2014年7月31日木曜日

富嵜と谷嶌に関して

「崎」と「嵜」、「嶋」と「嶌」を分けたときに気づいたことを書いておきます。

「富嵜」というのは、「富崎」と併記する形にしていました。

以前から書いてあるように「富」と「冨」は完全に別扱いです。

それなので、「富崎」と「冨崎」は別ですし、「富嵜」と「冨嵜」も別です。

今回、「嵜」の字を分けるときに実在を確認しながら行ったところ、「冨嵜」は見つかるのですが、「富嵜」はかなり微妙でした。

ないわけではないのですが、はっきりとしたものが見つかりません。
名乗っている本人でなければ「富」と「冨」の違いというのは、それほど意識しない印象があり、「富嵜」となっていてもそれを「冨」に変えても見つかるようなものばかりでした。

「冨嵜」の場合は、本人が名乗っているものがいくつも見つかるので間違いはないと思います。

とりあえず「冨嵜」だけとして、「富嵜」は載せないこととしました。


「谷嶌」は「苗字の百貨店」で「たにしま」となっていました。

「谷嶋」であれば読み方は「やじま>たにしま」です。

「谷嶌」はウェブの「写録宝夢巣」で4件しかない苗字であり、読み方がふたつに分かれている可能性はそれほどないのかもしれないなと思いました。

ところが、「谷嶌」を検索してみると「やじま」の読みが見つかるのみで、「たにしま」は見つかりませんでした。
いちおう新規の読みということにして、「たにしま」は削除しておきます。

2014年7月30日水曜日

神立に関して

「神立」は「かんだち>かんだつ(かみだて・かみたて・こうだて)」となっていました。

これらは全て実在を確認できました。
「かみたて」よりも「かみだて」が多かったので、濁点の有無は気にしないという方針に従って、「かんだち>かんだつ・(かみだて・こうだて)」としました。

他に読み方がないかと組みあわせを試してみました。
「神」を「かん」、「かみ」、「こう」、「立」を「たち(だち)」、「たつ(だつ)」、「たて(だて)」として全てを試してみるわけです。

結果として「かみだち」と「こうだち」が見つかりました。
いずれも新規の読みです。

他にはないか?と思い、今度はこれまでに出ていなかった「神」を「しん(じん)」と読むものを探しました。
すると、「じんたて」という読みが見つかりました。
これも新規の読みです。

なんと一度に3つの新規の読みが見つかりました。
これは最多タイ記録です。

これで「神立」の読みは「かんだち・かんだつ・(かみだち・かみだて・こうだち・こうだて・じんたて)」の7種類になりました。
全体で1,200人ほどの苗字としてはかなり多い方だと思います。

2014年7月29日火曜日

角崎に関して

本日は「角崎」です。
まず「崎」の異体字である「嵜」を用いた「角嵜」に関してです。
こちらはどのような読み方であっても見つかりませんでした。

「苗字の百貨店」で見ると「角嵜」は「すみざき」となっていましたが、見つからないので削除しておきます。

通常の「角崎」は「かくざき>つのざき・かどさき・すみざき(かくさき・すみさき)」となっていました。
「角」という漢字はいつも読み方が多様です。

濁点の有無を気にしないと、「かくざき>つのざき・かどさき・すみざき」になります。

これらはいずれも実在を確認できました。
これ以外にはないと思っていましたが、偶然に「つざき」という読みを見つけました。
新規の読みです。
「角崎」で「つざき」と読むのは無理ではないでしょうが、なかなか思いつきません。

2014年7月28日月曜日

上城に関して

「上城」は「かみじょう・うえんじょう★(うえしろ・わいじょう★・うわじょう・うえじょう)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
鹿児島県に最も多いですが、それ以外の全国に広がっています。

「かみじょう」は自然な読みですが、「うえんじょう」はかなり難読です。
「うえんじょう」はやはり鹿児島県を中心としていそうですが、はっきりとは分かりません。

稀少な読みとしては「うえしろ」と「うえじょう」は見つかりましたが、「うわじょう」は見つかりませんでした。

「わいじょう」は誤植ではないかと思いましたが、実在を確認できました。
これは本当に難読です。
栃木県で数名確認できましたが、理由は分かりません。

念のため、他の組み合わせも確認しました。
「うわしろ」はありそうですが、何ともいえません。
現時点では実在するとまではいえません。

「かみしろ」は実在を確認できました。
新規の読みです。

まとめると、「上城」は「うえんじょう・かみじょう・(うえじょう・うえしろ・かみしろ・わいじょう)」となります。

2014年7月27日日曜日

蒲沢と切通に関して

「蒲沢」は「苗字の百貨店」で「かばさわ・かんざわ(かまさわ・がまさわ・がまざわ・かまざわ・がわさわ★・がわざわ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
半分以上が新潟県に集中しています。

「沢」を「澤」と変更しても読みは同じでした。

「沢」に関しては「さわ」か「ざわ」かは大きな違いではないと思います。

「かばさわ」と「かんざわ」はいずれも簡単に確認できます。

「かまさわ」と「かまざわ」も確認できます。
「がまさわ」と「がまざわ」も確認できます。

これまでの通り、一文字目の濁点の有無は別扱いとします。
また「かまさわ」、「がまさわ」の方が「かまざわ」、「がまざわ」よりも多いようであったので、それぞれ前者を採用します。

「がわさわ」は本当にあるのかと思いましたが、実在を確認できました。
これらは「蒲」という漢字の読み方の違いだけでありますが、「吉原」を「よしはら」と「よしわら」に分けるのとは違い、漢字の読み方が異なっているので、全て別扱いとします。


「切通」は「苗字の百貨店」で「きりとおし・きりどおし>きりどうし・きづし★・きずし・きりとうし」となっていました。

「通」は「「通す(とお・す)」や「通(つう)」という読み方が普通ですから、「とうし」は間違いで「とおし」が正しいのでしょう。

問題は「きづし」か「きずし」かどちらが正しいのか?ということです。
調べてみると、どちらで名乗っている方もいます。

鹿児島県に「切通」という地名がありますが、これは「きずし」でした。

もともと「切るか通すか」という言葉からできた地名だそうです。

http://kankyo.rdc.kagoshima-u.ac.jp/?p=3322

ただし、「通」という漢字に「すし」や「ずし」という読みはなさそうですし、あるとしたら「つう」という読みからの変化だと思います。

ここは漢字の語源から考えて「きづし」を採用しようと思います。

2014年7月26日土曜日

神木に関して

「神木」は「かみき」と読むことがほとんどです。
普通に読めば、それ以外は思いつきにくいです。

他に稀少な読みとして「こうぎ」と「しんのき」という読みもありました。
「苗字の百貨店」では「こうき」となっていましたが、見つかったのは濁点のついた「こうぎ」のみでしたので修正しました。

もうひとつ、「さかき」という読みも載っていました。
「神木」で「さかき」とは読むのは難しいなと思いましたが、「榊(さかき)」という漢字をばらせば「神木」なんだと気づきました。

インターネット上での検索ではなかなか実在を確認できなかったのですが、facebookで本名らしい方を見つけました。
その方の”友達”欄に「sakaki」姓が複数いたので、おそらく正しいのだと判断し、採用しました。

他に「かんき」という読みも見つけました。
新規の読みです。

2014年7月25日金曜日

篭田に関して

「篭」は以前も紹介しましたが、異字体として「籠」があります。
「篭」がJIS第1水準で、「籠」が第2水準です。

「竜」と「滝」の旧字体がそれぞれ「龍」と「瀧」なので、併せる形で「篭」と「籠」も新字体と旧字体の関係にあるのだろうと考えています。

「篭田」は570人ほどの苗字。
「籠田」は500人ほどの苗字です。

どちらも長野県に最も多く見られますが、「籠田」の方が全国に広がっている印象です。

「苗字の百貨店」で見ると、「篭田」は「かごた」という読みのみですが、「籠田」は「かごた>こもた(こもだ・こもりだ・こもりた)」となっていました。

読みが異なっているようだと「篭」と「籠」を並列で扱うのは難しいのですが…

調べてみると、「篭田」も「籠田」もほとんどが「かごた」と読んでいました。

「こもた」と「こもだ」はどちらでも見つかりませんでした。
少なくても1割以上ある読みではないと思います。

「こもりた」は両方で見つかりました。

以上から、やはり「篭田」と「籠田」は並列で扱うべきで、読み方は「かごた・(こもりた)」とすべきだと考えました。

2014年7月24日木曜日

栢木に関して

「栢木」は「かやき」と読むことが多く、次に多いのが「かやのき」という読みです。
ともに実在は確認できます。

もうひとつ、稀少な読みとして「かしわぎ」もありました。
最初は「柏木(かしわぎ)」のスキャンミスではないかと疑いましたが、調べてみると確かに「栢木」で「かしわぎ」と読む方もいました。
勉強不足でした。

そしてwiktionaryで見ると「栢」は「柏」の異体字であることも分かりました。
「栢」はJIS第1水準でしたので、「柏」とは別扱いという事実は変わりません。

下記のページを見る限り、微妙に漢字の意味が異なるようです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10100553665;_ylt=A7YWPRkiqc9T6mQA0LllAPR7?fr=rcmd_chie_detail


2014年7月23日水曜日

唐牛に関して

「唐牛」は「苗字の百貨店」で「かろうじ★>からうし(かろおじ・かろうし)」となっていました。

「★」は難読を表すマークです。

これらのうち、「からうし」は分かりやすいですね。
普通に読めば、「からうし」です。
もちろん実在も確かめられました。

「唐牛」は青森県に全体の6割が集中しており、中でも南津軽郡藤崎町では27位に入っているくらいです。

また南津軽郡大鰐町では「唐牛(かろうじ)」という地名があります。

ですので、「かろおじ」や「かろうし」ではなく、苗字としても「かろうじ」で良いと思います。

「唐牛」は「かろうじ>からうし」とします。

2014年7月22日火曜日

上瀬に関して

「上瀬」は「苗字の百貨店」で「かみせ(じょうせ)」となっていました。

このふたつは実在を確認できました。

「上」という漢字を見たときの常として「うえせ」と「うわせ」を探したところ、「うえせ」のみ見つかりました。
新規の読みです。

2014年7月21日月曜日

角口と金親に関して

気づかないうちにブログを始めてから1年が過ぎてました。
まだ完成にはほど遠いですが…

本日は「角口」からです。
「苗字の百貨店」では「かどぐち・すみぐち」となっていました。

しかし調べてみると、「角口」の読みは「かどぐち」が圧倒的でした。
「すみぐち」はかなり少ないようです。

また新規の読みとして「かくぐち」も見つけました。
そしてこの「かくぐち」もそれほど多くなさそうですが、それよりも更に「すみぐち」は少ない印象なのです。
少なくとも「かどぐち」と並列ではありません。

「角口」は「かどぐち・(かくぐち・すみぐち)」と修正しておきます。


「金親」は単純なミスだと思うのですが、「苗字の百貨店」で「かなおや>かねおや・かねちか」と「かねおや>かなおや・かねちか」のふたつが載っていました。
どちらも1,200人ずつの苗字でした。

「金親」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に203件の苗字となっていました。
ここでは2340万件の苗字が登録されているそうですから、日本の人口の1/6が登録されていることになります。
203件を単純に6倍すると1,200人に近くなるので、そんなもので良いのでしょう。

「金親」は1,200人の苗字ということになります。
また載っていた読みは全て確認できました。
ふたつを合わせて「かなおや・かねおや>かねちか」とするのが自然だろうなと思います。
調べた結果もそれに矛盾しないと思いました。

2014年7月20日日曜日

生越に関して

「生越」は「苗字の百貨店」で「おごせ★・おごし(いきこし・いくごし・おおごし・いけこし・いごし)」となっていました。
全国で1,400人程度の苗字なので、実数の割にかなり読み方が多様ですね。

「おごせ」と「おごし」はともにあります。
どちらもかなり難読だと思います。

稀少な読みの方にいくと、「いきこし」と「いけごし」はありましたが、「いくごし」は見つかりませんでした。
「いけこし」ではなく、「いけごし」のようです。
濁点の有無には注意しているので、「いくこし」でも探したのですが、見つかりませんでした。

「いごし」も確認できました。

「おおごし」は見つかりませんでしたが、代わりに「おおせ」という読みが見つかりました。
これもまた難読です。

おそらく電話帳で「おお~」で始まるとしか思えない位置にあったので推測して「おおごし」としたのではないでしょうか?
この読みは難しいです。
「おおせ」は新規の読みです。

2014年7月19日土曜日

尾家に関して

「尾家」は「苗字の百貨店」で「おいえ>おおが★・おか・おや」となっていました。

「★」は難読を表すマークです。
いずれも確認できました。

「おおが」は確かに難しいですね。
ただ、これは簡単に見つかります。

なぜ「お」が重なるのかが、漢字を見ているだけでは分かりませんが、実際に名乗っている方がいるので問題はないでしょう。

問題は「おか」の方です。
実は「おか」の方はひらがなの読みが見つからず、ローマ字で「oka」となっているものしか見つからなかったのです。
「oka」だけだと、「おおが」の濁点がない「おおか」という読みもあるのではないか?
それであれば、わざわざ分ける必要もないのでは?と思いました。

しかし、調べていくうちに「おおが」は「ooga」、「ohga」、「oga」と3通りの書き方を発見しましたが、「oka」に関しては、「ooka」と「ohka」は見つかりませんでした。
すなわち、「おおか」という読みはなく、「おか」だということに違いないと思います。

それなので、「尾家」の読みは、「苗字の百貨店」の通りで良いと思います。

2014年7月18日金曜日

大古に関して

「大古」は「苗字の百貨店」で「おおご・おおこ>たいこ・おおふる」となっていました。

濁点の有無にはこだわっていないので、「おおご」と「おおこ」は同じものと考えますが、検索して見つかるのはこのふたつばかりでした。
「おおご」の方が多そうなので、こちらをメインとしました。

「たいこ」と「おおふる」はカッコ内に入っているわけではないので、全体の1割以上はあるはずですが、ほとんど見つからず。

かろうじて「おおふる」は見つかりました。

「たいこ」は全く見つかりませんでしたが、代わりに「だいこ」が見つかりました。
単なる修正なのかもしれませんが、新規の読みとしておきます。

2014年7月17日木曜日

小津に関して

「小津」は「苗字の百貨店」で「おづ>おず(おつ・しょうず)」となっていました。
もちろんこれまでの通り、「津」は「つ」ですから、「おづ」が正しいと考え、「おず」は採用しません。
濁点の有無も気にしません。

そうすると、「小津」は「おづ・(しょうづ)」になります。
すっきりしました。

しかし探してみると、「しょうづ」は見つかりません。
代わりに「こづ」が見つかりました。
新規の読みです。

「小津」は「おづ・(こづ)」とします。

2014年7月16日水曜日

大峠に関して

「大峠」は「苗字の百貨店」で「おおとうげ・おおごえ★(おおたお★)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

普通に読むと、「おおとうげ」になりそうで、やはりその他の読みは難読といえそうです。

全て実在を確認できました。
それ以外に「おおたわ」という読みを見つけました。
新規の読みと考えます。

2014年7月15日火曜日

大豆生田に関して

これまでも何回か例に出している「大豆生田」です。

「◯+生」をなんと読むかという問題につながります。

「柳生」や「桐生」のように「やぎゅう」や「きりゅう」と読むことが多い印象です。
「桐生」は群馬県に「桐生(きりゅう)市」があるので、そうとしか読みにくいです。

漢字だけでいうと「桐」と「生まれる」なので、「きりう」でも良さそうですが…そうはなりませんね。

「羽生」や「瓜生」など、「◯+生」の苗字で有名なものはたいてい似たような読みになります。

ただ、「針生」になると、「はりゅう」よりも「はりう」の方が多くなります。
このあたりは名乗る人がどう名乗っているかが最も大事な問題なのでしょう。
「はりゅう」と「はりう」を別扱いにはしていませんが、「はりう」をメインの読みとしています。

そういう目で「大豆生田」を調べてみます。

「苗字の百貨店」では「おおまめうだ★>おおまみゅうだ★・おおまみうだ(おおまめだ・まめうだ・まみうだ)」となっていました。

「まめうだ」と「まみうだ」は何かの間違いではないでしょうか?
実際に三文字姓の「豆生田」という苗字もありますし、それと混同している気がします。

「おおまめだ」も怪しいです。
実在は確認できません。

「大豆生田」自体は栃木県に集中し、その近隣の県に少しずつ見られるという苗字なので、元の読みはひとつだと思うのです。
それなので、読み方にバリエーションがあるというのは後から変わっていったということだと思います。

やはり読みとしてありそうなのは、「おおまめうだ>おおまみゅうだ・おおまみうだ」だけだと思います。
「おおまみゅうだ」と「おおまみうだ」は同じ読みだとして構わないと思います。

まとめると、結局は「おおまめうだ>おおまみゅうだ」だけになります。
どちらの読みも実在します。
こちらも「針生(はりう)」と同様に「「おおまめうだ」という読みが多いので、こちらをメインとしておきます。

2014年7月14日月曜日

織原に関して

「織原」は普通に「おりはら」です。

「苗字の百貨店」では、他に「しぎはら」と「おばら」が出ていました。

「しぎはら」は見つかりませんでした。

「しぎはら」と読む苗字は「鴫原」しかなく、その誤植とは思えません。

「織」という漢字から「しきはら」もしくは「しきばら」の誤植ではないかと探しなおしましたが、見つかりませんでした。
こういう全く異なる読みが出てきたときは実在することが多いのですが…

「おばら」は検索するといくらでも見つかります。
ただひとりの人物です。
この人物に関する出自にもいろいろ書かれています。
この読みが実在していたことは確かですが、現在はどうなのかも分かりません。
他に名乗っているひとがいないと、これだけで載せるのはためらいます。

全ての読みを載せたいのではなく、あくまでも実在が確実なものだけにしたいのです。

2014年7月13日日曜日

枩に関して

「枩」も「松」の異体字ですが、こちらも別扱いということにします。
この字を用いているひとをわざわざ普通の「松」としてしまうのはどうかと思ったので。

「嶌」と「嵜」と「艸」もそうでしたが、いずれも1,000人未満の稀少な苗字になってしまうので、それぞれ「嶋」や「崎」、「草」のつく苗字で読み方が複数ある場合でも、「嶌」と「嵜」と「艸」になるとひとつの読みしかないことが多いことを発見しました。

みんなが旧字体だと思っているものに関しては、そのままの考え方でいくつもりですが、そうでないものに関しては、少しずつ修正をいれるかもしれません。

2014年7月12日土曜日

於保と大音と乙幡に関して

「於保」は「苗字の百貨店」で「おほ・おぼ(おいほ)」となっていました。

濁点の有無は気にしないので、「おほ」と「おぼ」は同一のものと考えます。

「おいほ」は見つかりませんでした。
代わりに「おいやす」が見つかりました。
単なる修正なのかもしれませんが、新規の読みとしておきます。


「大音」は「おおと>おおおと」となっていました。
両方とも実在を確認できます。

これは悩みます。
以前に「石郷岡」という苗字の読みで「いしごうおか」というメインの読み以外に「いしごおか」という読みがあって、それをどう扱うかと考えて、発音したときにほとんど変わらないので、分けないことにしたのです。
逆に「遊佐」という苗字で「ゆさ」という読みがメインだけれど、「ゆうさ」という読みもあって、こちらは分けています。
違いは実際に発音してみた印象です。ひらがなで6文字ある「いしごうおか」の場合はちょっと早めに発音するとそれほど差がなくなってしまいますが、元が2文字の「ゆさ」はゆっくりめに「ゆうさ」とするとだいぶ違うのではないかと考えたのです。

「大音」はどうでしょうか?
どちらかというと差があるのかな?と思います。
とりあえず、現時点ではふたつを別扱いとします。


「乙幡」は「おっぱた★>おつはた・おとはた」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
全て実在を確認できました。

もちろん「おとはた」は別扱いですが、「おっぱた」と「おつはた」はどうでしょうか?
発音するとけっこう違いますが、濁点・半濁点を気にしないと考えると、後は「つ」が促音かどうかの違いだけです。
それであれば同じという扱いで良いかと思います。

「乙幡」は「おっぱた>おとはた」としておきます。

2014年7月11日金曜日

胡と恵美に関して

「胡」は一字姓なので検索がしにくかったですが、「えびす」と読むことが多いです。
次に多い読みが「こ」です。
いずれも実在の確認もできました。

他に稀少な読みとして「したぐい」がありました。
どうしてこういう読みになるのか不思議ですが…


「恵美」はファーストネームのようですが、苗字としてもあります。
そのまま「えみ」と読みます。
電話帳で確認できました。

「苗字の百貨店」で「めぐみ」という読みも載っていましたが、こちらは実在が確認できませんでした。

2014年7月10日木曜日

上保と上道に関して

「上保」は「苗字の百貨店」で「うわぼ>じょうほ(かみほ・うえぼ)」となっていました。

これらの4つはいずれも実在を確認できました。
濁点の有無に関しても正確で、さすが「苗字の百貨店」だと感心しました。

それらを調べているときに「うえやす」と「かみやす」というのを発見しました。
いずれも新規の読みです。


「上道」は「うえみち>うわみち・うえどう(かんだつ★)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「うえみち」と「うわみち」、「うえどう」は見つかりましたが、「かんだつ」が見つかりません。
代わりに「かんだち」が見つかりました。
他の苗字のサイトでは「かんだち」で載っていることが多かったので、単なる誤記かもしれません。
いちおう、新規の読みということにしておきます。

2014年7月9日水曜日

上垣内に関して

「上垣内」は「苗字の百貨店」で「うえがいと・かみがいと・かみがうち(広島)>かみがきうち(広島)(かみがいち・かみごうち・かみこうち・かみかきうち・うえがきうち)」となっていました。

「◯+垣内」という苗字はどれも読み方のバリエーションが多いのですが、これもそのひとつです。

濁点の有無を整理しても、「うえがいと・かみがいと・かみがうち(広島)>かみがきうち(広島)・(かみがいち・かみごうち・うえがきうち)」までになります。

全部で1,400人ほどの苗字ですが、広島県で最も多く、次が和歌山県や岐阜県が続きます。
いずれも隣接していない県なので、ひょっとしたらそれぞれが全く別の由来のある苗字なのかもしれません。

上に挙げた読み方は全て実在が確認できました。
ただし、「かみがきうち」だけは明らかに少なく、カッコ内の「かみがいち」や「かみごうち」よりも少ないようです。
「かみかきうち」にしても同じでした。

「かみがきうち」は全体の1割未満と判断し、変更します。

2014年7月8日火曜日

嶌と嵜と艸に関する訂正

「嶋」の異体字として「嶌」があります。

もともとは新字体と旧字体を合わせて考えるという方針で始めたのですが、そもそも新字体と旧字体の定義がきっちりとはなされていないため、まずは新旧字体表を参考にしながら、異体字として登録されているものをまとめていました。

http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/old_chara.html

「島」と「嶋」が新字体と旧字体の関係にあるとかかれているものもあります。
これを合わせるのはさすがにどうか?と思ったので、苦し紛れにJISの基準を持ちだしました。

異体字の関係にあっても、ともにJIS第1水準であれば、別々に集計するとしました。

これでも漏れてしまったのが「嶋」と「嶌」などです。
ただ冷静に考えると、画数も同じですし、それほど書きにくいというわけでもありません。
第一、形が全く違います。

かなり大幅な修正になりますが、「嶋」と「嶌」は分けることにします。
同様に「崎」と「嵜」も分けることにします。
ともに「山」が左にあるか上にあるかの違いだけで、画数があまり違わないからです。
(正確に言うと、「嵜」と似ているのはJIS第3水準の「﨑」ですが)

追加で、「草」の異体字(原字)である「艸」も分けることにします。

2014年7月7日月曜日

五百川と井尾に関して

「五百川」は「苗字の百貨店」で「いおかわ>いもかわ★・いよかわ★ (いほかわ いおがわ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「いおがわ」は濁点の有無だけなので、「いおかわ」に含まれることで良いと思います。

「いほかわ」は見つかりませんでした。
「h」の音を発音しないパターンなのかもしれません。

「いもかわ」と「いよかわ」は実在を確認できました。

どれも「いおかわ」とほとんど同じようですが、濁音の有無の違いではありません。

「吉原」や「小笠原」のように前の音につられて「はら」が「わら」になったりするのとも違うと思います。

「いおかわ」と「いもかわ」、「いよかわ」は全て別扱いとしておこうと思います。


「井尾」は「苗字の百貨店」で「いお>いのお」となっていました。
しかし調べてみると圧倒的に「いお」の方が多そうでした。

「いお・(いのお)」としておこうと思います。

2014年7月6日日曜日

今給黎に関して

「今給黎」は鹿児島県に集中している苗字です。
おそらく元の読み方はひとつだったのではないでしょうか?

最も多い読みは「いまきいれ」です。
他に「いまぎれ」と「いまきゅうれい」もありました。
いずれも実在を確認できます。

「給黎(きいれ)郡」というのが以前にあったそうですから、もとは「いまきいれ」だったのかもしれません。
どれも似てはいますが、濁点の有無だけの違いではないので、全て別扱いとしておきます。

2014年7月5日土曜日

家本と生山に関して

「家本」は「苗字の百貨店」で「いえもと>やもと(かもと・けもと)」となっていました。

調べてみると、全て実在は確認できたのですが、「やもと」はそれほど多くない印象です。
「かもと」や「けもと」と変わらないくらいではないでしょうか?

基本的には「苗字の百貨店」に記載されているものは信じていますが、ちょっとこれは修正させてもらいます。


「生山」は「いくやま>おいやま(いきやま)」となっていました。
これらは全て実在を確認できました。

他にないかと探したところ、「しょうやま」という読みを発見しました。
新規の読みです。

2014年7月4日金曜日

生地に関して

「生地」は文脈によるでしょうが、なんとなく「きじ」と読んでしまいたくなりますね。

苗字では「きじ」という読みはありませんでした。
最も多い読みは「いくち」でした。
次に多いのが「おいじ」と「しょうじ」でした。

いずれも実在を確認できましたが、どれも難読ですね。

「おいじ」は和歌山県、「しょうじ」は石川県に多いとのことです。

他に稀少な読みとして「いけじ」、「おんじ」、「せいち」がありました。
いずれも実在を確認できます。
全部で1,000人ほどで、それほど数の多い苗字ではないのに、これほど多様な読みがあるというのは珍しいと思います。

順に和歌山県、大阪府、富山県で多いようですが、富山県では「生地(いくじ)町」という地名があったそうです。
「いくじ」という読みも見つかっていますが、「いくち」に含まれることにしています。

「おんじ」は相当に難読ですが、これは歴史的に由緒がありそうな読みです。
紀伊国の国人衆となっていましたが、和歌山県に多い理由ではありそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%9C%B0%E6%B0%8F

2014年7月3日木曜日

石角と伊谷に関して

「石角」は「苗字の百貨店」で「いしかど・いしずみ」となっていました。
そのふたつは実在を確認できました。

他にないかと探したところ、「いしかく」という読みを発見しました。
新規の読みです。


「伊谷」は同様に「いたに>いのや・いよく★」となっていました。

普通に読めば「いたに」で、もちろんこの読みは見つかります。

「谷」は「たに」の他に「や」と読みますが、「がい」とか「がや」と読むこともあります。
あれこれと試しましたが、いずれもヒットしません。

「いのや」はありそうなのですが、見つかりませんでした。

「いよく」は相当に難読で信じられなかったのですが、探すと見つかりました。
いったいどうしてこのような読みになったのでしょうか?

「いよく」は見つかりましたが、「いたに」に比べるとかなり少ない印象です。

全体の1割未満ではないかと判断し、「伊谷」は「いたに・(いよく)」と変更しました。

2014年7月2日水曜日

新江と新子に関して

「新江」は「苗字の百貨店」で「あらえ>しんえ(にいえ)」となっていました。

「あらえ」と「しんえ」は実在を確認できましたが、「にいえ」だけができませんでした。
それとは別に「にえ」という読みを見つけました。
新規の読みです。

どうやら「新江」は「にいえ」ではなく、「にえ」と読むようです。
これは意外に難読です。

「にえ」とは別に「にいえ」という読みがあるかどうかは分かりませんが、現時点では見つかっていません。


「新子」は「あたらし」と読むことが多いです。
これも難読です。

他に稀少な読みとして「あらこ」というのもありました。
こちらの方が、まだ自然な読みのような気がします。

「苗字の百貨店」では他に「しんこ」という読みも出ていました。

「新子」で「しんこ」だとファーストネームが多く見つかりました。
苗字としてもありそうですが、発見はできませんでした。

2014年7月1日火曜日

阿万と安納に関して

「阿万」は「あまん」と読むことが多いですが、稀少な読みとして「あま」もあります。
どちらも実在を確認できます。

旧字体の「萬」でも同様の結果でした。


「安納」は「苗字の百貨店」で「あんのう(やすのう・あんの)」となっていました。

「納.」とか「能」という漢字が最後にくる苗字というのは注意が必要で、「のう」と読むことと、「の」で読むことがあります。

ローマ字で書く場合は本人が意識して「nou」もしくは「noh」としないかぎり、区別ができません。

例えば「佐藤」であっても、ローマ字では「sato」と書く方も多いでしょう。

実際に「あんの」か「あんのう」かは発音しただけでは差がわかりにくいです。
それなので、これまでのとおり、「あんの」は「あんのう」に含めるとします。

「安納」は「あんのう・(やすのう)」とします。
いずれも実在を確認できました。