「枦」と「櫨」を分けるかどうか悩んでいるので、引き続き検討します。
「枦」のつく苗字で800人以上のものは「枦」の一字姓以外には「枦山」と「枦木」があります。
「枦山」は「はしやま」か「はぜやま」、「枦山」は「はしのき」か「はしき」、「はぜぎ」、「はぜのき」という読みがあります。
(濁点の有無は気にしていないのですが、「はし」を「はじ」と読むものも多いです)
「枦」を「櫨」に置き換えても読みは増えません。
「枦山」も「枦木」もいずれも鹿児島県に集中している苗字で、「櫨」に置き換えても鹿児島県に多いという事実は変わりません。
そして「枦」の方が圧倒的に数が多いです。
「枦」の一字姓も鹿児島県に集中していましたし、どうやら「枦」を用いた苗字は鹿児島県が元のようです。
(全てかと訊かれると自信はないですが、ほとんどはそうなのでしょう)
「枦」がJIS第2水準なので、一部は第1水準の異体字である「櫨」に置き換えたのかもしれません。
そういえば、ここまでで唯一、JIS第3水準の漢字を用いるしかなかった「棈」という漢字も鹿児島県に集中しています。
鹿児島県独特の苗字(というか漢字)が多いという事実に気づきました。
これらを考えると、「櫨」の一字姓が愛知県に集中しているという事実はあり、これが別のものであることは確かだと思いますが、それでも「枦」と「櫨」はまとめておくべきだと考えました。
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