2013年9月1日日曜日

巳と己と已に関して

本日は「巳」と「己」と「已」の違いに関してです。
これも見た目が同じようです。

「巳」は「巳年(みどし)」の「み」です。
つまり「ヘビ」のことです。
他の用法ではほとんど使われないようです。

苗字としては40種類くらい使われています。
読みとしては全て「み」です。
特に「辰巳(たつみ)」という苗字は10000人以上もいるメジャーなものです。

この「辰巳」と実によく似た苗字で「辰己」と「辰已」があるのです。
実在しているのです。

よくある「角」という字の真ん中が下に出ているとかいう話ではないのです。

「巳」も「己」もJIS第1水準です。
「己」は「おのれ」と読みますから、当然です。
「已」もJIS第2水準なのです。音読みでは「い」と読みます。

ですから、いずれも普通に表記できますし、全て別の漢字なのです。
ややこしいですね。


「己」の方が一般的にはよく用いられていそうな印象ですが、苗字としては30種類くらいで、「巳」よりも少ないのです。
そして大半が「み」と読むのです。
誤記定着系の苗字と考えて間違いないと思います。

違うのは「和己(かずき)」と「己斐(こい)」、「己斐田(こいだ)」くらいでした。
「己」は音読みで「き」や「こ」と読むのです。

「己斐」というのは広島県にあった地名だそうです。


「已」は更に少なく5種類ほど。
全て「巳」に置き換えられそうでした。

別の漢字ですし、JIS第2水準までに入っている漢字なので、これらの苗字は全て別々に集計する必要があります。

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