2014年6月30日月曜日

粟生に関して

「粟生」は「苗字の百貨店」で「あおう・あお>あわお(あおお・あわえ・あわう・あわぶ)」となっていました。
全部で1,100人ほどの苗字なのですが、かなり読み方が分かれていますね。
ひとつひとつ検証してみました。

まず、「あわえ」と「あわぶ」は見つかりませんでした。
「生」という漢字の読みは多様なので、「あわえ」や「あわぶ」があっても不思議ではありませんが、見つかりませんでした。

「あおう」と「あおお」は同じものだと考えます。

これは「佐藤」という苗字で「さとう」ではなく「さとお」と読むんだという方がいるという主徴と同じようなものです。
発音してみて、あまり違いがないと思えるものまで別扱いにはしたくありません。

この場合、「あおう」と「あおお」のどちらをメインに据えるかという問題ですが、やはり圧倒的に数が多い、「あおう」を推したいと思います。
「生」という漢字だけならば「う」でも「お」でも良さそうですが。

以上から、まず「あおう・あお>あわお・(あわう)」まで整理できました。

「あおう」と「あおお」はどちらも「あおー」という発音で代用できる気がします。
しかし、「あわお」と「あわう」は別だと思います。

母音が「o」だとその後が「o」でも「u」でも発音してみると違いが小さいのですが、「awa」のように母音が「a」で終わっていると、その後が「o」か「u」かというのはけっこう違って聞こえるのです。

また、これまでも考えてきたことですが、「o」の音が最後に来るとき、これを伸ばすか伸ばさないかは小さな違いです。
「あおう」と「あお」はそれほど発音してみると変わらないのです。

調べてみると、「あお」よりも「あおう」の方が圧倒的に多かったです。

以上より、「粟生」の読みは「あおう>あわお・(あわう)」といたしました。

2014年6月29日日曜日

蘭と天海に関して

本日は「蘭」と「天海」。
どちらも芸名のような苗字です。

「蘭」は「苗字の百貨店」で「あららぎ★>らん」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「あららぎ」は見つかるのですが、「らん」は見つけられませんでした。

一文字姓であることに加えて、ファーストネームとしてもありえるものであったため、見つけられなかったのかもしれません。

「らん」はカッコ内ではないので、1割以上5割未満ということになり、けっこうな数がいるはずなのですが、見つからなかったので載せないことにします。

「天海」は「あまがい(てんかい・あまみ・あまかい)」となっていました。
もちろん濁点の有無は気にしていないので、「あまがい・(てんかい・あまみ)」ということになります。

このうち、「あまがい」と「てんかい」は実在を確認できました。

後は「あまみ」ですが、これは芸名として名乗っている方がいますよね。
ただ本名と確定できるものは見つかりませんでした。

本名としても可能性はありえますが、こちらも現時点では載せないことにします。

2014年6月28日土曜日

小計

1,500人以上いる苗字の整理が終わりました。

ここまでの合計は11,140種類になりました。

2,000人以上いる苗字の整理が終わった時点で9,730種類だったので、それから1,500種類ほど増えました。

ようやく1万種類を集めおわりました。

 次は1,000人以上1,500人未満の苗字で読み方が複数のものを全て整理していきます。


 再宣伝しておきます。

「日本の苗字を数えるHP」
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

「日本の苗字を数えるHP」の掲示板
http://9312.teacup.com/myoji/bbs

2014年6月27日金曜日

亘に関して

「亘」は「わたり」と読むことが多く、次が「わたる」です。

一文字姓なので、やや探しにくいのですが、「亘」と書いて「わたる」と読むのはファーストネームとしてもありがちなので、ネットでの検索では限界があります。

手持ちの電話帳を見てみました。

渡来-亘-亘理-渡-渡利-渡理-渡口-渡谷--渡戸-和地

となっていました。

「亘」が2回も出てくるので、「わたり」と「わたる」のふたつの読みがあると断定して良いとは思いますが、念のためにきちんと調べます。

読み方が一通りしかないものに、ふりがなをつけると以下のようになります。

渡来-亘理(わたり)-渡-渡利(わたり)-渡理(わたり)-渡口-渡谷--渡戸-和地(わち)

「渡来」の読みは「わたらい>とらい」なので、ここでは「わたらい」と読むと断定して良いでしょう。

重複する読みをまとめると、以下のようになります。

わたらい-亘-わたり-渡口-渡谷--渡戸-わち

ここまできたら最初の「亘」は「わたり」と決めて良いでしょう。
(まあ、「亘」を「わたり」と読むのはネット上でも発見できるのですが)

「わ」から始まるものに限定すると、「渡口」は「わたぐち」か「わたりぐち」、「渡谷」は「わただに」か「わたりや」か「わたや」か「わたりだに」、「渡戸」は「わたんど」か「わたど」です。

五十音順に並んでいることを考慮すると、

わたり-渡口(わたりぐち)-渡谷(わたりだに or わたりや)--渡戸(わたんど)-わち

となります。

ここまできたら、ふたつめの「亘」は「わたる」と読むと断定して良いでしょう。

2014年6月26日木曜日

好川に関して

「好川」は「よしかわ」と読むことが多いです。
稀少な読みとして「こうがわ」もありました。
このふたつは実在も確認できました。
(「苗字の百貨店」では「こうかわ」と濁点のない形で載っていましたが、見つけたのは濁点ありのものばかりでした)

もうひとつ、「こがわ」というのも載っていました。
ローマ字にすると「こがわ」と「こうがわ」の違いは分かりにくいので、ひらがなで検索しました。

下記で、「好川(こがわ)商店」というものを見つけました。広島県です。
http://www.navitime.co.jp/poi?spt=00011.070194083

これだけだと地名などから名づけている可能性もあるので、なんとも言えません。

下記では、はっきりと「好川(こがわ)」さんという名前が出ています。こちらも広島県の話です。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20130905123147149_ja

ウェブの「写録宝夢巣」でも「好川」は広島県に集積がありますし、これは実在すると判断して良いでしょう。

これまでと同様に「こうがわ」と「こがわ」は別扱いにします。

2014年6月25日水曜日

行本と米に関して

「行本」は「苗字の百貨店」で「ゆきもと>ゆくもと」となっていました。
どちらも実在を確認できます。

他にないかと探してみたら、「いくもと」というのを見つけました。
新規の読みです。


「米」は一文字の苗字です。
「苗字の百貨店」では「よね>こめ」となっていました。

しかし探してみると「よね」はありましたが、「こめ」が見つかりません。
あまりにも「米(こめ)」が普通の名詞すぎて、ネット上での検索が困難です。

手持ちの電話帳でも見つかりませんでした。

いないとは言いきれないですが、見つからない以上は認めるわけにはいきません。
引き続き探していきますが、現時点では「米」の読みは「よね」のみとしておきます。


2014年6月24日火曜日

万木と萬木に関して

「万」の旧字体は「萬」です。

これは新旧字体表にも出ていますし、確かなことだと思います。
また「萬」はJIS第2水準です。

そのため、「萬」は旧字体と新字体を合わせて考えるという前提に立つと、「万」に併記するしかないことになります。
これは確かにおかしいなと思っています。

例えば「渡辺」という苗字の芸能人は多いですが、旧字体を使っている方はあまり見たことがありません。
「斎藤」や「斉藤」も同様です。

しかし、「萬」を使っている芸能人は簡単に思いつきます。
その方々は「万」に置き換えたら違和感があると思います。

それなので、「万」と「萬」は別に扱うべきではないかという思いもありますが、そうはいっても旧字体であることは確かなので、戸籍上は「萬」となっているが、ずっと「万」で通してきたから、いまさら変えたくないというひとがいないとは限りません。

とりあえずは決めたルールに忠実でいこうと思います。

「万木」は1,500人ほどの苗字です。
読み方としては「ゆるぎ★>まき(まんき・まんぎ)」となっていました。

「萬木」はそれよりも少なく390人ほどです。
読み方としては「よろき★>まんぎ・まんき・ゆるぎ(まき・もろき・よろぎ)」となっていました。

「万木」よりも「萬木」の方が実数は少ないのに読み方のバリエーションは多いのです。
(「★」は難読を表すマークです)

ネット上で検索すると、「万木」とかいて「かずき」と読む方がヒットします。
わざわざこんな読みにくい苗字を芸名にするかな?という思いもありますが、他に名乗っている方がおらず、本名である証拠もないので、除いておきます。


「万木」と「萬木」ではかなり読み方が異なっていることがわかります。
ひとつひとつ検討しましたが、全て実在を確認できます。

濁点の有無を気にしないことにすると、
「万木」→「ゆるぎ>まき・(まんき)」
「萬木」→「よろき>まんき・ゆるぎ・(まき・もろき)」
となります。

「万木」が1,500人だとすると、「万木(ゆるぎ)」は750人以上、「万木(まき)」は150人以上750人未満と考えられます。
同様に「萬木」が390人とすると「萬木(よろき)」は200人以上、「萬木(まんき)」および「萬木(まんぎ)」、「萬木(ゆるぎ)」は40人以上200人未満と考えられます。
「万木(まんき)」も150人未満ですがいるわけです。

それなので「万木」と「萬木」を合わせると「ゆるぎ>まき・まんき・よろき・(もろき)」とするのが良いのかなと思います。

もしも今後の検討でふたつを分けることになったらば、再検討いたします。


※※検討の結果、「万」と「萬」は分けることにいたしました。現在はこのふたつを別々に扱っています。下記を参照してください。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/10/blog-post_22.html

2014年6月23日月曜日

薬師神と山入端に関して

「薬師神」は「やくしじん」と読むことが多いですが、「やくしじ」という読みもありました。
どちらも実在を確認できます。
これがどれくらい違うかというのは難しい問題で、ほぼ一緒のような気がしますが、やはりローマ字にしてしまうと明らかに違うので別にしておきます。

濁点の有無とは別で、「神」を「じん」ではなく、「じ」と読むというのは特別なことではないかと考えるからです。


「山入端」は沖縄県に集中している苗字です。
最も多い読みは「やまのは」です。
これもかなり難読です。

次に多い読みは「やまには」です。
稀少な読みとして「苗字の百貨店」では「やまぬは」が載っていましたが、これは確認できませんでした。

「やまのは」と「やまには」はどれくらい違うのでしょうか?
「山」は「やま」、「端」は「は」だと考えると、「入」をいろいろな読み方にしているのだと思います。

「入」を「にゅう」だと考えると、「に」の方が自然な気がしますが、もっと他の理由があるのかもしれません。

沖縄県に多い苗字の特徴として母音が少しだけ異なっている読みが多いということがあります。
おそらく「山入端」という苗字の方は「やまのは」でも「やまには」でも同じだと考えているのかもしれません。
ただ、これを同一の読みとするのは勇気が入ります。

とりあえず現時点では別の読みと考えておきます。
いずれ沖縄県の苗字の読みに関しては再検する必要があるかもしれません。

2014年6月22日日曜日

安室に関して

「安室」は、つい「あむろ」と読んでしまいそうですね。
有名人がいると、そのように読んでしまうという典型例です。

「安室」は「やすむろ」と読むことが多く、次が「あむろ」です。

もちろん「あむろ」は沖縄県で多いです。

「安室」が最も多いのは神奈川県です。
もっと言えば、神奈川県横浜市磯子区です。

横浜市磯子区だけで、沖縄県をはじめとした他のどの県よりも「安室」の数が多いです。
そして横浜市磯子区では「やすむろ」と読んでいます。

「やすむろ」と「あむろ」以外の稀少な読みとして、「苗字の百貨店」では「あんしつ」と「あづち」、「あずち」が載っていました。
いずれも実在を確認できます。

ただし、「あづち」もしくは「あずち」に関しては注意が必要です。

「苗字の百貨店」で見る限り、「あづち」と読むか「あずち」と読むかがはっきりしないのは「安室」だけでした。
「安土」や「安槌」は当然「あづち」と読みます。

「室」という漢字には「つち」という読みも「すち」という読みもありません。
おそらく「安土(あづち)」からの変形で「安室(あづち)」となったのではないかと考えました。

実際に検索してみても、カタカナで「アヅチ」と読む方が見つかります。

「あずち」ではなく「あづち」だと考えました。

以上より、「安室」は「やすむ.ろ>あむろ(沖縄)・(あづち・あんしつ)」としておきます。

2014年6月21日土曜日

向野に関して

「向野」は「苗字の百貨店」で「むかいの>こうの・むかいの・むかの(むきの・むこうの・むこの)」となっていました。

何故か「むかいの」がふたつあります。
何かの間違いだと思いますが、どのように間違えたのかが分かりません。

とりあえず、カッコを除いた部分は「むかいの>こうの・むかの」で考えてみます。
この3つは全て実在を確認できました。

「むかいの」と「むかの」はローマ字では違いが分かりにくいですが、それぞれひらがなで確認できました。

残りのカッコ内の稀少な読みに関しても全て実在していそうではあります。
「むきの」はあると思いますが、「むこうの」と「むこの」は区別が難しいです。

とりあえず、「むこうの」は間違いなくあります。
「向野」であれば「むこうの」の方が自然ではあります。
「むこの」もありそうではあるのですが、確実な証拠が見つけられませんでした。

「むこの」は保留しておきます。

他にないか、検索してみました。
他の苗字のサイトでは「こんの」、「さきの」、「むくの」、「むかや」、「むの」が挙げられていました。
「苗字の百貨店」以外のサイトでは読み方を全く検討しておらず、ただ載せていることがあるので、全く信用できません。
「向野」の場合、この中では「むくの」だけが確認できました。
「苗字の百貨店」には載っていなかったので、新規の読みということになります。

まとめると、「向野」の読み方は「むかいの>こうの・むかの・(むきの・むくの・むこうの)」ということになります。

2014年6月20日金曜日

三間に関して

「三間」は「みつま」と読むことが多いです。
次に多いのが「みま」です。

他に稀少な読みとして、「さんま」と「ざんま」が紹介されていました。

これらは全て実在を確認できました。

「三間」で「ざんま」と読むのは難しいです。

「さんま」と「ざんま」は一文字目の濁点の有無の違いなので、これまでどおり別扱いとします。

2014年6月19日木曜日

牟礼と元永に関して

「牟礼(むれ)」のつく苗字は20種類以上あります。

100人以上いると思われるものだけで「飯牟礼」、「石牟礼」、「大牟礼」、「京牟礼」、「木牟礼」、「小牟礼」、「竹牟礼」、「八牟礼」、「花牟礼」、「二牟礼」がありました。

これらの多くは鹿児島県に集中しています。
そうでないものもありますが、宮崎県などその近隣県に集中していることは間違いありません。

唯一、異なるのが「牟礼」という二文字の姓です。
これは鹿児島県にも集積がありますが、全体の4割が香川県に集中してて最多です。
他に大阪府と兵庫県にも集積があります。

本題に入ります。
「◯+牟礼」という苗字の読みは全て「◯+むれ」です。

「牟礼」という二文字姓だけが、「苗字の百貨店」で「むれ>むれい」となっていました。

埼玉県に「牟礼(むれい)」という地名がありますし、他の県にも「むれい」と読む地名が散見できます。
地名としては、あるのだと思います。

しかし、苗字としては圧倒的に「むれ」が多そうです。
「むれい」はやはり少数派な印象です。

「牟礼」は「むれ・(むれい)」に変更しておきます。


「元永」は「苗字の百貨店」で「もとなが(もとえ)」となっていました。
このふたつの実在はともに確認できました。

それ以外に「もとえい」という読みを見つけました。
新規の読みです。


以前に「西銘」という苗字を紹介したとき、「にしめ」と「にしめい」を分ける理由はないのではないかと指摘を受け、それもそうかと考えたりもしましたが、やはりアルファベットで書くとことなりますし、分けるべきではないかと考えたりもしています。
ただ「西銘」も「牟礼」も「元永」も全て漢字の読みを考えれば「い」を付けた方が自然であるのに、それを省いた方が圧倒的に多いという点が気になります。

この点はもうしばらく検討しておきます。
現時点ではせっかくなので分けておきます。

2014年6月18日水曜日

朴と朴木に関して

「朴」という漢字はJIS第1水準です。

wiktionaryで「樸」が異体字として出ていましたが、精査していくと別のもののようです。

「朴」と「樸」を併記することはしません。
(そもそも「樸」を用いた苗字はほとんどありませんが)


「朴木」は「苗字の百貨店」で「ほうのき>ふのき(ほうき・おぼくき)」となっていました。

全体の半数が富山県に集中しています。
他には鹿児島県や大阪府、高知県でも確認できます。
鹿児島県では「ふのき」と読むことが多いようです。

「ほうのき」と「ふのき」は確認できましたが、「ほうき」と「おぼくき」のふたつはいずれも実在を確認できませんでした。

まず、ホオノキという落葉高木があります。
これは漢字で「朴の木」と書くようです。

そうであれば「朴木」は「ほおのき」が自然なのではないか?と考えました。
検索してみても実は「ほうのき」と名乗っている方も「ほおのき」と名乗っている方もいました。

圧倒的に「ほうのき」が多ければ、そのままにしようと思いましたが、そうでもなさそうなので、「ほおのき>ふのき」としようと思います。

ちなみに「おぼくき」のような全く想像もつかない読みは実在していることが多いので、検索してみましたが、見つからず。
「ぼくき」の誤記では?と思い、こちらも探しましたが、これも見つかりませんでした。

2014年6月17日火曜日

本保と誉田に関して

「本保」は「苗字の百貨店」で「ほんぽ>ほんぼ・もとやす」となっていました。
全て実在は確認できます。

しかし調べていて、どうも「ほんぽ」が「ほんぼ」より多いと思えないのです。

明らかに「ほんぼ」が「ほんぽ」より多い印象でした。
もちろん、このふたつはいわゆる”濁点の有無だけの些細な違い”と同じことなので併記するだけなのですが、やはりどちらをメインにするかは検討しておかなければなりません。

同じくらいの実数であれば良いのですが、「ほんぼ」の方が多そうなのでこちらをメインに変更することとしました。
「本保」は「ほんぼ>もとやす」としました。


「誉田」は「ほんだ>こんだ・(ほまれだ)」です。
これらは全て実在が確認できます。

「誉田」で「こんだ」というのは相当に難読です。
なぜこう読むのだろう?と疑問に思い、調べました。

大阪府羽曳野市に「誉田(こんだ)」という地名があるそうです。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120426/wlf12042611010004-n1.htm

もともとは「ほんだ」だったそうですが、地域のひとびとのなまりで「こんだ」になったのではないかと書かれています。
しかも「こんだ」に変わったのは江戸時代頃だということです。

そんな昔のなまりが今に続いているというのは驚きです。

2014年6月16日月曜日

戸次と別役に関して

「戸次」は「苗字の百貨店」で「べっき★>とつぎ・べつぎ・へつぎ」となっていました。

「★」は難読を表すマークです。

「べっき」と「べつき」のように「つ」が促音かどうかの違いだけのときは、同じものとして扱っています。

ただし、「べつぎ」と「へつぎ」のように一文字目に濁音がつくかどうかは大きな違いと考えているので、これは別に扱います。

要するに「戸次」の読みは「べっき>とつぎ・へつぎ」だということです。
これらは全て実在を確認できました。


「別役」は「べっちゃく★>べつやく(べつえき)」となっていました。

「べつえき」は発見できませんでした。

「べっちゃく」と「べつやく」も発音した限りではそれほど違わないものと考えています。
これは併記にとどめておこうと思います。

2014年6月15日日曜日

深海に関して

「深海」は「ふかみ」と読むことが多く、次が「ふかうみ」です。

「苗字の百貨店」では「ふかみ>ふかうみ」となっていました。
どちらも実在を確認できます。

他に「しんかい」という読みを発見しました。
芸名とかペンネーム、アダ名としてもありえそうなので、真偽は慎重に確認しましたが、間違いなさそうです。
これも新規の読みです。

2014年6月14日土曜日

東岡と東尾に関して

「東岡」は「ひがしおか」と読むことが多いです。

「苗字の百貨店」では「ひがしおか(とうおか・とおおか)」となっていました。
もちろん「とおおか」は「とうおか」と同じものと考えます。

「ひがしおか」も「とうおか」も、ともに実在を確認できました。

他にないかと探したところ、「あずまおか」というのも見つかりました。
新規の読みです。


「東尾」は「苗字の百貨店」で「ひがしお・とうのお>とおの★(とうび・とうの・とおのお)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

こちらも「とうのお」と「とおのお」、「とおの」と「とうの」は同じものと考えます。

しかしながら、検索してみると、「ひがしお」と「とうのお」しか見つかりません。

「とうび」も見つかりませんし、「とうの」でも「とおの」でも見つからないのです。
googleの検索技を使って「とうの」から「とうのお」を除いても見つかりません。

アルファベットでは怪しいのがありますが、確定まではできません。

カッコの外側にあるし、わざわざ「★」マークまでついているので、ありそうではあるのですが…

とりあえず。「東尾」は「とうのお」と「ひがしお」だけにしておきます。

2014年6月13日金曜日

西銘に関して

「西銘」は沖縄県にかなり集中している苗字です。

「にしめ」と読むことが多いです。

稀少な読みとして「にしな」というものもあります。
いずれも実在を確認できました。

それらを探しているときに「にしめい」という読みを見つけました。
これが「にしめ」とどれくらい異なっているかというのは悩ましいところですが、ローマ字の綴りも異なっているので別扱いとします。
新規の読みです。

2014年6月12日木曜日

南木と永久に関して

「南木」は「なんもく」と読むことが多いです。
言われれば読めますが、意外に難しい読みだと思います。

次に多いのが「みなみき」です。
こちらは素直ですね。

他に稀少な読みとして「なぎ」、「なんき」、「みなき」、「なんぼく」がありました。
全て実在を確認できました。

問題となるのは「なんぼく」をどうするかです。
「なんもく」に含んでしまって良いのではないかと考えます。

「吉原」を「よしはら」と「よしわら」に分ける必要がないと考えており、同じ理由で前の漢字の音に引きずられた形で変化する音でいちいち別の読みとは考えたくないからです。


「永久」は「ながひさ」と読むことがほとんどです。
「永久」という単語は普通に使われることも多いですし、ファーストネームとしてもありえないものではありません。
またその音の響きとか意味から芸名やペンネームなどでも使われることが多そうです。

「苗字の百貨店」では「ながひさ」以外に「ながく」、「ながきゅう」、「えいきゅう」が稀少な読みとして載っていました。

確実にありそうなものは(意外?なことに)、「えいきゅう」でした。

「ながく」はありそうでしたが、確証までは得られませんでした。
「ながきゅう」は見つかりませんでした。

2014年6月11日水曜日

花里に関して

「花里」は「はなざと」と読むことが多いですが、「けり」と読むこともあります。
これは難読ですね。

鹿児島県に多いようです。

「花里」という苗字自体は長野県で半数以上なので、「はなざと」という苗字はそちらが発祥なのでしょうか?

鹿児島県の種子島に「花里(けり)漁礁」というのがあります。
「花里」と書いて「けり」と読むのはそちらが発祥なのでしょうが、なぜそう読むのかは分かりませんでした。


「苗字の百貨店」では「はなざと>はなさと・けり」となっていましたが、調べた限りでは明らかに実数に差がありそうで、とても全体の1割以上と思えなかったため、「はなざと・(けり)」に修正しました。

2014年6月10日火曜日

萩生田に関して

「萩生田」は以前から何度も検討している「◯+生」の形です。

「柳生」や「桐生」、「羽生」のように「yu」という語尾で終わることが多いです。

具体的にいうと、「やぎう」や「きりう」と読んでいることもありますが、「やぎゅう」や「きりゅう」と読むことが多いです。

「桐生」なんて漢字だけをみたら「きりう」でも良い気がするのですが…

これまでにも他に「藤生」や「針生」も検討しました。
これらも「ふじう」と「ふじゅう」、「はりう」と「はりゅう」がありました。

もちろんこれらは読みがそれほど違うわけではないので、ひとつの読みと考えています。

統一する意味で、「ふじゅう」や「はりゅう」とすべきかと思っていましたが、考え方を変えました。


「萩生田」は「はぎうだ」と読むことがほとんどでした。
「はぎゅうだ」がないわけではないですが、少数派です。

他には「はぎおいた」という読みもありました。

さすがに圧倒的に少ない読みをメインにするわけにはいきません。
「萩生田」は「はぎうだ・(はぎおいた)」としました。

併せて「藤生」は「ふじう」、「針生」は「はりう」としました。
やはり基本的には最も多い読み方をメインにしたいと思います。

2014年6月9日月曜日

能見と能嶋に関して

「能」のつく苗字を集中的に調べました。

「能村」や「能田」などです。
どちらも「のう」と「の」のふたつの読み方があります。

以前に「能美」という苗字を調べたのですが、こちらは「のうみ」という読み方がほとんどで、稀少な読みとして「よしみ」があるだけでした。

「能美」と書いて「のみ」と読みことがあるかどうか?
実在が確認できませんでしたので、これは載せていません。

「の」と「のう」はアルファベットで書くと同じようになってしまうので、カタカナで検索する必要があり、それで見つからないとかなりお手上げになってしまいます。
手持ちの電話帳でも見つかりませんでした。

それを踏まえて「能見」も探しました。
こちらも「苗字の百貨店」で見ると「のうみ(のみ・よしみ)」となっていました。

このうち、「よしみ」は見つかりませんでした。
「のみ」もはっきりと分かるものは見つかりませんでした。

ただ血液型性格判断を広めたという親子が「能見(のみ)」さんだそうです。
ペンネームの可能性も否定はできませんが…

地名でも「能見(のみ)」はあります。

アルファベットで「nomi」と書いたものはいくらでもあるので、ないともいえず…
微妙なところです。

最終的な判断として「能美」と「能見」の差を考えました。
実数としては「能美」の方が多いのですが、「能美」は「noumi」では検索で出るのに「nomi」ではほとんど出ないのです。
逆に「能見」は「noumi」でも「nomi」でも見つかります。

「のうみ」と読む方であれば、「のみ」と間違われないように「noumi」と書くひともいるでしょうし、気にせずに「nomi」とする方もいるでしょう。

ただ実際に「nomi」という綴りで「能見」しか見つからないというのは「能見(のみ)」の実在を間接的に裏づけているのではないかと考えました。

「能見」は「のうみ・(のみ)」という形で載せたいと思います。


「能嶋」はかなり少ない苗字です。
こちらは「能島」とまとめて調べました。

「能島」は「のじま>のうじま」です。
これは実在を確認できました。

「能嶋」は「のじま」しか見つかりませんでした。
「のうじま」はなさそうです。

2014年6月8日日曜日

富原と冨原に関して

「富原」と「冨原」はともに「苗字の百貨店」で「とみはら>ふはら」となっていました。

「富原」は1,600人ほど、「冨原」は660人ほどで、「富原」の方がやや多いです。

検索してみると、「ふはら」が全体の1割以上5割未満とはとても思えませんでした。
ほとんど見つかりません。

童謡「汽車ぽっぽ」の作者は「富原(ふはら)薫」さんのようですが、本名であるかどうかがはっきりしませんし、故人です。

「冨原(ふはら)芳彰」さんという方は本名のようですが、こちらも故人です。

明らかに本名のような方がほとんど見つからなかったのです。

「冨原(ふはら)」さんはいるようですが、実在が確定できるほどは見つかりませんでした。

とりあえず、「富原」と「冨原」の読みは「とみはら」だけにしておき、実在が確実だと思えるものが見つかればカッコ付で「ふはら」を加えることとします。

2014年6月7日土曜日

田家に関して

「田家」は意外に難読な苗字です。

最も多い読みは「たんげ」です。
茨城県を中心に関東地方で認められる読みです。
これは難しいですね。

他に「たいえ」、「たけ」、「たや」もあります。
「たんげ」以外は読めないことはないですが、ひとつに絞りこめないのでかえって難しいかもしれません。

これらは全て実在を確認できます。

調べていたら「たのえ」という読みもありそうでした。
これも難しいなと思うのですが、確実にあるとまではいえませんでした。
というのも「たのえ」と名乗っている方が別のところで「たのいえ」となったりしていたからです。
「たのいえ」はありそうです。
これは新規の読みです。

「たのえ」はあるかもしれませんが、単に一文字分だけ抜けてしまった可能性が否定できません。
保留にしておきます。

2014年6月6日金曜日

立脇に関して

「立脇」は「たてわき」と読むことが多いです。

稀少な読みとして「たちわき」もありました。

話はずれますが、「立本」の読みは「たちもと・たてもと>たつもと」で、「立元」の読みは「たちもと・たつもと>たてもと」でした。
それぞれ、「立」を「たち」、「たつ」、「たて」と読んでいるわけです。

「立脇」に関しても同じようなことはないか?と、「たつわき」を探したところ見つかりました。
これも新規の読みです。

2014年6月5日木曜日

千住に関して

「千住」は「せんじゅ」もしくは「せんじゅう」と読むことが多いです。
稀少な読みとして「ちずみ」もあります。

全て実在も確認できます。

「せんじゅ」と「せんじゅう」に関しては、「狩野」を「かの」と「かのう」に分けて考えなかったのと同様にしたいです。
要するに「せんじゅ」と「せんじゅう」は併記にとどめ、別扱いとはしたくないということです。

問題はどちらをメインと考えるかということです。

東京都にある地名は「千住(せんじゅ)」です。
北千住(きたせんじゅ)駅もありますし。

ただ漢字の本来の読みで考えるなら、「せんじゅう」となるべきでしょう。

苗字の問題なので、どちらが正しいかではなく、どちらかポピュラーか?ということになるかと思います。

「狩野」の場合は、漢字の本来の読みを重視して「かの」をメインとしました。

悩みましたが、地名として「千住(せんじゅ)」が有名だということと、調べてみた限りでも「せんじゅう」と名乗っている方が多いということはなさそうなので、「せんじゅ」をメインとしました。

2014年6月4日水曜日

下城と白銀に関して

「下城」は「苗字の百貨店」で「しもじょう(げじょう・しもしろ)」となっていました。

これらはいずれも実在を確認できました。

他にはないかと探したところ、「したしろ」という読みを見つけました。
新規の読みです。


「白銀」は「しろがね」と読むことが多いです。
いっかい聞いたら忘れなさそうですが、ちょっと難読ではありますね。

稀少な読みとして「しらがね」もありました。
微妙な違いではありますが、別の読みと考えます。

念のために調べてみたところ、「はくぎん」という読みを見つけました。
複数あり、ペンネームなどでもなさそうでした。
これも新規の読みです。

2014年6月3日火曜日

新林に関して

「新林」もありがちそうな苗字ですね。
読み方としては「しんばやし」が多いです。

「苗字の百貨店」では稀少な読みとして「にいばやし」が載っていました。

他にないかと探したところ、「あらばやし」という読みを見つけました。
これは新規の読みです。

2014年6月2日月曜日

真藤に関して

「真藤」は「苗字の百貨店」で「しんどう(しんとう・まとう)」となっていました。

普通にありそうですが、全国で1,600人ほどなようで、意外に少ないなと思いました。

濁点の有無は気にしないことにすると、「しんどう」と、もうひとつは稀少な読みの「まとう」だけになります。
ともに実在は確認できました。

「まとう」よりも自然に思える読みとして、「まふじ」はないのかな?と探したら、ありました!
これも新規の読みです。

2014年6月1日日曜日

蔀と七里に関して

「蔀」というのはあまり見ない漢字ですが、JIS第1水準です。
「住宅や社寺建築で使われた格子をとりつけた板戸」のことだそうで、「しとみ」と読みます。

http://kotobank.jp/word/%E8%94%80

苗字としても、「しとみ」と読むのですが、「苗字の百貨店」では稀少な読みとして「ひとみ」も紹介されていました。
調べてみると確かに「ひとみ」と名乗っている方も複数いるようです。

これをどうするかを考える前に、もうひとつ。


「七里」。
こちらは「しちり」と読むことが多いですが、「ななさと」という読みもあります。
それらとは別に「ひちり」という読みをする場合もあるようです。

以前にも検討しましたが、苗字としても「七」を「しち」ではなく「ひち」と読む場合がかなりあるようです。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/769290.html

「七里」と書いて「ひちり」と名乗っている方は「しちり」と呼ばれても、返事をするでしょうが、五十音順ではだいぶ異なった位置に入りますね。
ただ、あえて別の欄に記載するほどではないかと思っています。

「蔀」の場合は「七」とは異なり、もとの漢字がポピュラーではないため、「ひとみ」と読むのだといわれればそうかと思ってしまうでしょう。
「蔀(ひとみ)」は確実にいそうですので、認めることにします。

「七里(ひちり)」は、やはり「しちり」に含まれると考えたいです。