2013年10月2日水曜日

篠と条と多と為に関して

本日は「篠」からです。
旧字体ではなく、異体字(簡体字)という扱いで「筱」があります。

「篠」を用いた苗字は100種類以上あります。

メジャーなものとして「篠原(しのはら)」や「篠崎(しのざき)」や「篠田(しのだ)」があります。
「篠」の読み方として最も多いものも「しの」ですが、「ささ」や「じょう」という読みも相当数あります。

「篠生」は「しのお」と読むこともありますが、「さそう」と読むことが多いようです。
実在も確かめられました。

「篠」+「生」で、「柳生(やぎゅう)」や「羽生(はにゅう)」と同じように考えて、「sasa」の最後の母音をぬいて「yu」をつけるのかとも思いましたが、それでは「さしゅう」になってしまいます。
そういう意味で「篠生」はかなり難読です。


次は「条」です。
旧字体は「條」です。
「條」は苗字としてもよく見かけるイメージがあり、私自身には旧字体だという意識がありませんでした。
しかし「條」は新旧字体表にも載っていますし、JIS第2水準でもあるので、「条」にまとめるべきだと考えました。
「條」が旧字体扱いなのに、それにタケカンムリをつけた「篠」が普通に用いられるのは違和感がありますが…
「条」を用いた苗字も100種類以上あります。

「条」はほとんどが「じょう」と読みます。

例外的に「西大条」は「にしおおえだ」と読むことが多いようです。
これ以外にも「小条」も「こえだ」と読むことがあります。
(いずれも「条」を「じょう」と読む場合もありました)

「条」一字でも「こえだ」と読むことがあります(「じょう」と読む方が多いですが)。


次は「多」です。
旧字体ではなく、異体字として「夛」があります。
「夛」はJIS第2水準です。

「多」を用いた苗字はなんと700種類以上もあります。
読み方はほとんどが「た(だ)」です。

「多」一字では「おおの」と読みます。
これはなかなか読めないです。


次は「為」。
こちらは旧字体があります。
「爲」です。

「為」を用いた苗字は90種類くらいありました。
読み方としては「ため」が多いですが、「い」もあります。
他の読み方はなさそうです。

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