2017年5月11日木曜日

一坊寺に関して

「一坊寺」は「苗字の読み方辞典」で「いちぼうじ>いっぽうじ」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で31件。
そのうち23件が福岡県に集中していました。

「一坊寺」という苗字を見たら、まず”珍しい苗字だ!”だと認識すると思います。
福岡県に集中しているという事実を考えても、由来は一ヶ所からだと思うのです。

それなので、本来の読みとしてはひとつだと思うのですが、facebookでみると「いちぼうじ」も「いっぽうじ」もそれなりにあります。

要するに「一」を「いち」と「いっ」のどちらで読むかという違いです。

これを分けるかどうかは悩みます。
例えば、「吉原」や「小笠原」という苗字の読みはひとつに統一しています。
「吉原」は「よしはら」で載せており、「よしわら」では載せていません。
「小笠原」は「おがさわら」で載せており、「おがさはら」では載せていません。

「よしはら」と「よしわら」であれば、五十音順にしてしまうと、かなり異なってしまうこともあるのですが、これは濁点の有無と同じ問題だと考えており、分けないことにしています。

また「宿」という漢字を含んだ苗字で「しゅく」ではなく、「しく」と読んでいることがあります。
これも数が少なすぎるということもあり、分けでいません。
「しゅく」と「しく」では発音した印象も違うのですが、分けていくとキリがないかなと思ったのです。

「湯」で始まる苗字などで、「ゆ」と「ゆう」のふたつの読みがあることもありますが、これもできるだけ分けないことにしています。

似たような例はないかと振り返ってみましたが、あまりありませんでした。
下記の「一法師」で「いちほうし」と「いっぽうし」を分けているだけでした。
http://new5g00.blogspot.jp/2015/07/blog-post_8.html

「一法師」も熊本県と大分県に集中している苗字です。
こちらも後から考えると、同じではないかと考えてしまうのです。

悩みますが、どちらの読みもある程度の数があるので、「一坊寺」も「一法師」も読みは「いち」と「いっ」で分けることにします。
後々に変更することもあるかもしれませんが、現時点ではそのようにします。

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