2013年10月3日木曜日

崎と奇に関して

本日は「崎」からです。
「崎」には異体字として「﨑」と「嵜」と「㟢」があります。
埼」と「碕」は別字という扱いなので、除きます。

苗字の異体字というと、「崎」に対する「﨑」は有名ですよね。
ただし「﨑」はJIS第3水準なので、いわゆる機種依存文字になり、正確な数を調べるのは非常に困難です。
「㟢」もJIS第3水準です。
それなので、「崎」の異体字としてはJIS第2水準である「嵜」だけとしておきます。

「崎」を用いた苗字は多いです。
なんと1000種類以上もあります。
読み方は「さき(ざき)」だけのようです。


次は「奇」です。
こちらも旧字体ではなく、異体字として「竒」があります。
「竒」はJIS第2水準です。
「崎」の異体字である「嵜」と似ていますね。

「奇」を用いた苗字は10種類ほどありました。
ほとんどが稀少苗字です。
多い読み方は「き」です。

怪しいのが多いです。
例えば「大津奇(おおつき)」は実在が確認できませんでした。
「大津寄」と変換すると見つかる名前はありました。

「奇験(きけん)」と「奇能(きのう)」は確認できませんでした。

「山奇(やまき)」は確認できましたが、「片奇(かたき)」は確認できませんでした。

「苗字の百貨店」では「山竒(やまざき)」と「吉竒(よしざき)」という苗字も載っていましたが、実在は確認できませんでした。
「竒」と「嵜」のスキャンミスではないかと考えています。
「奇」という字の異体字を「さき(ざき)」と読むのは無理があります。

それらを除くと「奇」の読みは「き」だけのようですが、ひとつだけ「奇山(はやま)」というのがありました。
これも怪しいです。
実在は確認できませんでした。
しかし他に似た漢字もないし、どうしてこういう読みが出たのかわかりません。
これだけ特別な読み方をするということは実在するのかもしれません。
「奇山」が実在するかどうかの判断は保留しておきます。

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