2017年6月4日日曜日

兎と兔と菟と莵に関して(訂正)

「兎」という漢字に関して以前に下記のような文章を書きました。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_11.html

「兎」の異体字として「菟」と「莵」を挙げ、それらをまとめてしまっていました。
数がそれほど多くなかったので、そのまま放置してしまいましたが、実は「菟」もJIS第1水準であることが分かりました。
JIS第1水準であれば、異体字の関係であっても分けることにしています。
それなので、「兎」と「菟」は分けることにします。

「兔」と「莵」はJIS第2水準なのですが、「兎」は「兔」の、「莵」は「菟」の異体字ということにします。

分けるのはもうひとつ理由があります。

「兎田」という苗字があります。
全国で17件。
福岡県と大分県を足して7件で、そこが最多なので、それほど多い苗字ではありません。
読み方は、ほぼ「うさぎだ」のみだと思います。
稀少な読みとして「とだ」があります。
http://www.kansei.tsukuba.ac.jp/~k_toda/Japanese.html

同様に「菟田」は全国で10件。
こちらは福岡県だけに7件が集中しています。
読み方は「うだ」のみのようです。

漢字の違いが読み方の違いに反映しているわけです。
これでは異体字としてまとめるわけにいきません。

といっても、「菟」もしくは「莵」を用いた苗字は今のところ「菟田(莵田)」の他には「菟原(莵原)」くらいしかないのですが…

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