2013年9月22日日曜日

売と読と続と禅と弾に関して

本日は「売」から。
旧字体は「賣」です。

「売」を用いた苗字は10種類以上あります。
半分以上は「うり」です。
「うる」と「ばい」という読みもあります。

「売谷」は「からたに」と読むそうです。
「殻」から転じたのでしょうか?
スキャンミスではないかと疑いましたが、実在も確かめられました。

「売豆紀」は「めずき」と読むそうです。
島根県に「売豆紀神社」もあり、この苗字も島根県に集中していました。
wikipediaでみると正式には「ひめつきの or めつきの(神社)」と読むそうですが、今は「めずき or めづき(神社)」のようです。

正式な「めつき」という読みが正しいと考えるなら、「めづき」の方が正しいのでしょうが、「大豆」は「だいず」であって「だいづ」ではないので、「豆」は「ず」とフリガナをふった方が自然な気がします。

「比売宮」は「ひめみや」と読むそうです。
こちらは実在が確認できませんでしたが、「売」の音読みには「め」もありました。


次は「読」です。
旧字体は「讀」です。

「読売新聞」の題字も「讀賣新聞」となっていますよね。

「読」を用いた苗字は4種類でした。
「よみ」が2種類で、「とく」が1種類。

「喜読」は「きとく」と「きよみ」の両方の読みがありました。


次が「続」。
旧字体は「續」です。
こちらは30種類近くありました。
読みもいろいろとあります。

多いのは「つづき」です。
「続」一字でも「つづき」と読みます。

「つづ」という読みも多いです。
「続」を用いた苗字で最も多いのは「続木」ですが、これも「つづき」と読みます。

それ以外では「つづく」や「ぞく」もありました。
「つぎ」や「つぐ」もありました。
「続き」や「続く」という単語から連想すれば読めそうですが、「つぎ」や「つぐ」は難読ではないでしょうか?


次は「禅」です。
旧字体は「禪」です。
「禅」のつく苗字は8種類ありました。
読みのだいたいは「ぜん」です。

ただし「禅」一字の苗字では「ゆずり」と読むそうです。
実在も確かめられました。

「禅洲」は「さとす」と読むそうです。
実在も確認できました。


本日の最後は「弾」です。
旧字体は「彈」です。

「弾」を用いた苗字は10種類ありました。
読みとしては「だん」と「だ」がほぼ半々でした。

「弾」には本来は「だ」という読み方はないはずなのですが、「弾」のつく苗字で最も多いものは「飛騨」であって、これを「ひだ」と読まないひとはいないでしょう。

「弾」を「だ」と読む苗字は「飛騨」に類似したものがほとんどでした。

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