「生頼」は「苗字の読み方辞典」で「おおらい★・おうらい(おらい)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
「おらい」は見つかりませんでした。
この読みの実在に関しては保留します。
まずは「おおらい」か「おうらい」か、どちらが良いのかです。
発音した印象でいうと、どちらも一緒と考えるべきです。
「生」という漢字には「おお」という読みも「おう」という読みもなさそうです。
ただ、「誕生(たんじょう」とか「養生(ようじょう)」という読みはあるので、それに倣えば「おう」の方が良い気がします。
「おお」という読みを持つ漢字としては「大」や「多」、「仰」などがあるでしょう。
ここに「生」も加えて良いのか、というと疑問です。
ただ、以前に「生越」という苗字を扱ったとき、ここで「おおせ」という読みを発見しています。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/07/blog-post_20.html
何人も見つかっているのですが、「生越」はほとんどが「oose」という綴りになっていました。
「ouse」ではないのです。
「越」には「おせ」という読みはないので、「生」で「おお」と読んでいると判断するしかありません。
元に戻りますが、「生頼」に関しては「oorai」も「orai」も「ohrai」も「ourai」も全てありました。
要するにどちらが正しいということもないのでしょう。
悩みました。
数でいうと、やや「おうらい」の方が多い印象です。
「生頼」は「おうらい」としておこうと思います。
お疲れ様です。
返信削除「生」には「おう」の読み、ありますよ。
「生い立ち」「弥生(いや・おい→やよい)」「埴生(はに・おう→はにゅう)」などがそうです。
より古くは「おふ」(発音は変わらず)で、「うぶ、うむ(産)」などと同じことばになります。
また、「賴」の解字では「財貨が連なり余裕がある様」ということなので、
(参考) http://blog.goo.ne.jp/ishiseiji/e/1d996a78349b809a9285988550b4192c
二つ合わせても収穫が多いとか、豊饒を祈るといった苗字でありましょう。
その辺りは「弥(いや増して)生(なる)」の解字に似ていますね。
なお本文中で言及しておられる生越(おごせ)さん、
これも「おう・こし」の転化でありましょうが、「生って満ち溢れる」の意であれば、
生賴、弥生と同様の語源であることになります。
「おごせ」で検索すると「越生」になるのは、やはり「おつ・せい」が訛ったとは思えないので、
「生越」の逆転表記なのではないかなぁと思えてなりません。
長々とすみません。何かのご参考になれば。