2020年9月30日水曜日

柗に関して

 以前、「杉」の異体字である「杦」をどうするかでだいぶ悩んでいました。

結局、「杦」を「すぎ」と読むことってそれほど知られていないのではないかと思い、分けることにしました。

「実在苗字(名字)辞典」など他のサイトでは分けていないことが多いですね。


今回の「柗」も同じです。

JIS第3水準で、「松」の異体字です。


例えば「村柗(むらまつ)」という苗字があります。

https://www.facebook.com/e.kikugawa/posts/2018801791489991/

http://murakami-kasei.co.jp/


これも悩みますね。

何しろ「松」を用いた苗字は「杉」よりもずっと多く1,000種類以上もあるうえ、「枩」というJIS第2水準の漢字は分けているんですよ。


まずは、「杦」のときと同じように「松」を用いた苗字のうち、10,000人以上のものを検討しておこうかと思います。

五十音順で、「赤松」、「植松」、「小松」、「小松崎」、「小松原」、「重松」、「末松」、「高松」、「永松」、「久松」、「平松」、「松井」、「松浦」、「松尾」、「松岡」、「松川」、「松木」、「松坂」、「松崎」、「松沢(松澤)」、「松下」、「松島」、「松田」、「松谷」、「松永」、「松野」、「松葉」、「松橋」、「松林」、「松原」、「松村」、「松本」、「松元」、「松山」、「村松」、「吉松」、「若松」です。


予想通り、これだけで30種類以上もあります。

うんざりしますが、仕方ありません。

「柗」を用いた苗字を発見して一覧表に出ていなかったとき「新発見だ!」と喜んでしまう方がいたとして、「柗」は「松」の異体字でJIS第3水準だから「松」にまとめているんだよと言っても仕方がないでしょう。

次回は、調べた結果を出します。

2020年9月29日火曜日

杪谷に関して

 「杪」はJIS第2水準の漢字です。

この漢字を用いた唯一の苗字が「杪谷」です。

第2水準なので、ウェブの「写録宝夢巣」でも確認できます。

全国で5件。

福井県で3件、大阪府で2件でした。


「実在苗字(名字)辞典」では「ほえたに>ほいたに」となっていました。

http://www.mori-net.org/roudokukai.htm


人数のある苗字であれば「ほえたに」と「ほいたに」を分けるべきですが、全国で5件なら分けなくても良いでしょうね。

ウェブで発見できた方は「ほえたに」ばかりでした。

2020年9月28日月曜日

𣘸に関して

 「𣘸」はJIS第4水準の漢字です。

wiktionaryには下記のようにありました。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%F0%A3%98%B8


苗字としては、この一文字で「べんど」もしくは「べんどう」と読むそうです。

兵庫県に由来があるようですが、現在は北海道に多いようです。

”淡路島の方言で「ヤブニッケイ」を意味するベンドが庭にあった住民が称したと伝える”という記載がありました。

http://www8.plala.or.jp/tu-tat/sub11.html

https://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/20machizukuri/50kyougi/2007-1026-0944-2.html


「べんど」か「べんどう」かを決めなくてはいけませんが、上記の方は「べんど」となっているので、そうしておきます。

2020年9月27日日曜日

平碰に関して

 「平碰」は「ひらばえ」と読みます。

https://www.facebook.com/kakushou.hirabae

「碰」はJIS第3水準の漢字です。

大分県に多い苗字だそうです。


「碰」は「石」+「並」のようですが、微妙に異なります。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%A2%B0


実際に「石」+「並」という漢字があるかも調べたのですが、なさそうでした。


(追記)

スマートフォンから今回の文章を読んでみたのですが、「碰」が「石」+「並」で表示されており、ちょっと意味の分からないものになってしまいました。

2020年9月26日土曜日

𥞩井に関して

 「𥞩井」は「ひびい」と読みます。

「𥞩」はJIS第4水準の漢字です。

この漢字を用いた苗字はこれしかないようです。

https://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310113&type=2&date=20150312&category_id=6393


愛知県に由来があるようです。

この苗字で検索すれば他にも何人か見つかります。

読み方も確認できます。

2020年9月25日金曜日

日竎に関して

 「竎」はJIS第3水準の漢字です。

この漢字を用いた唯一の苗字が「日竎」です。

「ひび」と読みます。

大阪府に由来があるそうです。

https://www.fpu.ac.jp/faculty_members/hibi.html

2020年9月24日木曜日

大极と极木に関して

 「极」はJIS第3水準の漢字です。

この漢字を用いた苗字として「大极」と「极木」がありました。

「大极」は「おおなぎ」と読みます。

千葉県に由来があるようです。

http://shiribeshi-i.net/tatsujin/15761/


対して「极木」の方は岩手県に由来があり、「またのき」と読みます。

まるで読み方が違いますね。

https://www.facebook.com/naoko.matanoki

http://icf4717.or.jp/artist_matanokiayumi/


実は「実在苗字(名字)辞典」には「またのき」と読む苗字がもうひとつ載っています。

「級木」です。

「极木」が約20人なのに対し「級木」は約30人となっていました。

にも関わらず、ウェブ上ではなかなか見つかりません。

「平成名前辞典」ではヒットしたので幽霊苗字とまではいえないでしょうが…。


2020年9月23日水曜日

柧木澤と枛木澤に関して

 タイトルは「柧木澤」と「枛木澤」にしましたが、「澤」ではなく「沢」でも一緒です。

本日は「柧」と「枛」を調べてみました。

「柧」はJIS第2水準、「枛」は第3水準の漢字です。

「柧木澤」と「枛木澤」はいずれも「はのきざわ」と読むようです。


まずは「柧木澤」さんです。

http://www.isc.meiji.ac.jp/~kokkaron/aisatsu/hanokizawa-aisatsu.html


上記の方は下記で「枛木澤」と名乗っています。

https://www.city.yaita.tochigi.jp/uploaded/attachment/1381.pdf


facebookでは「枛木澤」さんがいました。

https://www.facebook.com/makoto.hanokizawa


読み方は不明ですが、「柧木沢」さんです。

https://www.facebook.com/kojiro.toyo.miyo


「柧」と「枛」のどちらが正しいのだろうと調べたのですが、どうもはっきりとしませんね。

地名としても両方がありえるようです。

漢字の成り立ちから見ていくと「枛」の方が正しそうですけどね。


これは以前にも検討した「采女」と「釆女」と同じような問題なのでしょうね。


「柧」と「枛」は別字だとは思うのですが、苗字としてはこの「柧木澤」もしくは「枛木澤」以外に使われないようです。

それであれば、まとめてしまっても差しつかえないかなと思います。


正しいのは第3水準の「枛木沢(枛木澤)」の方だと思いましたが、多く見つかるのは「柧木沢(柧木澤)」の方なのでそちらをメインにしようかなと思います。

「功刀」と「㓛刀」と同じ考え方です。

2020年9月22日火曜日

𨂊池に関して

 「𨂊」はJIS第4水準の漢字です。


「𨂊」を用いた唯一の苗字が「𨂊池」です。

「はすいけ」と読みます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%99%E6%B1%A0%E5%9D%87

https://www.facebook.com/mika.hasuike.3


北海道に多い苗字のようです。


JIS第3水準と第4水準の漢字を用いた苗字を先に調べきってしまおうと思ったのですが、後から後から見つかってしまいます。

もうしばらく続きます。

2020年9月21日月曜日

穖村に関して

 「穖」はJIS第4水準の漢字です。


この漢字を用いた唯一の苗字が「穖村」です。

「のぎむら」と読みます。

群馬県に由来があるようです。

https://www.facebook.com/yukihiro.nogimura

2020年9月20日日曜日

㮈本と㮈村に関して

 本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。


「㮈」は他に置きかえられそうな漢字はなかったです。


「㮈本」は「ならもと」と読みます。

大阪府に多い苗字のようです。

http://chuo.kcho.jp/department/clinic_index/surgery/neurosurgery/staff


対して「㮈村」は「はなむら」と読むようです。

由来ははっきりしません。

(「日本姓氏語源辞典」では「捺村」(「木」ではなく「扌」で載っていました)

http://airlinks-inc.com/airlinks%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/


「㮈」を用いた苗字はこのふたつしかありません。

ふたつしかないのに「㮈」の読みがまるで異なっているので、本当かな?と思って調べなおしたのですが、確かなようです。


「捺村」が実在するかどうかは分かりません。

「㮈村」の誤記のような気がしますが。

2020年9月19日土曜日

棤木に関して

 本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

棤木」は「ならき」と読みます。

https://www.facebook.com/shinichiro.naraki.9

https://www.asahi.com/articles/ASL9N4WS3L9NUTIL02V.html


棤」は置きかえられそうな漢字もないですね。

2020年9月18日金曜日

据に関して

 難読の一字姓を確認できたので備忘録として残しておきます。


「据」の一文字で「しがらみ」と読むそうです。

これはなかなか読めないですね。

ウェブ上では何人か見つかりました。

https://www.city.saitama.jp/006/014/008/003/008/001/p064665_d/fil/0405kaikenn3.pdf

2020年9月17日木曜日

磦田に関して

 JIS第4水準の漢字を用いた苗字です。


「磦田」は「つかだ」と読むそうです。

(ご本人の意向があり、該当のfacebookページを削除いたしました)


この漢字を用いた苗字は他にないようですね。

栃木県に由来があるようです。

2020年9月16日水曜日

𣕚木と𣕚野木に関して

 「𣕚」はJIS第4水準の漢字です。

「たも」と読むようです。

しかし、下記のページでは読みが「もて」と書いてあって不安です。

https://moji.tekkai.com/zoom/%F0%A3%95%9A/page.html

この漢字を用いた苗字としては「𣕚木」と「𣕚野木」がありました。


「実在苗字(名字)辞典」によると、「𣕚木」は全国で約50人、「𣕚野木」は約40人となっていました。

「𣕚木」は下記の方など。

https://www.pinterest.co.uk/yukichon0406/


おそらく同一人物ではないでしょうか?

http://www.tojuren.or.jp/30dantai/chiku/2008koutouhokoku.pdf

https://www.facebook.com/profile.php?id=100009266534048


別の「たも木」さん。

https://www.facebook.com/kento.tamoki


いずれも東京都江東区のようなので、「𣕚木」と「たも木」は一致するのではないでしょうか?それであれば読みは「たもき」か「たもぎ」で良いでしょう。


「𣕚野木」は下記の方。

残念ながら読みが確定できませんでした。

http://www.interrock.net/wanted_res_2014/


「𣕚木」と「𣕚野木」はいずれも岩手県に由来があるようです。

「住所でポン!」では「𣕚木」もしくは「𣕚野木」ではヒットしませんが、「たも木」と「たも野木」ではヒットしました。

常識的に考えて、これはJIS第4水準の「𣕚」が出ないのでひらがなで「たも」としているのでしょう。

実在は間違いないと思います。

2020年9月15日火曜日

棏平に関して

 本日はJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

「棏平」は「たきひら」と読みます。

鹿児島県に由来があるようです。

https://www.okayama-u.ac.jp/user/syuufuku/member.html

https://ci.nii.ac.jp/naid/130007703116/

https://www.oaaa.jp/results/r_13/Carnival/rel104.html


「棏」という漢字を用いた苗字はこれが唯一のようです。

他の漢字には置きかえられないようです。

2020年9月14日月曜日

闐闐と闐々に関して

 「闐」はJIS第3水準の漢字です。

「門」の中に「眞」と書いてあります。

「門」の中に「真」という漢字はないようです。


「闐闐」で「どど」もしくは「どんど」と読むようです。

JIS第3水準の漢字なので正確な数は分かりませんが東京都に約10人となっていました。


下記の方を発見しました。

「どど」さんです。

おそらく東京都近辺在住だと思います。

https://research-er.jp/researchers/view/394846

http://soc.riken.jp/pdf/dodo_CV_2017.PDF


下記はおそらく北九州に在住している「どんど」さんです。

https://www.slideshare.net/Memberscorp/membuzz201811103


かなり稀少な苗字だと思いますが、「どど」と「どんど」のふたつの読みがあることは確かなようです。

下記は読み方不詳の「闐々」さんです。

http://doitsu-ekiden.wizspo.jp/fcms_data/11_1/732145e5b1380d0e930add0e47708082.pdf


下記は石川県の「闐々」(どんど)さんです。

http://photozou.jp/photo/show/728613/139119625


読み方がふたつあることは確かですが、書き方もふたつあるようです。

「実在苗字(名字)辞典」には「闐闐」しか載っていませんでしたが、「闐々」をもって新規の苗字というのはためらいますね。


例えば「佐佐木」と名乗っている方もいることは知っていますが、全て「佐々木」で統一しています。併記もしていません。

https://woman.nikkei.com/atcl/author/00017/


同じ漢字を続けて書くとき「々」を用いることは自然だと思いますし、あえて併記としなくても良いかなと考えます。

「々」を用いた苗字は300種類以上もあるため、それらにいちいち「佐佐木」のような表記を加えることはしません。

2020年9月13日日曜日

涔口に関して

 本日もJIS第3水準の漢字を用いた苗字です。

「涔口」は「たきぐち」と読みます。

https://www.a-2.co.jp/homeseismo/partner/chugoku-shikoku.html


「涔」は他の異体字というわけでもなさそうです。

上記の方は愛媛県在住のようですが、この苗字の由来は徳島県にあるようです。

2020年9月12日土曜日

𥶡に関して

 本日もJIS第3水準の漢字を用いた苗字です。

「𥶡」は「たが」と読みます。

「タガが外れる」というときの「タガ」は「箍」(JIS第2水準)と書くこともありますが「𥶡」と書くこともあるようです。

「タガ」とは”桶の枠組みを固定していた輪”のことなので「𥶡」の方が分かりやすいですね。


実例は見つかりにくかったですが、下記はどうでしょうか?

https://blog.goo.ne.jp/taichikumi1226/m/201904


これくらいしか見つからなかったのですが、兵庫県に由来のある苗字だそうなので、これで確定としておきます。

2020年9月11日金曜日

硤合に関して

 「硤合」は「そあい」と読みます。

https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/soai/

https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000090147504/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%A4%E5%90%88%E6%86%B2%E4%B8%89


何の問題もなさそうですね。

「硤」はJIS第4水準の漢字です。


ここで疑問に思いました。

「挟」に対して「挾」、「狭」に対して「狹」、「峡」に対して「峽」という異体字があります。

「硤」にも同じようなことがいえるのではないか?

「挟」の「扌」を「石」に変えた漢字があるのではないか?

そう思って探したのですが、そのような漢字はないようでした。


「鋏」というJIS第2水準の漢字も同じですね。

「挟」の「扌」を「金」に変えた漢字はないようです。

勉強になりました。

2020年9月10日木曜日

𫔙亭に関して

 自信がないですが、ちゃんと表示できているでしょうか?


本日の苗字は「𫔙亭」です。

「じんてい」と読みます。

奈良県に多い苗字だそうです。

この「𫔙」という漢字はJIS第4水準までにも入っていないのです。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%F0%AB%94%99

なので、普通の検索では難しいですね。

下記に「じん亭」という方がいます。

やはり奈良県ですし、「じん亭」という苗字はほかにないので良いでしょうね。

https://www.kouki-shoji.co.jp/topics_events/topics_events-4867/


いちおうJIS第4水準の漢字を用いた苗字の欄に加えておきますが、うまく表示できていなかったら申し訳ないです。

2020年9月9日水曜日

𠍱𪚲と集𪚲に関して

 本日は「𠍱𪚲」もしくは「集𪚲」という苗字に関してです。

いずれも「しゅうわき」と読むようです。


これが難しいなと思うのは、「𠍱」と「𪚲」がいずれもJIS第4水準だからです。

普通には探せないんですね。


まず「日本姓氏語源辞典」によると、「𠍱𪚲」が鳥取県鳥取市と北海道、「集𪚲」が北海道と千葉県に集積ありとなっていました。

「集𪚲」で下記の方を発見しました。

北海道釧路市出身となっています。

他は見つけられませんでした。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100009437846374


こちらは千葉県茂原市出身の「しゅうわき」さんです。

「しゅうわき」と読む苗字は他にないので、この方は「𠍱𪚲」もしくは「集𪚲」と書くのでしょうね。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100009335966645


これは推測がすぎるかもしれませんが、「集𪚲」であれば「集わき」とするような気がするので、ひらがなで「しゅうわき」とするのは「𠍱𪚲」だからではないかと思います。


googleで検索すると、「𠍱𪚲」さんと思われる方は何人かヒットします。


「住所でポン!」ではダメでした。

「𠍱𪚲」という苗字は間違いなくあります。

2文字ともJIS第4水準というのはすごいです。

「集𪚲」があるのかどうかは分かりません。

由来は一緒なのでしょうが、誤記の定着で変化しているのか、「𠍱」が出ないから「集」で代用しているのか?

「𪚲」に関しては、代用できそうな漢字が思いつかないから仕方がないのかもしれません。


悩ましいですが、このふたつはまとめておきます。

「𠍱𪚲」をメインとして「集𪚲」を併記します。

2020年9月8日火曜日

絈に関して

 「絈」はJIS第3水準の漢字です。

他に置きかえられる漢字もないようです。

「実在苗字(名字)辞典」では「絈」を用いた苗字が6種類ほど載っていました。

多い方から順に「絈野(かせの)」、「絈井(かせい)」、「絈谷(かせたに)」、「絈山(かせやま)」、「絈(かせ)」、「絈沢(かせざわ)」です。


絈野…

https://willows.co.jp/staff/kaseno/


絈井…

https://miraitolink.co.jp/c-iv/staff-5

https://www.facebook.com/shoko.kasei


絈谷…

https://www.facebook.com/profile.php?id=100001653792753

https://www.facebook.com/tsutomu.kasetani.7


絈山…

https://ameblo.jp/kmhibari/entry-12532260268.html

https://www.ec21.co.jp/wp/wp-content/uploads/330b7b18a8569438b5b5fe1d1624029c.pdf


絈…

一字姓は「名字の趣味垢」さんのtwitterに表札の写真が載っていました。

https://twitter.com/myoujitoka

読み方は他と同様に「かせ」なんでしょうね。


絈沢…

「住所でポン!」以外ではヒットしませんでした。

「絈澤」としても見つかりませんでした。


「絈沢」以外の5種を載せます。

2020年9月7日月曜日

杦に関して(続き2)

 「杦」は「杉」と別に扱うと決めたので、全面的な見直しをしています。

なにしろ「杉」という漢字を用いた苗字は300種類以上もあるのです。

すでに相当数が表に載っています。

前回は10,000人以上はいると思われるものだけを探しました。

全部で14種類でした。


本日は1,000人以上のものを見ていきます。

五十音順です。

「植杉」、「金杉」、「杉」、「杉井」、「杉内」、「杉尾」、「杉岡」、「杉木」、「杉坂」、「杉沢(杉澤)」、「杉下」、「杉島」、「杉谷」、「杉戸」、「杉中」、「杉林」、「杉渕」、「杉町」、「杉元」、「杉森」、「一杉」、「村杉」、「本杉」、「八杉」で24種類ありました。


「金杉」は「かなすぎ(かねすぎ)」、「杉谷」は「すぎたに≫すぎや」、「一杉」は「ひとすぎ≫いちすぎ」で、後はひととおりずつの読み方しかありません。


杦井…

http://carevilla.com/itami/2175

https://amda.or.jp/old/journal/study-tour/0111-14.html


杦尾…

https://www.facebook.com/profile.php?id=100003689976006


杦岡…

https://www.keiomcc.com/faculty/teacher/sugiokamitsuhiro.html


杦木…

https://www.facebook.com/sugiki.shohei


杦沢(杦澤)…

(※ここを見ると、杦澤さんと杉沢さんが親族のようで分けてしまうことが不安になりますが)

https://www.ginnomori-2013.jp/access

https://ameblo.jp/teji/entry-10023421751.html


杦島…

https://www.facebook.com/takuya.sugishima


杦中…

苗字の表記を「杉中」から戸籍上の「杦中」に変えたと書いてあります。

逆に戸籍上は「杦」だけれど「杉」で通している方も多いのだと思います。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100052719142929


杦町…

https://www.jinji.go.jp/kisya/1706/senmon29_annaikeisai.html


杦元…

https://ci.nii.ac.jp/naid/120002030486/


杦森…

http://www.town.mutsuzawa.chiba.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/12/syoteidanshi.pdf


村杦…

https://www.minato-ala.net/guide/shien_s/pdf/shien_s04_guidebook.pdf


ざっとこんなところでしょうか?

10,000人以上のときは全例で置きかえたものが見つかりましたが、10,000人未満だと半分くらいだけでした。

真剣に探せばもっと見つかるでしょうが、キリがないですしね。

このへんでやめておきます。

1,000人未満の「杉」を用いた苗字でも置きかえられるものはたくさんあると思います。

2020年9月6日日曜日

杦に関して(続き)

 「杦」というJIS第3水準の漢字に関する検討結果です。


「実在苗字(名字)辞典」では 「杦」を「杉」に合算していると書かれてありました。


「栁」を「柳」、「瀨」を「瀬」でまとめても問題ないと思います。

漢字の差異が小さいですから。

しかし、「杦本」さんと名乗っている方をわざわざ「杉本」とするのはないような気がします。

戸籍上で「杦本」となっているけれども難読なので日常生活は「杉本」としている方はいるようです。

画数もあまり変わらないわりに見た目の印象がまるで異なるので別字と考えたいところです。

ですが「杉」を用いた苗字は300種類以上もあるので、あまりにも数が多いと分けるのもためらいます。

前回は「若杦」と「杦本」を確認しました。

それなので、「若杉」と「杉本」を除いて10,000人以上はいると思われるものをピックアップしてみます。

五十音順で「上杉」、「大杉」、「小杉」、「杉浦」、「杉江」、「杉崎」、「杉田」、「杉野」、「杉原」、「杉村」、「杉山」、「高杉」の12種類です。

これを「杦」に変えて探してみましたが、全て簡単に見つけられました。


上杦…

https://blood.ishuran.com/doctors/6605

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/151400


大杦…

https://www.kobe-du.ac.jp/2009/02/1393/


小杦…

http://adg.vc/


杦浦…

http://sugiuraclinic.sakura.ne.jp/sub3.html


杦江…

https://healthnet.jp/paper/paper-22735/paper-24784/paper-24828/

http://univ-dance.gr.jp/comp2005/2005toubujr/toubujrsrkekka/toubujrjrtkekka.html


杦崎…

http://www.city.futtsu.lg.jp/cmsfiles/contents/0000005/5455/kokuho2508.pdf


杦田…

https://sugita-j.com/kaisyagaiyou/


杦野…

https://www.facebook.com/toru.sugino.5


杦原…

https://www.facebook.com/kazuho.sugihara


杦村…

https://c21-phoster.co.jp/contents/staff_detail/22


杦山…

https://www.habataki-law.jp/phistory/sugiyama.html


高杦…

http://mihara.genki365.net/gnkm05/pub/sheet.php?id=63664


これは困りますね。


悩みましたが、「杦」は「杉」と別扱いにします。

一般的に異体字であると知られていないと考えるからです。


ただし、JIS第3水準の漢字を用いた苗字の一覧には載せません。

表がパンクしてしまいます。

2020年9月5日土曜日

杦に関して

「名字の趣味垢」さんのtwitterに「若杦」という苗字が出ていました。

https://twitter.com/myoujitoka

「わかすぎ」と読むそうです。

「杦」はJIS第3水準の漢字で、wiktionaryでは「杉」の俗字となっていました。

知りませんでした。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%9D%89


こちらは「杦本(すぎもと)」さんです。

https://www.murc.jp/professionals/37745/


これをどう扱うかというのは問題ですね。


これを「杉」の異体字と考えるならJIS第3水準なので載せなくても良いかなと思います。

ただ、戸籍上で「杦」となっている方が「杉」に置きかえず「杦」としていることがほとんどだというのであれば別字とすべきです。

だとすると、「杉」を用いた苗字が300種類以上もあるので、調べるのが相当に大変です。

以前に「秌」というJIS第4水準の漢字が「秋」の異体字であることが分かっていながら、別字扱いとしました。

同じように考えるなら「杦」も分けるべきですが、あまりにも数が多いとためらいます。

2020年9月4日金曜日

「かぞえ」と読む苗字に関して

「かぞえ」と読む苗字は4種類ありました。

全て探したので載せておきます。

最多は「算」の一字姓です。

多いと言っても、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で9件ですが。

https://www.facebook.com/sayaka.kazoe


次に多いのが「籌」の7件。

https://www.facebook.com/yumika.kazoe

「籌」はJIS第2水準の漢字です。

「寿」の旧字体である「壽」の上に「竹」を付けた漢字ですが、「寿」の上に「竹」を付けた漢字はないようでした。


次に多いのが「嘉副」です。

こちらは6件。

https://www.st.keio.ac.jp/tprofile/sd/kazoe_yutaka.html


最も少ないのが、「加添」の3件。

https://www.facebook.com/yukie.kazoe

2020年9月3日木曜日

鼈を用いた苗字に関して

 だいぶ以前に下記のように書きました。

http://new5g00.blogspot.com/2013/07/blog-post_31.html


「龜」は「亀」の旧字体であると考えて良いと思いますが、「鼈」はどうなんだ?という話です。

訓読みは「すっぽん」です。

「鼈」という漢字を用いた苗字は3種類でした。



「鼈宮谷」は「べっくや」と読みます。
「平成名前辞典」でもヒットしますし、下記の方も見つかります。

「亀宮谷」という苗字はないですし、「鼈」と「亀」は別字と考えるべきでしょう。

続いて「鼈甲屋(べっこうや)」さんです。
こちらも「亀甲屋」ではヒットしません。

「鼈」という一字姓は見つかりませんでした。

それらとよく似た「亀甲谷」という苗字もありました。
「きこうや」となっているものもありますが、多くは「きこや」でした。
これは「鼈甲谷」にするとヒットしません。

2020年9月2日水曜日

東伏見に関して

 「名字の趣味垢」さんのtwitterからです。

https://twitter.com/myoujitoka

「HIGASHIFUSHIMI」という表札が載っていました。

この読みを持つ苗字は「東伏見」しかありません。

ウェブの「写録宝夢巣」では全国で東京都に1件のみです。

wikipediaに出ていました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E6%85%88%E6%B4%BD

そこに載っている苗字から更に検索しました。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100030010576677


間違いなさそうですね。

2020年9月1日火曜日

導𡏄に関して

 「名字の趣味垢」さんのtwitterにでていたものです。

https://twitter.com/myoujitoka

「導𡏄」です。

表札は「祖」の下に「土」なので微妙に違いますが、出せないので仕方がないでしょう。

「𡏄」はJIS第4水準の漢字です。


何かの異体字なのかなと思ったのですが、そもそも似た苗字が「道租(どうそ)」くらいしかありませんでした。

「導」で始まる苗字は他に「導寺」しかありません。


読み方が確定できるものはなかったのですが、これも「どうそ」で良いでしょうね。