本日は複数の異体字のあるものをまとめて。
まずは「辺」から。
旧字体は「邊」です。
それとは別に俗字として「邉」があります。
「辺」を用いた苗字は誰でも思いつくだろう「渡辺」を含め300種類以上あります。
読み方は「べ」が圧倒的に多いです。
「渡辺」以外で「辺」を「なべ」と読むことがないわけではないですが、少数派です。
普通に読めば「辺」は「へん」か「べ」としか読めないわけで、「なべ」という読みが本来ならばちょっと変わった読みなのかもしれません。
次は「宝」。
旧字体は「寶」です。
それとは別に俗字として「寳」があります。
「辺」に対する「邊」と「邉」の関係と同じですね。
「宝」を用いた苗字は200種類以上あります。
「ほう(ぽう、ぼう)」が多いですが、「たから」と読むものも多いです。
「船宝」は「ふなとみ」と読みます。
「宝」を「とみ」と読む苗字は他にもいくつかあります。
「宝方」は「もろかた」と読むそうです。
実在も確かめられました。
これは難読です。
「ほ」と読むことも少数ながらあります。
次は「淵」です。
こちらは異体字(俗字)がふたつ。「渕」と「渊」です。
「淵」はJIS第1水準で、俗字のふたつは第2水準です。
「渊」はほとんどありませんが、「渕」は非常に多く、苗字によっては「淵」よりも「渕」を用いている方の方が多いこともありましたが、これまでと同様に異体字がJIS第2水準であった場合はまとめることにしたいと思います。
「淵」は300種類ほどあります。
読み方は「ふち(ぶち)」がほとんどです。
「淵藤」は「えんどう」と読むそうですが、実在は確認できませんでした。
次は「鶴」です。
異体字として「靍」と「靏」があります。
このふたつはともにJIS第3水準なので、本来ならば扱わなくても良いのかもしれませんが、「苗字の百貨店」に載っていたので、いちおうまとめてしまいます。
「鶴」を用いた苗字は200種類以上もあります。
読み方は「つる(づる)」がほとんどですが、「つ(づ)」と読む場合もわずかにありました。
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