2013年9月24日火曜日

仏と払と顕に関して

本日は「仏」から。
旧字体は「佛」です。
「仏」を用いた苗字は60種類ほどあります。

読み方ほほとんどが「ぶつ」です。
(濁点のつかない「ふつ」という読みはほとんどありませんでした)

「ほとけ」と読むのは「仏坂(ほとけざか)」などだけで少数派です。
「木仏寺(きぶでら)」や「仏師田(ぶしだ)」のように「ぶ」という読み方もありました。

「仏木」は「ほてぎ」か「ほとぎ」と読むそうですが、どちらも実在を確認できませんでした。

「小仏」は「こぼとけ」と読むそうですが、「大仏」は「おさらぎ」と読みます。
「大仏(大佛)次郎」という作家がいましたが、これはペンネームです。
「小仏」も「大仏」も実在は確認できませんでした。


次は「払」です。
旧字体は「拂」です。
「払」を用いた苗字は9種類ありました。

読み方はほぼ「はらい(ばらい)」だけです。

「払井」という苗字は「はらい」と読むので、「払」だけに限ると「はら」と読んでいることになりますが、これは別に難しい読み方ではないでしょう。


次は「顕」。
旧字体は「顯」です。
「顕」を用いた苗字は7種類ありました。

「顕」は音読みでは「けん」ですが、訓読みでは「あきらか」とか「あらわ・す」です。

苗字としては「けん」と読むものは3種類しかありませんでした。

「顕山」と「高顕」はそれぞれ「あきやま」と「たかあき」と読みます。
「顕木」と「顕谷」はそれぞれ「あらき」と「あらや」と読みます。

「けん」と読まないとなると、たちまち難読です。

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