「大硲」は「苗字の読み方辞典」で「おおさこ>おおはざま(おおば★)」となっていました。
いずれの読みも実在を確認できました。
「硲」はJIS第1水準の漢字ですが、苗字に用いられることはそれほど多くありません。
「硲」を用いた苗字は30種類くらいありますが、ここまでで載せてきたのは「硲」という一字姓だけです。
こちらは「はざま」と読むことがほとんどで、稀少な読みとして「さこ」があります。
最初に戻って、なぜわざわざ「大硲」を紹介しているかというと、この苗字の分布が面白いなと思ったのです。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、最多が和歌山県で、次が北海道と長野県となっています。
この3道県で全体の8割を占めているのに、お互いに全く隣接していないという不思議。
それほど数のない苗字というのは、全国に散在するのではなく、特定の県に集中しており、そこから隣接県に広がっていくか、そこから近い都会に移動するかというパターンが多いのです。
この苗字のように全く隣接していない地域に三等分するように集中しているというのは、あまりないパターンだなと思いました。
それでは「大硲」の読みである「おおさこ」と「おおはざま」と「おおば」は、それぞれの地域に特有のものなのか?と思い、調べましたが、これが分かりませんでした。
「おおば」という読みがかなり稀少だということは分かりましたが、「おおさこ」がどこに多く、「おおはざま」がどこに多いのかは分からないままでした。
何か由来があると思うので、いつか調べなおしたいところです。
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