本日は「広」からです。
旧字体は「廣」です。これは有名ですよね。
「広」を用いた苗字は400種類以上あります。
読みは「ひろ(びろ)」が圧倒的に多いですが、「こう」もあります。
「広」一字でも「ひろ」が多いですが、例外的に「ひろし」と読むこともあるようです。
次は「鉱」です。
旧字体は「鑛」です。
こちらは5種類しかありませんでした。
そのうち3種類は「広」と同じく「こう」という読みでした。
「鉱山」は普通に読めば「こうざん」ですが、苗字としては「かなやま」です。
稀少苗字ですが、実在も確認できました。
「鉱」一字では「あらがね」と読みます。
こちらも稀少苗字で、かつ難読です。
次は「昿」です。
こちらは旧字体ではなく異体字という扱いですが、「曠」があります。
上のふたつと比較すれば、この字を旧字体と同様に扱っても良いと思います。
そもそも「昿」はJIS第2水準で、常用漢字でも人名用漢字でもないので、新旧字体表に載っていないのです。
「昿」を用いた苗字は「昿野」しかありませんでした。
これは「こうの」と読みます。実在も確認できました。
次はがらっと変わって「伝」です。
旧字体は「傳」です。
90種類ほどありました。
ほとんどが「でん」でした。
「貴伝名(きでな)」と「小伝茂(こでも)」のように三文字姓の二文字目の場合は「で」となることがありました。
「伝平」も「でびら」と読みます。
「伝井(つたい)」や「伝川(つたがわ)」のように「つた」と読むこともあります。
「伝」一字では「でん」か「つたえ」と読むことが多いようですが、「つとう」という読みもありました。
実在も確認できました。
次は「転」です。
旧字体は「轉」です。
「転」を用いた苗字は7種類ありました。
そのうち5種類は「てん」でした。
「転石」は「ころびし」か「ころいし」と読むそうです。
残念ながら、どちらも実在が確認できませんでした。
「転」一字では「うたた」と読むそうです。
こちらも実在を確認できませんでした。
芸名かどうか判断に困るものはあったのですが…
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