2016年5月31日火曜日

泥に関して

本日は「泥」という一字姓です。
これもまた一般的な名詞なので、苗字として探すのは苦労しました。

「苗字の読み方辞典」では「どろ>なずみ」となっていました。

まずは「どろ」という読みに関して。
https://www.facebook.com/norikadzu.doro

https://www.facebook.com/minoru.doro

意外なことに「どろ」という読みの方が簡単に見つかりました。
間違いなさそうです。

次に「なずみ」ですが、こちらの方が見つけにくかったです。
http://www.wadashinya.com/kaihou/wadashinya_supportersclub_press_no5.pdf
http://nantan-aaa.com/record/oldrecord/21tambaroad.pdf

とりあえず、発見したのが上記の方だけ。
「泥」という苗字全体の1割以上もあるのかどうかは疑問ですが、実在は確かそうです。

2016年5月30日月曜日

友に関して

本日は「友」という一字姓に関してです。

そのまま「とも」と読みます。

こういう一般的にも使われる漢字を用いた一字姓は確認が難しいです。

まずは「写録宝夢巣」で、その苗字が集中している地域を確認してみます。
この場合は大分県大分市に小さな集中がありました。
それをもとに調べたところ、下記の方がヒットしました。
https://www.facebook.com/masatoshi.tomo.7

https://www.facebook.com/profile.php?id=100008225882548

2番目のひとは読み方が出ていませんでしたが、フルネームで検索したらヒットしました。
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000121092/stylist/

まあ、大丈夫でしょう。
このように一字姓は丁寧に検索しないと見つかりません。

2016年5月29日日曜日

百目木に関して

「百目木」は「苗字の読み方辞典」で「どめき★・どうめき (もめき)」となっていました。

この苗字をみて思いだすのは「百目鬼」です。
http://new5g00.blogspot.jp/2015/02/blog-post_17.html

「百目鬼」は「どうめき・(どめき)」で載せています。

確かに山形県には「百目鬼(どめき)温泉」がありますが、苗字としてはかなり少ないようです。

「百目木」もそこから派生した苗字なのでしょうか?
こちらの方は「どめき」も簡単に見つかります。
http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1509517.html

「どうめき」と「どめき」を分けるかどうかに関しては悩んだこともありましたが、これを見ると「どめき」という読みは苗字としても確かにあり、「どうめき」と分けるべきだなと思いました。

なぜなら、「どうめき」と「どめき」では五十音順で並べたときがまるで違ってしまうからです。

「もめき」は見つかりませんでしたが、「百目木」は「どうめき・どめき」としておきます。


2016年5月28日土曜日

冨手と富手に関して

「富」と「冨」は異体字の関係にありますが、ともにJIS第1水準の漢字であるので、別扱いにしています。
これまでのところ紹介してきた苗字は、だいたいどちらの漢字も実在することが確認できています。

「富」を用いるケースの方が多いようですが、「冨」の方が多い苗字もありました。

具体的にいうと、「冨江」、「冨吉」くらいですが。

また、これまでに載せた苗字の中では「富浜(富濱)」という苗字だけは、「冨」に置き換えた「冨浜(冨濱)」が見つかっていません。

さて、それでは「冨手」はどうでしょうか?
「冨手」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると全国で73件。
そのうち実に9割が岩手県に集中しています。
読み方は「とみて」です。
こちらは問題ありません。

さて、それでは「富」に置き換えた「富手」はどうでしょうか?
こちらは全国に散在して7件だけでした。

ただ、facebookやgoogleの検索では見つかりませんでした。
「冨手」の誤記であることが明らかなものは見つかりますが…

とりあえず「冨手」は載せますが、「富手」に関しては、しっかりとした証拠が見つかるまで保留しておこうと思います。

2016年5月27日金曜日

新タと下タ村に関して

「新タ」という苗字があります。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、「新タ」は全国で18件で、そのうち13件が富山県となっていました。
この「タ」は漢字ではなく、カタカナの「タ」です。

カタカナの「タ」ではなく、夕方の「夕」を用いた苗字もあります。
こちらは「新夕」です。
全国で57件で、そのうち35件が富山県です。

「苗字の読み方辞典」では逆にカタカナの「新タ」が340人で、漢字の「新夕」が60人となっていました。

下記の方はアナウンサーですが、本名なのでしょう。
カタカナの「新タ」さんです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E3%82%BF%E6%82%A6%E7%94%B7

ただしTBSのホームページの方は夕方の「新夕」と紹介されています。
http://www.tbs.co.jp/anatsu/who/nitta.html

悩ましいですね。
facebookで見ると、夕方の「新夕」の方が多そうですが、なんとも言えません。

「写録宝夢巣」は紙の電話帳からスキャンしたデータを用いているのでしょうから、「タ」と「夕」の区別ができなくても仕方がないでしょう。

夕方の「夕」には「た」という読み方がないので、普通に考えればカタカナの「タ」が正しいのでしょう。

それにしてもカタカナの「タ」が苗字に用いられることはあるのでしょうか?
疑問に思いましたが、「下タ村」という苗字がありました。
こちらもカタカナの「タ」です。
こちらははっきりと夕方の「夕」よりカタカナの「タ」が多いようです。

他にもいくつかカタカナの「タ」を用いた苗字はありますが、このふたつが最も多いようでした。
結論として、カタカナの「タ」を用いた苗字はあるということで納得しました。

カタカナの「タ」と夕方の「夕」は全く別の字ですが、見た目がそっくりで区別がつきにくいということで特例として、まとめてしまいます。
異体字扱いとします。
カタカナの「タ」をメインにし、夕方の「夕」を併記ということにします。

2016年5月26日木曜日

出谷に関して

「出谷」は「苗字の読み方辞典」で「でたに>いずたに・でや(いずや)」となっていました。

「でたに」が最多なのは間違いなさそうです。

「いずたに」も見つかりますが、数は少ない印象でした。
https://www.facebook.com/ayaka.izutani.56
ただ、「出谷」自体が全国で300人ほどしかいない苗字なので、その中で最多ではない読みであればかなり珍しいはずなので、少なくても仕方がないと思います。

「でや」は見つかります。
こちらも少ないです。
https://www.facebook.com/michiko.deya

「いずや」はかなり注意が必要です。
facebookでは下記の方しか見つかりませんでした。
https://www.facebook.com/motokazu.izuya

googleで検索すると何人か見つかりますので、数は少ないですが実在は確かそうです。
http://koma-marathon.i-nan.net/kiroku/24th/38-24ht6kwu29.html

他にないかと探してみたところ、「いでたに」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/kaori.idetani

新規の読みです。
それぞれの読みがどれくらいの割合であるかという興味もありますが、それを考えているとキリがないので、「苗字の読み方辞典」の結果を信じておきます。

2016年5月25日水曜日

出村に関して

「出村」は「でむら」と読むことが多いです。
他に稀少な読みとして「いでむら」もあります。

「苗字の読み方辞典」の更新情報によると、新たに「いずむら」という読みも出てきたそうです。

こちらも調べてみると、確かに見つかりました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100006153757972

この方は「オフィスいずむら」に勤務しているとなっていますし、間違いないでしょう。
https://www.facebook.com/OfficeIzumura/?pnref=about.overview

この読みも追加しました。

2016年5月24日火曜日

金崎に関して

本日も「苗字の読み方辞典」の更新情報からです。

「金崎」は「かなざき」と「かねざき」のふたつの読みで載せていましたが、他に稀少な読みとして「かんざき」もあるそうです。

こちらも調べてみたところ、確かに見つかりました。
https://www.facebook.com/minori.kanasaki
https://www.facebook.com/hiroshi.kanzaki.315

この読みも追加しておきます。

2016年5月23日月曜日

大久に関して

「大久」は「おおひさ」や「だいきゅう」、「だいく」という読みが多く、他に稀少な読みとして「だいひさ」を載せていました。

「苗字の読み方辞典」の更新情報で新たに「おおく」という読みが載っていました。

調べると、確かに「おおく」という読みも見つかりました。
https://www.facebook.com/seiya.ooku

この読みも追加しておきます。

2016年5月22日日曜日

辻永に関して

「辻永」は「苗字の読み方辞典」で「つじえ・つじなが」となっていました。

「つじなが」はともかく、「つじえ」はちょっと難しい読みだなと思いますが、どちらも同じくらい見つかります。
他、簡単に思いつく「つじえい」という読みはどうかと探したところ、何件か見つかりました。
http://www.japan-patent.jp/jp/

苗字の最後が「え」か「えい」かというのは些細な違いな気もしますが、今のところは分けることにしています。
「つじえい」は新規の読みということになります。

2016年5月21日土曜日

太井に関して

本日は「太井」です。
漢字だけを見ると簡単そうで、ありふれた苗字にも思えます。

「苗字の読み方辞典」では「ふとい>たい」となっていました。
大阪府、兵庫県、奈良県で全体の9割を占めてしまっています。
この3府県以外では出会えないと考えても良さそうなくらいです。

「ふとい」も「たい」も実在を確認できました。

それ以外に「おおい」という読みも見つけました。
https://www.facebook.com/hiroyuki.oi.73
https://www.facebook.com/kirara.ooi.96

上のふたりは出身地も異なっています。
ふたりとも本名のようですが…

特に下の方の方は下記でも出ているので、少なくとも苗字が「太井」であることは間違いないと思います。
http://www.chiba-c.ed.jp/sakuranishi-h/bukatsu/dancing/dancing.html


facebookでは、あえて本名で登録せず、一文字だけ変えることもあると聞きます。
ここでは「大井(おおい)」という名前だけど、あえて「太井(おおい)」としているとか…

まあ、疑ったらキリがないので、「太井」で「おおい」という読みもあると信じておきます。
新規の読みです。

2016年5月20日金曜日

但田に関して

「但田」は「苗字の読み方辞典」で「ただ(たじた・ただた・たんだ)」となっていました。

富山県砺波市に最も多い苗字で、そこだけで全体の3割がいるようです。
「但田」で「ただ」と読むのは難しい気がしますので、読み替えが生まれたのでしょう。

「ただ」はもちろん、「たじた」と「たんだ」も実在を確認できます。

「ただた」は最も少ない読みのようで、苦労しました。
https://www.facebook.com/hirokazu.tadata

http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E4%BD%86%E7%94%B0+%E6%86%B2%E5%BD%A6

こちらの方々が「ただた」と名乗っていました。
どちらも北海道の方のようです。
北海道は富山県に次いで「但田」が多い地域です。

これらの読みは全て確認がとれました。
探すのに苦労した読みは、後で分からなくならないように結果を残しておきます。

2016年5月19日木曜日

大極に関して

「大極」は「苗字の読み方辞典」で「だいこく・だいごく」となっていました。

二文字目以降の濁点の有無は気にしていないので、「大極」の読みは「だいこく」で良いと思います。

他にないか調べてみたところ、「だいきょく」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/ryuji.daikyoku

このあたりはどこまでを別の読みと考えるか、難しいところです。
発音だけで判断すると、「だいこく」と「だいきょく」がそんなに違うのか?という疑問もあります。
それであれば「だいごく」も違うのではないか?と言われてしまうかもしれません。

悩ましいところですが、やはり別物と考えます。
「だいきょく」を新規の読みと考えます。

2016年5月18日水曜日

千足に関して

「千足」は「苗字の読み方辞典」で「ちあし>ちそく(兵庫県篠山市)(せんぞく)」となっていました。

「ちあし」も「ちそく」も、いずれの読みも確認をとれました。

「千足」は兵庫県に最も多く、次いで東京都、神奈川県、千葉県といった関東地方です。

確かに「ちそく」という読みは兵庫県篠山市に多そうでしたが、特にそこで多いかどうかは判断できませんでした。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、篠山市で「千足」は5件しかなかったので(全国では56件)、そこに集中しているというだけでは稀少な読み方になってしまいます。
かといって兵庫県全体と考えてしまうと最多の読みになってしまうので、難しいところです。

まあ、「ちあし>ちそく」は間違いないと思います。

「せんぞく」も確認がとれました。
https://www.facebook.com/miya.senzoku

https://seijo.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&pn=1&count=20&order=16&lang=japanese&creator=%E5%8D%83%E8%B6%B3+%E4%BC%B8%E8%A1%8C&page_id=13&block_id=17

2016年5月17日火曜日

田部田に関して

「田部田」は「苗字の読み方辞典」で「たべた」という読みで載っていました。

こちらにも「たぶた」という読みを発見しました。
https://www.facebook.com/satoru.tabuta

新規の読みです。

2016年5月16日月曜日

宝本に関して

「宝本」は「苗字の読み方辞典」で「たからもと」となっていました。
面白いことに「宝本」という苗字には旧字体の「寶本」や「寳本」が存在していないようです。

「宝本」にも「ほうもと」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100009506536548

新規の読みです。

2016年5月15日日曜日

筑間に関して

「筑間」は「苗字の読み方辞典」で「ちくま」となっていました。

「筑波」に似ているなあと思いながら、念のために探したところ、やはり「つくま」という読みを発見しました。
https://www.facebook.com/yukiyo.tsukuma

新規の読みです。

2016年5月14日土曜日

園生に関して

「園生」は「苗字の読み方辞典」で「そのお>そのう」となっていました。
(ちなみに異体字の「薗」を用いた「薗生」という苗字はないようです)

迷うところはないです。
「そのお」と「そのう」は発音した印象がほぼ変わらないので、多い方の「そのお」だけを採用します。

それなので、「園生」は「そのお」としておきます。

ただ、これはよくある「○+生」の苗字なんですね。
「生」という漢字は「お」とも読むし、「う」とも読みうるのです。
ですので、似たようなケースであっても「う」と読む苗字もありうるのです。

今後、似たようなケースで「お」と「う」がほぼ同数のこともあるかもしれません。
どちらかに決めなくてはいけないような場合は、今回の「園生」を参考にすると思います。

2016年5月13日金曜日

曽部に関して

「曽部」は「苗字の読み方辞典」で「そべ」という読みで載っていました。
旧字体を用いた「曾部」も同様に「そべ」だけでした。

念のために調べたところ、「そぶ」という読みが見つかりました。
かなりの数がありそうでした。
これも新規の読みです。

2016年5月12日木曜日

宗前に関して

「宗前」は「苗字の読み方辞典」で「そうぜん(青森)>そうぜん(鹿児島)」となっていました。
面白いですね。
日本の端と端です。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で57件。
そのうち青森県が24件で、鹿児島県が14件でした。
その2県だけで6割を占めているわけです。

「そうぜん」も「そうまえ」もどちらの読みも確認できました。
全く違う場所で、違う読みを持った苗字が集中しているというのは面白いなと思うのです。
こういうのは苗字の特集とかでは取りあげられないので、備忘録がわりに残しておきます。

2016年5月11日水曜日

館嵜と舘嵜に関して

「館崎」という苗字を調べていました。
これは「たてざき」と読みます。

「館」という漢字をみたときは、必ず「舘」に置き換えたものも併せて調べています。
異体字ですが、別扱いにしているからです。

「舘崎」も同じく「たてざき」と読みます。
他の読み方は見つかりませんでした。

ここまでは問題がありません。
ここから先です。

「崎」にも異体字があります。
「嵜」です。
こちらも形が全く異なるので、別扱いにしてしまっています。
それなので「館嵜」と「舘嵜」も別に検討します。

「苗字の読み方辞典」ではいずれも載っていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では「館嵜」だけがヒットしました。
北海道に1件だけだそうです。

google検索でもひっかりました。
http://jpon.xyz/2000/5/90/25/61.html

ただ、「舘嵜」はダメでした。
全く見つかりません。

「館嵜」は載せますが、「舘嵜」は見送ります。

2016年5月10日火曜日

城越に関して

「城越」は「苗字の読み方辞典」で「しろこし>じょうのこし(きごし)」となっていました。

最も多い「しろこし」は当然ですが、簡単に見つかります。

「じょうのこし」になるとかなり少ないです。
もちろん「城越」という苗字自体が全国で360人ほどなので、多数派ではない読みが見つかりにくいのも当然です。

「きごし」はどうでしょうか?
facebookで見つけたのは下記の方だけです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007801716079

顔写真が出ていないということと、友達が3人しかいないということから、そもそも本名か?という点に自信が持てません。
それでも、その3人の友達のひとりに「Kigoshi」という苗字の方がいました。
フルネームでみると、兄弟かな?と思いました。

「城越(きごし)商店」というのがありそうでした。
http://kyusaku.jp/d79378314.html

富山県にありそうなのですが、上記の「Kigoshi」さんも富山県出身のようです。
同一家計かもしれません。

総合的に判断すると、「きごし」も実在すると考えて良いのではないでしょうか?

他に「じょうこし」という読みを発見しました。
https://www.facebook.com/takayoshi.jyokoshi

「じょうのこし」よりは自然な読みではないかと思うのですが、やはり少ないようです。
新規の読みです。

2016年5月9日月曜日

沢潟と沢瀉に関して

前回の「沢海」からの続きです。

「沢海」は「そうみ」や「さわみ」、「さわうみ」と読みますが、稀少な読みとして「おもがい」もあります。

「海」は「かい」という読みがあるので、濁点がついて「がい」でも良いでしょう。

そうすると、「沢」もしくは「澤」で「おも」と読むことになります。
このあたりのことは以前にも書いています。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/10/blog-post_11.html

通常、「沢」や「澤」には「おも」という読み方はなさそうです。
そういう場合、考えうることとしてはJIS第3水準などで似た形を持つ漢字からの置き換えです。
ですが、そういうものはここまでのところ、見つかっていません。

ですので、稀ですが「沢」で「おも」と読むのだと考えなくてはなりません。

ここまででは「沢潟(澤潟)」で「おもだか」という読みがあることが分かっています。
これも不思議でした。
誤記ではないのです。
「潟」で「がた」ではなく「だか」と読むのです。
これは難読ですよ。

ここにヒントがあるのではないかと考えました。

調べていくと、他に「沢(澤)」で「おも」と読む苗字には「沢瀉(澤瀉)」がありました。

「瀉」は「潟」に形は似ていますが、もちろん別の漢字です。
ここまでのところではまだこの漢字を用いた苗字は出ていないのですが、ほとんどが「潟」に置き換えても成立する苗字のようなので、おそらく誤記定着型の苗字がほとんどなのでしょう。

しかし、「沢瀉」に関してだけは別なようで、下記のように「沢瀉」で「おもだか」と読むそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%A2%E7%80%89%E7%B4%8B

推測になりますが、「沢瀉(おもだか)」からの「沢潟(おもだか)」なのではないでしょうか?
そして「沢潟(おもだか)」は新潟県の隣の富山県に多い苗字です。

(「沢瀉(おもだか)」は兵庫県に多いので、そのあたりは不思議ですが)

ここで「沢潟」もしくは「沢瀉」を「おもだか」と普通に読めていたひとたちが「沢海」を「おもがい」と読み換えたのではないでしょうか?

なにか、ご意見がある方はお知らせください。

2016年5月8日日曜日

沢海に関して

「沢海」は「苗字の読み方辞典」で「そうみ>さわみ・さわうみ(おもがい)」となっていました。

読めるとしたら「さわみ」か「さわうみ」で、「そうみ」と「おもがい」は無理ですね。

結論からすると、全ての読みが見つかりました。

ずいぶん前にも確かめています。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/10/blog-post_11.html

「沢海(澤海)」は新潟県上越市に集中している苗字です。
そして新潟県新潟市には「沢海(そうみ)」という地名があります。
新潟市と上越市は隣接しているわけではないですが、そこから派生した苗字なのでしょう。

そして「そうみ」は難読すぎるので、「さわみ」や「さわうみ」という読みに置き換えたひとが出てきたのでしょう。

それでは、全く異なる読みである「おもがい」はいったいどこから来たのでしょうか?
「おもがい」の具体例は下記です。
https://www.facebook.com/yuri.omogai

長くなりそうなので、続きは後日にします。

2016年5月7日土曜日

新口に関して

「新口」は「苗字の読み方辞典」で「しんぐち>あらぐち(にいぐち・にぐち)」となっていました。

「しんぐち」と「あらぐち」は確認できました。
「あらぐち」はかなり少ないようでしたが、元が全国で390人程度と少ないので、不思議でないのかもしれません。

問題は「にいぐち」と「にぐち」です。

探しだす前は「にぐち」というのは「にいぐち」の誤記ではないか?と勝手に考えていました。

しかし調べてみると「にぐち」は確かにありそうです。
https://www.facebook.com/naonig

facebook上では上記の方だけでしたが、下記の方がアナウンサーとしてヒットしました。
http://www.nhk.or.jp/nara/caster/niguchi.html

この方は奈良県出身となっていますが、上のfacebookで見つかった方も奈良県出身のようです。
「にぐち」は実在する読みと考えて良さそうです。

「にいぐち」はどうでしょうか?
facebookで下記の方が見つかりましたが、それだけでした。
https://www.facebook.com/masako.niiguchi

「にいぐち」は実在の読みである可能性が高いと思いますが、もう少し調べないとダメだと思います。

現時点では「新口」は「しんぐち>あらぐち・(にぐち)」としておきます。

2016年5月6日金曜日

薗辺に関して

「薗辺」は「そのべ」と読みます。
他の読み方はないです。

「園辺」に似ていますが、「園辺」は旧字体である「園邊」も「園邉」も見つかるのに対して、「薗辺」は「苗字の読み方辞典」ではこれだけでした。
旧字体では載っていないのです。

ウェブの「写録宝夢巣」では全国で21件。
7割が福島県に集中していました。

旧字体を探すだけならば簡単です。
googleやfacebookで見るだけで良いのですから。

結論からいうと、「薗邉」だけが見つかりました。
「邊」と「邉」はよく見ないと違いに気づかないくらいで、ひとによってはあまり気にしていないかもしれません。
だからインターネット上に載っているものを簡単に信じてはいけないと思いますが、少なくとも本人が名乗っていれば確かではないでしょうか?
それが複数であれば確実だと思います。
https://www.facebook.com/ayanori.sonobe
http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/result/md/rsc/p/0/l/20/rn/%E8%96%97%E9%82%89%E5%BD%A9%E7%AF%84/

こちらの方などは確かそうです。

「薗邉」は新規の苗字といえるかもしれません。
「薗辺」に併記する形で載せておきます。

2016年5月5日木曜日

朱雀に関して

「朱雀」は全体の7割が福岡県に集中している苗字です。
特に前原市に多いようです。

「朱雀」という固有名詞は有名ですよね。
意味は分からなくても読めます。
中国の伝説上の神獣だそうです。

一般的には「すざく」と読むと思います。

苗字としての読み方としては、「苗字の読み方辞典」によると「すじゃく>しゅじゃく(すざく)」となっていました。
「すざく」の方が少ないようです。
facebookで調べても同じような結果になっていました。

一般的に知られている読み方と、苗字での読みが異なることはよくあるので驚くほどでもありません。

これまでの通り、「すじゃく」と「すざく」は同じものとして考えて良いでしょう。
「しゅじゃく」は別扱いです。

2016年5月4日水曜日

鈴東に関して

「鈴東」は「苗字の読み方辞典」で「すずひがし」となっていました。
そのままの読みですね。

鹿児島県鹿児島市に集中しているようです。

いちおう、他の読みを調べてみたところ「すずとう」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/nahoko.suzutou

facebookで見る限り、集中している地域は似ていそうです。
数もある程度はありそうですが…

とりあえず新規の読みです。

2016年5月3日火曜日

下坪に関して

「下坪」は「苗字の読み方辞典」で「しもつぼ」となっていました。
その読みは確認がとれましたが、念のために「したつぼ」も調べてみました。

「下」で始まる苗字をみたら、「しも」と「した」は両方とも調べておきたいところです。

結果、かなりの数で「したつぼ」という読みが見つかりました。
新規の読みです。

2016年5月2日月曜日

篠沢と篠澤に関して

「苗字の読み方辞典」の更新情報からです。

「篠沢」は「しのざわ」という読みで載せていました。
まあ、当然ですね。

「澤」は「沢」の旧字体ですので、「篠澤」は「篠沢」に併記しています。

「苗字の読み方辞典」によると、「篠澤」の方に「ささざわ」という読み方があるそうです。
これはうっかりしていました。
「篠」は「しの」と「ささ」のふたつの読み方があるので、両方をチェックする必要があります。

調べてみると、確かにあります。
長野県に限局した読みのようです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004971708319
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005657349212

「篠沢」でもありました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100009181479973

更新情報に載っていたのも、長野県の陸上競技の結果だったので、これと一致します。
http://nagano-rk.com/download/2015ttst/15shinsyuRelay_TTSL04.pdf

「篠沢(篠澤)」に「ささざわ」という読みを加えました。

2016年5月1日日曜日

新宮領に関して

「新宮領」は「苗字の読み方辞典」で「しんぐうりょう>しんぐりょう」となっていました。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、鹿児島県だけで半数近くを占めていました。

調べてみると、「しんぐうりょう」も「しんぐりょう」もどちらも見つかります。

これまでに似たようなケースはいくつかありました。

「石郷岡」や「百目鬼」がそれに該当します。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/03/blog-post_8.html
http://new5g00.blogspot.jp/2015/02/blog-post_17.html

他にも「能村」を「のうむら」と「のむら」で分けています。

このあたりは分けていくと、キリがない印象ですね。

全国に1,000人未満の苗字で、三文字姓となると、パッと見ただけで珍しそうな気がします。

「新宮領」という苗字を見て、「しんぐうりょう」と「しんぐりょう」だから別々だとは思わない気がします。
これは「しんぐうりょう」だけに統一して良いのかなと思います。

併せて「百目鬼」も「どうめき」だけに統一します。

「石郷岡」は以前より「いしごうおか」だけです。