2013年9月21日土曜日

聴と庁と勅と衛に関して

本日は「聴」から。
旧字体は「聽」です。

「聴」を用いた苗字は「聴川(きくかわ)」と「聴涛(きくなみ)」のふたつしかありません。
どちらもかなりの稀少苗字です。


次は「庁」。
旧字体は「廳」です。
マダレの中がそのまま「聽」ですね。
音読みもともに「ちょう」ですし。

「庁」という漢字を用いた苗字は「庁」一字の苗字しかありません。
そのまま「ちょう」です。


次は「勅」。
旧字体は「敕」です。
「勅」を用いた苗字は8種類ありました。
「勅使河原(てしがわら)」という四文字姓の中ではポピュラーな苗字がありますが、「勅」を用いた苗字のうち7種類までは「勅使(てし)」として使われていました。

唯一の例外が「勅丁」です。
「ちょくし」と読むそうです。実在も確認できました。


次は「衛」。
旧字体は「衞」です。
「衛」を用いた苗字は60種類以上ありました。
ほとんどが「え」という読みですが、「えい」という読みもありました。
日本にふたつしかない五文字姓のうちのひとつ、「左衛門三郎(さえもんさぶろう)」にも、「衛」が使われていますね。

「衛」一字では「まもる」と読むことが多いとのことです。
実在は確かめられませんでしたが…

「右衛門佐」は主に「よもさ」と読むそうです。
「うえもんさ」という読みもありました。
どちらも実在が確かめられました。
「よもさ」とは読めないですね。

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