2013年9月27日金曜日

対と団と台と垂に関して

本日は「対」から。
旧字体は「對」になります。

「対」を用いた苗字は30種類以上あります。

読み方として多いのは「つい」か「たい」です。
ただし、「対」を用いた苗字で最も多いのは「対馬(つしま)」です。

長崎県にある島の名前なので、読むのは容易ですよね。
冷静に見ると非常に難しいですが…
「対」で「つし」と読んでいるのでしょうね。
似たようなものとして、「対尾(つしお)」などがあります。

「対田」は熊本県と青森県の2ヶ所に集積のある苗字で、熊本県では「ついだ」と読み、青森県では「つした」と読むことが多いようです。

これらから「対」を「つし」と読む苗字もいくつかあることがわかります。

「対川(つがわ)」や「対島(つしま)」というのもあり、ここでは「対」に「つ」という読み方をしています。


次は「団」。
旧字体は「團」です。

「団」を用いた苗字は20種類ほどあります。
読み方はほとんどが「だん」です。

「小団扇」は「こうちわ」と読みます。
実在も確認できました。
「団扇」を「うちわ」と読むのは、それほど難しくないでしょう。

「団栗」は苗字としてならば「だんぐり」と読むことが多いです。
「どんぐり」と読むこともあるようですが、実在は確認できませんでした。


次は「台」です。
旧字体は「臺」です。

「台」を用いた苗字は100種類以上あります。
これも読み方はほとんどが「だい」です。
稀に一文字目にくるときだけ「たい」と濁点のない読み方になることもあるようです。

「台」一字では「だい」と読むことが多いですが、「うてな」と読むこともあります。
稀少苗字ではないので、実在も簡単に確かめられます。


次は「垂」。
旧字体ではありませんが、異体字(俗字)として「埀」があります。

「垂」を用いた苗字は40種類ほどあります。
読み方としては「たれ(だれ)」と「たる」がほとんどです。

「沼垂」は「ぬまたり」と読むそうです。
実在は確認できませんでした。
「垂」を「たり」と読むのはこれだけなので誤植ではないか?と思いましたが、確証はエられませんでした。
新潟県には「沼垂」という地名があり、これは「ぬったり」と読みます。
そのため、「たり」という読みがあっても問題はないのですが。

「垂」一字でも「たれ」と読みますが、「たるみ」と読むこともあります。
実在も確認できました。

「垂髪」は「うない」と読みます。
難読ですね。
髪をうなじのあたりまで垂らしておく小児の髪型のことだそうです。

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