本日は「覚」から。
旧字体は「覺」です。
「覚」を用いた苗字は50種類ほどありました。
読みは圧倒的に「かく(がく)」が多いです。
前の漢字に引きずられて濁点がつくということはよくありますが、「覚張」という苗字は「がくはり」と読むことが多いです。
一文字目から濁点がつくのはちょっと珍しいです。
「問覚」は「とおぼえ」と読みます。
実在も確認できました。
指摘されればその通りの読みですが、ちょっと読めないですね。
「覚方」は「おぼかた」と読みます。
「覚井」は「かくい」とも読みますが、「さめい」と読むこともあります。
「「真覚」は「まさめ」と読みます。
全て実在も確認できました。
次は「挙」。
旧字体は「擧」です。
上の部分が「覺」と似ているようで、ちょっと違います。
「挙」を用いた苗字は3種類しかありませんでした。
そのうち2種類は「あげ」と読んでいました。
残る1種類は「挙市」というもので「こいち」という読みは確認できました。
この苗字はウェブの「写録宝夢巣」では3件しかない稀少なものです。
この「こいち」以外に「ゆいち」という読みがあると「苗字の百貨店」に書いてあったのですが、どうなのでしょうか?
「挙」から「こ」は分かりますが、「ゆ」と読むのは無理じゃないかと思うのです。
カタカナで書くと「コ」と「ユ」は似ているので誤記なのではないかと思います。
次は「県」。
旧字体は「縣」です。
「県」を用いた苗字は30種類ほどあります。
読み方は「がた」が多いです。
他には濁点のつかない「かた」や「「かけ」という読み方もありました。
「県」一字では「あがた」と読みますが、これは読めますね。
「県詰」は「けんづめ」と読みます。
意外?なことに「県」を「けん」と読む苗字はこれだけでした。
次は「検」。
旧字体は「檢」です。
「検」を用いた苗字は8種類ありました。
読み方はほとんど「けん」だけです。
「検見川」だけが「けみがわ」と読んでいました。
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