「澳𨛿」は「おおむら」と読むそうです。
http://www.toyotajc.jp/2017/1793/
「澳」はJIS第2水準の漢字ですが、「𨛿」は第4水準までに入っていない漢字です。
「日本姓氏語源辞典」によると愛知県に語源のある明治新姓だそうです。
確かに上記の方も愛知県在住のようです。
JIS第4水準にも入っていない漢字を用いた苗字は「𫔙亭(じんてい)」に次いで2種類目です。
年内は本日で最後です。
元旦のみ休みます。
「澳𨛿」は「おおむら」と読むそうです。
http://www.toyotajc.jp/2017/1793/
「澳」はJIS第2水準の漢字ですが、「𨛿」は第4水準までに入っていない漢字です。
「日本姓氏語源辞典」によると愛知県に語源のある明治新姓だそうです。
確かに上記の方も愛知県在住のようです。
JIS第4水準にも入っていない漢字を用いた苗字は「𫔙亭(じんてい)」に次いで2種類目です。
年内は本日で最後です。
元旦のみ休みます。
「当木」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に12件。
最多は北海道の3件。
千葉県、島根県、宮崎県が2件ずつ。
「當木」は全国に5件。
埼玉県が2件で、北海道、島根県、宮崎県が1件ずつでした。
「當」は「当」の旧字体なので合算すると全国に17件。
北海道が4件で、島根県と宮崎県が3件ずつ。
隣接する千葉県と埼玉県が2件ずつですね。
由来となる場所が複数あるようです。
「実在苗字(名字)辞典」によると、「当木」は「あてぎ>とうぎ」で、「當木」は「あてぎ・あつき・とうぎ>とうき・あたりぎ」となっていました。
下記は「當木(あつき)工事」という会社で、社長が「當木(あつき)」さんでした。
本社は東京都で、支社が大阪府にあるそうです。
http://www.atsuki-koji.co.jp/recruit_fresh/index.html
下記も「あつき」さんです。
https://www.facebook.com/nobuhito.atsuki
ちなみに「実在苗字(名字)辞典」に載っていた「あたりぎ」の根拠は埼玉県の電話帳で「足立」と「厚沢」の間にあるということだそうです。
「足立」は「あだち」と「あしだち」、「あしだて」の3種類の読みがあります。
「厚沢」は「あつざわ」です。
そうであれば「あたりぎ」でなく「あつき」でも良いような気がします。
下記の方はおそらく本名の「當木(あてぎ)」さんです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004226857526
https://twitter.com/nanacha714
下記も「あてぎ」さんです。
「當木(とうぎ)」さんです。
https://www.kankyosouki.co.jp/home/soyokaze_network/architect/?soyokaze_id=37661
以上でしょうか。
「当木」と名乗っている方はほとんどおらず、「當木」が多いですね。
「あつき」、「あてぎ」、「とうぎ」は確認できます。
割合は不明ですが、1/3ずつで良いでしょう。
本日は「大涯池」という苗字に関してです。
「涯」は”生涯(しょうがい)”とか”天涯孤独(てんがいこどく)”とかで使われる漢字ですが、苗字の中で用いられるとき「がい」と読むのはここまで「毛涯(けがい)」だけのようでした。
「野涯(のぎわ)」、「川涯(かわぎわ)」、「瀬涯(せぎわ)」、「浜涯(はまぎわ)」と「きわ(ぎわ)」と読むのが普通のようです。
本日の「大涯池」は「おおがいち」と読み、2種類目の「涯」を「がい」と読む苗字です。
https://www.facebook.com/hideo.ogaichi
https://www.facebook.com/profile.php?id=100024195672952
https://www.facebook.com/profile.php?id=100024128600916
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に4件。
うち兵庫県で3件でした。
よく似た苗字として「大涯地」というのも「実在苗字(名字)辞典」に載っていました。
「写録宝夢巣」でも全国で2件。
滋賀県と兵庫県に1件ずつでした。
2012年版の「住所でポン!」では滋賀県に1名だけでした。
ただ、facebookでも「平成名前辞典」でもヒットしないんですね。
googleでヒットするものは「大涯池」の誤記のようですし。
「大涯地」は幽霊苗字でしょうね。
これで「涯」を用いた苗字は全てです。
「ぎわ」と読むものが4種類で、「がい」と読むものが2種類です。
最も質問が多いところなので、何回か書いている内容なのですが改めて残しておきます。
私は、本人を目の前にしたら、その方が名乗っている読み方を尊重します。
当然ですね。
ただ、多数の苗字を並べていると濁点の有無など些細な違いで大きく異なってしまいます。
「佐多」という苗字は「さた」と読みます。
濁点のついた「さだ」とは読まなさそうです。
読むケースもあるかもしれませんが、稀だと思います。
「佐田」は「さだ」の方が多いようです。
歌手の「さだまさし」さんも本名は「佐田」ですし。
「さた」や「さだ」と読む苗字は他に「貞」や「定」という一文字姓と「左田」があります。
他にもありますが、100人以上あるものはそれくらいです。
「貞」や「定」は「さだ」としか読みようがありません。
「左田」は「さた」も「さだ」もあるようです。
「佐田」と「佐多」では、実数は「佐田」の方が圧倒的に多いです。
これを多い方の読みで並べてしまうと、「佐多(さた)」、「佐田(さだ)」、「定(さだ)」、「貞(さだ)」となります。
読みが同じであれば人数の多い順に並べているからです。
「左田」が「さだ」であれば、「佐多(さた)」だけが特別なんだなと思うところですが、「左田」が「さた」だとすると、「佐多」、「左田」、「佐田」、「定」、「貞」と並ぶわけなんです。
違和感ないですか?
同じような読みなのに人数の多い順に並んでいないところが気になるのです。
「佐」も「左」も「さ」と読みます。
「田」も「多」もそれだけであれば「た」でしょう。
なので、「た」か「だ」のどちらにすべきかというのは統一すべきかなと思うのです。
悩みどころですが、「佐多」さんは「さた」と読むことがほとんどであることを知りつつ表は「さだ」で載せておくべきではないかなと思います。
異論はあると思うのですが、同じような読みであった場合は人数の多い順に並んでいた方がきれいではないかと考えるからです。
「桐崎」は「実在苗字(名字)辞典」で「きりさき>きりざき」となっていました。
まあ当然でしょうね。
他に読み方がありそうもないですし。
「平成名前辞典」でもヒットするので実在も確かです。
ただ、あれこれと探したのですが、芸名みたいな方ばかりで本名で読みが確定できるものがあまり見つかりませんでした。
下記の方は本名だと思います。
https://www.facebook.com/hiroki.kirisaki
こんな当然ではないかというような苗字であっても調べると、本名と自信を持っていえるものがほとんどないというのは珍しいなと思います。
「会島」は「実在苗字(名字)辞典」で全国に約30人となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では千葉県のみに5件となっていました。
自分で探してみるとfacebookでも「平成名前辞典」でも全くヒットしません。
2007年版の「住所でポン!」では下記のようになっていました。
千葉県八街市文違というところまで一致しています。
2012年版ではこれがひとりだけになっています。
これは残ったひとも「会島」ではなく「会嶋」ではないでしょうか?
ちなみにその方の住所をgoogleのストリートビューで見てみましたが確認できませんでした。
幽霊苗字だと思います。
「霧生」について、以前は「きりう」としたと書いています。
http://new5g00.blogspot.com/2015/04/blog-post_24.html
「霧生」で「きりゅう」と名乗っている方からコメントを貰えたので再検討いたしました。
「霧生」を「きりう」と読むか「きりゅう」と読むかは些細な違いだと思います。
どちらの読みもあることは分かっています。
例えば濁点の有無に関しては、できるだけ揃えています。
どういうことかというと、「相島」や「相嶋」の読みは「あいしま」と「あいじま」のいずれもがあります。
対して「愛島」や「藍島」は「あいしま」しかありません。
https://www.facebook.com/chisa.aishima
https://www.facebook.com/seiya.aishima
逆に「会嶋」は「あいじま」しかありません。
https://www.facebook.com/yuka.aijima
こういう場合、どちらかに揃えるべきだと思うのです。
数が増えてくると、同じような苗字で濁点の有無がバラバラだと調べにくくなります。
最多の「相島」がどちらでも良さそうなので私の判断で「あいしま」に統一しました。
同じように考えて、「霧生」も「桐生」にあわせて「きりゅう」で統一します。
訂正になります。
「宍」と「完」に関する検討の最後です。
「完」という漢字を用いた苗字は「宍」からの誤記定着が多いと考えられます。
今回の「完岡」と「完賀」はそれぞれ「ししおか」と「ししが」と読みます。
ウェブの「写録宝夢巣」ではそれぞれ全国に3件と2件です。
下記で確認もできます。
https://www.facebook.com/yoko.shishioka
https://www.facebook.com/yuko.shishiga
https://www.facebook.com/mayu.shishiga
面白いのが、「宍岡」と「宍賀」はなさそうだということです。
おそらくどちらも全国に1-2家系しかないはずなので、「かんおか」や「かんが」という読みはないと思います。
「宍」と「完」に関しての検討を続けます。
ここまでで「完」を「しし」と読む苗字は「完戸」、「完田」、「完土」、「完倉」、「完井」、「完甘」の6種です。
「完」へ置きかえがないものとしては「宍道」、「宍野」、「宍塚」、「宍浦」、「宍貝」、「安宍」、「宍喰」、「宍喰野」、「宍籠」、「宍村」です。
10種ですね。
「宍」からの誤記定着でない「完」としては「完山(かんやま・もとやま等)」以外に「完塚(かんづか)」と「完野(かんの)」しか見つかっていません。
今回の「完」だけの一字姓はそのどちらでもなかったです。
「さだ」と読みます。
https://www.facebook.com/yui.sada.1
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に2件のみでした。
本名のようですし、「写録宝夢巣」とも居住地が一致します。
こちらは「定」からの誤記定着なのでしょうか?
「宍喰」と「宍喰野」はともにウェブの「写録宝夢巣」では全国に1件ずつ。
「宍喰」が京都府、「宍喰野」が宮崎県でした。
「宍喰」は下記の方など。
読み方は「ししくい」で良いようです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100012104748364
https://www.facebook.com/yerm.kaizokudan.ayunoshioyaki
http://lovetriathlon.jp/common/pdf/5th_2018/lovetra2018_startlist.pdf
「宍喰野」は下記の方だけ。
宮崎県ではなく鹿児島県在住でした。
https://www.facebook.com/keta.shishikuno
ファ-ストネームが「けいた」でアルファベットを「keta」としています。
それなので「shishikuno」を「ししくの」として良いのか確信が持てません。
ただ、全国で1件しかない苗字なので悩んでも仕方がないでしょう。
どちらも実在は確かなようです。
「完」に置きかえた苗字はないようです。
「宍」と「完」という漢字を用いた苗字に関する検討を続けます。
「宍甘」はウェブの「写録宝夢巣」では全国に7件。
facebookでは下記の方々を発見しました。
読み方は「ししかい」で良いでしょうね。
https://www.facebook.com/ohji.shishikai
https://www.facebook.com/yuki.shishikai
「ししかい」もしくは「ししがい」と読むものとしては他に「宍貝」がありました。
こちらは全国に4件。
https://www.facebook.com/daigo.shishigai
https://www.facebook.com/profile.php?id=100003498611388
「完貝」はなさそうでしたが、「完甘」は全国で3件。
おそらく下記の方は確かだと思います。
https://ci.nii.ac.jp/naid/130005261667
http://www.cocoros.jp/data/pdf/cocoros/psycology/C-P-4.pdf
「宍甘」が難読なので、「完甘」でも違和感がないのでしょうね。
いずれも「ししかい」と読みます。
それなので「宍貝」も濁点をつけない「ししかい」で統一しておこうと思います。
ここまでで「完」を「しし」と読む苗字は「完戸」、「完田」、「完土」、「完倉」、「完井」、「完甘」の6種です。
「完」へ置きかえがないものとしては「宍道」、「宍野」、「宍塚」、「宍浦」、「宍貝」、「安宍」の6種です。
しばらく「宍」と「完」を用いた苗字をまとめていこうと思います。
「宍粟」は「実在苗字(名字)辞典」で「しさわ★>しどう」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に6件。
岡山県に4件でした。
岡山県に隣接する兵庫県には「宍粟(しそう)」市があります。
下記は「しさわ」さんです。
https://www.facebook.com/tatsuya.shisawa
https://www.facebook.com/akiha.shiawa
https://www.facebook.com/kaname.shiawa.7
「しどう」さんでヒットしたのは下記の方です。
https://www.facebook.com/tatuo.shido
ただ、その方をフルネーム検索すると下記のページがひっとします。
このアドレスでは「shiso」となっています。
http://www3.jeed.go.jp/osaka/college/wp-content/uploads/voice_gvoice_shiso.pdf
下記の方を発見しました。
兵庫県在住の「しそう」さんです。
https://www.facebook.com/chikako.shisou
キーボードの配置で、「s」と「d」は隣同士なので、打ち間違えてしまいそのままなのかもしれません。
「しそう」なら問題ないですが、「しどう」は不思議だなと思っていました。
「完粟」はありませんでした。
以上から、「宍粟」は「しさわ」と「しそう」のふたつの読みがあると判断します。
「しどう」は幽霊読みだと思います。
「志沢」や「始沢」といった苗字は「しざわ」と濁点をつけていますが、「宍粟」は「宍(しし)」+「粟(あわ)」なので「しさわ」のままで良いかなと思います。
割合は分かりませんが、全国で6件なので半々としておきます。
「宍戸」は「ししど」と読みます。
福島県や宮城県に多い苗字です。
これに似た苗字として「完戸」というものがあります。
「かんと」という読みもありますが、多いのは「ししど」です。
「完」には「しし」という読みがなく、誤記の定着だと思います。
これと同様に前回の「完倉」も「かんくら」と「ししくら」のふたつの読みがあります。
「宍倉」も「完倉」も千葉県に多い苗字です。
それなので、こちらも誤記の定着だと思います。
「完田」も「かんだ」と「ししだ」のふたつの読みがありました。
「宍田」は「ししだ」と読み、兵庫県や広島県に多いです。
「完田」は鳥取県に多いのですが、まあ広島県と鳥取県なら隣接してますし、これも誤記の定着なんでしょうね。
そして「完土」なのですが、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に11件。
うち7件が北海道でした。
そして「宍土」は全国で2件のみ。
千葉県と香川県でした。
こちらの方でしょうね。
面白いことに「完土」は「ししど」としか読まないようなんですよ。
「かんど」とか「かんと」ではないんですね。
不思議ですね。
「宍戸」は全国で29,000人ほどもいる苗字で北海道にもそれなりにあります。
「宍戸(ししど)」という苗字が「完戸」ではなく「完土」と誤って記載され、そのまま定着してしまったのでしょうか?
そして更にそれでは難読だということで「宍土」に変更した家系もあるということでしょうか?
最後に「完塚」ですが、これは「かんづか」としか読まないようです。
「宍塚」はもちろん「ししつか」です。
どちらも茨城県に多い苗字です。
茨城県の中でも牛久市に多いところも共通しています。
つまり、これも「宍塚」が元なんでしょうね。
誤記の定着で「完塚」ができ、「ししつか」とは読めないため「かんづか」と読みかえたということでしょう。
全国で1-2件しかないものを除くと「完」を用いた苗字は計6種類。
その中で「完山」は「かんやま」か「もとやま」と読むことが多い上、「宍山」という苗字はないので、これだけは例外。
それ以外の5種は全て「宍」からの誤記定着だと判断します。
「完」を用いた苗字は今回の「完倉」で3種類目です。
ここまでで「完山」と「完戸」を載せていました。
有名な「完戸」です。
「完戸」は「かんと」と読むこともありますが、「ししど」と読む方が多いんですね。
「宍戸」の誤記の定着なんでしょうね。
「完山」は「かんやま」か「もとやま」と読むことが多く、他に「さだやま」と「かんざん」という読みがありました。
「完山」は特別ですが、他に「完」を用いた苗字で全国に1-2件しかない稀少なものを除くと後は「完土」と「完田」、「完塚」の3種類しかありません。
このうち「完土」と「完田」はやはり「完」を「しし」と読んでいるみたいなんですね。
本題に戻って「完倉」です。
かなり「ししくら」が見つかりやすいです。
「かんくら」の方がやや多いかなという程度です。
https://www.facebook.com/kenta.shishikura.73
https://www.facebook.com/profile.php?id=100006448006907
https://www.kendo.or.jp/news/20130621-3/
全てチェックしてみないと分かりませんが、ひょっとすると「完」という漢字を用いた苗字は大半が「宍」の誤記から発生したものなのかもしれません。
ちょっと調べてみます。
「烝」を用いた苗字は5種類ありましたが、いずれも幽霊苗字ではないかと考えています。
「上烝」と「千烝」は幽霊苗字だと思います。
「上焏」と「千焏」が正しいです。
「烝原」、「烝徳」、「烝野」はそれぞれウェブの「写録宝夢巣」では全国に17件、6件、4件です。
かなりあるようですが、2012年版の「住所でポン!」ではそれぞれ1件、0件、1件です。
かなり差異がありますね。
実際は「焏原」、「焏徳」、「焏野」だからだと思います。
例えば2012年版の「住所でポン!」で1件だけヒットする「烝野」さんは下記の「焏野」さんだと思います。
https://www.city.hakui.lg.jp/material/files/group/3/0000000028_0000015518.pdf
ただ、「烝原」さんだけはいるのではないかと思います。
下記の方々が見つかりますし、フルネームを「焏原」にすると全くヒットしないのです。
もうひとつの「丞原」でもダメでした。
https://ssl.saito-room.com/akito-jouhara.html
https://www.facebook.com/akito.jo.526
https://www.facebook.com/kenichi.johara
「烝原」は実在するが、「烝徳」と「烝野」は「焏徳」と「焏野」の誤記ではないかと考えます。
「千烝」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に石川県で1件のみ。
前回、「上烝」は幽霊苗字で「上焏」が正しいとしました。
同じように調べてみました。
簡単でしたね。
こちらも「千焏」が正しいです。
読み方も「せんじょう」です。
https://nc.chukyo-u.ac.jp/gakubu/gendai/gendai02.html
やはり 「千烝」は幽霊苗字だと思います。
「千焏」は新規の苗字になります。
「烝」のつく「千烝」と「上烝」はいずれも幽霊苗字だと思います。
後は「烝原」、「烝徳」、「烝野」の3種類ですが、いずれも「焏」に置きかえたものがあります。
幽霊苗字のような気がしますね。
次回に検討します。
「焏」というJIS第3水準の漢字に関係した話題です。
「焏」を用いた苗字は3種類。
「焏原(じょうはら)」、「焏徳(じょうとく)」、「焏野(じょうの)」。
「丞」を用いた苗字は2種類。
「丞原(じょうはら)」と「丞村(じょうむら)」。
「蒸」を用いた苗字は3種類。
「蒸野(むしの)」、「米蒸(よねむし)」、「蒸(むし)」。
後は「烝」という漢字を用いた苗字の検討です。
「実在苗字(名字)辞典」には5種類が載っていました。
「上烝」、「千烝」、「烝原」、「烝徳」、「烝野」です。
「上烝」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に石川県で1件のみ。
ただ、これは誤記でおそらく「上焏」が正しいですね。
「じょうじょう」です。
下記の方です。
たぶん全て同一人物で、石川県の方だと思います。
https://www.facebook.com/aki.jojo.7
https://tiaokumura.exblog.jp/d2010-01-10/
まずひとつ確認できました。
「上烝」は幽霊苗字で、「上焏」が正しいと思います。
新規の苗字です。
「焏」というJIS第3水準の漢字を調べていて、よく似た「蒸」を用いた苗字があるのかも検討しました。
前回、「蒸原」はおそらく「焏原」の誤記ではないかという結論になりました。
他に「蒸」を用いた苗字としては「蒸野」、「米蒸」、「蒸」の3種類があります。
「焏野」は「じょうの」と読みましたが、「蒸野」は「むしの」と読みます。「じょうの」ではないですね。
これは確かにあります。
https://www.facebook.com/makiko.mushino
「米蒸」は「よねむし」です。
http://www.chiho-yonemushi.com/
https://www.facebook.com/sachio.yonemushi
「蒸」という一字姓は「むし」です。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に広島県で1件のみとなっていますが下記の方々は富山県です。
本名だと思います。
読みが出ている方はひとりしか見つけられなかったですが仕方がないでしょうね。
https://www.facebook.com/seiko.mushi
http://kentora.co.jp/blog3/2018/06/
まとめると「蒸」を用いた苗字は3種類で読みは「むし」だけ。
「じょう」と読む場合はおそらく「焏」の誤記ではないかと思います。
「蒸原」はウェブの「写録宝夢巣」では全国に4件。
北海道で3件でした。
「平成名前辞典」ではヒットしますね。
下記の方が見つかりました。
読み方は「じょうはら」となっています。
https://www.konan-u.ac.jp/hp/econ_keizaigakkai/gakkai-news/2009nendo/2009gakkainews-01.pdf
ただ下記の 「蒸原」さんは「焏原」が正しいようです。
http://www.ea.u-tokai.ac.jp/horisawa/member.html
https://www.facebook.com/masato.jyouhara
あるのかないのか分からないので「平成名前辞典」でヒットした方を「焏原」に変えたところ下記が見つかりました。
https://twitter.com/z3mxi3hbcire7wq
https://sites.google.com/view/structural-engineering-lab/member
これは総合的に考えて怪しいなと思います。
「焏原」が正しく、「蒸原」の幽霊苗字ではないかと思います。
前回は「焏」というJIS第3水準の漢字を用いた苗字を検討しました。
JIS第3水準の漢字は難しいので簡単な漢字に置きかえられていることがあります。
いちおう「丞」から見ておきます。
「丞」はJIS第1水準です。
「丞原(じょうはら)」さんです。
https://www.facebook.com/yoshihiro.jouhara
https://go2senkyo.com/seijika/7259
「丞村(じょうむら)」さんです。
http://www2.nua.ac.jp/faculty/organization.html?key=32&cource=1
置きかえではなく、誤記でもないですね。
「焏」はJIS第3水準の漢字です。
https://moji.tekkai.com/zoom/%E7%84%8F/page.html
「実在苗字(名字)辞典」では「焏原(じょうはら)」、「焏徳(じょうとく)」、「焏野(じょうの)」の3種類が載っていました。
似たものとして「蒸原」、「丞原」、「烝原」、「烝徳」、「丞徳」、「烝野」が載っていました。
漢字としては「蒸」、「丞」、「烝」ですね。
「蒸」は「蒸発(じょうはつ)」とか「蒸(む)す」ですね。
JIS第1水準です。
「丞」も「じょう」でしょう。
JIS第1水準です。
「烝」も「じょう」と読みますが、JIS第2水準です。
形は似てますが、いずれも異体字の関係にはないですね。
「焏原(じょうはら)」さんです。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=64334
https://seijiyama.jp/area/card/14040/EJ2XkK/M?S=qenel0oftjk
「焏徳(じょうとく)」さんです。
https://edesk.jp/business/Corp.do?corpId=2157
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/778937.pdf
「焏野」は読み方不詳ですが下記でいますね。
まあ、「じょうの」で良いでしょう。
https://www.town.fuso.lg.jp/seisaku/chose/koho/fusopdf/documents/24-2-14-15.pdf
JIS第3水準の漢字として載せておきます。
いよいよ本題ですが「蒸」、「丞」、「烝」を用いた苗字はあるのかという話になります。
長くなったので次回にします。
「珎」はwiktionaryによると、「珍」の異体字(俗字)であるとなっています。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%8F%8E
JIS第2水準の漢字です。
この漢字を用いた苗字は「実在苗字(名字)辞典」に3種類でした。
最多は「珎道」で、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に19件。
三重県が7件で、千葉県が4件。
後は「明珎」が全国に2件。
「茶珎」がゼロでした。
(利用している「写録宝夢巣」のバージョンが異なるからでしょう)
ちなみに「珍道」は「ちんどう」と読み、全国に23件で、三重県に18件。
それを考えると「珎」は「珍」の異体字としてまとめてしまって良い気がしますね。
久しぶりに異体字の関係にあるものを見つけました。
まだあるんですね。
「柊木」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に20件。
滋賀県が4件、茨城県と鹿児島県が3件ずつです。
わりとバラバラですね。
「柊木野」は全国に5件。
鹿児島県に3件。
「柊野」も全国で5件。
こちらは鹿児島県が3件と宮崎県が2件で全てです。
なぜ、この3種類を取りあげたかというと読み方がややこしいんですね。
「実在苗字(名字)辞典」では 「柊木」は「ひいらぎ>くのき★(ひらぎ)」、「柊木野」は「くきの★>ひらぎの」、「柊野」は「くきの・ふきの★」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
まずは「柊木」から。
「ひいらぎ」しか見つかりませんでした。
「くのぎ」や「ひらき」でも探しましたが確認できませんでした。
https://www.facebook.com/takumi.hiiragi
https://www.facebook.com/mieko.hiiragi
https://www.facebook.com/kiyomi.hiiragi
https://www.facebook.com/souki.hiiragi
https://www.facebook.com/ayahiiragi
https://www.facebook.com/seiki.hiiragi
次に「柊木野」。
どちらも確認できますね。
全国で5件なので半々と考えて良いかと思います。
https://www.facebook.com/masataka.hiragino
https://www.facebook.com/misato.hiragino
https://www.facebook.com/makoto.kukino
https://www.facebook.com/akemi.kukino.1
https://www.facebook.com/yuta.kukino
次に「柊野」。
地名としては鹿児島県に「柊野」で「くきの」があります。
https://www.facebook.com/yuta.kukino
https://www.facebook.com/nobuaki.fukino
https://www.facebook.com/fukino.asami
https://www.facebook.com/takayuki.kuguno
悩ましいですね。
まず「ふきの」は確実です。
「くきの」は探したんですが、上記のひとりしか見つかりませんでした。
「くっきー」と呼ばれていたので「くきの」で良いと思いますが…。
そしてさらに「くぐの」が見つかりました。
これは「日本姓氏語源辞典」にも載っていない読みです。
誤記じゃないかと思ったのですが、下記でも「くぐの」ってなっているんですね。
http://gold.jaic.org/jaic/member/kagosima/2012/result/kkb/REL130.HTM
「柊野」は全国で5件しかなく、しかも鹿児島県と宮崎県だけです。
読みとしては「ふきの」と「くぐの」は確実です。
地名としては「くきの」ですが、苗字として「くきの」はひとりだけしか見つかりませんでした。
ただ、フルネーム検索した印象だと本名で良さそうですね。
3種類とも実在する読みと判断します。
全国で5件なのに読み方が3種類って凄いですね!
「くぐの」は新規の読みになります。
「鍛島」は「実在苗字(名字)辞典」で「かしま>かじしま(かじま)」となっていました。
濁点の有無は気にしていないので「かしま」と「かじしま」で調べれば良いでしょう。
「かしま」は簡単に確認できるのですが、「かじしま」で見つけられたのは下記の方だけでした。
https://www.facebook.com/yoshimasa.kajishima
「かじしま」さんは本名のように思えるのですが、他に見つけられず。
しかも友達欄には 「鍛島」で「かしま」という方もいました。
https://www.facebook.com/DBKashima
「かじしま」という読みはあると思うのですが、facebookでひとりだけだと実在すると確定するわけにいかず。
保留にします。
そんなに多いわけではないと思います。
「柿木田」は「実在苗字(名字)辞典」で「かきのきだ>かききた(かきた・かきだ)」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に20件で、鹿児島県に14件でした。
facebookで順に見ていきます。
読みが分かるものだけを列挙しました。
「かききた」はなく、「かきた」と「かきのきだ」が半々くらいかなという印象です。
https://www.facebook.com/katumi.kakinokida
https://www.facebook.com/osamu.kakinokida
https://www.facebook.com/rie.kakinokida
https://www.facebook.com/masato.kakita.5
https://www.facebook.com/misato.kakita
https://www.facebook.com/kenshi.kakita
https://www.facebook.com/ken.kakida
facebook以外で発見したものです。
「かききた」です。
http://www.oaaa.jp/kotairen/results/2019/12_o_so/rel266.html
http://otasukeman.blog19.fc2.com/blog-category-3.html
「かきのきだ」です。
https://dealer.honda.co.jp/hondacars-kagoshimakita/recruiting/new_graduates/?target_year=2021
「かきだ」です。
https://hojo.keirin-autorace.or.jp/shinsei/document/list/koueki/h19/pdf/19-2-242.pdf
まとめると、最多の鹿児島県では「かきのきた」と「かきた」の両方がありました。
おそらく半々くらいだと思います。
濁点のついた「かきだ」は広島県の方でした。
「かききた」はそれぞれ東京都と大阪府の方だと思います。
3種類とも確認できましたが、「かききた」は少ない読みだと思います。
最も自然に思えるのは「かききた」なので面白いですね。
「喜連」は「実在苗字(名字)辞典」で「きれん>きれ(きづれ)」となっていました。
facebookで見てみます。
https://www.facebook.com/atsuhito.kiren
https://www.facebook.com/yuji.kiren
https://www.facebook.com/yasuyo.kire
https://www.facebook.com/ryuta.kizure.7
https://www.facebook.com/junko.kizure
まず、「きづれ」という読みはありますね。
確認できた方はふたりとも出身校や勤務先が日本ではなさそうなのですが、日本語で文章を書いてますし、全く日本と関係ないわけではなさそうです。
これは良いでしょう。
何回か書いていますが、少なくとも日本国内でその読みが確認できないと”日本の苗字”とは言えないと考えています。
ブラジルでしか確認できないものは”日本の苗字”ではないと思っているのです。
次に「きれ」ですが、こちらも確認できます。
下記の方などもすぐ見つかりますね。
https://note.com/kohei_kire/n/naf6aab5f5d54
ここまででも例えば「国分」は「こくぶ」と「こくぶん」で分けています。
ただ、これは実数が多いから分けただけです。
それほど数のない苗字の場合、「ん」が付くか付かないかは些細な違いではないかと思っています。
「きれん」と「きれ」は分けなくても良いかなと思っています。
いかにも探すのが難しそうな一文字姓です。
「会」はウェブの「写録宝夢巣」では全国に10件。
東京都が最多で5件。
「會」は全国で6件。
神奈川県が2件で、後は1件ずつでした。
外国姓としては存在しないようです。
まずは、「會」で「かい」と読む方。
https://www.facebook.com/masato.kai.92775
https://www.facebook.com/emi.kai.10
「會」で「あい」といえばこの方。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%81%8A%E4%BA%AD%E5%9C%93%E6%A5%BD_(6%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
下記はその長男。
https://www.facebook.com/ichitaro.ai.9
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9A%E4%B8%80%E5%A4%AA%E9%83%8E
がんばって探したのですが、「会」もしくは「會」で「あい」と読むのが芸能人とその家系のみしか発見できませんでした。
どこをみても「あい」となっているので確かだとは思います。
割合までは分かりません。
「萱生」は「実在苗字(名字)辞典」で「かよお・かよう」となっていました。
https://www.cbr.mlit.go.jp/kisya/2017/07/0719.pdf
https://www.facebook.com/saxmasakikayo/
上記の方はいずれも「かよう」となっていました。
「柳生(やぎゅう)」、「桐生(きりゅう)」であれば、「yagi」や「kiri」の最後の「i」を「yu」に変えているわけです。
それを考えると「萱生」は「かやお」ならば分かりますが、「かよお」は不自然で「かよう」が良い気がします。
「かやお」はなさそうでした。
「釜地」は「実在苗字(名字)辞典」で「かまじ・かまち>かまぢ」となっていました。
「かまじ」と読む苗字はこれだけのようです。
他にもありそうですが、意外ですね。
「かまち」と読む苗字は「蒲池」と「蒲地」がありますね。
「釜地」で「かまち」は下記の方など。
https://www.facebook.com/iona.kamachi
「かまじ」と「かまち」はどちらも確認できましたが、「かまち」で統一しておきます。
「叶丸」は「実在苗字(名字)辞典」で「かのうまる>かのまる・かなまる」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に22件。
広島県に11件で、大阪府に6件。
まずは「かなまる」から。
https://www.facebook.com/miyuki.kanamaru.79
https://www.facebook.com/kuniko.kanamaru
http://glhiroshima.blog98.fc2.com/blog-entry-56.html
この読みが実在するのは確かなようですね。
続いて「かのうまる」。
https://www.facebook.com/eri.kanoumaru
https://www.vantan-hs.com/course/hair-make.php
https://www.kensetumap.com/company/366981/profile.php
次に「かのまる」。
どちらか判断がつかない「kanomaru」。
https://www.facebook.com/ai.kanomaru
https://www.facebook.com/chihiro.kanomaru
これは悩みます。
「かのまる」は確実にあると思います。
そして発音した印象も「かのうまる」と「かのまる」はかなり異なります。
ただ、「かのまる」がどれくらいあるかは難しい。
「叶」を用いた苗字は50種類ほどあるのですが、ここまで載せたものを見なおしてみると「かのう」と「かの」は分けていました。
といったわけで「かのうまる」と「かのまる」は分けます。
実数がどれくらいあるかは分かりませんが、「実在苗字(名字)辞典」に従っておきます。