「澳𨛿」は「おおむら」と読むそうです。
http://www.toyotajc.jp/2017/1793/
「澳」はJIS第2水準の漢字ですが、「𨛿」は第4水準までに入っていない漢字です。
「日本姓氏語源辞典」によると愛知県に語源のある明治新姓だそうです。
確かに上記の方も愛知県在住のようです。
JIS第4水準にも入っていない漢字を用いた苗字は「𫔙亭(じんてい)」に次いで2種類目です。
年内は本日で最後です。
元旦のみ休みます。
「澳𨛿」は「おおむら」と読むそうです。
http://www.toyotajc.jp/2017/1793/
「澳」はJIS第2水準の漢字ですが、「𨛿」は第4水準までに入っていない漢字です。
「日本姓氏語源辞典」によると愛知県に語源のある明治新姓だそうです。
確かに上記の方も愛知県在住のようです。
JIS第4水準にも入っていない漢字を用いた苗字は「𫔙亭(じんてい)」に次いで2種類目です。
年内は本日で最後です。
元旦のみ休みます。
「当木」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に12件。
最多は北海道の3件。
千葉県、島根県、宮崎県が2件ずつ。
「當木」は全国に5件。
埼玉県が2件で、北海道、島根県、宮崎県が1件ずつでした。
「當」は「当」の旧字体なので合算すると全国に17件。
北海道が4件で、島根県と宮崎県が3件ずつ。
隣接する千葉県と埼玉県が2件ずつですね。
由来となる場所が複数あるようです。
「実在苗字(名字)辞典」によると、「当木」は「あてぎ>とうぎ」で、「當木」は「あてぎ・あつき・とうぎ>とうき・あたりぎ」となっていました。
下記は「當木(あつき)工事」という会社で、社長が「當木(あつき)」さんでした。
本社は東京都で、支社が大阪府にあるそうです。
http://www.atsuki-koji.co.jp/recruit_fresh/index.html
下記も「あつき」さんです。
https://www.facebook.com/nobuhito.atsuki
ちなみに「実在苗字(名字)辞典」に載っていた「あたりぎ」の根拠は埼玉県の電話帳で「足立」と「厚沢」の間にあるということだそうです。
「足立」は「あだち」と「あしだち」、「あしだて」の3種類の読みがあります。
「厚沢」は「あつざわ」です。
そうであれば「あたりぎ」でなく「あつき」でも良いような気がします。
下記の方はおそらく本名の「當木(あてぎ)」さんです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004226857526
https://twitter.com/nanacha714
下記も「あてぎ」さんです。
「當木(とうぎ)」さんです。
https://www.kankyosouki.co.jp/home/soyokaze_network/architect/?soyokaze_id=37661
以上でしょうか。
「当木」と名乗っている方はほとんどおらず、「當木」が多いですね。
「あつき」、「あてぎ」、「とうぎ」は確認できます。
割合は不明ですが、1/3ずつで良いでしょう。
本日は「大涯池」という苗字に関してです。
「涯」は”生涯(しょうがい)”とか”天涯孤独(てんがいこどく)”とかで使われる漢字ですが、苗字の中で用いられるとき「がい」と読むのはここまで「毛涯(けがい)」だけのようでした。
「野涯(のぎわ)」、「川涯(かわぎわ)」、「瀬涯(せぎわ)」、「浜涯(はまぎわ)」と「きわ(ぎわ)」と読むのが普通のようです。
本日の「大涯池」は「おおがいち」と読み、2種類目の「涯」を「がい」と読む苗字です。
https://www.facebook.com/hideo.ogaichi
https://www.facebook.com/profile.php?id=100024195672952
https://www.facebook.com/profile.php?id=100024128600916
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に4件。
うち兵庫県で3件でした。
よく似た苗字として「大涯地」というのも「実在苗字(名字)辞典」に載っていました。
「写録宝夢巣」でも全国で2件。
滋賀県と兵庫県に1件ずつでした。
2012年版の「住所でポン!」では滋賀県に1名だけでした。
ただ、facebookでも「平成名前辞典」でもヒットしないんですね。
googleでヒットするものは「大涯池」の誤記のようですし。
「大涯地」は幽霊苗字でしょうね。
これで「涯」を用いた苗字は全てです。
「ぎわ」と読むものが4種類で、「がい」と読むものが2種類です。
最も質問が多いところなので、何回か書いている内容なのですが改めて残しておきます。
私は、本人を目の前にしたら、その方が名乗っている読み方を尊重します。
当然ですね。
ただ、多数の苗字を並べていると濁点の有無など些細な違いで大きく異なってしまいます。
「佐多」という苗字は「さた」と読みます。
濁点のついた「さだ」とは読まなさそうです。
読むケースもあるかもしれませんが、稀だと思います。
「佐田」は「さだ」の方が多いようです。
歌手の「さだまさし」さんも本名は「佐田」ですし。
「さた」や「さだ」と読む苗字は他に「貞」や「定」という一文字姓と「左田」があります。
他にもありますが、100人以上あるものはそれくらいです。
「貞」や「定」は「さだ」としか読みようがありません。
「左田」は「さた」も「さだ」もあるようです。
「佐田」と「佐多」では、実数は「佐田」の方が圧倒的に多いです。
これを多い方の読みで並べてしまうと、「佐多(さた)」、「佐田(さだ)」、「定(さだ)」、「貞(さだ)」となります。
読みが同じであれば人数の多い順に並べているからです。
「左田」が「さだ」であれば、「佐多(さた)」だけが特別なんだなと思うところですが、「左田」が「さた」だとすると、「佐多」、「左田」、「佐田」、「定」、「貞」と並ぶわけなんです。
違和感ないですか?
同じような読みなのに人数の多い順に並んでいないところが気になるのです。
「佐」も「左」も「さ」と読みます。
「田」も「多」もそれだけであれば「た」でしょう。
なので、「た」か「だ」のどちらにすべきかというのは統一すべきかなと思うのです。
悩みどころですが、「佐多」さんは「さた」と読むことがほとんどであることを知りつつ表は「さだ」で載せておくべきではないかなと思います。
異論はあると思うのですが、同じような読みであった場合は人数の多い順に並んでいた方がきれいではないかと考えるからです。
「桐崎」は「実在苗字(名字)辞典」で「きりさき>きりざき」となっていました。
まあ当然でしょうね。
他に読み方がありそうもないですし。
「平成名前辞典」でもヒットするので実在も確かです。
ただ、あれこれと探したのですが、芸名みたいな方ばかりで本名で読みが確定できるものがあまり見つかりませんでした。
下記の方は本名だと思います。
https://www.facebook.com/hiroki.kirisaki
こんな当然ではないかというような苗字であっても調べると、本名と自信を持っていえるものがほとんどないというのは珍しいなと思います。
「会島」は「実在苗字(名字)辞典」で全国に約30人となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では千葉県のみに5件となっていました。
自分で探してみるとfacebookでも「平成名前辞典」でも全くヒットしません。
2007年版の「住所でポン!」では下記のようになっていました。
千葉県八街市文違というところまで一致しています。
2012年版ではこれがひとりだけになっています。
これは残ったひとも「会島」ではなく「会嶋」ではないでしょうか?
ちなみにその方の住所をgoogleのストリートビューで見てみましたが確認できませんでした。
幽霊苗字だと思います。
「霧生」について、以前は「きりう」としたと書いています。
http://new5g00.blogspot.com/2015/04/blog-post_24.html
「霧生」で「きりゅう」と名乗っている方からコメントを貰えたので再検討いたしました。
「霧生」を「きりう」と読むか「きりゅう」と読むかは些細な違いだと思います。
どちらの読みもあることは分かっています。
例えば濁点の有無に関しては、できるだけ揃えています。
どういうことかというと、「相島」や「相嶋」の読みは「あいしま」と「あいじま」のいずれもがあります。
対して「愛島」や「藍島」は「あいしま」しかありません。
https://www.facebook.com/chisa.aishima
https://www.facebook.com/seiya.aishima
逆に「会嶋」は「あいじま」しかありません。
https://www.facebook.com/yuka.aijima
こういう場合、どちらかに揃えるべきだと思うのです。
数が増えてくると、同じような苗字で濁点の有無がバラバラだと調べにくくなります。
最多の「相島」がどちらでも良さそうなので私の判断で「あいしま」に統一しました。
同じように考えて、「霧生」も「桐生」にあわせて「きりゅう」で統一します。
訂正になります。
「宍」と「完」に関する検討の最後です。
「完」という漢字を用いた苗字は「宍」からの誤記定着が多いと考えられます。
今回の「完岡」と「完賀」はそれぞれ「ししおか」と「ししが」と読みます。
ウェブの「写録宝夢巣」ではそれぞれ全国に3件と2件です。
下記で確認もできます。
https://www.facebook.com/yoko.shishioka
https://www.facebook.com/yuko.shishiga
https://www.facebook.com/mayu.shishiga
面白いのが、「宍岡」と「宍賀」はなさそうだということです。
おそらくどちらも全国に1-2家系しかないはずなので、「かんおか」や「かんが」という読みはないと思います。
「宍」と「完」に関しての検討を続けます。
ここまでで「完」を「しし」と読む苗字は「完戸」、「完田」、「完土」、「完倉」、「完井」、「完甘」の6種です。
「完」へ置きかえがないものとしては「宍道」、「宍野」、「宍塚」、「宍浦」、「宍貝」、「安宍」、「宍喰」、「宍喰野」、「宍籠」、「宍村」です。
10種ですね。
「宍」からの誤記定着でない「完」としては「完山(かんやま・もとやま等)」以外に「完塚(かんづか)」と「完野(かんの)」しか見つかっていません。
今回の「完」だけの一字姓はそのどちらでもなかったです。
「さだ」と読みます。
https://www.facebook.com/yui.sada.1
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に2件のみでした。
本名のようですし、「写録宝夢巣」とも居住地が一致します。
こちらは「定」からの誤記定着なのでしょうか?
「宍喰」と「宍喰野」はともにウェブの「写録宝夢巣」では全国に1件ずつ。
「宍喰」が京都府、「宍喰野」が宮崎県でした。
「宍喰」は下記の方など。
読み方は「ししくい」で良いようです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100012104748364
https://www.facebook.com/yerm.kaizokudan.ayunoshioyaki
http://lovetriathlon.jp/common/pdf/5th_2018/lovetra2018_startlist.pdf
「宍喰野」は下記の方だけ。
宮崎県ではなく鹿児島県在住でした。
https://www.facebook.com/keta.shishikuno
ファ-ストネームが「けいた」でアルファベットを「keta」としています。
それなので「shishikuno」を「ししくの」として良いのか確信が持てません。
ただ、全国で1件しかない苗字なので悩んでも仕方がないでしょう。
どちらも実在は確かなようです。
「完」に置きかえた苗字はないようです。
「宍」と「完」という漢字を用いた苗字に関する検討を続けます。
「宍甘」はウェブの「写録宝夢巣」では全国に7件。
facebookでは下記の方々を発見しました。
読み方は「ししかい」で良いでしょうね。
https://www.facebook.com/ohji.shishikai
https://www.facebook.com/yuki.shishikai
「ししかい」もしくは「ししがい」と読むものとしては他に「宍貝」がありました。
こちらは全国に4件。
https://www.facebook.com/daigo.shishigai
https://www.facebook.com/profile.php?id=100003498611388
「完貝」はなさそうでしたが、「完甘」は全国で3件。
おそらく下記の方は確かだと思います。
https://ci.nii.ac.jp/naid/130005261667
http://www.cocoros.jp/data/pdf/cocoros/psycology/C-P-4.pdf
「宍甘」が難読なので、「完甘」でも違和感がないのでしょうね。
いずれも「ししかい」と読みます。
それなので「宍貝」も濁点をつけない「ししかい」で統一しておこうと思います。
ここまでで「完」を「しし」と読む苗字は「完戸」、「完田」、「完土」、「完倉」、「完井」、「完甘」の6種です。
「完」へ置きかえがないものとしては「宍道」、「宍野」、「宍塚」、「宍浦」、「宍貝」、「安宍」の6種です。
しばらく「宍」と「完」を用いた苗字をまとめていこうと思います。
「宍粟」は「実在苗字(名字)辞典」で「しさわ★>しどう」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に6件。
岡山県に4件でした。
岡山県に隣接する兵庫県には「宍粟(しそう)」市があります。
下記は「しさわ」さんです。
https://www.facebook.com/tatsuya.shisawa
https://www.facebook.com/akiha.shiawa
https://www.facebook.com/kaname.shiawa.7
「しどう」さんでヒットしたのは下記の方です。
https://www.facebook.com/tatuo.shido
ただ、その方をフルネーム検索すると下記のページがひっとします。
このアドレスでは「shiso」となっています。
http://www3.jeed.go.jp/osaka/college/wp-content/uploads/voice_gvoice_shiso.pdf
下記の方を発見しました。
兵庫県在住の「しそう」さんです。
https://www.facebook.com/chikako.shisou
キーボードの配置で、「s」と「d」は隣同士なので、打ち間違えてしまいそのままなのかもしれません。
「しそう」なら問題ないですが、「しどう」は不思議だなと思っていました。
「完粟」はありませんでした。
以上から、「宍粟」は「しさわ」と「しそう」のふたつの読みがあると判断します。
「しどう」は幽霊読みだと思います。
「志沢」や「始沢」といった苗字は「しざわ」と濁点をつけていますが、「宍粟」は「宍(しし)」+「粟(あわ)」なので「しさわ」のままで良いかなと思います。
割合は分かりませんが、全国で6件なので半々としておきます。
「宍戸」は「ししど」と読みます。
福島県や宮城県に多い苗字です。
これに似た苗字として「完戸」というものがあります。
「かんと」という読みもありますが、多いのは「ししど」です。
「完」には「しし」という読みがなく、誤記の定着だと思います。
これと同様に前回の「完倉」も「かんくら」と「ししくら」のふたつの読みがあります。
「宍倉」も「完倉」も千葉県に多い苗字です。
それなので、こちらも誤記の定着だと思います。
「完田」も「かんだ」と「ししだ」のふたつの読みがありました。
「宍田」は「ししだ」と読み、兵庫県や広島県に多いです。
「完田」は鳥取県に多いのですが、まあ広島県と鳥取県なら隣接してますし、これも誤記の定着なんでしょうね。
そして「完土」なのですが、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に11件。
うち7件が北海道でした。
そして「宍土」は全国で2件のみ。
千葉県と香川県でした。
こちらの方でしょうね。
面白いことに「完土」は「ししど」としか読まないようなんですよ。
「かんど」とか「かんと」ではないんですね。
不思議ですね。
「宍戸」は全国で29,000人ほどもいる苗字で北海道にもそれなりにあります。
「宍戸(ししど)」という苗字が「完戸」ではなく「完土」と誤って記載され、そのまま定着してしまったのでしょうか?
そして更にそれでは難読だということで「宍土」に変更した家系もあるということでしょうか?
最後に「完塚」ですが、これは「かんづか」としか読まないようです。
「宍塚」はもちろん「ししつか」です。
どちらも茨城県に多い苗字です。
茨城県の中でも牛久市に多いところも共通しています。
つまり、これも「宍塚」が元なんでしょうね。
誤記の定着で「完塚」ができ、「ししつか」とは読めないため「かんづか」と読みかえたということでしょう。
全国で1-2件しかないものを除くと「完」を用いた苗字は計6種類。
その中で「完山」は「かんやま」か「もとやま」と読むことが多い上、「宍山」という苗字はないので、これだけは例外。
それ以外の5種は全て「宍」からの誤記定着だと判断します。
「完」を用いた苗字は今回の「完倉」で3種類目です。
ここまでで「完山」と「完戸」を載せていました。
有名な「完戸」です。
「完戸」は「かんと」と読むこともありますが、「ししど」と読む方が多いんですね。
「宍戸」の誤記の定着なんでしょうね。
「完山」は「かんやま」か「もとやま」と読むことが多く、他に「さだやま」と「かんざん」という読みがありました。
「完山」は特別ですが、他に「完」を用いた苗字で全国に1-2件しかない稀少なものを除くと後は「完土」と「完田」、「完塚」の3種類しかありません。
このうち「完土」と「完田」はやはり「完」を「しし」と読んでいるみたいなんですね。
本題に戻って「完倉」です。
かなり「ししくら」が見つかりやすいです。
「かんくら」の方がやや多いかなという程度です。
https://www.facebook.com/kenta.shishikura.73
https://www.facebook.com/profile.php?id=100006448006907
https://www.kendo.or.jp/news/20130621-3/
全てチェックしてみないと分かりませんが、ひょっとすると「完」という漢字を用いた苗字は大半が「宍」の誤記から発生したものなのかもしれません。
ちょっと調べてみます。
「烝」を用いた苗字は5種類ありましたが、いずれも幽霊苗字ではないかと考えています。
「上烝」と「千烝」は幽霊苗字だと思います。
「上焏」と「千焏」が正しいです。
「烝原」、「烝徳」、「烝野」はそれぞれウェブの「写録宝夢巣」では全国に17件、6件、4件です。
かなりあるようですが、2012年版の「住所でポン!」ではそれぞれ1件、0件、1件です。
かなり差異がありますね。
実際は「焏原」、「焏徳」、「焏野」だからだと思います。
例えば2012年版の「住所でポン!」で1件だけヒットする「烝野」さんは下記の「焏野」さんだと思います。
https://www.city.hakui.lg.jp/material/files/group/3/0000000028_0000015518.pdf
ただ、「烝原」さんだけはいるのではないかと思います。
下記の方々が見つかりますし、フルネームを「焏原」にすると全くヒットしないのです。
もうひとつの「丞原」でもダメでした。
https://ssl.saito-room.com/akito-jouhara.html
https://www.facebook.com/akito.jo.526
https://www.facebook.com/kenichi.johara
「烝原」は実在するが、「烝徳」と「烝野」は「焏徳」と「焏野」の誤記ではないかと考えます。
「千烝」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に石川県で1件のみ。
前回、「上烝」は幽霊苗字で「上焏」が正しいとしました。
同じように調べてみました。
簡単でしたね。
こちらも「千焏」が正しいです。
読み方も「せんじょう」です。
https://nc.chukyo-u.ac.jp/gakubu/gendai/gendai02.html
やはり 「千烝」は幽霊苗字だと思います。
「千焏」は新規の苗字になります。
「烝」のつく「千烝」と「上烝」はいずれも幽霊苗字だと思います。
後は「烝原」、「烝徳」、「烝野」の3種類ですが、いずれも「焏」に置きかえたものがあります。
幽霊苗字のような気がしますね。
次回に検討します。
「焏」というJIS第3水準の漢字に関係した話題です。
「焏」を用いた苗字は3種類。
「焏原(じょうはら)」、「焏徳(じょうとく)」、「焏野(じょうの)」。
「丞」を用いた苗字は2種類。
「丞原(じょうはら)」と「丞村(じょうむら)」。
「蒸」を用いた苗字は3種類。
「蒸野(むしの)」、「米蒸(よねむし)」、「蒸(むし)」。
後は「烝」という漢字を用いた苗字の検討です。
「実在苗字(名字)辞典」には5種類が載っていました。
「上烝」、「千烝」、「烝原」、「烝徳」、「烝野」です。
「上烝」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に石川県で1件のみ。
ただ、これは誤記でおそらく「上焏」が正しいですね。
「じょうじょう」です。
下記の方です。
たぶん全て同一人物で、石川県の方だと思います。
https://www.facebook.com/aki.jojo.7
https://tiaokumura.exblog.jp/d2010-01-10/
まずひとつ確認できました。
「上烝」は幽霊苗字で、「上焏」が正しいと思います。
新規の苗字です。
「焏」というJIS第3水準の漢字を調べていて、よく似た「蒸」を用いた苗字があるのかも検討しました。
前回、「蒸原」はおそらく「焏原」の誤記ではないかという結論になりました。
他に「蒸」を用いた苗字としては「蒸野」、「米蒸」、「蒸」の3種類があります。
「焏野」は「じょうの」と読みましたが、「蒸野」は「むしの」と読みます。「じょうの」ではないですね。
これは確かにあります。
https://www.facebook.com/makiko.mushino
「米蒸」は「よねむし」です。
http://www.chiho-yonemushi.com/
https://www.facebook.com/sachio.yonemushi
「蒸」という一字姓は「むし」です。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に広島県で1件のみとなっていますが下記の方々は富山県です。
本名だと思います。
読みが出ている方はひとりしか見つけられなかったですが仕方がないでしょうね。
https://www.facebook.com/seiko.mushi
http://kentora.co.jp/blog3/2018/06/
まとめると「蒸」を用いた苗字は3種類で読みは「むし」だけ。
「じょう」と読む場合はおそらく「焏」の誤記ではないかと思います。
「蒸原」はウェブの「写録宝夢巣」では全国に4件。
北海道で3件でした。
「平成名前辞典」ではヒットしますね。
下記の方が見つかりました。
読み方は「じょうはら」となっています。
https://www.konan-u.ac.jp/hp/econ_keizaigakkai/gakkai-news/2009nendo/2009gakkainews-01.pdf
ただ下記の 「蒸原」さんは「焏原」が正しいようです。
http://www.ea.u-tokai.ac.jp/horisawa/member.html
https://www.facebook.com/masato.jyouhara
あるのかないのか分からないので「平成名前辞典」でヒットした方を「焏原」に変えたところ下記が見つかりました。
https://twitter.com/z3mxi3hbcire7wq
https://sites.google.com/view/structural-engineering-lab/member
これは総合的に考えて怪しいなと思います。
「焏原」が正しく、「蒸原」の幽霊苗字ではないかと思います。
前回は「焏」というJIS第3水準の漢字を用いた苗字を検討しました。
JIS第3水準の漢字は難しいので簡単な漢字に置きかえられていることがあります。
いちおう「丞」から見ておきます。
「丞」はJIS第1水準です。
「丞原(じょうはら)」さんです。
https://www.facebook.com/yoshihiro.jouhara
https://go2senkyo.com/seijika/7259
「丞村(じょうむら)」さんです。
http://www2.nua.ac.jp/faculty/organization.html?key=32&cource=1
置きかえではなく、誤記でもないですね。
「焏」はJIS第3水準の漢字です。
https://moji.tekkai.com/zoom/%E7%84%8F/page.html
「実在苗字(名字)辞典」では「焏原(じょうはら)」、「焏徳(じょうとく)」、「焏野(じょうの)」の3種類が載っていました。
似たものとして「蒸原」、「丞原」、「烝原」、「烝徳」、「丞徳」、「烝野」が載っていました。
漢字としては「蒸」、「丞」、「烝」ですね。
「蒸」は「蒸発(じょうはつ)」とか「蒸(む)す」ですね。
JIS第1水準です。
「丞」も「じょう」でしょう。
JIS第1水準です。
「烝」も「じょう」と読みますが、JIS第2水準です。
形は似てますが、いずれも異体字の関係にはないですね。
「焏原(じょうはら)」さんです。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=64334
https://seijiyama.jp/area/card/14040/EJ2XkK/M?S=qenel0oftjk
「焏徳(じょうとく)」さんです。
https://edesk.jp/business/Corp.do?corpId=2157
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/778937.pdf
「焏野」は読み方不詳ですが下記でいますね。
まあ、「じょうの」で良いでしょう。
https://www.town.fuso.lg.jp/seisaku/chose/koho/fusopdf/documents/24-2-14-15.pdf
JIS第3水準の漢字として載せておきます。
いよいよ本題ですが「蒸」、「丞」、「烝」を用いた苗字はあるのかという話になります。
長くなったので次回にします。
「珎」はwiktionaryによると、「珍」の異体字(俗字)であるとなっています。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%8F%8E
JIS第2水準の漢字です。
この漢字を用いた苗字は「実在苗字(名字)辞典」に3種類でした。
最多は「珎道」で、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に19件。
三重県が7件で、千葉県が4件。
後は「明珎」が全国に2件。
「茶珎」がゼロでした。
(利用している「写録宝夢巣」のバージョンが異なるからでしょう)
ちなみに「珍道」は「ちんどう」と読み、全国に23件で、三重県に18件。
それを考えると「珎」は「珍」の異体字としてまとめてしまって良い気がしますね。
久しぶりに異体字の関係にあるものを見つけました。
まだあるんですね。
「柊木」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に20件。
滋賀県が4件、茨城県と鹿児島県が3件ずつです。
わりとバラバラですね。
「柊木野」は全国に5件。
鹿児島県に3件。
「柊野」も全国で5件。
こちらは鹿児島県が3件と宮崎県が2件で全てです。
なぜ、この3種類を取りあげたかというと読み方がややこしいんですね。
「実在苗字(名字)辞典」では 「柊木」は「ひいらぎ>くのき★(ひらぎ)」、「柊木野」は「くきの★>ひらぎの」、「柊野」は「くきの・ふきの★」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
まずは「柊木」から。
「ひいらぎ」しか見つかりませんでした。
「くのぎ」や「ひらき」でも探しましたが確認できませんでした。
https://www.facebook.com/takumi.hiiragi
https://www.facebook.com/mieko.hiiragi
https://www.facebook.com/kiyomi.hiiragi
https://www.facebook.com/souki.hiiragi
https://www.facebook.com/ayahiiragi
https://www.facebook.com/seiki.hiiragi
次に「柊木野」。
どちらも確認できますね。
全国で5件なので半々と考えて良いかと思います。
https://www.facebook.com/masataka.hiragino
https://www.facebook.com/misato.hiragino
https://www.facebook.com/makoto.kukino
https://www.facebook.com/akemi.kukino.1
https://www.facebook.com/yuta.kukino
次に「柊野」。
地名としては鹿児島県に「柊野」で「くきの」があります。
https://www.facebook.com/yuta.kukino
https://www.facebook.com/nobuaki.fukino
https://www.facebook.com/fukino.asami
https://www.facebook.com/takayuki.kuguno
悩ましいですね。
まず「ふきの」は確実です。
「くきの」は探したんですが、上記のひとりしか見つかりませんでした。
「くっきー」と呼ばれていたので「くきの」で良いと思いますが…。
そしてさらに「くぐの」が見つかりました。
これは「日本姓氏語源辞典」にも載っていない読みです。
誤記じゃないかと思ったのですが、下記でも「くぐの」ってなっているんですね。
http://gold.jaic.org/jaic/member/kagosima/2012/result/kkb/REL130.HTM
「柊野」は全国で5件しかなく、しかも鹿児島県と宮崎県だけです。
読みとしては「ふきの」と「くぐの」は確実です。
地名としては「くきの」ですが、苗字として「くきの」はひとりだけしか見つかりませんでした。
ただ、フルネーム検索した印象だと本名で良さそうですね。
3種類とも実在する読みと判断します。
全国で5件なのに読み方が3種類って凄いですね!
「くぐの」は新規の読みになります。
「鍛島」は「実在苗字(名字)辞典」で「かしま>かじしま(かじま)」となっていました。
濁点の有無は気にしていないので「かしま」と「かじしま」で調べれば良いでしょう。
「かしま」は簡単に確認できるのですが、「かじしま」で見つけられたのは下記の方だけでした。
https://www.facebook.com/yoshimasa.kajishima
「かじしま」さんは本名のように思えるのですが、他に見つけられず。
しかも友達欄には 「鍛島」で「かしま」という方もいました。
https://www.facebook.com/DBKashima
「かじしま」という読みはあると思うのですが、facebookでひとりだけだと実在すると確定するわけにいかず。
保留にします。
そんなに多いわけではないと思います。
「柿木田」は「実在苗字(名字)辞典」で「かきのきだ>かききた(かきた・かきだ)」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に20件で、鹿児島県に14件でした。
facebookで順に見ていきます。
読みが分かるものだけを列挙しました。
「かききた」はなく、「かきた」と「かきのきだ」が半々くらいかなという印象です。
https://www.facebook.com/katumi.kakinokida
https://www.facebook.com/osamu.kakinokida
https://www.facebook.com/rie.kakinokida
https://www.facebook.com/masato.kakita.5
https://www.facebook.com/misato.kakita
https://www.facebook.com/kenshi.kakita
https://www.facebook.com/ken.kakida
facebook以外で発見したものです。
「かききた」です。
http://www.oaaa.jp/kotairen/results/2019/12_o_so/rel266.html
http://otasukeman.blog19.fc2.com/blog-category-3.html
「かきのきだ」です。
https://dealer.honda.co.jp/hondacars-kagoshimakita/recruiting/new_graduates/?target_year=2021
「かきだ」です。
https://hojo.keirin-autorace.or.jp/shinsei/document/list/koueki/h19/pdf/19-2-242.pdf
まとめると、最多の鹿児島県では「かきのきた」と「かきた」の両方がありました。
おそらく半々くらいだと思います。
濁点のついた「かきだ」は広島県の方でした。
「かききた」はそれぞれ東京都と大阪府の方だと思います。
3種類とも確認できましたが、「かききた」は少ない読みだと思います。
最も自然に思えるのは「かききた」なので面白いですね。
「喜連」は「実在苗字(名字)辞典」で「きれん>きれ(きづれ)」となっていました。
facebookで見てみます。
https://www.facebook.com/atsuhito.kiren
https://www.facebook.com/yuji.kiren
https://www.facebook.com/yasuyo.kire
https://www.facebook.com/ryuta.kizure.7
https://www.facebook.com/junko.kizure
まず、「きづれ」という読みはありますね。
確認できた方はふたりとも出身校や勤務先が日本ではなさそうなのですが、日本語で文章を書いてますし、全く日本と関係ないわけではなさそうです。
これは良いでしょう。
何回か書いていますが、少なくとも日本国内でその読みが確認できないと”日本の苗字”とは言えないと考えています。
ブラジルでしか確認できないものは”日本の苗字”ではないと思っているのです。
次に「きれ」ですが、こちらも確認できます。
下記の方などもすぐ見つかりますね。
https://note.com/kohei_kire/n/naf6aab5f5d54
ここまででも例えば「国分」は「こくぶ」と「こくぶん」で分けています。
ただ、これは実数が多いから分けただけです。
それほど数のない苗字の場合、「ん」が付くか付かないかは些細な違いではないかと思っています。
「きれん」と「きれ」は分けなくても良いかなと思っています。
いかにも探すのが難しそうな一文字姓です。
「会」はウェブの「写録宝夢巣」では全国に10件。
東京都が最多で5件。
「會」は全国で6件。
神奈川県が2件で、後は1件ずつでした。
外国姓としては存在しないようです。
まずは、「會」で「かい」と読む方。
https://www.facebook.com/masato.kai.92775
https://www.facebook.com/emi.kai.10
「會」で「あい」といえばこの方。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%81%8A%E4%BA%AD%E5%9C%93%E6%A5%BD_(6%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
下記はその長男。
https://www.facebook.com/ichitaro.ai.9
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9A%E4%B8%80%E5%A4%AA%E9%83%8E
がんばって探したのですが、「会」もしくは「會」で「あい」と読むのが芸能人とその家系のみしか発見できませんでした。
どこをみても「あい」となっているので確かだとは思います。
割合までは分かりません。
「萱生」は「実在苗字(名字)辞典」で「かよお・かよう」となっていました。
https://www.cbr.mlit.go.jp/kisya/2017/07/0719.pdf
https://www.facebook.com/saxmasakikayo/
上記の方はいずれも「かよう」となっていました。
「柳生(やぎゅう)」、「桐生(きりゅう)」であれば、「yagi」や「kiri」の最後の「i」を「yu」に変えているわけです。
それを考えると「萱生」は「かやお」ならば分かりますが、「かよお」は不自然で「かよう」が良い気がします。
「かやお」はなさそうでした。
「釜地」は「実在苗字(名字)辞典」で「かまじ・かまち>かまぢ」となっていました。
「かまじ」と読む苗字はこれだけのようです。
他にもありそうですが、意外ですね。
「かまち」と読む苗字は「蒲池」と「蒲地」がありますね。
「釜地」で「かまち」は下記の方など。
https://www.facebook.com/iona.kamachi
「かまじ」と「かまち」はどちらも確認できましたが、「かまち」で統一しておきます。
「叶丸」は「実在苗字(名字)辞典」で「かのうまる>かのまる・かなまる」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に22件。
広島県に11件で、大阪府に6件。
まずは「かなまる」から。
https://www.facebook.com/miyuki.kanamaru.79
https://www.facebook.com/kuniko.kanamaru
http://glhiroshima.blog98.fc2.com/blog-entry-56.html
この読みが実在するのは確かなようですね。
続いて「かのうまる」。
https://www.facebook.com/eri.kanoumaru
https://www.vantan-hs.com/course/hair-make.php
https://www.kensetumap.com/company/366981/profile.php
次に「かのまる」。
どちらか判断がつかない「kanomaru」。
https://www.facebook.com/ai.kanomaru
https://www.facebook.com/chihiro.kanomaru
これは悩みます。
「かのまる」は確実にあると思います。
そして発音した印象も「かのうまる」と「かのまる」はかなり異なります。
ただ、「かのまる」がどれくらいあるかは難しい。
「叶」を用いた苗字は50種類ほどあるのですが、ここまで載せたものを見なおしてみると「かのう」と「かの」は分けていました。
といったわけで「かのうまる」と「かのまる」は分けます。
実数がどれくらいあるかは分かりませんが、「実在苗字(名字)辞典」に従っておきます。
「來」は「来」の異体字として扱っています。
「実在苗字(名字)辞典」では「大来」は「おおき・おおらい>おおきた・おおぎ」となっていました。
「大來」はカッコ付で併記されていました。
もちろん「おおぎ」と「おおき」は同じものと考えます。
まずはfacebookで見てみます。
https://www.facebook.com/yosinobu.ooki
https://www.facebook.com/yu.orai
https://www.facebook.com/shuhei.orai
https://www.facebook.com/tetsuro.okita
https://www.facebook.com/kuriko.okita
下記は「大來」で「おおき」さん。
https://www.facebook.com/yuki.oki.98
故人ですが、有名なのは下記の「おおきた」さんでしょうか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%A5%E4%BD%90%E6%AD%A6%E9%83%8E
下記も「おおきた」さん。
http://www.kanazawa-it.ac.jp/kyouinroku/a/AGAGC.html
facebookでもあった「おおらい」さん。
https://colocal.jp/topics/donuts-culture/sangosan/20161111_84467.html
下記は「大來」で「おおぎ」となっていますが、本名でしょうか?
以上でしょうか?
印象としては「実在苗字(名字)辞典」の記載とは異なり「おおきた」が少し多いかなと思ったのですが、3つの読みとも実在は確かです。
「勘藤」は「実在苗字(名字)辞典」で「かんどう>かんとう」となっていました。
facebookで見ても、いずれもが見つかります。
https://www.facebook.com/yui.kando
https://www.facebook.com/risa.kantou
そうであれば、多いとなっている「かんどう」を採用したいところです。
ところで、ここまで「かんとう」もしくは「かんどう」と読む苗字としては下記のものを載せていました。
関東、神頭、神藤、菅藤、貫洞、管藤
さすがに「関東」は「かんとう」で良いでしょう。
また、「貫洞」も「かんどう」しかないでしょう。
それ以外のものは「かんとう」でも「かんどう」でも良い気がするのですが、「実在苗字(名字)辞典」を見ても分かるとおり、「かんとう」が多いようなのです。
つまり、「かん」と読む漢字の後に「藤」という漢字がきた場合、それは「どう」ではなく「とう」と濁らない方が多いということです。
それであれば「勘藤」も「かんとう」の方が自然かなと思いました。
「蔭地野」は「実在苗字(名字)辞典」で「おおじの★(おうぢの・おおぢの)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
https://www.facebook.com/keita.oojino
既に「陰地」と「蔭地」を「おおじ」として載せていますので、それを知っているとそこまで難読でもないかもしれません。
(「陰地」と「蔭地」には「おんじ」などの読みもありますが)
「陰」には「陰陽師」(おんみょうじ/おんようじ)のように「おん」という読みがあります。
それなので「陰」や「蔭」に「おん」という読みがあることは当然です。
ただ、「おお」はどうなのでしょうか?
既に「陰地」と「蔭地」を「おおじ」として載せているし、調べてみると「蔭地野」も「おおじの」と名乗っていることが多いので疑問はないのですが、「おう」でないのは何故なのか?
調べたけれど分かりませんでした。
まあ、「おおじの」だけで良いと思います。
「耒」は悩むところなのですが、「来」とは別字として扱っています。
「実在苗字(名字)辞典」では「角来」は「かくらい」と読むとなっています。
これは簡単に見つかります。
「実在苗字(名字)辞典」では「角来」にカッコつきで「角耒」も併記されていました。
googleで検索したら「角耒」は下記の方が見つかりました。
https://www.rugby-japan.jp/player/21215
ただ、おそらく下記の「角来」さんと同一人物でしょうね。
年齢と出身地が一致します。
https://www.ekiten.jp/shop_36024374/staff/
「角耒」を「角来」と別と考えると、これはまずいですね。
幽霊苗字とはいえないかもしれませんが載せるわけにはいきません。
「柯」は外国姓のようで、実際に「か」と読むようです。
「実在苗字(名字)辞典」では「おののえ」と読む”日本の苗字”があるとなっています。
https://ci.nii.ac.jp/nrid/9000006341390
https://www.facebook.com/akiko.ononoe
これは難読です。
「釼」は「剣」の異体字ではあるのですが、これだけは別扱いにしています。
何度か話題にしています。
http://new5g00.blogspot.com/2018/04/blog-post_25.html
「剣重」という苗字があります。
「けんじゅう」と読みます。
異体字として「剱重」、「劔重」、「劒重」があります。
これらは確認できます。
問題は「釼重」があるのか?
あるとしたら何と読むのか?
を検討したいと思います。
「実在苗字(名字)辞典」では10件となっていましたが、ウェブの「写録宝夢巣」ではヒットしません。
「平成名前辞典」でもヒットしませんでした。
facebookでもヒットしませんでした。
googleで検索したところ、下記の方がヒットしました。
おそらく山形県の方です。
http://www.yonebad.sakura.ne.jp/2005/oitama/oitama.html
ただ、この方の場合は「剣重」に変えた方がヒットしやすいです。
次に下記の方も見つけました。
こちらもおそらく山形県の方だと思いますが、ひっとしたら福島県かもしれません。
http://motosportsk3.fc2web.com/kabuto_04b.htm
この方は「釼重」以外ではほぼヒットしません。
以上から「釼重」は実在する苗字だと判断します。
そして「釼重」を「剣重」と変えた方がヒットしやすいというのは読みが「けんじゅう」だという証拠ではないかと思います。
そもそも「釼」は「剣」の異体字であり、ここまで扱った中でも読みが異なったことはないからです。
「薄谷」は「実在苗字(名字)辞典」で「はくや>うすたに・すすきや」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で22件。
福井県が最多で6件。
次いで神奈川県が3件。
大阪府、奈良県、香川県が2件ずつでした。
まずは「はくや」から。
https://www.facebook.com/hakuya.hideaki
https://www.facebook.com/masakazu.hakuya
https://www.facebook.com/keiji.hakuya
次に「うすたに」。
https://www.facebook.com/shingo.usutani
https://www.facebook.com/megumi.usutani
https://www.facebook.com/toshikazu.usutani
次に「すすきや」。
友達欄に同姓の方がいるので確かだと思います。
https://www.facebook.com/yuko.susukiya
「すすきや」が少ないだろうというのは間違いないようです。
「うすたに」は割と見つかりましたね。
「はくや」と同じくらいいる印象です。
大雑把に東が「はくや」で、西が「うすたに」という感じでした。
「はくたに」、「はくだに」、「うすだに」、「うすや」などでも試しましたがヒットしませんでした。
「纓田」は「実在苗字(名字)辞典」で「おだ★(さくらだ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で19件。
富山県が最多で8件でした。
「纓」はJIS第2水準の漢字です。
下記によると、”冠の背後に垂れている付属具”で「えい」と読むそうです。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%BA%93/
ここまででは「纓坂」で「おさか」という苗字を載せていました。
「纓坂」で「おさか」ならば、「纓田」で「おだ」は難読ですが納得しますね。
「纓」を見ると、「桜」の旧字体である「櫻」に似ていますから「さくらだ」は誤記じゃないかと思ってしまいます。
ただ調べてみると確かにありますね。
富山県は「おだ」だと思いますが、どうやら北海道で「さくらだ」と読んでいる方々がいるようです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005421169480
https://www.facebook.com/hiroyuki.sakurada.167
https://www.facebook.com/megumi.sakurada.58
https://www.facebook.com/naoki.sakurada.52
ウェブの「写録宝夢巣」では北海道に「纓田」は2件だけなので1割未満の読みと考えて良いかなと思います。
「采」と「釆」は全くの別字なのですが、見た目がほぼ一緒で、「采女」と「釆女」のように区別されていないことが多いのでまとめてしまっています。
このあたりはかなり悩んだところですが下記に記しています。
http://new5g00.blogspot.com/2017/06/blog-post_10.html
というわけで「采田」と「釆田」の話題に入ります。
「采田」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で13件。
東京都、岡山県、広島県、長崎県で2件ずつです。
散らばっていますね。
「釆田」は全国で5件。
青森県で3件です。
全く分布が異なっています。
このふたつをまとめて良かったのか、自信がなくなります。
「采田」は「実在苗字(名字)辞典」で「うねだ>わけた(さいた)」となっていました。
「釆田」は「わけた★」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
それではfacebookでも見ていきましょう。
まずは「采田」から。
https://www.facebook.com/uneda.minako
https://www.facebook.com/emi.saita.8
続いて「釆田」。
https://www.facebook.com/takashi.uneda
https://www.facebook.com/mami.waketa
facebook以外も見ていきます。
「采田」で「うねだ」。
http://www.kikunan-hospital.com/doctor.php
下記は「采田(さいた)造園」で、代表者名が「采田」です。
http://www.umegaoka.net/shouten/saita/saita_navi.html
「釆田」で「わけた」。
http://lovemedo-test.furumaki.net/about-bonds/
https://web.gekisaka.jp/player/?34983-34983-jp
http://www.junior-soccer.jp/sp/tohoku/aomori/tracen/detail/560
「釆田」で「うねだ」。
https://anesth.or.jp/files/pdf/2020senmoni_itiran.pdf
http://www.tokyokotairenrikujo.jp/branch1/olddata/20_shuuki/rel057.html
いかがでしょうか?
私は自分で書いているので分かるのですが、スマートフォンなどで見ていると区別が難しくないでしょうか?
「釆田」が以外に多いですよね。
「釆田」で「うねだ」は新規の読みのような気もしますが、「采田」で「うねだ」と読んでいる方と親族のような気がするのです。
なぜならどちらも熊本県で医師として働いているからです。
親族同士で「釆田」と「采田」ならどちらかが誤っている気がするんですが…。
facebookで見ると、「釆田」が正しいような気がします。
「わけた」はやはり青森県で多いようです。
だいぶややこしくなりましたね。
「采田」と「釆田」はやはりごちゃごちゃしています。
併記で良いと思います。
「釆田」で「うねだ」となっている方がいるのが理由です。
併記扱いとするならば、「うねだ」と「わけた」は半々くらいかなと思います。
「さいた」はやはり稀少な読みと考えて良いのではないでしょうか?
「宇佐神」は「実在苗字(名字)辞典」で「うさみ★(うさがみ・うさかみ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
確かに難読ですが、「うさみ」が多いのは事実のようです。
ただ、「うさがみ」と「うさかみ」も見つかります。
https://www.facebook.com/usagami
https://www.facebook.com/yu.usagami
https://www.facebook.com/yuki.usakami
1割未満の稀少な読みというわけではないのではないでしょうか?
「うさがみ」と「うさかみ」はどちらでも良いと思いますが、なんとなく「うさがみ」にしておきます。
「恵茂田」は「実在苗字(名字)辞典」で「えもだ>えもた」となっていました。
旧字体を用いた「惠茂田」は「えもた」となっていました。
「えもた」もしくは「えもだ」と読む苗字はこれが唯一です。
あれこれと探したんですが、「えもだ」はあまり確認できませんでした。
facebookでもどちらかがはっきりと分かる方が見つかりません。
「えもた」はいくつか発見できました。
http://juyokai.or.jp/yakuinmeibo.pdf
濁点の有無にはこだわっていないのでどちらでも良いのですが、「えもた」にしておこうかなと思います。
「宇上」は「実在苗字(名字)辞典」で「うじょう>うがみ」となっていました。
「実在苗字(名字)辞典」での「うじょう」の実例として下記の方が出ていました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100002926359722
他に発見したのは下記の方です。
https://www.facebook.com/yasuaki.ujo
対して「うがみ」は下記の方を発見しました。
https://www.facebook.com/youichi.ugami
https://www.facebook.com/ugami.kazue
下記も「うがみ」さんのようです。
https://twitter.com/kakougami_ldb
https://www.nbaballet.org/sponsor/studio/index.html
このあたりでしょうか?
「うじょう」が多いのかなと思って探しましたが、ウェブ上ではあまり見つかりませんでしたね。
半々で良いかなと思います。
「壱貫田」は「実在苗字(名字)辞典」で「いっかんだ>いちかんだ」となっていました。
異体字を用いた「壹貫田」は「いっかんだ」となっていました。
「壱貫田」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に15件。
うち広島県に13件。
「壹貫田」は全国で福岡県に1件のみでしたが、googleで検索すると何人か見つかりますね。
https://www.facebook.com/yasushi.ikkanda
https://alpha-land.net/addstaff/staff1/
「一貫田」は全国で15件。
兵庫県が7件で広島県が5件。
「実在苗字(名字)辞典」では読み方は「いっかんだ」のみとなっていました。
https://www.facebook.com/mao.ikkanda
下記は広島県の「ichikanda」さん。
友達欄に「壹貫田」さんがいました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005958767722
「一貫」という単語だけなら「いっかん」と読みますよね。
「いちかん」とは読まないと思います。
「一貫」を用いた苗字は「一貫田」の他では「一貫坂」しかなく、これも「いっかんざか」としか読まないようです。
https://www.facebook.com/tomoko.ikkanzaka
何をいいたいかというと「壱貫田(壹貫田)」はそれほど数のある苗字ではないし、「いっかんだ」の方がかなり多いようですし、「いっかんだ」と「いちかんだ」を分ける意義は少ないのではないかと。
「出尾」は「実在苗字(名字)辞典」で「いずお(でお)」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で18件。
最多は山口県の11件。
facebookで確認できたのは下記の方々。
「でお」が1割未満ってことはないんじゃないでしょうか?
半々くらいあるのではないでしょうか?
https://www.facebook.com/shinichi.izuo
https://www.facebook.com/takuro.izuo
https://www.facebook.com/deo.koji
「出元」は「実在苗字(名字)辞典」で「いずもと・でもと>いずもと」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で16件。
愛媛県が最多で4件。
次いで茨城県と広島県が3件ずつです。
最も有名なのはこの方でしょうね。
「でもと」さんです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%85%83%E6%98%8E%E7%BE%8E
facebookでも調べました。
https://www.facebook.com/hidenobu.izumoto.5
https://www.facebook.com/idemoto
facebookの「いずもと」さんはこの方でしょうね。
http://ke.kabupro.jp/tsp/20090605/140120090605015474.pdf
「いでもと」に関しては、facebookでひとり発見しただけです。
これだけだとなんともいえません。
「出元」という苗字は探しにくいですね。
「でもと」と「いずもと」はあると思います。
「いでもと」もあると思うのですが、確定できるほどの根拠が見つかりませんでした。
前回は「磨谷」を調べたので、ついでに「磨家」もまとめておきます。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で6件。
兵庫県と奈良県で2件ずつでした。
「実在苗字(名字)辞典」では全国に約20人で、「まや>とぎや」となっていました。
「とぎや」は下記の方。
おそらく兵庫県の方で、友達欄に漢字不詳の「togiya」さんがいました。
https://www.facebook.com/hiroaki.togiya
下記は大阪府にある「磨家(まや)塗料店」です。
代表者が「磨家」さんです。
下記は千葉県の「磨家(まや)」さんです。
「写録宝夢巣」では千葉県にゼロなので、ひとつだけなら誤記かなと思ったのですが、これは正しいでしょう。
https://note.com/bajji/n/n67e1e8695dd2
https://www.facebook.com/1148090525218488/posts/2411371375557057/
http://staff.shiroyamaminorien.com/?eid=40
奈良県の「いけばな教室」です。
https://mapfan.com/spots/SQYY,J,WS0LE
まとめると、「まや」も「とぎや」も確認はとれるということです。
「まや」が多いのは事実だと思います。
ただ、全国で6件ですからね。
半々としても良いのではないかと思います。
「磨谷」は「実在苗字(名字)辞典」で「うすたに★>うすや・とぎや★」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
「磨」だけだと「ま」と読むことが多いでしょうね。
一文字目に用いたものとして有名なのは「磨田」でしょうか?
これは「とぎた」、「うすだ」、「みがきだ」の読みがあります。
その中では「とぎた」が多いようです。
他に一文字目が「磨」の苗字は「磨井(うすい)」だけでした。
二文字目以降のものなら割と載せてあったんですが。
まずはfacebookで見ていきます。
https://www.facebook.com/yoshimichi.usutani
https://www.facebook.com/kayoko.usutani
https://www.facebook.com/emiko.togiya
https://www.facebook.com/togiya.shintaro
https://www.facebook.com/chikako.togiya
https://www.facebook.com/mari.togiya
https://www.facebook.com/sora.togiya
https://www.facebook.com/ryoichi.usuya
facebook以外。
https://step-1.jp/blog/?p=10626
どうも「とぎや」が多い印象ですね。
「たに」でなく「だに」でも探しましたが結果は変わりません。
「うすたに」と「うすや」も確認できましたが、「とぎや」が最多だと思います。
たいした話題でもないですが、「吉場(よしば)」という苗字があり、異体字として「吉塲」を発見しました。
googleで検索すれば何人もヒットします。
「実在苗字(名字)辞典」には載っていなかったので、併記扱いではありますが、新規の苗字ということになります。
「御座」という苗字に関しては「おざ」と「みざ」の読みがあるとまとめを作ったばかりですが、それ以外に「おまし」という読みもあると教えていただきました。
https://221616.com/shop/kanagawa/yokohamashikanagawaku/G00820/staff/
神奈川県の方ですね。
昨日も書きましたが、 「御座」はウェブの「写録宝夢巣」では全国で22件。
大分県が最多で10件。しかも全て中津市でした。
神奈川県と石川県が3件ずつで、大阪府と福岡県が2件ずつでした。
自分でもfacebookで調べてみました。
https://www.facebook.com/noriko.omashi
https://www.facebook.com/chika.omashi
https://www.facebook.com/saki.omachi
いずれも東京都の方々のようです。
「御座」は「実在苗字(名字)辞典」で「おざ>みざ・ござ」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で22件。
大分県が最多で10件。
しかも全て中津市でした。
神奈川県と石川県が3件ずつで、大阪府と福岡県が2件ずつでした。
まずは「おざ」から。
https://www.facebook.com/oza.hideshige
https://www.facebook.com/sayumi.oza
続いて「みざ」。
ふたりとも福岡県北九州市出身となっているので親族かもしれません。
https://www.facebook.com/yuta.miza
https://www.facebook.com/takeru.miza
facebook以外から「おざ」。
https://web.gekisaka.jp/player/?24978-12152-jp
これとは別に「御座岡」という苗字もあり、こちらは全国で9件。
大分県で5件、福岡県で3件でした。
読み方は「ござおか」のみだと思います。
https://www.facebook.com/hiroto.gozaoka
まとめると、「御座」で「ござ」は見つかりませんでした。
確認できたのは「おざ」と「みざ」だけでした。
最多の大分県ではどうなのかは分かりませんでした。
「みざ」は上に載せたもの以外にも発見しましたが、いずれも親族だと思います。
たぶん「おざ」が多いのかなと思いました。
「明谷」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で32件。
最多は兵庫県の10件でした。
「実在苗字(名字)辞典」では「あけたに>あきたに・あけや(あきや・あけだに)」となっていました。
濁点の有無を考慮しないにしても4種類もあるわけで、かなり分かれているなという印象です。
まずは「あけたに」から。
https://www.facebook.com/misaki.aketani
https://www.facebook.com/tsubasa.aketani
https://www.ducr.u-tokyo.ac.jp/organization/innovation_and_entrepreneurship/aketani.html
続いて「あきたに」。
https://www.facebook.com/makoto.akitani.5
https://www.facebook.com/narichika.akitani
続いて「あけや」。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007764403249
https://www.facebook.com/mayumi.akeya
「あきや」と「あけだに」は見つかりませんでした。
割合まではいえませんが、「あけたに」が多いのは確かなようです。
「乙顔」は「実在苗字(名字)辞典」で「おとがお>おつがお」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で17件。
うち13件が山梨県でした。
facebookでは「おとがお」さんが多く見つかります。
「おつがお」さんとなっている方は下記の方でした。
http://bluesky-walkers.com/%E4%B9%99%E9%A1%94-%E8%81%96%E5%8A%A0/
埼玉県出身のタレントさんのようです。
関係性は不明ですが漢字不詳の「otsugao」さんです。
上記の「乙顔」さんと友達欄で繋がっています。
https://www.facebook.com/toshimitsu.otsugao
「おつがお」と読む苗字は他にないので、やはり「乙顔」で「おつがお」と読んでいるのでしょうね。
割合はなんともいえません。
全国で17件なので、2件あれば1割超ということになりますからね。
稀少な読みだとは思いますが、1割はあるとしておきます。
「鬼熊」は「実在苗字(名字)辞典」で「おにくま>おにぐま」となっていました。
facebookで見る限り、「おにくま」も「おにぐま」もありそうですが、「おにくま」がやや多いかなという印象でした。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で19件。
長野県が最多で11件でした。
下記の方々は「鬼熊」で「きぐま」となっていました。
「写録宝夢巣」では北海道はゼロでしたが、このふたりは北海道出身です。
出身地が同じなので親族でしょうね。
https://www.facebook.com/masae.kiguma
https://www.facebook.com/mizue.kiguma.98
「きぐま」は新規の読みということになります。
1割未満の読みと考えて良いと思います。
「裏門」は「実在苗字(名字)辞典」で「うらもん・うらかど」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で5件。
鳥取県が2件。
その他は大阪府、兵庫県、福岡県で1件ずつです。
下記の方を発見しました。
読み方不詳の「裏門」さんです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100003190212618
友達欄や写真を比べたところ、おそらく下記の方(漢字不詳の「urakado」さん)と同一人物のようです。
https://www.facebook.com/masaharu.urakado
下記は「平成名前辞典」でヒットした方をフルネーム検索したものです。
鳥取県の方のようです。
http://koko-tennis.com/old_hp/20hp/20s/07chugoku/s31tottori.pdf
下記の方はおそらく鳥取県出身で、漢字不詳の「uramon」さんです。
友達欄には読み方不詳の「裏門」さんもいたので、この方も「裏門」さんでしょう。
https://www.facebook.com/haruna.uramon
たぶん、この方でしょうね。
https://www.wantedly.com/companies/company_4802419/post_articles/287105
https://syngroup.tokyo/member/
同じ鳥取県出身ですし、フルネームで見ると「平成名前辞典」でヒットする「裏門」さんと姉妹のような印象を受けます。
すると、鳥取県の2件は「うらもん」かもしれません。
全国で5件しかない苗字ですが、ふたつの読みが確認できました。
「裏門」で「うらもん」という読みを探すのは難しいかなと思っていたので、見つかって嬉しいです。
「大柄根」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で全国に22件。
鹿児島県に10件。
次に多いのが神奈川県の4件でした。
「実在苗字(名字)辞典」によると、読みは「おおがらね(おおえね)」となっていました。
facebookで見てもほとんどが「おおがらね」でした。
「おおえね」は下記の方。
https://www.facebook.com/SayakaOene
https://ci.nii.ac.jp/author?q=%E5%A4%A7%E6%9F%84%E6%A0%B9+%E3%81%84%E3%81%A5%E3%81%BF
おそらくいずれも神奈川県の方です。
いずれの読みも実在は確かです。
もともとは「おおがらね」だったのが、「おおえね」と読みを変えた家系があるということでしょう。
問題は「おおえね」という読みが1割未満かどうかというところです。
神奈川県に4件と、東京都に2件ありました。
それらが全て「おおえね」だと全体の3割を占めることになりますが、どうでしょうか?
いちおう「実在苗字(名字)辞典」にならって1割未満としておきます。
「宇多賀」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で熊本県に1件しかありませんでした。
「宇田賀」という苗字もあり、こちらは全国に10件。
岡山県と、その隣接地域のみでした。
「宇多賀」が本当にあるのか?
あるならば何と読むのか探しました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100006679567217
https://www.verso.biz/author/utaka/
ありますね。
読み方は「うたか」で良いみたいです。
ちなみに「宇田賀」も「うたか」でした。
「烏高」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で兵庫県に2件のみとなっていました。
これだけ稀少だと確認できるか不安でしたが下記の方が見つかりました。
https://hitosara.com/0006033103/person.html
「住所でポン!」で確認できる方とも近いので親族でしょうね。
読みも「うたか」で間違いないようです。
対して「烏鷹」は全国で1件のみ。
こちらも兵庫県です。
「住所でポン!」では2007年版までしか載っていませんでした。
ただ、それ以上の情報が得られませんでした。
よくよく見てみると「烏」と「鷹」を重ねた苗字って不思議ですね。
実在するのでしょうか?
幽霊苗字だとはいいませんが確認できないので保留します。
「宇根崎」は「実在苗字(名字)辞典」で「うねざき・うねさき」となっていました。
特に疑問はなさそうですね。
既に載せてある苗字としては「畦崎(うねざき)」がありました。
また、同じようなものとして「畝崎」がありました。
それで調べてみたのですが、「畝崎」は「うねざき」で見つかるのですが、「宇根崎」は「うねさき」でばかり見つかるんですよ。
悩みますね。
改めて「畦崎」も調べなおしたんですが、やはり濁点がつくのが普通ではないかという印象です。
この3種類はそれぞれ少しずつ異なりますが、おおむね中国・四国地方に多いようです。
不思議ですね。
ご本人たちの名乗っている読みとは異なるかもしれませんが、整合性をとるため「宇根崎」も「うねざき」で統一しておきます。
「安荘」は「実在苗字(名字)辞典」で「あんしょう・あんそう」となっていました。
まずはいつものようにfacebookから。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005711498302
https://www.facebook.com/madoka.anshou
facebook以外から。
http://kiseki-ihin.tokyo/2019/11/
http://www.chutairen.com/kyushu/data/h24/h24badminton-kyushu-result.pdf
探した限りでは「あんしょう」ばかりでした。
「あんそう」という読みだと確証が得られるものはありませんでした。
あったとしても数が少なく、発音した印象としても分けるほどの違いはないのではないでしょうか?
「あんしょう」だけとしておきます。
「五百路」は「実在苗字(名字)辞典」で「いほじ>いおじ」となっていました。
「いほじ」か「いおじ」かは些細な違いだと思いますので、どちらかにまとめたいと思います。
facebookで検索してみました。
https://www.facebook.com/takuya.ihoji
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005581357838
やはり「いほじ」が多い印象でした。
googleで検索しても同じような結果でした。
「五百」を用いた苗字は40種類近くあるんですが、多くは「いお」ですね。
「いほ」と読むものもありましたけど、少数派だったので「いお」で統一しています。
「土肥」も「どひ」ではなく「どい」のみとしています。
「土肥」の場合は「土井」や「土居」もありますし、そもそも「どひ」とふりがなをふってあっても発音するときは「どい」になってしまうと思います。
現代の読み方では「五百」は「いお」だと思うんですよね。
「いほ」とふりがながあっても実際は「いお」と読んでるんじゃないかなと思います。
他の「五百」を用いた苗字との整合性をとるため「五百路」も「いおじ」にしておこうかなと思います。
本日は「〇+生」の苗字です。
「池生」は「実在苗字(名字)辞典」で「いけの★(いけお)」となっていました。
まずはfacebookで探してみます。
https://www.facebook.com/yoshiki.ikeno.7
https://www.facebook.com/kazumi.ikeo.9
facebook以外も探してみます。
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201101082182290877
http://www.jcarb.com/Portfolio00003477.html
https://researchmap.jp/read0109589
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000283923/stylist/T000504711/
http://www.ui-vehicle.com/recruit
どちらの読みもありそうですね。
ただ、「いけお」は同一人物なのではないかという気がします。
「いけの」と「いけお」はそれほど発音した印象が変わらない気がします。
十分に数があれば分けても良いかもしれませんが、「池生」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に18件しかありませんでした。
「いけの」だけで良いかなと思います。
「稲地」は「実在苗字(名字)辞典」で「いなち>いなじ」となっていました。
確かにfacebookでもふたつの読みが見つかりました。
https://www.facebook.com/fumiko.inachi
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005754902445
読みの点からいうと「いなじ」は「稲次」と「稲治」を既に載せています。
対して「いなち」はありません。
何が言いたいかというと、「稲地」を「いなち」としてしまうと「いなじ」とはだいぶ異なった場所に並ぶので分かりにくいかなということを心配しているのです。
「地」は「ち」ですが、濁点がつくと「じ」になるというのがあり五十音順がだいぶ変わってしまいます。
これは仕方がないでしょうね。
実際に調べた印象でも「稲地」は「いなち」が多いようでした。
何度も書いていますが、私はできるだけ読みを揃えたいなと思っています。
もちろん個々人がどのように名乗っているかは尊重します。
例えば「浜崎」さんを「はまざき」と読むか「はまさき」と読むかはそのひとが名乗っているのが正しいと思います。
ただ、たくさんの苗字をずらっと並べたとき、濁点の有無だけで順番がずいぶん変わってしまうことがあり、その場合はできるだけ揃えるようにしています。
今回の話題です。
「ありつか」もしくは「ありづか」と読む苗字があります。
これには「有塚」、「蟻塚」、「在塚」があります。
ここで話題がずれますが、「穴蔵」という苗字があります。
これは「あなくら」と読みます。
他に「穴倉」という苗字もあり、こちらも「あなくら」と読みます。
「穴蔵」という単語を見ると「あなぐら」と読んでしまいそうですが、苗字としては「あなくら」なわけなんですね。
「あなぐら」と読む苗字はないので、いずれも「あなくら」としています。
それをもってもういちど戻ります。
「ありつか」もしくは「ありづか」と読む苗字では「有塚」か「蟻塚」が同程度にあります。ウェブの「写録宝夢巣」ではどちらも全国で44件でした。
「実在苗字(名字)辞典」によると「有塚」は「ありつか」が多く「蟻塚」は「ありづか」が多いということです。
「在塚」はどちらもあるようです。
どちらに統一したら良いでしょうか?
これは悩みました。
「穴蔵」の例にもありますように、必ずしも一般的な読みと苗字の読みが同じわけではないからです。
実はもうひとつ、「垤」という一字姓があります。
こちらは全国で3件のみ。
読み方は「ありづか」です。
https://www.mlit.go.jp/road/road/senyou/00/sen2.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/applfor/8/0/8_KJ00008197625/_pdf/-char/ja
「垤」はさすがに「ありづか」でしょう。
なぜかというと漢字辞典にそう書いてあるからです。
それであればよほどこだわりがなければ「ありつか」もしくは「ありづか」と読む苗字は「ありづか」で統一した方がきれいかなと思いました。
本日は「麻布」という苗字に関してです。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に17件。
最多は静岡県の7件。
静岡県浜松市に「麻布山」があるので、そのあたりに由来があるのでしょうね。
「実在苗字(名字)辞典」では読みが「あざぶ・あさぶ」となっていました。
苗字ということ以前に地名として東京都港区の「麻布」が浮かんでしまいます。
これは「あざぶ」としか読めませんよね。
なんで「あさぶ」ではなく、濁点がつくのでしょう?
wikipediaをみると、「あざぶ」という地名が先にあり、後から漢字を当てはめたみたいですね。
静岡県の「麻布山」も「あざぶやま」となっていました。
「麻」を「あざ」と読む苗字というのは他になさそうです。
苗字として考えたとき、「麻布」は「あざぶ」なのか「あさぶ」なのか?
調べたのですが、はっきりしませんね。
ただ、「麻布」という苗字を見たとき、本人が強く主張しなければ「あざぶ」と読んでしまいそうです。
これは例えば「中島(なかしま)」さんや「山崎(やまさき)」さんをつい「なかじま」や「やまざき」と読んでしまうのと同じでしょう。
「あさぶ」と読む苗字は他にありません。
あまりにも有名な地名と同じですし、「麻布」は「あざぶ」で統一しようと思います。
本日は「黄金」という苗字に関してです。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に16件。
うち12件が北海道でした。
「実在苗字(名字)辞典」では「きがね・おうごん>おおごん・こがね」となっていました。
もちろん私は「おうごん」と「おおごん」は同じものだと考えています。
ちなみに「黄金」を用いた苗字には他に「黄金井(こがねい)」と「黄金崎(こがねざき)」があります。
既に載せてあります。
それでは順にみていきます。
https://web.sapmed.ac.jp/orsurg/introduction/hj0g2h00000009fk.html
https://www.facebook.com/profile.php?id=100022815093212
https://www.facebook.com/masaru.ohgon
https://www.facebook.com/shoko.ohgon
https://www.facebook.com/tadahiro.kigane
https://www.facebook.com/akira.kigane
「こがね」は見つかりませんでした。
「おうごん」と「きがね」はやはり半々でしょうね。
「出木場」は「実在苗字(名字)辞典」で「いでこば(できば)」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に19件。
そのうち鹿児島県で16件でした。
まずは「できば」から。
https://www.facebook.com/midori.dekiba
https://www.facebook.com/m.dekiba
https://www.facebook.com/takashi.dekiba
続いて「いでこば」。
https://www.facebook.com/kyoko.idekoba
https://www.facebook.com/erika.idekoba.9
https://www.facebook.com/arashi.idekoba
https://www.facebook.com/hiroaki.idekoba
https://www.facebook.com/idekoba.shogo
https://www.facebook.com/toru.idekoba
https://www.facebook.com/satoshi.idekoba
https://www.facebook.com/hisayuki.idekoba
どちらの読みも確認できます。
1割未満かどうかは微妙ですが、19件中16件の鹿児島県は「いでこば」のようです。
「虹」という漢字を用いた苗字を調べてみました。
「虹釜」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に3件。
石川県に2件と静岡県に1件。
「虹羅」も全国に3件。
全て徳島県。
「虹林」も全国に3件。
神奈川県に2件と福岡県に1件。
予想していましたが、どれも非常に稀少なものだということです。
「虹釜」は「ごのかま」と読むそうです。
難読ですね。
https://www.hokurikugakuin.ac.jp/univ/intro-teacher/gonokama-kazuaki.php/
「虹羅」は「にじら」と読むそうです。
「平成名前辞典」でもヒットしました。
https://library.bunmori.tokushima.jp/digital/webkiyou/43/4329.html
「虹林」は「にじばやし」です。
https://www.pu-kumamoto.ac.jp/site2010/php/researcher/detail.php?id=158&back=d
見つかるかなと不安でしたが、どれも簡単に確認できました。
「寿渕」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に5件。
兵庫県が3件と岡山県が2件。
「寿淵」は「写録宝夢巣」でヒットしませんでした。
「実在苗字(名字)辞典」にはどちらも載っており読み方は「すぶち」となっていましたが「平成名前辞典」ではどちらもヒットしませんでした。
「寿渕」で検索すると見つかるのはほぼ下記の方だけ。
読み方は「すぶち」で兵庫県出身です。
https://subuchimana.com/profile/
他は読み方不詳ですが下記の方など。
https://www.ips-cosmetics.co.jp/products/servicearea/area_pop71.html
http://osaka-hs-bad.jp/result/JouiSummerGirls.pdf
出身地などを考えても上の「寿渕愛」さんは本名だと思います。
下記は岡山県で旧字体の「壽」を用いた「壽渕」さんです。
https://www.akaiwa-mah.jp/cosmos/cosmos_42.pdf
https://reha-blog.soushinkai.com/2016/09/14/
「壽淵」は見つかりませんでした。
以上です。
まとめると「寿渕」は実在し読み方は「すぶち」。
旧字体を用いた「壽渕」も確認できました。
こちらは併記扱いですが、新規の苗字となります。
「寿淵」は確認できませんでした。
「淵」と「渕」は異体字の関係にありますが、分けています。
「洲渕」は、ウェブの「写録宝夢巣」で全国に7件。
全て愛知県でした。
対して「洲淵」は全国で愛知県に1件のみでした。
ただ、ウェブ上で確認できたのは「洲淵」の方だけでした。
https://www.facebook.com/subuchi.hiroaki
「住所でポン!」でも確認できるものをgoogleのストリートビューで見たのですが、「洲渕」かどうか読みとれませんでした。
「平成名前辞典」でも「洲淵」しかヒットしませんでした。
「洲渕」の実在は保留するしかないでしょうね。
「小金渕」は、ウェブの「写録宝夢巣」で全国に21件。
そのうち岩手県で17件でした。
対して「小金淵」は全国で2件のみ。
栃木県と埼玉県に1件ずつでした。
「実在苗字(名字)辞典」によると 「小金渕」は「こがねぶち」、「小金淵」は「こがねふち」となっていました。
濁点の有無が異なっているわけですね。
「住所でポン!」によると、2000年版では栃木県、埼玉県、神奈川県で1件ずつ。
2007年版では栃木県と埼玉県に1件ずつ。
2012年版ではゼロでした。
もう少し細かくみていきます。
2000年版では栃木県に「鶴雄」さん、埼玉県に「敬二郎」さん、神奈川県に「一男」さんがいました。
2007年版では栃木県に「鶴雄」さん、埼玉県に「敬二郎」さんでした。
2012年版では「鶴雄」さんと「敬二郎」さんの苗字は「小金渕」となっていました。
いずれも電話番号が一致するので2007年版の「小金淵」さんと同一人物だと思います。
同じ人物で「渕」と「淵」のふたつがあったら、普通は後から訂正が入ったと考えますよね。
しかも「小金渕」の方は確実にあるわけですし。
「平成名前辞典」やfacebookでも「小金淵」は確認できませんでしたし、2000年版で神奈川県にあったというだけだと実在の根拠としては薄いと思います。
20年前ですし、他のふたつが誤りである可能性が高いわけですから。
「小金淵」は幽霊苗字だと思います。
「楫斐」は、ウェブの「写録宝夢巣」で全国に2件のみ。
2件とも岩手県でした。
「揖斐」で「いび」と読む苗字があり、こちらは全国で99件。
これの誤記ではないかという心配があります。
ただ、「揖」はJIS第1水準で「楫」は第2水準。
いま私が「いび」と入力して変換すると「揖斐」は出ますが、 「楫斐」は出ませんね。
下記の方は 「楫斐」さんです。
読み方は「いび」です。
フルネーム検索してみた限り、おそらく「楫斐」が正しいと思います。
https://sougi.guide/ending-planner/722
下記はfacebookで発見した「楫斐」さん。
本人が「楫斐」としているので間違いないでしょう。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004863823285
上記はいずれも岩手県ではなく、北海道の方々でした。
「平成名前辞典」でも「楫斐」がヒットしたので、この苗字は確かにあると確信しました。
「斐」を用いた苗字を調べているのですが、ちょっとこれは怪しいのではというのを紹介しておきます。
まず前提として「衣斐」という苗字があります。
これは「いび」か「えび」と読むことが多いです。
ウェブの「写録宝夢巣」で全国に298件。
岐阜県で154件と圧倒的に多いです。
で、今回の「依斐」です。
こちらは全国で岐阜県のみに3件となっていました。
「平成名前辞典」ではヒットしませんでした。
「住所でポン!」では2012年版で2名が見つかりました。
その1名を住所をgoogleで検索しました。
分かりますか?
「住所でポン!」で「依斐」となっている1件の表札がはっきりと「衣斐(IBI)」となっているのです。
幽霊苗字だと思います。
「浅中」は「あさなか」と読みます。
facebookでも確認できます。
旧字体を用いた「淺中」も発見しました。
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/regasu/wp-content/uploads/2017/09/20170917rikujyou-top8.pdf
http://www.miyagawa.mech.waseda.ac.jp/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E7%B4%B9%E4%BB%8B
これだけあれば確かでしょう。
併記扱いなので、これで確定とします。
いちおう新規の苗字になります。
本日は「斐」という一字姓を調べてみました。
ウェブの「写録宝夢巣」で全国に1件。岐阜県でした。
「実在苗字(名字)辞典」では読み方は「あや★」となっていました。
根拠としては2004年の岐阜県の電話帳で「雨宮」と「綾井」の間にあったからとなっていました。
「住所でポン!」では2007年版には載っていましたが、2012年版では載っていませんでした。
「平成名前辞典」ではヒットしませんでした。
自分では読みが確定できなかったということと、現在のウェブ上では見つからないという点。
外国姓である「裴」に見た目が似ている点。
珍しい一字姓のある地域というのはいくつかありますが、岐阜県というのは聞いたことがないなというのもあります。
ちょっと「斐」の採用は見送りたいと思います。
googleのストリートビューで「斐」で「あや」と読む表札があるのを教えていただきました。
これは恥ずかしい失敗でした。
確認が足りませんでした。
修正します。
「甲斐崎」はすでに載せてあります。
読みは「かいざき」です。
ウェブの「写録宝夢巣」で全国に38件。
最多は鹿児島県の16件です。
対して「甲斐埼」は全国で鹿児島県に1件のみでした。
「平成名前辞典」ではヒットしません。
「住所でポン!」でも2012年版ではヒットしません。
2007年ではヒットしますが、その方は2012年版では 「甲斐崎」となっています。
これは誤記だと思いますね。
幽霊苗字でしょう。
前回、「加鬮(かくち)」と「加鬮山(かくちやま)」という苗字を調べました。
「鬮」は「鬥」の中に「龜」です。
「龜」は「亀」の旧字体ですが、「鬥」は「門」の異体字というわけではないようです。
「鬮」はJIS第2水準で、 「䦰」と「䰗」はいずれもJIS第3水準の漢字です。
部首は「もんがまえ」ではなく、「たたかいがまえ」もしくは「とうがまえ」だそうです。
「鬮」を用いた苗字はすでにひとつだけ表にも載せています。
「鬮目」で「くじめ」です。
漢字としても「鬮」は「くじ」と読みます。
不思議だなと思って改めて調べましたが、やはり「加鬮」と「加鬮山」では「くち」のようでした。
それではと、この漢字を用いた苗字を全てチェックしました。
ポイントとしては、「くち」か「くじ」かという点と、「䦰」や「䰗」に置きかえた苗字はあるのかという点です。
「鬮」を用いた苗字としては他に「江鬮」と「鬮橋」、「鬮台」の3種類がありました。
それぞれ「えぐち」、「くじはし」、「くじだい」だそうです。
「くち」と読むほうが特殊だということでしょうか?
「実在苗字(名字)辞典」では「江䰗」と「鬮臺」が載っていました。
「臺」は「台」の旧字体ですね。
「江鬮(えぐち)」さんです。
https://hokuohkurashi.com/note/category/tokushuu/tokushuu-active/madorizukan_201711
「鬮橋(くじはし)」さんです。
http://kobayashiganka.co.jp/?p=714
「鬮台」は、ウェブの「写録宝夢巣」で全国に1件のみ。
徳島県でした。
https://library.tokushima-ec.ed.jp/digital/webkiyou/59/163-172.pdf
https://www.instagram.com/kujipan0223/?hl=ja
下記は「鬮臺」さんです。
やはり徳島県です。
読み方は「くじだい」ですね。
https://www.facebook.com/ayumi.kujidai
結論としては「加鬮」と「加鬮山」はそれぞれ「かくち」と「かくちやま」ですが、それ以外で「鬮」は全て「くじ」と読むということです。
基本的には「鬮」が正しく、「䦰」や「䰗」はJIS第3水準なのであったとしても表には載せません。
「臺」はJIS第2水準なので併記扱いです。
「䦰」と「䰗」はいずれもJIS第3水準の漢字です。
かなりややこしいのですが、最も複雑そうな「鬮」がJIS第2水準でした。
これらはいずれも異体字の関係にあります。
「実在苗字(名字)辞典」によると「加鬮」が約90人、「加䰗」が約10人。
読み方は「かくち」です。
「加鬮」はウェブの「写録宝夢巣」でもヒットします。
全国で19件。
岩手県が11件で、青森県が7件です。
「加䰗山」が「かくちやま」と読み、約30人、「加䦰山」と「加鬮山」が約10人ずつとなっていました。
ただ、もちろん「写録宝夢巣」でヒットするのはJIS第2水準の「加鬮山」の方ですね。
全国で9件。うち岩手県で8件です。
facebookでも確認できます。
https://www.facebook.com/y.kakuchiyama
「䦰」と「䰗」と「鬮」が異体字だというのは想像がつきますよね。
置きかえても問題がないでしょうし、JIS第2水準があるならあえて第3水準は併記しないことにします。
「甲斐上」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に8件。
なんと全て広島県です。
広島県は呉市で5件でした。
「実在苗字(名字)辞典」では「かいがみ>かいじょう」となっていました。
「かいがみ」さんです。
「かいがみ」と読む苗字は他にないようです。
ちょっと意外でした。
https://www.dnt.co.jp/technology/technique/pdf/giho7-27.pdf
http://npo-minamikaze.net/greeting
「かいじょう」さんです。
facebookではこの方しか見つかりませんでしたが、友達欄に漢字不詳の「kaijo」さんもいました。
https://www.facebook.com/kaijo.joh.9
なんでこれを取りあげたかというと、広島県に限局して8件しかない苗字で読み方が分かれているのかというのと、分かれているなら割合はどんなものなのかということを検討したかったのです。
ただ、割合は分からないですね。
ふたつの読みがあるのは分かりました。
まあ、「実在苗字(名字)辞典」に従っておきます。
「甲斐」以外で「斐」を用いた苗字に関してです。
「甲斐」の二文字を用いた苗字は30種類ほどありますが、それ以外で「斐」を用いた苗字は20種類もありません。
多いのは「許斐(このみ)」、「衣斐(いび、えび等)」、「揖斐(いび)」でしょう。
さすがに「許斐」は例外ですが、多くは「斐」で「ひ」もしくは濁点をつけて「び」となっていました。
例外的に「い」と読んでいたのは「己斐」で「こい」くらいですね。
「こひ」と読む苗字としては「小樋」がありました。
「小樋」で「こい」とは読めないと思いますが、「己斐」は「こい」で良いのでしょうね。
「こひ」の方が発音しにくいですし、そもそも「己斐」という苗字自体が難読ですから、「斐」は「ひ」と読むはずだ!と気にすることもないでしょう。
また、「衣斐」や「揖斐」をみて、「甲斐」に似ているからこれは「いい」と読むのだろうと思う方もないでしょう。
細かいところを気にするなあと思うかもしれませんが、「い」か「ひ」かの違いで五十音順でだいぶ異なってくるので、はっきりさせておきたかったのです。
本日は「甲斐」を用いた苗字に関してです。
誰でも読めますね。
「かい」です。
なぜ、これを検討するかというと「斐」は「ひ」と読むはずだからです。
「斐」は「ひ」と読むはずなのに「甲斐」となると「かい」と読むことに疑問が出ない。
「土肥」であれば「どい」と「どひ」の両方がありえますが、「どい」で統一しています。
しかし、「甲斐」は「かい」しかなさそうです。
不思議に思って他も探してみました。
「甲斐」を用いた苗字は種類ほどありました。
すでに載せているものも多いです。
全て読み方は「かい」でした。
(「石甲斐(いしがい)」のように濁点がつくものはあります)
じゃあ、他はどうなのか?というところです。
「甲斐」以外で「斐」を用いた苗字も検討します。
本日は「慶」という一字姓に関してです。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で19件。
鹿児島県に7件、沖縄県に3件。
神奈川県にも3件でした。
鹿児島県は奄美群島の中にある瀬戸内町というところで4件でした。
他は奄美市で2件、指宿市で1件となっていました。
「実在苗字(名字)辞典」で、読み方は「けい>いわい★」となっていました。
「慶」で「いわい」は簡単に見つかります。
鹿児島県奄美市の方も「いわい」となっています。
https://www.facebook.com/tomoharu.iwai
https://www.facebook.com/iwai.hiroyuki
https://www.facebook.com/iwai.yuki.9
「けい」の方はファーストネームとしてもありうるもので非常に探しにくいのですが、「慶天海」という力士の本名が「けい」だそうです。
瀬戸内町出身です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B6%E5%A4%A9%E6%B5%B7%E5%AD%94%E6%99%B4
割合を知りたかったのですが、これ以上の情報が得られませんでした。
瀬戸内町の4件が全て「けい」だとしても、奄美市が「いわい」だとすると、「けい」が多いとはいえません。
facebookで見ると神奈川県横須賀市の方も「いわい」のようです
悩ましいですが、半々くらいでしょうか?
「漣」などの苗字をまとめていました。
「漣」は「さざなみ」と読みます。
いわゆる”海などの水面にできる小さな波”のことですよね。
これは濁点がついた「さざなみ」です。
当然です。
似た苗字として既に載せたものとして「笹浪」と「笹波」があります。
こちらは「ささなみ」です。
濁点がつくわけありません。
これも当然です。
似た苗字として「薄波」や「淪」がありました。
これも「さざなみ」と読みます。
漢字の意味をとらえれば、濁点がついて当然です。
残ったものとして「佐々波」、「佐々浪」、「佐々並」、「篠浪」がありました。
「実在苗字(名字)辞典」によると「佐々波」は「さざなみ」が多く、後は「ささなみ」と読むとなっていました。
個々人であれば、そのひとが名乗っている読みを尊重しますが、表に載せるなら揃えるべきだと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%B3%A2%E6%A5%8A%E5%AD%90
https://www.facebook.com/masako.sazanami
https://120lives.tsuda.ac.jp/y_sasanami.html
https://www.facebook.com/go.sasanami
「篠浪」は確認できませんでした。
後のものは読みが確定できました。
やはり「実在苗字(名字)辞典」のとおりで「佐々波」は「さざなみ」で、「佐々浪」と「佐々並」は「ささなみ」でした。
ここは悩みました。
「佐々木」など、ここまで「佐々」は全て「ささ」と濁らずに読んできています。
他になければ例外的に「佐々波」も「さざなみ」で良いかもしれませんが、「笹浪」などがあるので「ささなみ」でおかしくないかなと思います。
「佐々」は全て「ささ」としておきます。
(「佐々」で「さっさ」はあります)
「飯屋崎」は「実在苗字(名字)辞典」で「いやざき★>いいやざき」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
facebookでは下記の方々が見つかります。
https://www.facebook.com/kiyomitsu.iyazaki
https://www.facebook.com/shinya.iyazaki
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/p-bb-tp3-20110719-807444.html
これまで、例えば「飯塚(いいづか)」さんでアルファベット表記を「Izuka」にしているのも見てきたので「i」一文字だからといって「いいやざき」でないとはいえません。
ただ、はっきりと「いいやざき」としている方が見つからず。
「飯屋崎」自体も、ウェブの「写録宝夢巣」で全国に19件しかありません。
分けなくても良いかなと思います。
ある程度の数が確認できなければ「飯屋崎」は「いやざき」だけで良いかなと思います。
「穐」と「秋」は異体字の関係にあるようですが分けています。
「穐」と「龝」は異体字としています。
当然のようですが、一般的には「秋」を用いた苗字の方が圧倒的に多く「穐」は少数派です。
「穐」という漢字を用いた苗字は約40種類ありましたが、ここまでのものは全て「秋」と置きかえた方が多かったです。
「穐近」は初めての例外です。
ウェブの「写録宝夢巣」では「穐近」が全国で15件、「秋近」が全国で広島県に1件のみでした。
ただ、全国で1件しかない「秋近」さんをウェブ上で探しても見つかりません。
2012年版の「住所でポン!」ではヒットするのですが、それ以上の情報は得られません。
幽霊苗字とは決めつけられませんが、「秋近」は保留します。
「吾川」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で18件。
広島県が最多で6件、近隣の島根県と愛媛県が5件と4件でした。
ほぼその3県だけということですね。
「実在苗字(名字)辞典」によると、読み方は「あがわ>わがわ」となっていました。
まずはfacebookで見つけた「あがわ」さん。
https://www.facebook.com/agawam
https://www.facebook.com/kumiko.agawa.1
https://www.facebook.com/minoru.agawa.7
続いて「わがわ」さん。
https://www.facebook.com/aika.wagawa
https://www.facebook.com/wagawa
https://www.facebook.com/keisuke.wagawa
何が言いたいかというと、自分で探してみると分かるのですが、「あがわ」と「わがわ」はほぼ半々なんですね。
もちろんfacebookで見つかる割合と実際の割合が一致するわけではないですが、参考にはなるかなと思います。
そして「あがわ」は島根県で多く、「わがわ」は広島県で多い印象でした。
それなので、「あがわ」が過半数を占めるとまではいえないかなと思いました。
ずっとJIS第3水準以下の漢字の話ばかりだったので、こういうネタは久しぶりです。
延々と続けていたJIS第3水準以下の漢字を用いた苗字の話題も、ようやく一段落です。
とりあえず手持ちでたまっていた分は全て検討しました。
まだあるとは思うのですが、いったんこれでおしまいにします。
最後に「椵」という漢字をみます。
これはJIS第3水準です。
「実在苗字(名字)辞典」では「椵木」(もみき or もみのき)、「椵田」(もみた)、「椵山」(もみやま)が載っていました。
例えば下記の方は「椵山」さんです。
https://www.impact-taki.co.jp/newstaff2017/sp/member4.php
ここで思いだすのが、「鍛」と「鍜」です。
http://new5g00.blogspot.com/2019/07/blog-post_23.html
「鍛」がJIS第1水準で、「鍜」が第2水準です。
漢字としては全く別の字なのですが、これらの漢字を用いている当人たちがごちゃまぜにしている例が見つかるんですよ。
割といくつも。
それなので、漢字としては別ですが、併記扱いとしています。
そういった目で改めて見ると「椵」を用いた苗字は全て「椴」に変えても見つかります。
「椴」はJIS第1水準です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%84
wikipediaによると「椴松」でトドマツと読むそうですが、トドマツはマツ属ではなくモミ属に分類されるとなっています。
ちなみにマツ属もモミ属もどちらもマツ科です。
ややこしいですが、「椴」という漢字には「もみ」という読みは載っていませんでしたが、意味的にはあってそうですね。
これらから考えて「椵」も「椴」の併記で良いのではないかと思います。
JIS第3水準ですが、分からなくなると困るので併記しておきます。
「曻」は「昇」の異体字でJIS第3水準の漢字です。
「実在苗字(名字)辞典」の前身の「苗字の百貨店」ではふたつを分けていたようですが、今は分けていないようです。
「曻地」は下記の方など。
まあ、分けるほどでもないかなと思います。
「桒」はJIS第3水準の漢字です。
「桑」の異体字なので、異論はあるかもしれませんがまとめてしまっています。
「桒」を見て「桑」の異体字と思うかどうかというと難しいかもしれませんが。
「杉」と「杦」、「松」と「柗」よりは読みやすいかなと思います。
個人的な感想ですが。
「実在苗字(名字)辞典」では「桑前」が載っておらず「桒前」だけが載っていました。
ただ、facebookでは「桑前」も見つかりますね。
ウェブの「写録宝夢巣」でも奈良県に1件だけ見つかります。
これを新規の苗字というのはためらいますが…。
そもそも、「沢」と「澤」、「辺」と「邊」のようなものを分けて集計しているのはおかしいのでまとめようという趣旨で「日本の苗字を数える」というサイトを作っています。
当初は軽く考えていて新字体と旧字体をまとめればそれで良いかと思っていたのですが、とてもそれだけでは済まず。
例えば「竜」と「龍」、「万」と「萬」などは新字体と旧字体の関係にありますが分けて集計しています。
逆に全くの別字であっても一般的に区別されていなさそうであれば、まとめるようにします。
「采」と「釆」、「萱」と「萓」などですね。
基本的にJIS第1水準の漢字であれば異体字の関係にあっても全て別字として集計しています。
「島」と「嶋」、「富」と「冨」などですね。
悩ましいものはそのつど検討してきたのですが、判断材料としているもののひとつがJIS基準です。
JIS第3水準以下のもので、他に置きかえられるものがあるのであれば置きかえるというものです。
具体的に説明します。
「実在苗字(名字)辞典」では”合算している字”として次のようなものを挙げていました。
「吉」に対する「𠮷」、「崎」に対する「﨑」、「高」に対する「髙」、「浜(濱)」に対する「濵」、「柳」に対する「栁」と「桺」、「瀬」に対する「瀨」、「桑」に対する「桒」、「宜」に対する「冝」、「徳」に対する「德」、「杉」に対する「杦」、「松」に対する「柗」、「柿」に対する「柹」、「栃」に対する「櫔」、「鶴」に対する「靍」と「靏」と「靎」、「昇」に対する「曻」、「土」に対する「圡」と「𡈽」、「丈」に対する「𠀋」などです。
他にも載っていたのですが、そもそも普通に表示できないものは検討に値しないので出しませんでした。
分かりやすい方からいくと、「吉」に対する「𠮷」、「高」に対する「髙」、「徳」に対する「德」あたりでしょうか。
このあたりはこだわる方はこだわるかもしれませんが、わざわざ分けて載せるほどでもありません。
これらの線引きをするのに持ちだした概念が”JIS第3水準以下の漢字で別のものに置きかえられるものがあるときは置きかえる”です。
「浜」という漢字の異体字としてJIS第2水準である「濱」は併記扱いとするが、第3水準の「濵」はわざわざ載せたりしないということです。
「濵」と「濱」なんて混同している方も多いと思います。
「崎」と「﨑」、「柳」と「栁」、「瀬」と「瀨」もいちいち断らなくても異体字だと思うか、そもそも区別していないかではないでしょうか。
それらを元に最初に戻ると、一般的に考えて異体字の関係にあると思われていないものとしては「柳」に対する「桺」、「杉」に対する「杦」、「松」に対する「柗」、「柿」に対する「柹」くらいでしょう。
これらは例外的に分けるので良いかなと思っています。
「松」の異体字である「柗」をどのように扱うかを検討します。
まずは「松」という漢字を用いた苗字のうち10,000人以上はいそうなものを列挙します。
五十音順で「赤松」、「植松」、「小松」、「小松崎」、「小松原」、「重松」、「末松」、「高松」、「永松」、「久松」、「平松」、「松井」、「松浦」、「松尾」、「松岡」、「松川」、「松木」、「松坂」、「松崎」、「松沢(松澤)」、「松下」、「松島」、「松田」、「松谷」、「松永」、「松野」、「松葉」、「松橋」、「松林」、「松原」、「松村」、「松本」、「松元」、「松山」、「村松」、「吉松」、「若松」です。
このうち、「村松」→「村柗」は確認がとれました。
「小柗崎」と「小柗原」、「柗谷」、「若柗」は確認できませんでした。
赤柗…
https://runnet.jp/record/userRaceTopShowAction.do?raceId=112732
植柗…
https://www.ynu.ac.jp/hus/envk/9923/detail.html
小柗…
https://www.tender.or.jp/recruit/details10.html
重柗…
http://840sr.sakura.ne.jp/result/2004/20041103_sensyuken.pdf
末柗…
https://www.facebook.com/yosiko.suematu
高柗…
https://www.parasapo.tokyo/paralympic2020/photo-gallery/takamatsu.html
永柗…
https://www.facebook.com/kenta.nagamatsu.35
久柗…
http://gunbad.sakura.ne.jp/zyouhou/h29kensougouyuusikakusya.pdf
平柗…
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/grandprix2020.htm
柗井…
https://www.tuf.co.jp/announcer/detail?id=29
柗浦…
https://www.hiratafudousan.com/recruit/senior/staff_08.html
柗尾…
http://www.hikari-pharmacy.co.jp/recruit/senpai/reason-matsuo
柗岡…
https://www.meiji.ac.jp/agri/daigakuin/info/2013/6t5h7p00000gldnb.html
柗川…
https://www.facebook.com/riachan.t
柗木…
https://www.facebook.com/tosihisa.matsuki
柗坂…
https://www.footballnavi.jp/kisarazu_sohgoh/member.php?nowpg=3
柗崎…
http://limoncello.co.jp/about/
柗澤…
https://www.city.saitama.jp/005/001/005/p033301_d/fil/setsuritsu302.pdf
柗下…
https://ycca-yamanashi.org/association/
柗島…
https://www.hayate.co.jp/ceo/partners/
柗田…
http://www.sunrise-law.com/about/
柗永…
http://www.river-ranger.jp/lec/pdf/h24yousei.pdf
柗野…
https://www.tenpodesign.com/designer/4464
柗葉…
https://football7society.jp/kanto/player/%E6%9F%97%E8%91%89-%E4%B8%80%E8%BC%9D/
柗橋…
http://team-sitik.blogspot.com/2008/?m=0
https://www.os.ecc.u-tokyo.ac.jp/
柗林…
https://www.facebook.com/hiroyuki.matubayasi
柗原…
柗村…
https://innolab.jp/member/1347
柗本…
https://www.facebook.com/inoricyann
柗元…
https://www.kknews.co.jp/post_ict/20200302_8b
柗山…
http://www.npo-seikankou.org/_src/sc195/268bz8fpb8e918ai8ed296bc95eb.pdf
吉柗…
http://seishin.kanagawa-pho.jp/outpatient/dr_yoshimatsu.html
以前、「杉」の異体字である「杦」をどうするかでだいぶ悩んでいました。
結局、「杦」を「すぎ」と読むことってそれほど知られていないのではないかと思い、分けることにしました。
「実在苗字(名字)辞典」など他のサイトでは分けていないことが多いですね。
今回の「柗」も同じです。
JIS第3水準で、「松」の異体字です。
例えば「村柗(むらまつ)」という苗字があります。
https://www.facebook.com/e.kikugawa/posts/2018801791489991/
これも悩みますね。
何しろ「松」を用いた苗字は「杉」よりもずっと多く1,000種類以上もあるうえ、「枩」というJIS第2水準の漢字は分けているんですよ。
まずは、「杦」のときと同じように「松」を用いた苗字のうち、10,000人以上のものを検討しておこうかと思います。
五十音順で、「赤松」、「植松」、「小松」、「小松崎」、「小松原」、「重松」、「末松」、「高松」、「永松」、「久松」、「平松」、「松井」、「松浦」、「松尾」、「松岡」、「松川」、「松木」、「松坂」、「松崎」、「松沢(松澤)」、「松下」、「松島」、「松田」、「松谷」、「松永」、「松野」、「松葉」、「松橋」、「松林」、「松原」、「松村」、「松本」、「松元」、「松山」、「村松」、「吉松」、「若松」です。
予想通り、これだけで30種類以上もあります。
うんざりしますが、仕方ありません。
「柗」を用いた苗字を発見して一覧表に出ていなかったとき「新発見だ!」と喜んでしまう方がいたとして、「柗」は「松」の異体字でJIS第3水準だから「松」にまとめているんだよと言っても仕方がないでしょう。
次回は、調べた結果を出します。
「杪」はJIS第2水準の漢字です。
この漢字を用いた唯一の苗字が「杪谷」です。
第2水準なので、ウェブの「写録宝夢巣」でも確認できます。
全国で5件。
福井県で3件、大阪府で2件でした。
「実在苗字(名字)辞典」では「ほえたに>ほいたに」となっていました。
http://www.mori-net.org/roudokukai.htm
人数のある苗字であれば「ほえたに」と「ほいたに」を分けるべきですが、全国で5件なら分けなくても良いでしょうね。
ウェブで発見できた方は「ほえたに」ばかりでした。
「𣘸」はJIS第4水準の漢字です。
wiktionaryには下記のようにありました。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%F0%A3%98%B8
苗字としては、この一文字で「べんど」もしくは「べんどう」と読むそうです。
兵庫県に由来があるようですが、現在は北海道に多いようです。
”淡路島の方言で「ヤブニッケイ」を意味するベンドが庭にあった住民が称したと伝える”という記載がありました。
http://www8.plala.or.jp/tu-tat/sub11.html
https://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/20machizukuri/50kyougi/2007-1026-0944-2.html
「べんど」か「べんどう」かを決めなくてはいけませんが、上記の方は「べんど」となっているので、そうしておきます。
「平碰」は「ひらばえ」と読みます。
https://www.facebook.com/kakushou.hirabae
「碰」はJIS第3水準の漢字です。
大分県に多い苗字だそうです。
「碰」は「石」+「並」のようですが、微妙に異なります。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%A2%B0
実際に「石」+「並」という漢字があるかも調べたのですが、なさそうでした。
(追記)
スマートフォンから今回の文章を読んでみたのですが、「碰」が「石」+「並」で表示されており、ちょっと意味の分からないものになってしまいました。
「𥞩井」は「ひびい」と読みます。
「𥞩」はJIS第4水準の漢字です。
この漢字を用いた苗字はこれしかないようです。
https://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310113&type=2&date=20150312&category_id=6393
愛知県に由来があるようです。
この苗字で検索すれば他にも何人か見つかります。
読み方も確認できます。
「极」はJIS第3水準の漢字です。
この漢字を用いた苗字として「大极」と「极木」がありました。
「大极」は「おおなぎ」と読みます。
千葉県に由来があるようです。
http://shiribeshi-i.net/tatsujin/15761/
対して「极木」の方は岩手県に由来があり、「またのき」と読みます。
まるで読み方が違いますね。
https://www.facebook.com/naoko.matanoki
http://icf4717.or.jp/artist_matanokiayumi/
実は「実在苗字(名字)辞典」には「またのき」と読む苗字がもうひとつ載っています。
「級木」です。
「极木」が約20人なのに対し「級木」は約30人となっていました。
にも関わらず、ウェブ上ではなかなか見つかりません。
「平成名前辞典」ではヒットしたので幽霊苗字とまではいえないでしょうが…。
タイトルは「柧木澤」と「枛木澤」にしましたが、「澤」ではなく「沢」でも一緒です。
本日は「柧」と「枛」を調べてみました。
「柧」はJIS第2水準、「枛」は第3水準の漢字です。
「柧木澤」と「枛木澤」はいずれも「はのきざわ」と読むようです。
まずは「柧木澤」さんです。
http://www.isc.meiji.ac.jp/~kokkaron/aisatsu/hanokizawa-aisatsu.html
上記の方は下記で「枛木澤」と名乗っています。
https://www.city.yaita.tochigi.jp/uploaded/attachment/1381.pdf
facebookでは「枛木澤」さんがいました。
https://www.facebook.com/makoto.hanokizawa
読み方は不明ですが、「柧木沢」さんです。
https://www.facebook.com/kojiro.toyo.miyo
「柧」と「枛」のどちらが正しいのだろうと調べたのですが、どうもはっきりとしませんね。
地名としても両方がありえるようです。
漢字の成り立ちから見ていくと「枛」の方が正しそうですけどね。
これは以前にも検討した「采女」と「釆女」と同じような問題なのでしょうね。
「柧」と「枛」は別字だとは思うのですが、苗字としてはこの「柧木澤」もしくは「枛木澤」以外に使われないようです。
それであれば、まとめてしまっても差しつかえないかなと思います。
正しいのは第3水準の「枛木沢(枛木澤)」の方だと思いましたが、多く見つかるのは「柧木沢(柧木澤)」の方なのでそちらをメインにしようかなと思います。
「功刀」と「㓛刀」と同じ考え方です。
「𨂊」はJIS第4水準の漢字です。
「𨂊」を用いた唯一の苗字が「𨂊池」です。
「はすいけ」と読みます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%99%E6%B1%A0%E5%9D%87
https://www.facebook.com/mika.hasuike.3
北海道に多い苗字のようです。
JIS第3水準と第4水準の漢字を用いた苗字を先に調べきってしまおうと思ったのですが、後から後から見つかってしまいます。
もうしばらく続きます。
本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。
「㮈」は他に置きかえられそうな漢字はなかったです。
「㮈本」は「ならもと」と読みます。
大阪府に多い苗字のようです。
http://chuo.kcho.jp/department/clinic_index/surgery/neurosurgery/staff
対して「㮈村」は「はなむら」と読むようです。
由来ははっきりしません。
(「日本姓氏語源辞典」では「捺村」(「木」ではなく「扌」で載っていました)
http://airlinks-inc.com/airlinks%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
「㮈」を用いた苗字はこのふたつしかありません。
ふたつしかないのに「㮈」の読みがまるで異なっているので、本当かな?と思って調べなおしたのですが、確かなようです。
「捺村」が実在するかどうかは分かりません。
「㮈村」の誤記のような気がしますが。
本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。
「棤木」は「ならき」と読みます。
https://www.facebook.com/shinichiro.naraki.9
https://www.asahi.com/articles/ASL9N4WS3L9NUTIL02V.html
「棤」は置きかえられそうな漢字もないですね。