そのうちの51件が栃木県です。
ここまでで載せた苗字では「倭」一文字で「やまと」という姓があります。
それに次いで多いのが、「倭文」です。
「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」という歴史書があるので、「わ」と読んでしまいそうですが、「倭文」は「しとり」と読みます。
「倭文」の由来は下記のページが詳しかったです。
http://www.minamiawaji.ed.jp/shitoori_jhs/fuudoki/01rekishi/01yurai/index.htm
「名字由来net」には下記のように書いてありました。
倭文連の子孫。近年、鹿沼市を始め栃木県や東京都に多数みられる。語源は、古代の倭文部の居住地、工人からきている。倭文部は、職業部で倭文(しずおり)を織る職や工人のこと。
知らなければ、難読ですよね。
非常に似た苗字で、「委鳥」というものがあります。
ウェブの「写録宝夢巣」で全国に27件。
こちらは「苗字の読み方辞典」で「しどり★>しとり・ひとり★・ひとおり★(いぶん)」となっていました。
「★」は難読を表すマークですが、いっぱいついていますね。
こちらも栃木県に多いのですが、それとは別に三重県四日市市にも多く見られます。
「ひとり」は下記の方などが見つかりました。
「ひとおり」は下記の方です。
友達欄に「ひとおり」さんがいるので、読み方も間違いないと思います。
「いぶん」は見つかりませんでした。
「しとり」と「しどり」も見つかりますが、元が珍しいせいか、どの読みもたくさんは見つかりません。
できるだけ読みは統一したいという思いがありますので、「倭文」に併せて「委文」も「しとり」という読みにしたいと思います。
「ひとり」と「ひとおり」がどれくらいかは分かりませんが、このふたつは分けることにしておきます。
それらとは別に「志鳥」という苗字があります。
「苗字の読み方辞典」では「しどり>しとり」となっていました。
こちらは全国で39件。そのうち18件が栃木県です。
「しとり」もしくは「しどり」という読みの苗字は、この3種類しかありません。
その3種類がいずれも栃木県に多くみられるのです。
要するに全て「倭文」からの派生だと思います。
「倭」の漢字を「委」に置きかえたり、難読なので、同音の「志鳥」に置きかえたりしたのだと思うのです。
それなので、読みとしては「しとり」で統一しておこうと思います。
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