2015年3月31日火曜日

明日に関して

「明日」というの珍しい苗字のような気がします。
全国で600人ほどなので、すごく稀少ということもないですが。
それでもいわゆる”珍しい苗字”として紹介されているのを見たことがないので、いちおう備忘録的な意味で書いておきます。

読み方としては「あけひ」か「ぬくい」が多いようです。
「あけひ」は愛媛県、「ぬくい」は山形県に多く見られます。

他に稀少な読みとして「みょうが」があります。
これは宮城県に多いようです。

「あけひ」と「ぬくい」は全く異なりますね。
集中している地域も異なりますし。
このふたつは元から異なるのだと思います。

「みょうが」はそういう意味では、よく分かりません。
宮城県は山形県に隣接していますし、「ぬくい」姓が山形県から宮城県に移った際に難読なので読み方を変えたという可能性もあります。
しかし、それならば「あした」とか「あす」とかいった読みやすいものになるはずです。
「みょうが」では難読であることに変わりがなく、不自然ではあります。

こういう姓のルーツ探しも面白そうなので、時間があるときにしてみようと思います。

2015年3月30日月曜日

稲と稻に関して

「稻」は「稲」の旧字体です。
形がよく似ていることから、分かると思います。

だから例えば「「稻垣」という苗字を見たら、すぐに「いながき」と読めるでしょうが、よく見ると「あれっ?なんか変だな」と思うかもしれません。
他にも「浅」の旧字体である「淺」なんかも同じようなものかもしれません。

パッと見がほとんど同じで、でもちょっと書きにくくて…という漢字は、印象として新字体に置き換わりやすいです。
逆なのが、「万」の旧字体の「萬」とか、「岳」の旧字体の「嶽」とかでしょう。

要するに戸籍上は「稻」となっていても、日常的には「稲」を使う方の方が多い気がするという話です。

現在まで調べてきた800人以上の苗字のうち、「稲」という漢字の入った苗字を全て調べてみたところ、「苗字の読み方辞典」にもウェブの「写録宝夢巣」にも載っていないものをたくさん見つけました。
一気に紹介します。

稻上 http://www.miekosei.or.jp/2_sch/renkei/info161.htm
稻子 https://www.facebook.com/yasushi.inako
稻崎 http://twpro.jp/e1739
稻澤 https://www.facebook.com/toshiaki.inazawa
稻月 https://www.facebook.com/people/Masaya-Inatsuki/100004190194665
稻野辺 https://www.facebook.com/inanobe.manabu
稻福 https://www.facebook.com/izumi.inafuku.3
稻邊 https://www.facebook.com/sayaka.otake.549
稻山 https://www.facebook.com/atsuko.inayama

(「稻邊」だけは「写録宝夢巣」で1件ありました)

2015年3月29日日曜日

曲に関して

以前に「曲山」を「かねやま」と読むこともあるが、その理由がわからないと書いたところ、掲示板の方で教えていただきました。

「曲尺」と書いて「かねじゃく」と読むのだそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E7%9F%A9

また、下記のページのように
http://www.kinsokyo.com/kanemi/
http://www.kanesa.co.jp/


「カネ(┐)+文字」形式の屋号というのがあり、その「カネ」にあたるのが「金」や「兼」の他に「曲」もあるのだそうです。

これは大工が使う曲尺の形に由来するもので、
「曲尺のような物事の手本となるように」「おカネがたまるように」
といった意味も込めて、商人らが屋号に使っていたそうです。


これは勉強になりますね。
他に「曲」で「かね」と読む苗字がないかと探してみたところ、「曲渕(かねぶち)」というのを見つけました。
https://www.facebook.com/yukilko.kanebuchi

「曲」のつく苗字はそれほど数がないので、全て調べましたが、「曲」を「かね」と読むのはそれくらいなようです。

2015年3月28日土曜日

雨堤に関して

「雨堤」は「あまづつみ」と読むことが多いようです。
濁点がつかない「あまつつみ」と読むこともありますが、これは同じものと考えます。

「苗字の読み方辞典」では「あめつつみ」という読み方も出ていました。
微妙な違いですが、別扱いとしたいところです。

「あめつつみ」は下記の方しか見つかりませんでした。
https://www.facebook.com/kazuki.ametsutsumi

実在は確かそうですが、facebookの1件だけでは認めるわけにいきません。

「あめつつみ」は1件しか見つかりませんでしたが、「あめづつみ」という読みも1件だけ見つかりました。
こちらも実在していそうなので、ふたつ合わせて「あめつつみ(あめづつみ)」を載せることにします。


2015年3月27日金曜日

愛宕に関して

「愛宕」は「あたご」と読むことが多いです。

そしてもうひとつの読みとして「おたぎ」というのもありました。

いずれも実在が確認できる読みですが、どちらもかなり難読です。

全く読みが異なるのですが、下記のページを見る限り、元は同じようです。
http://okwave.jp/qa/q1977174.html

源氏物語に出てくるほど前からある「おたぎ」という地名が元にあり、そこから「あたぎ」に変わっていったようです。
どちらも難読ですが、「おたぎ」の方がより難読なのはそういうことなのでしょう。

2015年3月26日木曜日

安心院に関して

「安心院」は大分県と福岡県に多く、それだけで8割を占めるほど集中しています。

大分県に「安心院町」という地名があります。
ここが元になっているのでしょう。
「安心院町」は「あじむ町」と読みます。
難読ですね。
地名の由来は下記にあれこれと書いてありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/fumi32003/58994013.html

しかし苗字としては、「あじみ」という読みの方が多いようです。
もちろん「あじむ」もあります。

「あんしんいん」と読んでしまいそうですが、そういう読みは存在しなさそうです。

上の参照ページとして挙げたものの中では松本清張が初めて唱えたという「安曇(あずみ)から安心院(あじむ)に転化した」というのが印象に残ります。
かなり古くからある地名のようで、最初は「あずみ」から「あじみ」のように転じたのではないでしょうか?
それが地名としては「あじむ」に固定され、苗字としては「あじみ」という読みに固定されたという推測はどうでしょうか(もしかしたら「あずみ」もあったのかもしれません)?
苗字としては「あじみ」という読みで始まったけれど、あまりにも難読であるということと、地名として「あじむ」が有名になったことで、読み替えをしたものもいて、ふたつの読み方になったのではないでしょうか?

2015年3月25日水曜日

小尾に関して

本日は「苗字の読み方辞典」の「更新情報」からです。

「小尾」は「おび」と読むことがほとんどで、他に稀少な読みとして「こお」と「こび」があります。
見慣れないと、どの読み方もちょっと難しい気がします。

これ以外に「おのお」という読み方が載っていました。
実在も確認できましたので、追加しました。

2015年3月24日火曜日

与那原と與那原に関して

「與」は「与」の旧字体です。
それなので、「與那原」は「与那原」に併記する形にしています。

旧字体と新字体をまとめた形で実数を調べたいというのが、私の趣旨だったので、それはできるだけ守っています。
ただし、これまでに「万」と「萬」、「岳」と「嶽」は読み方の異なる苗字もあり、個々の漢字を見たときに受ける印象も全く異なるため、別々に扱っています。

それでは、「与那原」と「與那原」はどうでしょうか?

「苗字の読み方辞典」では「与那原」は770人ほどで、読み方は「よなはら」のみとなっていました。
それに対して、「與那原」は80人ほどと少なく、読み方は「よなはら>よなばる」となっていました。

実際に調べてみても、「よなばる」という読みは「與那原」でしか見つかりませんでした。
https://www.facebook.com/yoshiaki.yonabaru
「與那原」で「よなばる」と名乗っていたのは上記の方だけでしたが、その方の友人欄に「yonabaru」という名前の方がいました(結婚したのか、現在の苗字は異なっていましたが)。
そのため、実在は確かだと考えます。

「与那原(與那原)」は沖縄県に多い苗字ですが、沖縄県には「与那原(よなばる)町」という地名もあります。

私の解釈としては、
①戸籍上は「與那原」となっている方も多いだろうが、実際には大半の方が日常的に「与那原」を名乗っている、もしくは新字体に戸籍を改めた
②読み方は地名とは異なるが、読み間違われないように大半が「よなはら」としている
というものです。

「よなばる」と読む方がいるのは事実ですが、それは少数派で、あえて「与那原」と「與那原」を分ける必要はないと考えます。

あくまで「與那原」は「与那原」に併記する形とし、読み方は「よなはら・(よなばる)」としておこうと思います。

2015年3月23日月曜日

小計

800人以上いる苗字の整理が終わりました。

ここまでの合計は15,108種類になりました。

1,000人以上いる苗字の整理が終え、「苗字の百貨店」から「苗字の読み方辞典」にデータを移行した時点で13,208種類だったので、それから900種類ほど増えました。

また、「苗字の読み方辞典」にならい、中国姓や韓国・朝鮮姓は除きました。
http://myoujijiten.web.fc2.com/itizi.html
別に強いポリシーを持ってのことではないです。
参考にしているデータが、そうだったというだけのことです。
それに伴い、若干だけ数が減っています。

この後は600人以上800人未満の苗字を整理していこうと思います。


 再宣伝しておきます。

「日本の苗字を数えるHP」
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

「日本の苗字を数えるHP」の掲示板
http://9312.teacup.com/myoji/bbs

2015年3月22日日曜日

柳浦に関して

「柳浦」は「やぎうら」や「やなうら」といった読みが多いです。
もちろん「やなぎうら」という読みもあります。

それ以外の稀少な読みとして「なぎら」というものがありました。

「なぎら」というと「柳楽」という苗字が思い浮かびます。
こちらは「相良(さがら)」や「設楽(したら)」が有名なので、「楽」を「ら」と読むことに違和感はありません。
「柳」を「なぎ」と読めれば何とかなりそうです。

しかし「柳浦」で「なぎら」は更に難しいですね。
「柳(なぎ)」+「浦(うら)」を更に縮めた形なわけですから。

実際には下記の方が名乗っていました。
http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E6%9F%B3%E6%B5%A6+%E6%95%AC%E5%AD%90

2015年3月21日土曜日

向谷と向畑に関して

「向谷」は「苗字の読み方辞典」で「むかいだに・むかいたに・むこうたに(むこうだに・むかいや・むこうや・むかえたに・むこたに)」となっていました。

1,000人未満の苗字ですが、ずいぶんと読みが分かれていますね。
まあ、いつもながら私は濁点の有無を気にしていないので、それを考慮すると、「むかいだに>むこうたに・(むかいや・むこうや・むかえたに・むこたに)」まで減ります。

実際に調べてみると、「むかいだに」、「むこうたに」、「むかいや」、「むこうや」は簡単にみつかります。
「むかえたに」は見つかりませんでした。

「むこたに」も見つかりませんでした。
アルファベットで「mukotani」としている方はいましたが、他は「mukoutani」もしくは「mukoudani」だったので、「むこうたに」を「mukotani」としているのだろうと考えました。

念のために「むこや」という読みも調べましたが、見つかりませんでした。

「向」という漢字は、他に「むか」、「むき」、「むく」、「むけ」、「こう」、「さき」と読むことがあるので、全て調べましたが、いずれでも見つかりませんでした。

「谷」の方も「がい」や「がや」、「のや」などと読むことがありますが、そちらも無さそうでした。

以上から、「向谷」の読みは「むかいだに>むこうたに・(むかいや・むこうや)」としました。


同様に「向畑」も調べました。
こちらは「むかいはた >むこうはた(むこうばた・こうはた・むこはた)」となっていました。
「むかいはた」と「むこうはた(むこうばた)」は見つかります。

「むこはた」もいくつか簡単に見つかります。
http://www.nagomu.co.jp/home/profile/ceo_profile

もちろん全てが「むこはた」なわけではなく、「mukouhata」や「mukoubata」も見つかるので、ふたつは分けようと思います。
これまでも「向」の読みとして「むこう」と「むこ」は分けていました。

「こうはた」は見つかりませんでした。

上と同じように「向」の読みをいろいろと当てはめて探しましたが、いずれも見つかりませんでした。

「畑」を「はたけ」もしくは「ばたけ」で読む可能性も考えましたが、見つかりませんでした。

以上から、「向畑」の読みは「むかいはた>むこうはた・(むこはた)」としておきます。

2015年3月20日金曜日

宗藤に関して

「宗藤」は「むねとう」と読むことがほとんどのようです。
そういわれれば読めそうですが、意外に難しい気がします。

ありえそうな「むねふじ」はかなり少ない読みのようです。
下記で確認できました。
http://www.kyoritsuhousing.co.jp/design/facilities04.html

これだけではちょっと自信がないのですが、facebookでも見つけました。
https://www.facebook.com/yuko.munefuji

合わせて、実在は確かだと考えることにします。

2015年3月19日木曜日

明に関して

本日は「明」という一文字姓に関してです。

一文字姓は探すのが難しいのですが、こういうファーストネームとしても十分にありえるものは特に難しいです。

「あきら」か「みょう」というのが最も多い読みのようです。

「みょう」はfacebookでも何人か見つかります。
これは読み方が独特なので探しやすいです。
「明」という苗字が最も多いのは富山県と石川県なのですが、「みょう」という読みもそちらに集中しているようです。

「あきら」は電話帳で見つかりました。
ウェブ上では探しにくいですが、下記の方など、時間をかければ何人か見つかります。
https://www.facebook.com/hiromiti.akirada

次に多いのが、「あかり」という読みです。
http://www.t-salesup.com/contents/lecturer.html

実例が少ないので自信はないのですが、「あきら」と「あかり」はおそらく九州地方が発祥だと思います。

後は稀少な読みとして「あけ」も見つかりました。
https://www.facebook.com/yumiko.ake

現時点では「明」の読みは「あきら・みょう>あかり・(あけ)」の4つです。
他にもあるのかもしれないですが、見つけられませんでした。

2015年3月18日水曜日

道井に関して

「道井」は大阪府と兵庫県、石川県と富山県のふたつに集積が認められます。

読み方は素直に「みちい」とするのが、やはり多いのですが、他に「どい」と「どうい」という読みもありました。

「道井」で「どい」と読むのは、ちょっと難しいなと思います。
アルファベットで表記されると「どい」と「どうい」は区別がしにくいので困るかなと思ったのですが、調べてみると簡単に見つかります。
むしろ「どうい」の方が少ないんじゃないかと思うくらいでした。

2015年3月17日火曜日

曲山に関して

「曲山」は「まがりやま」と読むことが多く、次に「きょくやま」という読みがあります。

このふたつは想像がつく読みですが、稀少な読みとして「かねやま」というものがあります。
こちらに出ていました。
http://www.jtb.co.jp/shop/StaffInfo.aspx?shopid=339&categoryid=4&staff=1

なぜ、「曲」を「かね」と読むのかの理由はわかりませんでした。
しかし、これは難読ですね。

2015年3月16日月曜日

前之薗と増嵜に関して

本日は読み方は明らかだろうと思うものをふたつ。

「前之園」という苗字を調べていて、「前之薗」もついでに調べました。
「園」と「薗」は異体字の関係にありますが、どちらもJIS第1水準にある漢字なので、分けています。

実は「前之薗」という苗字は「苗字の読み方辞典」には載っていませんでした。
しかし、調べるといくつかヒットします。
ひとつだけだと誤記の可能性もありますが、複数の方の名前があがるので、まあ間違いないかと思います。
読みは載っていませんが、他にありそうもないので、そのまま「まえのその」としました。


「増嵜」は「苗字の読み方辞典」にも載っていたのですが、実在が確認しにくかっったので、いちおう。
下記のアドレスで確認できました。
http://www.jusyopon.com/data/2000/index.php/2/27/93.html

「嵜」は「崎」の異体字なので、こちらも読み方は「ますざき」に決まっているだろうと考えました。

2015年3月15日日曜日

西戸と八反田に関して

「西戸」は「にしど」で載せていました。

新たに「さいと」という読みを教えていただきました。

こちらはきちんと「さいと」と書いてあります。
http://www.amemin.com/weblog-ssugimot/2007/05/post_3.html

こちらは「西戸(さいと)美容室」です。
全てのページで「西戸(さいと)」となっているので間違いないと思います。
http://www.mapion.co.jp/phonebook/M09001/14384/0465635799-001/

「西戸(さいと)美容室」をやっているひとが「西戸(さいと)」さんかどうかは分かりませんが、電話帳では「西戸(さいと)」の欄にあるそうです。
(自分では確認できていませんが)

これらを合わせると、「西戸」の読みとして「さいと」があるのは確実と考えて良いと思います。


「八反田」は「はったんだ」で載せていましたが、「はちたんだ」も確認できました。
こちらはいくつも見つかりました。

「はったんだ」と「はちたんだ」がどれくらい違うのか?
濁点の有無以上に違いがあるのか?
と、悩む部分もありますが、発音した印象はだいぶ異なりますし、五十音順でも異なってくるので、別のものとして扱いたいと思います。

2015年3月14日土曜日

丹生谷に関して(ふたたび訂正)

「丹生谷」はいちどまとめて、その後に訂正までしたのですが、更に新たな訂正をします。

http://new5g00.blogspot.jp/2015/03/blog-post_4.html


結局は、「丹生谷」の読みは「にゅうのや>にぶや・(におのや)」だけにしていました。

「丹生谷」の読みとして「にうや」があるとのことです。
https://www.facebook.com/people/Sachiko-Niuya/100005922159505

上記の方は友達欄に「Niuya」という方もいますし、間違いないと思います。

そして、もうひとつが「にぶたに」という読みです。
「丹生谷」を「にぶたに」でウェブ検索すると、「丹生谷森夏」という架空の人物がやたらにヒットします。

最初にまとめたときも下記のように書いてしまいました。
「にぶたに」は見つかりませんでした。
実在するのかもしれませんが、架空の人物しかヒットしませんでした。


ウェブで検索するとき「森夏」の前に「-」を置くことでだいぶ整理できました。
これにfacebookという単語をかけることで簡単に「にぶたに」という読みの方を見つけることができました。

これで「丹生谷」の読みは「にゅうのや>にぶや・(にうや・におのや・にぶたに)」となります。
とりあえず、現時点での最終形です。

2015年3月13日金曜日

茨田に関して(訂正)

「茨田」はつい先日まとめたばかりです。

http://new5g00.blogspot.jp/2015/03/blog-post_2.html

読みとしては「ばらだ>いばた・(いばらだ・まった)」としていました。

それなので訂正するのが恥ずかしいのですが、更に新たな読みを教えていただきました。

「まんだ」という読みです。
https://kaken.nii.ac.jp/d/r/10260126.ja.html

上記の方の名前を検索すると、全て「まんだ」という読みで出てくるので間違いないと思います。

2015年3月12日木曜日

洞内に関して

「洞内」は「ほらない」と読むことが多く、次が「ほらうち」でした。
このふたつは比較的簡単に確認できます。

青森県に集中している苗字のようです。

他に「どうない」という稀少な読みもありそうなのですが、実在すると納得できるものは見つけられませんでした。
「洞内」と「どうない」でウェブ検索すると、どうしても「洞窟の中」という意味でばかりヒットしてしまうんですね。

代わりに「どううち」という読みを見つけました。
下記です。
http://www.nara-wu.ac.jp/news/H19news/080216/080204dime.pdf

こちらがfacebookで見つけたもの。
どちらも高島屋で勤務しているとなっているので、同一人物かもしれません。
https://www.facebook.com/yuko.douchi.7

これは新規の読みですね。

2015年3月11日水曜日

侭と儘に関して

またまた、うっかりを見つけました。

「侭」と「儘」は異体字の関係にあります。

ずいぶん前に「尽」と「盡」が新字体と旧字体の関係になるということを書きましたが、なぜ「侭」と「儘」を思いつかなかったんだろうと反省です。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/09/blog-post_23.html

このふたつの漢字に関しては、下記の説明が詳しいです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1368372643

「儘」が正式な字体で、1978年のJISでは
第一水準:正字「儘」
第二水準:略字「侭」(附録扱い)
でした。
「わがまま」を変換すると、まず「我が儘」と表示されました。
ぜひ「我が侭」と書きたい人はそれも選べるようになっていました。
1983年のJISを決めた人たちはこう考えました。
当用漢字を決めたときは、表外漢字は今後使わない字として放置された。
しかし今実際には表外漢字も使われており、現にJIS第一水準にある。
使わないから放置されたまでで、もし使うとしたら当然ほかの当用漢字の新字体に準ずるべきだ。
「盡きる」が「尽きる」になったのだから、「我が儘」も「我が侭」となるほうが整合性がある。
こうして
第一水準:略字「侭」
第二水準:正字「
」(附録扱い)
と入れ替えたのです。

実際に現在は「侭」がJIS第1水準で、「儘」が第2水準です。
それなので、やはりこれまでの基準にそってまとめるべきです。

実は「侭田(ままだ)」は1,400人ほどの苗字だったので、既に載せていました。
「儘田」が940人なので、これを併記という扱いにします。

他に「儘」がつく苗字は「儘下」と「儘」と「儘多」がありました。
いずれも100人未満の超稀少姓です。

「儘下」と「儘」はどちらも「侭」に置き換えても、同じ読みで見つかります。
ただ、「儘多」は見つかりません。
「儘多」に関してはウェブの「写録宝夢巣」でも1件しかなく、検索しても店名のようなものしかヒットしないので、実在をきっちり確認しないとなりません。

2015年3月10日火曜日

文に関して

本日は一文字姓の「文」に関してです。

以前の「苗字の百貨店」では、読み方が「ぶん(韓国朝鮮姓ムン)>ぶん(中国姓ウェン)(かざり★(鹿児島)・ふみ・ぶん(日本姓))」で、人数が約990人となっていました。

現在の「苗字の読み方辞典」では、読み方が「かざり★>・ふみ・もん・ぶん」で人数は80人ほどとなっています。

確認したところ、人数が異なっているのは外国姓を除いているからだそうです。

facebookでも「ぶん」と名乗っている方はいましたが、少数でした。
「かざり」は確認できます。

国籍がどうであろうと、日本で生活している限りは”日本の苗字”だと思いますので、「日本古来の苗字でなければ認めない」という方針は取っていません。
ですが、少なくとも日本語を喋り、日本国内で主に生活しているという方でなければ”日本の苗字”だとは考えたくないです。
このあたりは難しいです。

「文」を「ムン」や「ウェン」と読むケースは”日本の苗字”と認めたくないということです。
完全に「ぶん」と名乗って生活しているのならば、”日本の苗字”と考えます。

現時点で確認ができたのは「かざり」と「ぶん」だけでした。
実人数も「苗字の読み方辞典」にあわせ、80人とします。

2015年3月9日月曜日

豊泉に関して

本日も「苗字の読み方辞典」の「更新情報」からです。

「豊泉」という苗字は、これまで「とよいずみ」という読みだけで載せていましたが、新たに「とよずみ」という読みを確認できたため、追加しました。

2015年3月8日日曜日

白畑と白藤に関して

今回も「苗字の読み方辞典」の「更新情報」からです。

「白畑」は「しらはた」で載せていましたが、「しろはた」という読みがあることも確認したため、追加しました。
「畑」を「はたけ」もしくは「ばたけ」で読むこともあるかと探しましたが、それは見つかりませんでした。


「白藤」は「しらふじ」もしくは「はくとう」という読みで載せていましたが、「しらとう」という読みも新たに確認できました。
こちらも「白」を「しろ」としたりする読みを探しましたが、見つかりませんでした。

2015年3月7日土曜日

武馬に関して

「武馬」は「ぶま」と読むことが多いです。

他に「たけうま」と「たけま」という稀少な読みがあります。

いずれもなかなか見つからず、特に「たけうま」はアダ名やペンネームではないかというものもおおいため、慎重に検索しました。

まずは「たけうま」から。
http://www.jasis-kansai.jp/kaiin/04_ta/index.html
https://www.wakayama-u.ac.jp/tourism/updir/File/ISRF20140115(2).pdf

次に「たけま」。
http://www.jica.go.jp/chubu/office/suishin_02.html

いずれも正しそうなので、「武馬」は「ぶま・(たけうま・たけま)」としておきます。

2015年3月6日金曜日

仲村渠に関して(訂正)

「仲村渠」に関しては下記でいちどまとめました。

http://new5g00.blogspot.jp/2014/04/blog-post_22.html

そのときの文章を抜粋します。

「仲村渠」はいかにも珍しい苗字という印象ですが、「なかんだかり」と読みます。
9割以上が沖縄県に集中している苗字です。

珍しいと思っても、沖縄県では100位内に入っており、そこではありふれた苗字なのだと思います。
こういう読みの場合は、おそらく沖縄県から他県へ移ったときに難読であるがゆえに読み方を変更したのだと思います。
 沖縄県内にいる限り、それほど珍しいわけではない「仲村渠」は誰でも「なかんだかり」と読めるに違いなく、読み方を変える必要はないですから。

「なかんだかれ」はありました。


以上から、「仲村渠」は「なかんだかり・(なかんだかれ)」として載せていました。

新たに「苗字の読み方辞典」の「更新情報」に「なかんらかり」が載っていました。
下記の方ですね。
http://ameblo.jp/tigersky/entry-11590118883.html

大阪府出身で京都府の高校に進んだと書かれています。
ひとつの記事だけだと誤記ではないかと怪しみますが、複数の記事で「なかんらかり」となっていました。
「渠」はなんて読むのかよく分からない漢字だと思いますし、沖縄県から出た後のどこかで読み方が変わったと考えるのが普通でしょう。

「だ」が「ら」になってしまうと、これは濁点の有無とか「菅原」を「すがはら」と読むか「すがわら」と読むかというのとはちょっと違うのかもと思います。

「なかんだかり」と「なかんらかり」がどれくらい異なるかは悩むところではありますが、現時点では分けておこうと思います。

2015年3月5日木曜日

船田と数藤に関して

「苗字の読み方辞典」の「更新情報」を参考にして、新規の読みを確認しました。

「船田」は「ふなだ・(せんだ)」として載せていましたが、もうひとつ稀少な読みとして「ふねだ」を確認しました。
いかにもありそうですしね。


「数藤」は「すとう」という読みで載せていました。

「すうとう」という読みはいかにもありそうですが、アルファベットでは確認できにくいので困っていました。
こちらは下記のアドレスで確認できました。
http://square.umin.ac.jp/mendel/2014Chomindaigaku.html

これだけだと、また誤記の可能性もあり、心配だったので同じ方のフルネームで検索してみました。
https://kaken.nii.ac.jp/d/r/70313202.ja.html

いずれも「すうとう」となっているので、間違いないかと思います。

「すとう」と「すうとう」は五十音順で並べてもずいぶんと異なるし、実際に発音した印象も異なるので、別扱いにします。

2015年3月4日水曜日

丹生谷に関して(訂正)

「丹生谷」に関しての訂正をします。

http://new5g00.blogspot.jp/2015/02/blog-post_21.html

要旨をまとめると、以下のようになります。

以上から、「にゅうのや>にぶや・(におのや)」だけになりました。
意外に読み方のバリエーションが少なかったです。

その他にないかと調べてみたところ、下記に「にゅうたに」と読んでいる方がいました。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29368-storytopic-5.html
下記は「にうたに」さんです。https://www.facebook.com/tomoko.niutani

これはどちらもありそうですね。
新規の読みで良いと思います。
どちらをメインとするかは難しいですが、他と統一するため、「にゅうたに」を採用しておきます。



ここで、「にゅうたに」は誤記ではないかという指摘がありました。

上で「にゅうたに」となっているのは「琉球新報」の記事なのですが、ここで紹介されている「丹生谷千歳」さんという方をフルネームで検索すると、他は「にゅうのや」となっています。
学校名が合致するので同一人物で間違いないと思います。
http://blog.eigyo.co.jp/rashinban/article/7340
他に「にゅうたに」という読みが見つからないので、「にゅうたに」は実在する読みだと言えないなと判断するしかありません。

facebookで「にうたに」と名乗っている方は友達も多そうだし、顔写真も出していそうだしで、実在していそうです。
しかし、この方しか「にうたに」と名乗っている方がいないので、これだけで認めるわけにはいきません。
残念ですが、「にゅうたに」も「にうたに」も新たな証拠が見つかるまでは削除します。

2015年3月3日火曜日

平館と平舘に関して

「平館」と「平舘」はよく似ていますね。
どちらも北海道、青森県、岩手県に集中しています。
もとは同じなのでしょう。

岩手県に「平舘(たいらだて)」という地名があります。
面白いことに、ここにある駅は「平館(たいらだて)」なんですね。
読みは一緒ですが漢字が異なっているのです。

誤記かと思いましたが、そうでもないようです。

「平館」という地名は東北に数ヶ所ありますね。
「ひらだて」と読むことが多いようです。

苗字としては「平館」の方が多いのですが、読み方は「ひらだて」しか見つかりませんでした。
「平舘」は「ひらだて」もありますが、「たいらだて」という読みもありました。

「たいらだて」という読みが「平舘」の方にしか見つからないというのが、面白いなと思いました。

2015年3月2日月曜日

茨田に関して

「茨田」は難読だと思います。

「茨」という漢字をみて私が思うのは、「いばら」という読みと、「茨城県」という地名です。
だいたいの方はそうなのではないでしょうか?

苗字としては、「ばらだ」という読みが多いようです。
東京都大田区に半数が集中しています。
地名としては宮城県に「茨田(ばらだ)」という地名がありました。

次に多いのが「いばた」という読みです。
最も思いつきやすい「いばらだ」という読みもありましたが、少数派です。
「いばらだ」は後からの読みかえでしょうね。

「ばらだ」も「いばた」も「茨(いばら)」からの推測ができますので、いちど聞けば忘れなさそうですが、いきなり出会ったら、まず読めないと思います。

他に「まった」という読みもありました。
大阪府に「茨田(まった)郡」という地名があったそうです。
この読みも実在を確認できました。
これは難読です。

2015年3月1日日曜日

八反田に関して

「八反田」は 「苗字の読み方辞典」で「はったんだ(はちたんだ・はたんだ)」となっていました。
どれくらい違うんだ?と思うくらいの細かな違いかもしれませんが、調べました。

愛知県に「八反田(はたんだ)」という地名がありました。
下記の方がfacebookで「八反田(はたんだ)」と名乗っています。
しかも愛知県豊田市出身。
おそらく「はたんだ」さんなのでしょう。
https://www.facebook.com/kasumijapa

しかし残念ながら、現在は海外に在住されているようです。
他には下記の方がいました。
https://www.facebook.com/paulo.hatanda

ファーストネームがパウロさんです。
文章は日本語で書いていますが、どうでしょうか?
母国語が日本語でないひとは、どれくらい「はったんだ」と「はたんだ」の違いを意識しているのでしょうか?

ここは悩みましたが、やはり「はったんだ」だけにしておこうと思います。
できるだけ確実な読みだけにしておこうと思うので。