「名波」は「ななみ」と読むことが多いです。
これは簡単ですね。
その名を名乗っている有名人がいると簡単に読めるようになります。
問題は他にも読み方があることです。
「苗字の百貨店」では稀少な読みとして「なは」、「なば」、「なわ」が載っていました。
全て実在を確認できました。
これらは全てこれまでの規則に従って、別扱いにはしないことにします。
その場合はどれを採用するべきか?
これは悩ましいです。
とりあえず、一番オーソドックスな「なは」にしました。
「なば」も「なわ」も「なは」からの変化で生まれたのではないかと考えたからという理由と、調べた限りでは少なくとも「なは」が他の2つよりも少ないわけではなさそうだと思ったからです。
これらはそれぞれ、ある程度の数はありそうです。
3種類を集めたら1割以上はあるのではないでしょうか?
すごく根拠があって書いているわけではないですが、「ななみ」が圧倒的に多くて、「なは」と「なば」と「なわ」を足しても全体の1割未満というわけではないと思うのです。
ウェブの「写録宝夢巣」で調べると「名波」は静岡県にかなり集中していました。
全体の7割が静岡県でした。
当然、静岡県ではほとんどが「ななみ」なのでしょう。
どこか別に集中しているところがあれば、そこが「なは」などの読みの発祥である可能性はあるのですが、そういうようでもないです。
やはり「なは」などは稀少な読みとした方が良さそうです。
「仲村渠」はいかにも珍しい苗字という印象ですが、「なかんだかり」と読みます。
9割以上が沖縄県に集中している苗字です。
「苗字の百貨店」では「なかんだかり★(なかむらかり・なかむらがり・なかんだかれ)」となっていました。
珍しいと思っても、沖縄県では100位内に入っており、そこではありふれた苗字なのだと思います。
調べてみると「なかむらかり」と「なかむらがり」は確認できませんでした。
こういう読みの場合は、おそらく沖縄県から他県へ移ったときに難読であるがゆえに読み方を変更したのだと思います。
ですので、実際にないというわけではないのでしょうが、確認はできなかったということです。
沖縄県内にいる限り、それほど珍しいわけではない「仲村渠」は誰でも「なかんだかり」と読めるに違いなく、読み方を変える必要はないですから。
「なかんだかれ」はありました。
沖縄県の苗字にありがちなのですが、珍しい読み方を見つけてみてもその読み方をしているひとが明らかに国外で生活していたり、ファーストネームが完全に日本のものであったりすることがあります。
要するに「日本の苗字もしくは読み方」として良いのか?という疑問が残ります。
わざわざ「なかんだかり」と「なかんだかれ」を分けてみても、本人にしてみたらその語尾変化があまり意味がないものだったりするのかもしれないという思いがあります。
ただ、「なかんだかれ」に関しては、日本国内で日本語を使って生活しているひとで、そのように名乗っている方が複数いそうだったので、別の読み方として認めました。
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