2013年11月30日土曜日

日向に関して

「日向」は「苗字の百貨店」で見ると「ひなた>ひゅうが(ひむかい・ひうが・ひな・ひが)」となっていました。

苗字としてもありますが、ファーストネームとして使われることもあり、芸名やペンネームとしてもありそうで、架空の人物名としても使われているので、確認が大変でした。

「ひゅうが」と「ひむかい」は簡単に確認できます。
「ひゅうが」の「ゆ」は小さい「ゅ」です。

「ひなた」はファーストネームとして使われることもありますが、苗字として使われているのも確認できました。

「ひうが」という読みの方も実在を確認できました。
ただし、発音してしまうと「ひゅうが」と変わらないのではないかと思います。
あえて別の読み方としてしまう必要もないと思うので、多い方の「ひゅうが」に統一しようと思います。

「ひな」と「ひが」は実在の確認ができませんでした。
ファーストネームとしてはありそうでしたが。

以上から「日向」の読み方としては「ひなた>ひゅうが・(ひむかい)」だけとしておきます。
他のものは実在を確認できた時点で修正します。

2013年11月29日金曜日

新美に関して

「苗字の百貨店」で見ると、「新美」は「にいみ>しんみ・にいのみ★」となっていました。
ちなみに「新見」は「にいみ・しんみ(あらみ)」で、「新実」と「新實」は「にいみ・にいのみ★」となっていました。

「★」は難読を表すマークです。

(あらみ)のようにカッコがついているのは、全体の1割未満の読みのときです。

要するに「新美」は「にいみ」という読み方が多いけれど、「しんみ」と「にいのみ」という読みもそこそこあるということなのです。

「新美」全体では14,000人ほどいるということなので、決して少ない苗字ではありません。

それなのに「新美」と書いて「にいのみ」と読む方がどうしても発見できませんでした。

電話帳でも調べてみましたが、見つかりませんでした。

カッコ内に書かれている1割未満の読み方では珍しくないのですが、カッコ付でないもので見つからないというのは経験がなかったので、困りました。

結論としては「新美」の読みは「にいみ>しんみ」としました。
「にいのみ」は見つからなかったので、載せていません。
仮に実在が確認できれば載せます。
そのとき1割未満の読みとするかどうかは、そのときに判断します。

2013年11月28日木曜日

永岡に関して

「永岡」は「苗字の百貨店」で見ると、11,000人ほどいる苗字で、「ながおか」と読むことが多いですが、稀な読みとして「えおか」も載っていました。

他の「永山」とか「永島」とか「永沢」とかでは全て、「永」を「なが」と読むことが多く、1割未満で「えい」という読みがありました。

それなので、「えおか」という読み方に違和感があり、「えいおか」の間違いではないか?と思い、調べました。
調べると、やはり「えおか」という読みもありました!
実在するのです。

そして「えいおか」という読みも見つかりました!

「苗字の百貨店」に載っている読み方が見つからないことはよくあるのですが、ここに載っていない読み方が見つかることはほとんどなかったので、びっくりです。
ちょっと嬉しいですね。

2013年11月27日水曜日

富山と冨山に関して

「と」で始まる苗字のうち、10,000人以上いるものの整理が終わりました。

以前にも書いた通り、「富」と「冨」は異体字の関係にはあるのですが、ともにJIS第1水準の漢字であり、わざわざ置き換えたりするものでもないようなので、別々に載せています。

ただし、苗字としては相当に重複しているので、調べるときはまとめて調べています。

「富田」とか「富山」が多いですが、それ以外にもたくさんあります。

だいたいにおいて「冨」よりは「富」の方が多いので、読み方としてもちょっと「富」の方がバリエーションがあります。

「富田」と「冨田」でいうと、最も多い読み方はいずれも「とみた」で、わずかに「とだ」という読み方があるところは一緒です。
それにくわえて「富田」には「とんだ」という読み方がありました。
実在も確認できました。
「冨田」では「とんだ」という読みはなさそうです。

「富山」と「冨山」も同じようなものでした。
最も多い読み方は「とみやま」で、わずかに「とやま」という読みもありました。
(県名にある読み方が稀少な方だというのは面白いところです)

「苗字の百貨店」では「富山」のみで、「とうやま」という読み方が出ていました。
これは実在が確認できませんでした。
「當山」(「當」は「当」の旧字体)のスキャンミスではないか、と思うのですが、どうでしょうか?

2013年11月26日火曜日

土田と土肥に関して

「土田」は60,000人以上もいる苗字です。
もちろん多くは「つちだ」と読みます。
他に「とだ」と「どた」がありました。

今までにもいくつかありましたが、一文字目に濁点がつくかつかないかは大きな違いのような気がしますので、「とだ」と「どた」は別扱いにします。


「土肥」は「どい」と「どひ」という読みが拮抗していました。
ただ発音するときは「ひ」と書いて「い」と言っている気がします。

他にも「h」の音を発音していないだろうという苗字はたくさんあります。

濁点の有無を分けていないので、「h」の有無も分けなくて良いだろうと思っています。

いろいろと見ていると、「h」をつけない読み方のほうがやや多いのかなという印象があるので、「土肥」は「どい」に「どひ」を併記する形にします。

2013年11月25日月曜日

平良に関して

「平良」は20,000人以上いる苗字です。
かなりの数がいるわけです。

沖縄県では9位に入っているということです。
実際に調べてみると、全体の8割が沖縄県に集中していました。

読み方はほとんどが「たいら」です。

ここで問題になるのが、沖縄県にあった地名は「平良(ひらら)市」であることと、広島県と滋賀県に、「平良」と書いて「へら」と読む地名があったことです。

ちなみに「苗字の百貨店」には「たいら」に併記して全体の1割未満の読み方として「ひらよし」、「へいら」、「ひらら」、「ひら」が載っていました。
私としては「ひら」は誤記で、「へら」ではないか?と思ったわけです。
とりあえず、「ひら」も「へら」も全て調べてみました。

「ひらよし」は簡単に見つかります。
「へいら」も見つかりました。

「ひらら」と「へら」も見つかりました。

「ひら」はないですね。
あるかもしれないですが、現時点では載せないことにします。

2013年11月24日日曜日

高城と高久に関して

「高城」は「たかぎ」と読むことが多いですが、「たかしろ」や「たかじょう」という読み方もそれなりにあります。
そして更に「たき」という読み方もありました。
最初に見たときは誤植だと思いました。

しかし、実在も簡単に確かめられます。

もともと鹿児島県に「高城(たき)町」があったそうです。
これは難読ですね。


「高久」は「たかく」と読むことが多いですが、「たかひさ」もあります。
もうひとつ、「苗字の百貨店」では「たかきゅう」という読みが出ていました。

この「たかきゅう」という読みはありそうです。
それっぽいのは見つかるのですが、確証は得られませんでした。
渾名やペンネームではないか?という疑問が残るものばかりだったのです。

そういうときは焦らず、載せないことにしています。
いたずらに数を増やしても仕方がないので。

2013年11月23日土曜日

途中経過

またまた現在の進み具合をチェックしてみました。

全部で3,054種類に増えていました。

最も多いのは「か」の欄で、315種類でした。

この1ヶ月ほどで1,200種類しか増えていない計算になります。
これでは10万種類など、いつのことになるか…

2013年11月22日金曜日

高に関して

今は「た」で始まる苗字のうち、10,000人以上いるものを整理しています。

「高」で始まる苗字は、「高橋」を筆頭にたくさんあります。

「高橋」は違いますが、「高」を「たか」ではなく、「こう」と読むものがかなりあります。

多い方から記載すると「高野」、「高山」から始まって、「高村」、「高原」、「高津」、「高本」、「高塚」などなど。
全て「高」を「たか」と読んでしまいそうになりますが、実は「こう」だという。

「こう」の読みが必ずしも見つかるわけではなく、例えば「高瀬」や「高崎」は「苗字の百貨店」によると「こうせ」や「こうさき」という読みがあるとなっていましたが、探してみると見つからず。
これらは実在が確認できていないということで保留にしています。

2013年11月21日木曜日

末次に関して

珍しいなという読みを見つけたので、記載しておきます。

「末次」です。
普通は「すえつぐ」とよみます。
それ以外には「すえつぎ」か「すえなみ」と読みます。
全て実在も確認できました。

「次」を「なみ」と読む!
調べても、「次」に「なみ」という読みも意味もなさそうです。

何かの置き換えなのでしょうか?
ただ、調べた限りでは決して稀な読みというわけではなさそうです。

簡単そうだけれど、実は難読だという苗字です。

2013年11月20日水曜日

纐纈と交告に関して

「纐纈」と「交告」はともに「こうけつ」と読みます。
珍しそうですが、合わせれば9,000人はいる、決して珍しくはない苗字です。

特に岐阜県加茂郡に集中しており、その近辺ではベストテンに入ることもあるくらいのようです。

「纐纈」という字はそれぞれが「糸」と「頁」で挟まれており、中は「交」と「吉」なのですが、なぜ「交告」で「こうけつ」なのかは不明です。
調べてみると、「纐纈」を略した形で定着したものが、「交告」なようです。
略してしまった方が、かえって難読な気がします。

「纐纈」で「はなぶさ」と読むこともあるそうで、これは実在を確認できました。
更に難読です。

「苗字の百貨店」では更に稀少な苗字として「纐結」と「絞結」(ともに読みも「こうけつ」)が載っていましたが、実在は確認できませんでした。

2013年11月19日火曜日

鷲見に関して

「鷲見」の読み方としては「すみ」と「わしみ」があります。

実数としては「すみ」の方が多いようです。

「鷲」をなぜ「す」と読むのかは分かりませんでした。

珍しそうな苗字ですが、「すみ」を漢字変換したら出てきました。
全国で10,000人くらいいる苗字なので、実は全く珍しくありません。

例えば、「長谷川」とか「服部」とかも本来は難読なのでしょうが、人数がものすごく多いので、難読ではなくなってしまっている苗字なのでしょう。
これらは桁がひとつ違っていて、100,000人以上の苗字です。

全国で10,000人くらいいる苗字というのは、珍しくはないものですが、知りあいにひとりもいなくても不思議ではないくらいのものでもあります。

さすがに100,000人以上の苗字であれば、ひとりくらいは必ず知りあいにいそうです。

2013年11月18日月曜日

角と長に関して

「角」は「すみ」と読むことが多いですが、他にも「かど」、「かく」、「つの」という読み方があります。
全て実在を確認できました。

「長」は「ちょう」と読むことが多いですが、他にも「おさ」、「なが」、「ながい」という読み方があります。
こちらも全て実在を確認できました。

たまたま「角」も「長」もインターネットだけで全ての読みが見つかりました。

漢字一字の姓というのは、インターネット検索だけでは確認が難しいことが多いのですが、そういうときは電話帳などを用いて、確認するようにしています。

2013年11月17日日曜日

ようやく

ようやく「し」で始まる10,000人以上いる苗字が整理し終えました。

10,000人以上いる苗字ですら、まだまだ整理が終わっていないというのは恐ろしい事実です。

改めて表を見ると、出会ったこともないような苗字も既にたくさん載せてあります。

先は果てしないなあと思いますが、別に時間制限があるわけでもないので、ゆっくりとやっていけば良いのかなとも思っています。

2013年11月16日土曜日

新谷に関して

「新」も「谷」も読み方が複数ある漢字なので、それを合わせた「新谷」も読み方が多数あります。

最も多い読み方は「しんたに」ですが、他に「あらや」、「しんや」、「にいや」が多くあるようです。

他には「あらたに」、「しんがい」、「しんがや」、「にいたに」、「にったに」がありました。

全部で9種類の読み方があるわけです。

これまでに最も読み方が分かれていたのは既に紹介した「神谷」の10種類なので、それに次いでいます。

「新谷」と「神谷」は似ていますが、共通の読み方はないというのが、ちょっと面白いところです。



120回になったので、再宣伝しておきます。

日本の苗字を数えるHP
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

2013年11月15日金曜日

神野に関して

「神野」は「じんの」と読むことが多いようです。
ただ、すごく多いわけではありません。

他に「かみの」、「かんの」、「こうの」があり、どれも同じ程度にあります。
全体の1割未満の稀少な読み方を除いて4種類も読み方があるというのは、珍しいなと思います。

「神野」には他に稀な読み方として「しんの」がありました。
「神野美伽」という歌手がいますが、いわれてみれば「しんの」というのはあまりない読み方なのかなと思いました。
ちなみに「神野美伽」は芸名ですが、本名で「しんの」と読む方の実在も確認できました。

「神戸」のところでもありましたが、一文字目の濁点の有無に関しては、やはり別扱いでいこうと思います。
そのため、「じんの」と「しんの」は分けておきます。

2013年11月14日木曜日

城と下山と下田と下野に関して

「し」で始まる苗字を整理していたら難読苗字があったので、とても珍しいなと思っったのだけを紹介します。

「城」は読み方が分かれやすい漢字のひとつです。
「しろ」か「じょう」か「き」が多いです。

ただし「城」一字の場合、「き」という読み方はありませんでした。
最も多い読みは「じょう」で、次が「しろ」です。

他に「きずき」と「たち」という読みがありました。
いずれも実在が確認できました。
知らなければ、とても読めないですね。「築」とか「舘」とかから来ているのでしょうか?

「苗字の百貨店」には「ぐすく」という読みも出ていたのですが、これは確認できませんでした。
沖縄の地名にはよくある読み方なのですが。

他の「城」がつく苗字でも「ぐすく」という読みはあまりありません。

「城間」は「しろま」がほとんどで、「じょうま」もありますが、「ぐすくま」も確認できました。
今のところ、「城」を「ぐすく」と読む唯一の苗字です。
(他にもあるのでしょうが、まだ調べていないというだけです)


いつもなら、これくらいで終わるのですが、他にも驚きの読み方がいくつもあったので、まとめて紹介します。

「下」で始まる苗字は「しも」と読むことが多いです。
「下野」、「下田」、「下山」。どれもそうです。

「下」で始まる苗字を「した」と読むことも少ないですが、あります。
上の3つの苗字のいずれでもそうです。

もう少し珍しい読み方を紹介します。
全て実在を確認してあります。

「下山」には「さがやま」という読み方があります。
「下がる」から来ているのでしょうが、ちょっと読めません。
漢字としては簡単な苗字なだけに意表をつかれます。

「下田」には「みさだ」という読み方があります。
富山県にある地名だそうですが、由来は何なのでしょうか?

「下野」には「かばた」という読み方があります。
「野」も「の」と読んでいません!
最初は誤記だと思いました。
由来も調べましたけれど、分かりません。

どれも簡単に読めそうな苗字だけに、難読だと、かえってびっくりします。

2013年11月13日水曜日

白井に関して

「白井」は「苗字の百貨店」で見ると87,000人ほどいる苗字となっています。
相当な人数がいるはずです。

読み方は「しらい」が大多数ですが、「はくい」という読みもあります。

千葉県には白井(しろい)市があります。

「苗字の百貨店」によると、「しろい」という読みもあるそうですが、ちょっと見つかりませんでした。

「白井(しろい)」市は明治中期にできたそうで、これくらい新しいと苗字にもなっていないのかもしれません。

「白」を「しろ」と読むのはよくあることで、「白石」や「白岩」、「白木」、「白田」は全て「しら」と読むことが多いですが、「しろ」と読むこともありました。

ですので、「白井(しろい)」もありそうなんですが…
現時点では見つからないので、載せないでおきます。

2013年11月12日火曜日

迫に関して

本日は「迫」という苗字に関してです。
10,000人ほどいると考えられている苗字です。
多くは「さこ」と読みます。

もう少し数が多い苗字で「迫田(さこだ or さこた)」がありますから、読みとしてはそれほど難しくはないですね。

「さこ」以外に「はざま」もしくは「はさま」という読みがありました。

これも悩ましいです。
今まで、濁点の有無に関して、「前の漢字の音に合わせて読みやすいように子音が変化するときは、いちいち別扱いしない」というようにしていました。

「はざま」と「はさま」はそうではありません。
「迫」一字での読み方です。
これまでのルールでは対応しにくいです。

現状では、やや数が多そうだった「はざま」に「はさま」を併記するという形にしました。
全く別の読み方とは考えないことにしました。

濁点の有無だけなら五十音順で調べた場合も、それほど探しにくいことはないだろうという判断からです。

2013年11月11日月曜日

相良に関して

なかなか進まないのですが、ちょっとだけ気になった「相良」に関して。

ほとんどの読みは「さがら」で良いと思います。
難読に近いと思いますが、「相模(さがみ)」からの連想もできますし、10,000人以上もいる苗字なので、読めないと恥ずかしいくらいだと思います。

「苗字の百貨店」には他の読みとして、「あいら」と「さわら」が載っていました。
どちらもありそうですが、実在は確認できませんでした。

一見、難読な苗字の方が、どこかへ転居した機に読み方を変えてしまい、かえって読まれにくくなってしまうということもあります。

例えば「公文」は「公文(くもん)式」があるので、苗字としても「くもん」と読めますが、以前に「こうぶん」という方がいました。
数代前の方が、「くもん」では読めないからと、わざわざ変えたのだと思いますが、今となってはかえって珍しい読みになってしまうという例でしょう。

元に戻って、「相良」を「さわら」と読む方がいたとしたら、それは「相良」とは別扱いにします。
濁点の有無などの問題ではなく、全く読みが違うと判断するからです。

2013年11月10日日曜日

三瓶に関して

「三瓶」は珍しいそうな苗字に思えますが、実は全くそんなことがなく、「苗字の百貨店」では15,000人となっていました。
読み方は「さんぺい」が最も多く、「さんべ」と「みかめ」が続きます。

他にもいくつかの読みが出ていましたが、確認できたのは「さんびん」だけでした。

後の読みは確認でき次第、追加していくことにします。

読みがかなり分かれていそうな苗字でも、実際にはそれほど見つからないことがあります。

幽霊苗字ならぬ幽霊”読み”の可能性があるので、慎重に対応したいと思います。

以前に紹介した「三枝」も「さえぐさ」と「さいぐさ」以外にも「みえだ」など、計6種類の読みがありました。
読み方が5種類を超えると、かなり多いほうだと思います。

その場合、最多のもの以外はどれも難読苗字となってしまいがちです。

2013年11月9日土曜日

進まず

時間がなくて、なかなか整理ができません。

 まずは簡単なところから、と。

「い」で始まる苗字のうち、3,000人以上のもので読み方がひとつのものを全て載せてみました。

 読み方がひとつのものは確認も簡単だし、載せる苗字の数を増やしたいときには有効なのですが、そればかりでは本筋から外れてしまいます。

少しずつでも進めていきたいと思っています。

2013年11月8日金曜日

佐伯に関して

「三枝」に続いて「佐伯」です。これもてっきり「さえき」と読むのだと思っていたら、大分県には佐伯(さいき)市があるのですね。
 地名としてあるものなので、もちろん「さえき」と「さいき」は別にすべきです。

ですから、「さえぐさ」と「さいぐさ」も別扱いとすべきという判断で、良いと思います。

「金田」を「かねだ」と「かなだ」に分けたことも良かったと思います。

現時点でまとめてしまっているのは、二文字目以降の漢字で、前の漢字につられる形で濁点がついたりするなどの子音の変化がある苗字だけです。

2013年11月7日木曜日

三枝に関して

ついに「さ」の整理にとりかかりました。
まだ始めたばかりですが…

「三枝」というのは「さえぐさ」と読むことが多いですが、「さいぐさ」という読みもあります。
他の読み方もありますが…

私はずっと、「三」が「さ」で、「枝」が「えぐさ」なのだと思っていました。
「えだ」が何らかの理由で「えぐさ」になったんだと。

だから「さいぐさ」はそこからの読みの派生というか、誤った読みの定着なのかと思っていました。

改めて調べると、「枝」を「ぐさ」と読んでいるようです。
だから「三」の部分は「さえ」でも「さい」でも良いわけで、どちらが正しいということもないわけです。

またひとつ勉強になりました。

2013年11月6日水曜日

小竹に関して

ようやく「こ」の欄が一段落しました。

ちょっと驚いたのが「小竹」という苗字。
「こたけ」と読むことがほとんどなのですが、「おだけ」という読みもあります。
それとは別に、全く違う読みで「しの」というのがありました。

「小竹」と書いて「しの」と読む。
これは読めません。
しかし、実在は確認できました。

大辞林では「ささ」の欄に「笹・篠・小竹」と併記してあります。
苗字でも「笹」と書いて「しの」と読んだり、「篠」と書いて「ささ」と読むものも多いのですが、「小竹」で「しの」には驚きました。

こういう簡単そうで実は難読!という苗字に出会うと本当にびっくりしてしまいます。

2013年11月5日火曜日

金野に関して

遅々ととして進まないので、気分転換(現実逃避?)で「あ」で始まる苗字だけ3,000人以上で読み方が単一のものを載せました。
これくらいになると、ほとんどが出会ったことのない苗字になってしまいます。

今、「こ」から始まる苗字で10,000人以上いるものを整理する最終段階となっています。

そこで悩んだのが、「金野」です。
主には「こんの」か「きんの」と読みます。

他の読み方としては「かなの」、「かねの」、「かのう」がありました。
全て実在が確認できたのですが、「かのう」だけは本当かな?という思いがありました。

「かの」ではないのかな?と思ったのです。

「狩野」を「かのう」と読むのは歴史的な背景がありそうなので分かるのですが、「野」を「のう」と読むのは難しいなと思います。

しかし、調べてみると、やはり「かの」はなく、「かのう」ばかり。

またまた苗字は難しいなと思ったのと、「苗字の百貨店」のすごさを再認識した次第です。

2013年11月4日月曜日

のんびりと

あと少しで「こ」の欄の整理が一段落します。
10,000人以上いる、誰でも知っていそうな苗字を整理しているだけですが、それでもできあがった表を見ると、これまでに出会ったことが一度もないような苗字がたくさんあります。

日本の苗字の多様性というのはすごいなと思います。

載せる苗字を増やすだけならば、簡単なのですが、きちんと確認してから載せることにしているので、のんびりとやっていこうと思っております。

2013年11月3日日曜日

国分に関して

「国分」も悩ましいですね。
読み方としては「こくぶ」と「こくぶん」、「くにぶ」、「くにわけ」の4種類がありました。

「くにぶ」と「くにわけ」は稀少な読みですが、全く別な読み方になので、良いでしょう。

問題は「こくぶ」と「こくぶん」は併記するか別扱いにするか?
これに悩みました。

「狩野」は「かの」と「かのう」をまとめてしまっています。
併記しているだけです。

ですが、「こくぶ」と「こくぶん」は分けることにしました。
どう違うのか?

例えば「佐藤」をローマ字で書くならば「sato」もしくは「satoh」が多いのではないでしょうか?
「satou」は少数派だと思います。

同じことが「狩野(かのう)」でも言えると思います。
「かの」ではないということを明らかにするため、あえて「kanou」と書くひともいるでしょうが、あまりこだわらないひとならば「kano」のままにしているかもしれません。
発音でも「かの」と「かのう」はそんなに違わないのではないでしょうか?

「こくぶ」と「こくぶん」は別です。
ローマ字で書くと「kokubu」と「kokubun」で明らかに違います。

ひらがなで書くと三文字か四文字かというのも違う点です。

今後も似たような苗字があった場合は、この2点を参考にして分けるかまとめるかを判断しようかと思っています。

2013年11月2日土曜日

熊谷に関して

ようやく5,000人以上いる苗字のうち、読み方がひとつのものを全て載せました。
10,000人以上いる苗字は「あ」から「け」までは全て載せました。

現在、2,340種類の苗字を載せていることになります。
ちょうど100回目のときと比べて500種類ほど増えている計算なので、まあ良いペースなのではないでしょうか。

話は全く変わりますが、「熊谷」という苗字があります。

埼玉県に「熊谷」市がありますが、これは「くまがや」ですよね。

ですが、苗字として最も多い読みは「くまがい」です。
もちろん「くまがや」という読みはありますが、少数派です。
他に「くまがえ」や「くまたに」、「くまや」があります。

「熊」に関しては「くま」という読みだけで、「谷」の部分の読みが5種類もあるのです。
これは意外に珍しいですね。
だいたいは「たに」か「や」が半分ずつあって、その他はあまりないということが多いので。

2013年11月1日金曜日

垣内に関して

ようやく「か」で始まる10,000人以上いる苗字の整理が終わりました。
いきおいにのって「き」の欄も終えてしまいました。

些細なことですが、気づいたことです。

「垣内」という苗字があります。
大多数は「かきうち」と読みます。

苗字の百貨店には他に、「かいと」、「かいどう」、「かいち」という読みが載っていました。
「かいどう」は岐阜県に多い読みだそうです。

しかし、実際に検索してみると、「かいどう」はなく、「かいとう」ばかりでした。

調べてみると、「垣内」は「かいと」と読み、一区画の土地を表すとなっていました。

まず一点。
「かいどう」は誤りの可能性が大きく、「かいとう」が正しいのではないかと考えました。
実際に「かいとう」を名乗る方は岐阜県に多い印象でした。

もうひとつ悩んだ点。
「かいと」と「かいとう」を分けるか?分けないか?

「狩野」のところでも悩みましたが、「狩野」は「かの」と「かのう」を併記するにとどめました。
「吉原」を「よしはら」と「よしわら」で併記するにとどめ、別の苗字とは考えないこととしたのと同じように「かの」と「かのう」も同じように別の苗字とは考えないこととしました。

それに従い、「かいと」と「かいとう」も併記にとどめました。
本来は、こういう稀少な読みの場合、「う」がつくかどうかの確認まではできないことが多いのですが、例外的に確認できましたので、精査いたしました。

確認ができなかった場合は漢字の読みに従ってしまうことが多いと思います。