2014年2月28日金曜日

英と羽原と波田と半谷と開に関して

難読だなあと思う苗字がたまったので、まとめて紹介します。

「英」は「はなぶさ」と読むことが多いです。
これだけでも難読ですが全国で3,100人ほどいるので、すごく珍しいという読みではありません。

しかし、石川県津幡町に集中した読みで「あなた」というものも確認できました。
「英」で「あなた」です。
由来も分かりませんが、これは難読です。


「羽原」は「はばら」と読むことが多く、次に「はねはら」という読みが続きます。
これは読めますね。
もうひとつ、稀少な読みとして「はいばら」というのもありました。
実在も確認できました。
一見すると似ていますが、ちょっと読めないなと思いました。


「波田」は「はだ」もしくは「はた」と読むことがほとんどです。
「なみた」という読みもありますが、これは1割未満です。

もうひとつ、「かわた」という読みも確認できました。
サンズイがなければ「かわた」で不思議ではないですが、「波田」で「かわた」と読むのは難しいです。


「半谷」は「はんがい」もしくは「はんや」と読むことが多いです。
最も普通に読んでしまいそうな「はんたに」は、実は1割未満の読みです。

更に「半谷」には「なかたに」という読みもありました。
これも確認できました。
「半ば(なかば)」という言葉から推測すれば読めないこともないのでしょうが、ちょっと気づきません。


「開」は一文字姓ですが、多い読みは「ひらき」です。
ファーストネームとしてもありうるものですが、苗字としても「かい」という読みを確認できました。
そして、もぅひとつ「はり」という読みも確認できました。

「開」で「はり」です。
これもまた難読です。

2014年2月27日木曜日

新関と針生に関して

「新関」は「にいぜき」と読むことがほとんどです。
「苗字の百貨店」では稀少な読みとして「しんせき」も載っていました。
どちらも実在を確認できました。

「新」という漢字は読み方が複数あるので、念のために確認したところ、やはりありました。
「あらせき」。
これも新規の読みです。


「針生」は、何回か検討している「◯+生」のパターンです。
「苗字の百貨店」では「はりう>はりゅう(はりお)」となっていました。

「はりお」は実在を確認できませんでした。

「はりう」と「はりゅう」はこれまでの通り、別扱いにしていません。
どちらをメインにするか悩みましたが、調べた限りでは実数にそれほど差があるようにも思えなかったので、「柳生(やぎゅう)」や「羽生(はにゅう)」、「桐生(きりゅう)」に揃える形で、「はりゅう」をメインにし、「はりう」を併記としました。
(これは今後の検討で変更する可能性もあります)

2014年2月26日水曜日

七海に関して

「七海」は苗字としては「ななうみ」と読むことが多いようです。
ファーストネームとしてもありうるものなので検索が難しいですが、「ななみ」も苗字として確認できました。

「苗字の百貨店」で見ると他に「しちみ」、「しつみ」、「ひつみ」、「ひちかい」が載っていましたが、どれも実在の確認はできませんでした。

代わりに「しちうみ」という読みが見つかりました。
これは新規の読みです。

「七」を「ひち」と読む苗字というのは意外とあるようで、「苗字の百貨店」では「七條」、「七田」、「七竹」、「七堂」、「七野」、「七里」、「七理」、「七坂」が載っていました。
もちろんメインは「しち」と読むのですが、稀少な読みとして「ひち」が出ていました。

唯一、「七坂」だけは読み方が「ひちさか」しか出ていませんでした。
全国で1件だけの苗字のようなので、その方が名乗っていたらそれしかないのでしょう。

2014年2月25日火曜日

百々に関して

「百々」は一見して珍しそうな苗字ですね。
実際には3,300人ほどとなっているので、すごく珍しいというわけではないのですが。

読み方としては「どど」が最も多く、次が「もも」です。
その他には稀少な読みとして「どうどう」と「とど」がありました。

全て実在を確認できました。

最初の一文字目の濁点の有無は別扱いで考えているので、「とど」は「どど」と別で考えます。

「どうどう」も悩ましいですが、以前に「遊佐」の読み方としてほとんどが「ゆさ」で、稀少な読みとして「ゆうさ」があり、それは発音してみるかぎり、別の読みに考えられると判断し、別扱いにしました。

それをふまえると、「どうどう」は「どど」とは別の読みだと判断すべきでしょう。

2014年2月24日月曜日

東海に関して

「東海」は「とうかい」と読むことが多いです。
全く難しくないですね。
ただあまりにも一般的な名詞すぎて、苗字として用いられているものを探すのは苦労しました。
結局は電話帳で確認しました。

「苗字の百貨店」では他に「しょうじ」と「あずみ」が載っていました。

「あずみ」は実在を確認できました。
これは難読です。
「東(あずま)」と「海(うみ)」を合わせたもののようなので、いったん説明してもらえれば読めるようになりそうですが、いきなりは無理です。

「しょうじ」は確認できませんでした。
これは「東海林(しょうじ)」をなんらかの理由で間違えたんではないのでしょうか?
幽霊読みのような印象です。

2014年2月23日日曜日

伝田に関して

「伝田」は「苗字の百貨店」で「でんだ>でんた」となっていました。

「伝」の旧字体である「傳」を用いた「傳田」は「でんだ>でんた・つたえだ」となっていました。

ちなみにすごくよく似た「傅田」という苗字も載っていまして、これも「でんだ」となっていました。
「傅田」(右上が「甫」です)」はウェブの「写録宝夢巣」では長野県に12件も集中しており、実在していそうなのですが、確認はできませんでした。
スキャンミスの可能性も否定できません。

新旧字体はまとめてしまうということが私のやり方なので、「傳田」は「伝田」に併記しているのですが、「つたえだ」に関しては確かに、「傳田」しか見つかりませんでした。

「伝田」は3,100人ほど、「傳田」は310人ほどとなっているので、「つたえだ」という読みの方は全体からするとかなり少ないです。

「伝田(傳田)」は「でんだ>でんた・(つたえだ)」としました。

2014年2月22日土曜日

茶木と茅根に関してと掲示板の宣伝

「茶木」は「苗字の百貨店」で「ちゃぎ・ちゃのき>ちゃき・さき)」となっていました。
カッコは「さき」の前につくんでしょうね。
そうしないと不等号が意味をなしませんから。

しかし、調べてみると「さき」の実在は確認できませんでした。
他はいずれも確認できたのですが、「ちゃぎ」の方が「ちゃき」よりも多いようには思えませんでした。
同じくらいか、やや「ちゃき」の方が多い印象でした。
発音しやすいのも「ちゃき」の方な気がするのですが、いかがでしょうか?


同じく「茅根」は「ちのね>かやね・ちね」となっていました。
いずれもが確認できたのですが、「ちね」だけは苦労しました。
ほとんど検索でヒットしないのです。
ヒットしない理由として、一文字姓であったり、ファーストネームとしてもあるものであったり、地名や芸能人の名前などに用いられている場合が考えられますが、「ちね」の場合はいずれでもありません。
他のふたつに比べて極端に少ない全体の1割未満の読みだと判断し、修正しました。


ついに掲示板まで作りました。
まだまだ集めている苗字の数が足りないので恥ずかしいのですが、苗字に関する新情報がありましたらよろしくおねがいします。
http://9312.teacup.com/myoji/bbs