2015年11月2日月曜日

五十島と五十嶋に関して

「五十島」は「苗字の読み方辞典」で「いがしま・いそしま>いそじま(いかじま)」となっていました。
全国で450人ほどで、福島県に最も多く、次いで富山県、新潟県に多い苗字です。

対して、「五十嶋」は全国で90人ほどと少なく、読みは「いがしま・.いかしま>いそじま・いそしま」となっていました。
こちらの方は富山県が多く、次に新潟県です。

「五十」で始まる苗字はかなり多いのですが、最も有名なのは「五十嵐(いがらし)」でしょう。
次いで多いのが「五十川」や「五十畑」です。

しかし、「五十」を「いが」と読むのは「五十嵐」くらいで、最も多い読みは「いそ」、次が「いか」でした。
(唯一、「五十子」で「いがっこ」と読むことがあるくらいでした)


まず、「五十島」から検討していきます。
結論としては、「いが」で始まるものと「いそ」で始まるものは半々くらいでした。

濁点の有無を気にしなければ、「五十島」は「いがしま・いそしま」で良いと思います。
(「いそしま」と「いそじま」のどちらが多いのかは判断できませんでした)


次に「五十嶋」です。

私しては、「島」と「嶋」のように異体字の部分だけが異なる苗字というのは、できるだけ読みを統一させたいという思いがあったのです。
それなので、「五十嶋」は単純に「いがしま>いそしま」で良いのではないかと考えました。

しかし、実際に探してみると、「いそしま」と「いそじま」は見つかるのですが、「いがしま」は見つかりません。
「五十嶋」の読みとしては「いかしま」ばかりなのです。
かといって「五十島」で「いかしま」はほとんど見つかりません。

ここは悔しいのですが、「五十嶋」の読みは「いかしま>いそしま」としておきます。

「いそしま」と「いそじま」に関しては、「五十島」で「いそしま」としたので、「五十嶋」もそちらを採用します。

この不思議な違いはどこから来ているのか気になりますね。
おそらく、「五十嶋」で「いかしま」と読むのは富山県が元で、「五十島」は福島県が元なのかなと思いますが。

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