2013年9月16日月曜日

柴と紫に関して、幽霊苗字かも?

幽霊苗字ではないのか?というのをいくつか見つけました。

「苗字の百貨店」で「崩紫」というのが、それです。
ウェブの「写録宝夢巣」でも全国で1件だけ見つかります。
読み方は「なぎしば」らしいです。

「崩」という漢字が苗字で使われることはそれほど多くありませんが、それでも10種類以上ありました。

最も多いよみは「つえ(づえ)」でした。
7種類ありました。
「崩」一字では「くずれ」と読みます。
「なぎ」という読みは「なぎしば」を含めて2種類ありました。
他には「ずり」とか「くえ」がありました。
いずれでも難しい読みですが、「崩」と書いて「なぎ」と読むものは「崩前(なぎまえ)」という苗字もあり、信じられないものでもありません。

「紫」と書いて「しば」と読むのが、信じられませんでした。
「しば」ならば「柴」ではないのか?と考えたのです。

「崩紫」で調べてみてもペンネームとしてはありましたが、実在している方は見つかりませんでした。
もちろんかなりの稀少苗字であることが予想されるので、見つからなくても仕方がないのですが…

しかし、「紫」を「柴」に変えてみたところ、本名であろう方がヒットしました。
「崩柴」は「苗字の百貨店」には載っておらず、ウェブの「写録宝夢巣」でもヒットしないにも関わらずです。
これだけ珍しい苗字なので誤記の定着というよりは、そもそも「崩柴」しか実在しておらず、スキャンミスとして「崩紫」が生まれてしまい、読みだけはそのままになってしまったのではないかと思います。
「崩紫」は削除し、「崩柴」と置き換えました。

それを元に他のものも考えなおしました。
「紫田」という苗字に関してです。
「紫田」はウェブの「写録宝夢巣」で11件も見つかります。
これは「苗字の百貨店」では「しばた」という読みであるとなっております。
「柴田」の誤記の定着なんでしょうね。

しかし、「紫田」で「しばた」と読む実在がなかなか見つかりません。
ありそうではあるのですが、確実にそうだというのがありませんでした。

他の読み方(例えば「むらさきた」とか「しだ」とか)なのかも?という気もしますが、確証が得られません。
そもそもウェブの「写録宝夢巣」で11件も見つかるのに、その11件が全国に飛び飛びで存在するだけというのがおかしいのです。
これまでの経験からいうと、稀少苗字はまず間違いなく集積するのです。

例えば「宍戸」という苗字の誤記定着といわれている「完戸」。
読みとしては「ししど」か「かんと」なのですが、だいたい3つの県に集積しています。
実在も確認できるのです。
「完戸」と書いて「ししど」と読む苗字があるのだから、「紫田」で「しばた」と読む苗字もありそうなのですが、この集積性のなさというのが、怪しいのです。

「崩紫」の件も後押しします。
とりあえず残しておきますが、「紫」と書いて「しば」と読む苗字(他にもありました)はかなり怪しいのではないかと思っております。

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