2016年9月30日金曜日

忰と悴に関して

「酔」という漢字があります。
この字の旧字体として「醉」という字があります。
これは新旧字体表に載っています。
これに関しては異体字として、まとめて扱っています。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/09/blog-post_2.html


類似の漢字として「粋」、「砕」、「伜」、「忰」があり、いずれも「粹」や「碎」、「倅」、「悴」という旧字体が存在します。

このうち、新旧字体表に載っているのは、「酔」の他、「粋」と「砕」だけです。

「粋(粹)」と「砕(碎)」は苗字として用いられていないので、そもそも検討していません。

また「伜(倅)」もありませんでした。

似たような漢字で「枠」もありますが、これだけは例外的に「椊」が旧字体というわけではないようです。

「忰」を用いた苗字は実在します。
これまでに「忰田(かせだ)」という苗字をのせています。
これは群馬県に多い苗字です。

そして、今回の「忰山(かせやま)」。
こちらは香川県に多い苗字です。

これの旧字体として「悴山」というものが見つかるのです。
http://www.chem.tokushima-u.ac.jp/B2/TamuraLab/Lecture/C4%20Kaseyama.pdf

これは、やはり「酔」と同様に併記するのが良いと思います。

異体字は調べつくしたつもりでしたが、それでも新たに見つかってきます。

同様にして「悴田(かせだ)」も見つかったので、これもまとめておきます。
他にはなさそうでした。

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