごうど」と読むのは納得できます。
濁点のつかない「ごうと」でも同じようになっとくできます。

しかし、それが「ごとう」となると、これは誤記としか思えなかったのです。

http://www.osaka-med.ac.jp/deps/omcda/about/apply.html
https://web.my-class.jp/sophia/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=4908

上のふたつはしっかりとしたページのようで、ふりがなもふってあります。
2ヶ所で同じように「ごとう」と明記しているので、間違いがなさそうなのですが、まだ納得できません。
上にフルネームで載っている方を更に検索してみました。

http://repository.cc.sophia.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/32347/2/210286%E7%A5%9E%E9%96%80%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%B6.pdf

やはりここまでしっかりと「ごとう」と書かれていると認めざるをえません。

8種類目の読みとして追加しました。

2015年5月26日火曜日

下石に関して

「下石」は「しもいし」と読むことが多いです。
この読みは納得ですね。

次に多い読みは「おろじ」だそうです。
鳥取県に多い読みだそうです。
「おろし」という読みもありましたが、「おろじ」の方が圧倒的に多いようなので、「おろじ」で統一します。
しかし、なぜ「おろじ」なのかが不思議ですね。
地名としては岐阜県に「下石(おろし)」町がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E7%9F%B3%E7%94%BA

それなので、岐阜県付近に「おろし」と名乗る方がいてもおかしくはないと思うのです。

「下(お)ろす」+「石(いし)」を縮めて「おろし」となるのは納得できますが、そこにあえて濁点が付く理由が分かりません。
そういう地名も見つかりませんでしたし。

どなたかご存知の方がいたら、教えていただければ嬉しいです。

他に稀少な読みとして「くだいし」というのもありました。
こちらも難しい読みですが、実在は確認できました。


※追記
掲示板の方で情報をいただきました。
「下石」を「おろじ」というのは、鳥取県の「小露路(おろじ)」城からきているそうです。

つく谷の東峠に小露路城跡あり、博へ曰く、佐治四郎の時代落城し此所にて一族郎党全部討死せり。後小露路を憚り下石と改めしなりと。全姓のもの現在七、八戸あり、其宗家を下石丑蔵と云う。

http://db.pref.tottori.jp/HomePerson.nsf/DataPersonView/28C834EA3FFB5865492570000011817C?OpenDocument

2015年5月25日月曜日

下藤に関して

「下藤」は「しもふじ」と読むことが多いです。
他に「かとう」や「したふじ」という読みもあり、いずれも実在を確認できました。

「苗字の読み方辞典」にはその3種類の読みしか載っていませんでしたが、以前の「苗字の百貨店」時代には「さがりまつ」という読み方も載っていました。
現在は削られているということは実在が確認できなかったということでしょう。

自分でも確認してみました。
https://www.facebook.com/yuka.sagarifuji
「下藤」で「さがりふじ」と名乗っているのは、この方(①)だけでした。
宮崎県の方です。

こちらの方(②)は読み方不明なのですが、こちらも宮崎県の方です。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100008450582561
なぜ、この方を載せるかというと、友人欄に「下り藤」さんがいたからです。

「下り藤」は「さがりふじ」が唯一の読みのようです。

「下藤」さんと「下り藤」さんが単に友達だったという可能性もありますが、親族の可能性もあるのかなと思いました。

なぜかというと、「下り藤」という苗字はほぼ宮崎県に限局した苗字なのですが、「下藤」は割と全国に散らばっており、宮崎県にはあまりない苗字だからです。
要するに「下藤」で「さがりふじ」と名乗っている場合、本来は「下り藤」なのに、あえて「り」を除いている可能性が否定できないのではないかと考えたのです。

facebookは本名が原則ですが、必ずしも守らなくても大丈夫なものなので、多少の省略があっても構わないのではないかと思います。
それなので、②の方は本来は「下り藤」なのを省略した形なのではないでしょうか?

①の方は微妙です。
ただ、その方のフルネームで検索したところ、下記のtwitterのアカウントが見つかりました。
0812は誕生日として一致するので、①の方で間違いないと思います。
https://twitter.com/yusimo0812ks

しかし「さがりふじ」だとすると、もう少しアカウント名が異なるのではないかと思うんですよ。

いずれにせよ、はっきりと「さがりふじ」と名乗っている方がひとりしかいないので、この読みは載せないことにします。

2015年5月24日日曜日

木住野に関して

「木住野」は「きしの」と読みます。
東京都あきる野市に集中しています。

使われている漢字は難しくありませんが、実際に読めるかといわれると難しいのではないでしょうか?
どうしてこういう読みなのかは分かりませんでした。

ただ、普通に読んでしまうと「きずみの」になりそうです。
実は「きずみの」という読みもあると教えられ、探してみると、少ないですが「きずみの」という読みも見つかりました。
難読だったので読み替えをしたのでしょうか?
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000620366.pdf#search='%E6%9C%A8%E4%BD%8F%E9%87%8E+%E3%81%8D%E3%81%9A%E3%81%BF%E3%81%AE'

https://www.facebook.com/tsutomu.kizumino

2015年5月23日土曜日

芹生に関して

「芹生」は、これまでに何度も検討している「◯+生」の苗字です。

「柳生」や「桐生」、「羽生」なんかがそうです。

「やぎう」ではなく、「やぎゅう」だというところがポイントです。

http://new5g00.blogspot.jp/2013/12/blog-post_11.html

http://new5g00.blogspot.jp/2015/04/blog-post_24.html

では、「芹生」はどうなのか?
こちらは「せりう」がやや多い印象です。
しかし「せりゅう」もかなり多いようです。

やはり実数が多いので、「芹生」は「せりう」としておきます。

他に「せりふ」という稀少な読みもありました。
https://www.facebook.com/tomomi.serifu

2015年5月22日金曜日

寿嵜と寿山に関して

「寿嵜」はウェブの「写録宝夢巣」では見つからない苗字です。

「嵜」は「崎」の異体字なので、「寿崎」と置き換えてみれば「すざき」と読めると思います。

では、「寿嵜」は実在するのか?
結論としては、なさそうでした。
googleの検索でもはっきりとしたものはありませんでした。

しかし、「寿」の旧字体を用いた「壽嵜」なら実在が確認できました。
http://www.ferie.co.jp/shop

基本的に私は新字体に併記して旧字体を記載する方針としていますので、これも「寿嵜」に併記する形で「壽嵜」としておきます。


「寿山」も同じです。
こちらは「すやま」と読むことが多いのですが、「じゅやま」や「ひさやま」という読みもあります。
これらはいずれも実在を確認できます。

これ以外に「苗字の読み方辞典」を見ると、「ことやま」という読みも出ていました。
しかし、この「ことやま」という読みが旧字体の「壽山」でしか載っていないのです。

自分で調べてもそのとおりでした。
https://www.facebook.com/hiroaki.kotoyama

こちらも現状にはそぐわないのですが、「ことやま」という読みに関しても「寿山」に併記する形で「壽山」を載せます。

2015年5月21日木曜日

篠森に関して

「篠森」は「しのもり」と読みます。
当然ですね。

ただ、「篠」という漢字をみたら、「しの」だけでなく「ささ」という読みも調べる必要があります。

実際、これまでにも「篠岡(ささおか)」、「篠川(ささがわ)」、「篠倉(ささくら)」、「篠島(ささじま)」、「篠山(ささやま)」などの苗字を載せています。

「篠森」でも「ささもり」という読みを見つけました。
http://www.kumon.ne.jp/enter/search/classroom/1222340023/index.html
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000277508308

これも新規の読みです。

2015年5月20日水曜日

新元と新盛に関して

「新元」は「にいもと」や「しんもと」と読むことが多いです。

「新」という漢字で始まる苗字をみたら、「しん」と「にい」以外に「あら」という読みも探しておくことにしています。

こちらで「あらもと」という読みを確認できました。
http://www.hairciel.com/%E6%8E%A1%E7%94%A8%E6%83%85%E5%A0%B1/


「新盛」も同様です。
「しんもり」や「にいもり」と読むことが多いのですが、「あらもり」という読みも確認できました。
https://www.facebook.com/aramori.hiroya

いずれも新規の読みです。

2015年5月19日火曜日

鮏川と鮭川に関して

「鮏川」と「鮭川」は見た目が似ていますね。

「鮭」は「さけ」です。
読めますね。
JIS第1水準です。

誰でも読める漢字ではありますが、苗字として用いられることは稀で、「鮭川」の他には「鮭延(さけのぶ)」という苗字しかありません。

ウェブの「写録宝夢巣」では「鮭川」が全国で12件、「鮭延」が2件でした。
いずれもかなりの稀少苗字です。

「鮭延」は「さけのぶ」としか読まないようですが、「鮭川」は「さけかわ」と読む以外に「すけがわ」という読みもありました。
いずれの読みも実在を確認できました。

「鮭」は「さけ」と読み、「すけ」という読み方はないのに不思議ですよね。

ヒントは「鮏川」にありました。
「鮏」はJIS第3水準です。

魚の「サケ」を辞書でひくと、「鮭」と併記して「鮏」も載っていました。
http://www.weblio.jp/content/%E9%AE%8F

「鮏」が「鮭」の異体字であるとはなっていないのですが、意味としては同じなのでしょう。

本来は「鮏」も「さけ」と読むようです。

しかし、苗字としては「鮏川」は「すけがわ」と読むのです。
JIS第3水準を用いた漢字なので、ウェブの「写録宝夢巣」では出ませんが、「苗字の読み方辞典」では約600人となっています。

「鮭川」が約12件で、約90人となっていますので、「鮏川」の方がずっと多いことになります。

「鮏川」で「すけがわ」となっていた方の一部が、漢字表記できないため似た漢字である「鮭川」と変えたが、読みはそのまま「すけがわ」にしたという説はいかがでしょうか?

ちなみに「鮏」という漢字を用いた苗字はこれが唯一です。

これまで「棈松(あべまつ)」や「桵沢(たらさわ)」といったJIS第3水準の漢字を用いた苗字を紹介してきましたが、それ以来のJIS第3水準です。
だんだんとJIS第3水準の漢字を載せる機会も増えてきました。

「鮭川」より「鮏川」の方がずっと多いということや、「鮏川」では「さけかわ」という読みが確認できなかったこと、「鮭」と「鮏」は同じ意味を持つ漢字ではありますが異体字であるとの証拠が得られなかったことから、これらは全く別のものとして扱います。
(「烏」と「鴉」は異体字でないのと同じ理由です)

2015年5月18日月曜日

下内と下脇に関して

「下内」は「しもうち」、「下脇」は「しもわき」と読みます。
どちらもそのままですね。

「下」という漢字を見たときは必ず「しも」だけでなく、「した」という読み方がないかをチェックしています。
他にもいろいろな読み方がありますが、とりあえず「した」だけはチェックしておくようにしています。

今回も「下内」で「したうち」、「下脇」で「したわき」という読みを新たに確認できました。
いずれも新規の読みです。

2015年5月17日日曜日

目に関して

「目」はもちろん苗字です。
一字姓で、いわゆる難読苗字です。

「め」と読むケースがあるかどうかは分かりませんが、通常は「さっか」もしくは「さがん」と読みます。
「さっか」と「さがん」はどことなく似ていますね。

「国司」という昔の官職のうちのひとつとして「目(さかん)」があり、そこから派生した読みなのではないでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE_(%E5%9B%BD%E5%8F%B8)


「さっか」という読みは山口県の宇部市と山陽小野田市に集中しています。

「さがん」という読みは大阪府の泉佐野市に集中しています。

「さかん」という読みの方もいそうでしたが、それは「さがん」と同じと考えておきます。

2015年5月16日土曜日

三羽に関して

「三羽」は「苗字の読み方辞典」で「さんぱ★>さんば・みわ・みつわ(みつば)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

多い読みは濁音ではなく、半濁音の「ぱ」の方ですね。

「さんぱ」と「さんば」は同じものと考えて、多い方の「さんぱ」にまとめておきます。
「みわ」と「みつわ」も実在を確認できたので、「さんぱ>みつわ・みわ」までは確かです。

問題は「みつば」です。
「みつば」も少数ですが実在を確認できました。

もともと「羽」は「は」ですから、全て「は」という音から始まっていると思うのです。
「は」から始まっていて、鳥や兎を数えるときはだいたい前の音に合わせて「わ」と変化している。

すなわち、「は」が元にあって「わ」も「ぱ」も「ば」も前の音に合わせて変化したと考えるのです。

そういう意味では「みつば」を「みつわ」と分ける意味はないなと思うのです。
というわけで、「三羽」は「さんぱ>みつわ・みわ」としておきます。

ちなみに「さんわ」という読みはありそうですが、見つかりませんでした。

2015年5月15日金曜日

佐和に関して

「佐和」は750人ほどいる苗字です。
読み方はもちろん「さわ」です。
島根県や広島県など、関西の方に多いようです。
750人ほどであれば、それほど珍しいわけではないのでしょうが、ファーストネームとしてもありえるものなので、ウェブでの検索は非常に難しかったです。

下記の方が見つかりました。
http://www.takatsu-ku.jp/request/medical/doctors_profile_d/289/

もちろんfacebookでも丁寧に見ていくと、何人かは見つかります。
読み方はひとつしかないですが、書き残しておかないと後で見つからなくなる可能性があり、載せておきます。

2015年5月14日木曜日

小河内に関して

現在は600人以上800人未満の苗字を調査しているところです。
1,000人未満の苗字だと、どれも珍しく思えてしまうのですが、それだけに読み方が複数になることも減っています。
4つ以上になることはあまりない印象です。

その中で「小河内」はかなり読み方が多様でした。

多いものだけで、「おがうち」、「おがわうち」、「おごうち」、「こごうち」とありました。
他に稀少な読みとして「おかわち」と「しょうこうち」もありました。
全て実在が確認できました。
全部で6つ。
かなり分かれている方だと思います。

2015年5月13日水曜日

幸本に関して

「幸本」は「苗字の読み方辞典」で「こうもと・さちもと(ゆきもと・さいもと)」となっていました。

「こうもと」、「さちもと」、「ゆきもと」は簡単に実在が確認できます。

「さいもと」だけはなかなか見つかりませんでした。

「幸先(さいさき)」という言葉もありますし、「幸」を「さい」と読めないわけではないですが、ちょっと思いつかない読みですね。

「幸本(さいもと)」と読む方がこちらにいました。
http://www.oaaa.jp/~kotairen/12chiku/results/2015/150502/rel238.html

こういう陸上競技の記録に出ているふりがなというのは誤っていることも多いので信用できないのですが、この方の場合はあちこちで載っており、全てが「さいもと」という読みであったため、信用して良いと思います。

また、こちらの方が読み方は出ていないのですが、「さいもと」のようです。
http://www.ntt-west.co.jp/symbol/hp/baseball/camp/2007/index.html

というのは、下記のページの「崔本」さんと同一人物ではないかと思うからです。
http://set333.net/sya12hokyou3.html


ファーストネームが「竜浩」というのが共通しており、同時期に野球で活躍している(ポジションも捕手)ので同一人物ではないかと思うのです。

読みは変えないで「崔本」を「幸本」に改姓したのではないでしょうか?
それであれば読みが「さいもと」であっても不思議ではありません。


※私は苗字を集めているのであって、国籍がどうのということは全く気にしていません。

2015年5月12日火曜日

樹神に関して

「樹神」はいわゆる難読苗字です。
全体の5割以上が愛知県豊田市に集中しています。

「苗字の読み方辞典」では「こだま★>こたま・じがみ★」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。


「樹神」で「こだま」と読む理由はよく分かりませんでした。
「木霊」は「こだま」と読むので、そこからの連想なのでしょうか?

「こたま」は濁点の有無だけなので「こだま」と同じと考えますが、「じがみ」も難しいですよね。

「樹神」で「こだま」と読むのは難しいので、読みかえをしたのだと思うのですが、それであれば「じゅがみ」が普通だと思うんですよ。
「じがみ」は何人か見つかりますし、そちらもやはり愛知県近辺にいるようです。
https://www.facebook.com/jigami.tomohiro


不思議に思い、「じゅがみ」でも調べてみたところ、こちらも見つけました。
これは新規の読みになります。
https://www.facebook.com/asuka.jugami

2015年5月11日月曜日

小和瀬と古室と小甲に関して

「小和瀬」は「こわせ」と読むことがほとんどです。
稀少な読みとして「おわせ」がありますが、かなり少ないようです。

facebookで数人だけ見つかりました。
https://www.facebook.com/yasuzi.owase


「古滝」も「こたき」と読むことがほとんどです。

「ふるむろ」という読みもあるのですが、かなり少ないようです。
下記の方が「ふるむろ」と名乗っています。
フルネームで検索すると、「こむろ」ではなく「ふるむろ」であることが確認できます。
http://www.jfe-steel.co.jp/archives/ksc_giho/27-4/tobira235.htm


「小甲」は「こかぶ」と読むことがほとんどです。
これは難読ですね。

他に「こかぶと」と「おこう」という読みもありました。
いずれも稀少な読みなのですが、「おこう」はなかなか見つからなかったので、載せておきます。
http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E5%B0%8F%E7%94%B2+%E5%95%93%E9%9A%86

2015年5月10日日曜日

郷右近と厚東に関して

「郷右近」は宮城県と岩手県に全体の8割が集中している苗字です。

読み方としては「ごうこん」が多いようです。
具体例は下記に挙げておきます。
http://www.seikatsu1-iwate.jp/more/gokon_hiroshi/index.html

また、「ごううこん」という読み方もあります。

本来は「ごうこん」だったのが、一部で漢字の本来の読みに合わせて「ごううこん」と変えた方がいるのでしょう。


「厚東」は「こうとう」と読むことが多いです。
ですが、「ことう」という読みもあります。
全体の5割が山口県に集中しています。

山口県に「厚東(ことう)」駅があるので、もともとは「ことう」だったのでしょう。
ただ、それでは読みにくいので、こちらも漢字の本来の読みに合わせて「こうとう」とした方がいるのでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9A%E6%9D%B1%E9%A7%85

ひらがなで名乗っている方もいました。
http://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/clinic/surgery10/staff_detail19-823.shtml


以前に「石郷岡」という苗字を紹介しました。
読み方として「いしごおか」と「いしごうおか」のふたつがあるのですが、差異が感じられないという理由で分けませんでした。

それはなぜか?
「石郷岡」の場合はメインの読み方が「いしごうおか」で、稀少な読みとして「いしごおか」が挙げられていることと、発音した印象がほとんど変わらないことの2点からです。

「郷右近(ごうこん)」にせよ、「厚東(ことう)」にせよ、ある程度の数が存在することが明らかです。
また、発音した印象も違うんですね。
それなので、このふたつは分けることにします。
このあたりは悩ましいところではありますが。

2015年5月9日土曜日

小野間と小祝に関して

「小野間」は「おのま」という読みで載せていました。
「苗字の読み方辞典」には稀少な読みとして「このま」も載っていたのですが、自分では見つけられませんでした。

下記ページで「小野間(このま)」という苗字が確認できると教えていただきました。
http://crossroad.syncl.jp/?p=custom&id=435177

facebookでも数人が見つかりましたので、追加することとしました。
https://www.facebook.com/hirojin.konoma


「小祝」は「こいわい」と読みます。
こちらは「苗字の読み方辞典」で稀少な読みとして「こゆわい」が載っていました。

探すと確かにありそうではあります。

ただ、こういうのは悩みますね。
「七」を「しち」と読まず、「ひち」と読む苗字も意外とあるのですが、これも似たようなものでしょう。

「こいわい」ではなく「こゆわい」と読むのは、訛りみたいなものではないかと考えます。

とりあえず「こゆわい」という読みを加えるのは見送っておきます。

2015年5月8日金曜日

南口と初鹿に関して

本日は「苗字の読み方辞典」の「更新情報」で見つけたものです。

「南口」は「みなみぐち」や「なんこう」と読むことが多く、他に稀少な読みとして「みなくち」を載せていました。
今回、新たに「なぐち」という読みを確認できたので、追加しました。


「初鹿」は「はつしか」という読みで載せていましたが、こちらも「はじか」という読みを新たに確認できましたので追加しました。

2015年5月7日木曜日

百済に関して

「百済」は「くだら」と読むことが多いです。
小中学校時代の日本史の授業を思いだせば、「くだら」としか読めないですね。

「くだら」以外にも「ひゃくさい」と読むことも多いようです。
これは素直に読めばそうなるかなという気がします。

他には、稀少な読みとして「ももずみ」がありました。
これはちょっと見つけにくかったので、載せておきます。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/10/s1024-5a.html
http://www.jfa-footballday.jp/?p=99

言われれば読めますが、いきなりだとまず無理ですね。

2015年5月6日水曜日

来馬と久瀬に関して

「来馬」は「くるま」か「くるば」と読むことが多いようです。
稀少な読みとして「らいま」というものもありました。

「くるま」と「くるば」の違いというのは、「吉原」を「よしはら」と読むか「よしわら」と読むかの違いに似ていますが、発音してみると明らかに違います。
前の音にひきずられた形で音が変わっているわけではないと考えます。

これは別扱いで良いかなと思います。


「久瀬」は「くぜ」と読むことがほとんどのようです。
他に稀少な読みとして「きゅうせ」があるということなのですが、なかなか見つかりませんでした。

下記は、はっきりと「きゅうせ」としていました。
本人が名乗っているので、間違いはないだろうと考えます。
http://www.aogaku-softtennis.jp/category/1551526.html

2015年5月5日火曜日

川原井に関して

「川原井」は「かわらい」という読みで載せていました。
そういわれれば読めますが、なんとなく「かわはらい」と読んでしまいそうです。

しかし「かわはらい」という読みはほとんどありませんでした。
https://www.facebook.com/hiromi.kawaharai
https://www.facebook.com/tadahiko.kawaharai
https://www.facebook.com/people/Junichi-Kawaharai/100005020080307

facebookでしか見つかりませんでしたが、これだけあれば実在は確かかなと思い、追加しました。


ちなみに「川原井」よりも「河原井」の方が実数としては多いのですが、「河原井」には「かわらい」という読みしかなさそうでした。

2015年5月4日月曜日

吉清に関して

「吉清」は千葉県勝浦市に最も集中している苗字です。
ここだけで全体の3割を占めています。

千葉県以外では広島県にも集中しています。
広島県では「よしきよ」と読むことが多いようです。

それでは千葉県ではどう読むか?
これは「きっせい」もしくは「きちせい」と読むようです。

「きっせい」と「きちせい」はほとんど違わないようですが、これをどう扱うか悩みます。

これまで「吉川」という苗字で「きっかわ」と「きちかわ」、「きかわ」という読みをバラバラに扱っています。
(もちろん「よしかわ」という読みもあります)
他にも似たようなケースはいくつもありました。
「きっかわ」と「きつかわ」のような場合は同じものと考えていますが、「きっかわ」と「きちかわ」はあくまで別扱いとしているのです。

それなので、「きっせい」と「きちせい」も分けておきたいと思います。

2015年5月3日日曜日

内と中に関して

一文字姓の話が連続しています。
3日連続です。


「内」は「うち」という読みで載せていました。
これに稀少な読みとして「ない」もあるとのことです。

facebookでは下記のふたりの方が見つかりました。
https://www.facebook.com/nobuhiro.nai

https://www.facebook.com/ryosuke.nai

電話帳でも山口県長門市に見つかるそうですが、上のひとりはずばりそこの出身のようで、もうひとりも隣接県である福岡県の出身となっています。
これは実在が確かだと考えて良いと思います。


「中」は「なか」と読むことが多く、「あたり」という読みもあります。
全国で21,000人もいるので、かなり多い苗字だと思います。

「ドカベン」という野球漫画に「中ニ美夫(あたる・ふみお)」という選手が出てきて、ずっと「中」は「あたる」と読むのだと思っていましたが、実は苗字としてはそういう読みはないようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%8C%E7%BE%8E%E5%A4%AB


これら以外に「なかば」という読みを教えていただきました。
http://researchmap.jp/read0020080/
http://www.pu-toyama.ac.jp/kyoyo/staff/Nakaba.htm

上記はどちらも同じ人物ですが、確かに「なかば」となっています。
facebookでも見つかります。
https://www.facebook.com/tetsujo.nakaba

他にも確認できるので、間違いないでしょう。
ちなみに「あたり」は鹿児島県に多いとされていますが、上記の「なかば」さんは富山県の出身となっていました。

2015年5月2日土曜日

栄と泊に関して

本日も一字姓です。

「栄」(旧字体で「榮」)は「さかえ」という読みで載せていました。
稀少な読みとして「さかい」という読みもあるとのことでしたが、実在が確認できていませんでした。

教えていただいたのが下記の方。
http://www.deers.jp/players/takahiro_sakai

こちらも同じ方です。
http://deers.jp/old/members/player/db.html

別の方ですが、facebookでも「さかい」さんが見つかります。
https://www.facebook.com/sakai.koji

ここまであれば実在は間違いないかなと思い、加えることにしました。


「泊」は「とまり」という読みで載せていました。
こちらも稀少な読みとして「とまる」があるということを教えていただきました。

下記のページで見つかります。
http://ci.nii.ac.jp/naid/10007242109

この手の論文はひとつだけだと誤記の可能性があるので、信用がおけません。

しかしfacebookでも「とまる」さんが見つかりました。
https://www.facebook.com/norichika.tomaru

また上で紹介した論文を実際に見てみると、そこでもしっかりと「TOMARU」となっていました。
ここまで確認して、おそらく実在すると考えて良いだろうと思い、加えることにしました。


2015年5月1日金曜日

黒と源に関して

本日は一字姓を扱います。

「黒」は「くろ」と読みます。
誰でも読めるでしょうが、それだけに苗字として探すのは困難です。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると三重県尾鷲市に集中しているのが分かります。

facebookでは下記の方が見つかるというのを教えていただきました。
https://www.facebook.com/hiroaki.kuro

こういうのは自分では見つけられないので、教えていただけると本当に助かります。


「源」は「みなもと」という読みで載せていました。
これは読めますね。
それ以外の稀少な読みとして「げん」もあるということも教えていただきました。
http://masakigen.tumblr.com/

こちらは愛媛県西予市の市議会議員の方なので、本名と考えて良いと思います。
実際に愛媛県西予市には数件の「源(げん)」さんがいることも電話帳で確認できました。

一字姓はウェブで確認するのが難しいので、電話帳での確認が大事になってきます。