「剣」は苗字に用いられるもののうち、異体字を最も多く持つ漢字です。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_12.html
http://new5g00.blogspot.jp/2015/06/blog-post_3.html
「剣」の異体字として「剱」、「劔」、「劒」、「劍」の4つがあります。
「釼」も異体字ということになっているのですが、これだけは別扱いとしています。
詳細は上に挙げた過去の検討を参考にしてください。
「釼」を用いた苗字としては、ここまで「釼持」、「釼吉」、「釼」、「釼物」、「釼田」、「釼地」がありました。
これに加えて今回は「八釼」という苗字を検討していました。
「やつるぎ」と読み、長野県に多い苗字です。
「実在苗字(名字)辞典」では、これ以外に「八釖」という苗字も載っていました。
長野県の「住所でポン!」でも見つかりました。
https://jpon.xyz/2012/41/67/10.html?p=8
全国でただ1件です。
この「八釖」が「八釼」の誤記かどうか?というところが悩みどころです。
「釖」はJIS第2水準なのですが、この漢字を持つ苗字が他にないのです。
形がほとんど一緒なので、誤記のような気もします。
「八釼」の集中する長野県で見つかった「八釖」というところもひっかかります。
異体字としてあるのであれば、「釼持」などでも見つかりそうな気がします。
なにしろ、ウェブの「写録宝夢巣」では「釼持」は489件もあるのですから。
悩みますが、併記という形なら幽霊苗字を広めることにはならないのではと考え、載せておきます。
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