2015年5月31日日曜日

滝嵜に関して

「滝崎」のついでに「滝嵜」も調べました。


実数でいうと、「滝崎」が約550人、「瀧崎」が約120人、「瀧嵜」が約10人となっていました。
読み方は全て「たきざき」しかありません。
(もちろん濁点のない「たきさき」はありますが、「たきざき」と同じものと考えています)


これらのデータは「写録宝夢巣」からのものです。


「瀧嵜」があるのに「滝嵜」がないということに、気づきます。


「滝」の旧字体である「瀧」の方しかないのです。


不思議に思い、「滝嵜」で検索したところ、下記のテレビ番組のスタッフの名でヒットしました。
http://dictionary.sensagent.com/%E8%A1%9D%E6%92%83%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%97%E8%A3%8F%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%83%A9_%E5%85%A8%E9%83%A8%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%8E%E6%9C%80%E5%BC%B7%E7%89%88/ja-ja/


こういうスタッフが本名なのかどうかは分かりませんが、一見すると本名のように思えます。


これを新規の苗字とするかどうかは悩ましいです。


ただ私は新字体と旧字体をまとめて載せていますし、基本的に新字体を先頭に載せるようにしているので、「瀧嵜」を「滝嵜」に併記する形にしたいと思います。


理由としては、戸籍が旧字体であっても普段の生活で新字体を使うかどうかは本人の自由なので、「瀧嵜」さんがあるときから「滝嵜」と名乗っても問題ないはずだからです。

2015年5月30日土曜日

添谷に関して

「添谷」は「そえや」か「そえたに」と読みます。

全体の4割程度が栃木県に集中しています。
どうやら栃木県では「そえや」と読むようで、「そえたに」はそれよりも南の方でみられる読み方のようです。

それ以外に「そいや」という読みを発見しました。
https://www.facebook.com/chiyuki.soiya

新規の読みです。

「そいや」と読む方を何人か発見したのですが、全て静岡県の方でした。
ウェブの「写録宝夢巣」では静岡県に「添谷」は0件なのですが、0件の地域にしかない読みがあるというのは興味深いことです。

2015年5月29日金曜日

十鳥に関して

「十鳥」は「苗字の読み方辞典」で「じゅうとり >とどり(とっとり★・とうどり)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「じゅうとり」と「とどり」は簡単に実在を確認できました。

「とっとり」も1割未満ということになっていますが、こちらも見つかりました。
「とどり」と「とっとり」がどれくらい違うかというのは悩ましい問題ではありますが、発音してみるとはっきり違うと思います。
このふたつは分けて考えようと思います。

問題は「とうどり」です。
以前にも書きましたが、「十」は「とお」であって「とう」ではないはずです。

それなので、「とうどり」ではなく、「とおどり」ではないかと思うのです。
もちろんその苗字の方がどのように名乗ろうとも自由なので、「とうどり」だと言われたらそれまでなのですが…

先に悩んでしまいましたが、探してみると「とうどり」でも「とおどり」でも見つかりませんでした。
ローマ字だと「とどり」との差異が分かりにくいというのもあるかもしれません。
濁点を除いた形でも見つかりませんでした。

念のために「じっとり」もしくは「じゅっとり」でも探しましたが、見つかりませんでした。

現時点で「十鳥」は「じゅうとり>とどり・(とっとり)」としておきます。

2015年5月28日木曜日

白金に関して

「白金」というと、東京都港区にある地名が思いつきます。
これは濁点のつかない「しろかね」が正しい読みだそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%87%91_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%AF%E5%8C%BA)

「苗字の読み方辞典」で「白金」は「しらかね >しろがね (しらがね・はっきん・しろかね)」となっていました。
濁点の有無を無視すると、「しらかね>しろがね(はっきん)」となります。

似たような苗字で「白銀」があります。
実数としては「白銀」の方が多く、こちらは以前に検討も済んでいます。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/06/blog-post_4.html


「白金」は一見すると、「しろがね」と読んでしまいそうですが、探すとなるとなかなか見つかりません。
「しらかね」は簡単に見つかりました。
しかし、「しろがね」と「はっきん」は見つかりませんでした。

実在したとしても1割未満の「はっきん」はともかく、いかにもありそうな「しろがね」は見つけたいところです。
ただ、「白金」で「しろがね」もしくは「しろかね」というのはウェブで検索するには、一般的すぎる単語なのです。

こういうときには電話帳です。
「しら」のところに「白髪-白垣-白方-白形-白金-白壁」とありました。

また「しろ」の欄に「城風-白銀-白金-白銀-白木」となっていました。

「白髪」は苗字として「しらが」か「しらかみ」と読むので、後に続くものと併せて考えると、最初の「白金」が「しらかね」もしくは「しらがね」であることは間違いないでしょう。

「城風」は「しろかぜ」としか読まないので、次の「白金」は「しろがね」で間違いないでしょう。
前後の「白銀」は濁点のない「しろかね」と濁点のつく「しろがね」なのでしょう。

とりあえず、「白金」で「しろがね」と読むものは確認できました。
 

2015年5月27日水曜日

神門に関して(訂正)

「苗字の読み方辞典」の更新情報からです。

「神門」は読み方がかなり分かれている苗字です。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/03/blog-post_30.html

「かんど・ごうど>かみかど・こうど・(かんもん・しんもん・じんもん)」としていました。
全部で7種類の読みです。

更新情報によると、これ以外に「ごとう」という読みがあるのです。
これが信じられませんでした。

「神」は「神戸(こうべ)」のように「こう」という読みがあるのは当然です。

「神津」は「こうづ」と読むことが多いのですが、濁点のついた「ごうつ」という読みもありました。
「神戸」でも濁点のついた「ごうど」という読みがありました。

「神」で「ごう」と読むのはそれくらいしかなく、「神門」で濁点のついた「ごうど」と読むのは珍しいのですが、ないわけではない読みです。

「門」を「と」と読むのは「鳴門(なると)」や「長門(ながと)」といった地名を考えれば当然です。

それなので、「神門」を「ごうど」と読むのは納得できます。
濁点のつかない「ごうと」でも同じようになっとくできます。

しかし、それが「ごとう」となると、これは誤記としか思えなかったのです。

http://www.osaka-med.ac.jp/deps/omcda/about/apply.html
https://web.my-class.jp/sophia/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=4908

上のふたつはしっかりとしたページのようで、ふりがなもふってあります。
2ヶ所で同じように「ごとう」と明記しているので、間違いがなさそうなのですが、まだ納得できません。
上にフルネームで載っている方を更に検索してみました。

http://repository.cc.sophia.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/32347/2/210286%E7%A5%9E%E9%96%80%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%B6.pdf

やはりここまでしっかりと「ごとう」と書かれていると認めざるをえません。

8種類目の読みとして追加しました。

2015年5月26日火曜日

下石に関して

「下石」は「しもいし」と読むことが多いです。
この読みは納得ですね。

次に多い読みは「おろじ」だそうです。
鳥取県に多い読みだそうです。
「おろし」という読みもありましたが、「おろじ」の方が圧倒的に多いようなので、「おろじ」で統一します。
しかし、なぜ「おろじ」なのかが不思議ですね。
地名としては岐阜県に「下石(おろし)」町がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E7%9F%B3%E7%94%BA

それなので、岐阜県付近に「おろし」と名乗る方がいてもおかしくはないと思うのです。

「下(お)ろす」+「石(いし)」を縮めて「おろし」となるのは納得できますが、そこにあえて濁点が付く理由が分かりません。
そういう地名も見つかりませんでしたし。

どなたかご存知の方がいたら、教えていただければ嬉しいです。

他に稀少な読みとして「くだいし」というのもありました。
こちらも難しい読みですが、実在は確認できました。


※追記
掲示板の方で情報をいただきました。
「下石」を「おろじ」というのは、鳥取県の「小露路(おろじ)」城からきているそうです。

つく谷の東峠に小露路城跡あり、博へ曰く、佐治四郎の時代落城し此所にて一族郎党全部討死せり。後小露路を憚り下石と改めしなりと。全姓のもの現在七、八戸あり、其宗家を下石丑蔵と云う。

http://db.pref.tottori.jp/HomePerson.nsf/DataPersonView/28C834EA3FFB5865492570000011817C?OpenDocument

2015年5月25日月曜日

下藤に関して

「下藤」は「しもふじ」と読むことが多いです。
他に「かとう」や「したふじ」という読みもあり、いずれも実在を確認できました。

「苗字の読み方辞典」にはその3種類の読みしか載っていませんでしたが、以前の「苗字の百貨店」時代には「さがりまつ」という読み方も載っていました。
現在は削られているということは実在が確認できなかったということでしょう。

自分でも確認してみました。
https://www.facebook.com/yuka.sagarifuji
「下藤」で「さがりふじ」と名乗っているのは、この方(①)だけでした。
宮崎県の方です。

こちらの方(②)は読み方不明なのですが、こちらも宮崎県の方です。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100008450582561
なぜ、この方を載せるかというと、友人欄に「下り藤」さんがいたからです。

「下り藤」は「さがりふじ」が唯一の読みのようです。

「下藤」さんと「下り藤」さんが単に友達だったという可能性もありますが、親族の可能性もあるのかなと思いました。

なぜかというと、「下り藤」という苗字はほぼ宮崎県に限局した苗字なのですが、「下藤」は割と全国に散らばっており、宮崎県にはあまりない苗字だからです。
要するに「下藤」で「さがりふじ」と名乗っている場合、本来は「下り藤」なのに、あえて「り」を除いている可能性が否定できないのではないかと考えたのです。

facebookは本名が原則ですが、必ずしも守らなくても大丈夫なものなので、多少の省略があっても構わないのではないかと思います。
それなので、②の方は本来は「下り藤」なのを省略した形なのではないでしょうか?

①の方は微妙です。
ただ、その方のフルネームで検索したところ、下記のtwitterのアカウントが見つかりました。
0812は誕生日として一致するので、①の方で間違いないと思います。
https://twitter.com/yusimo0812ks

しかし「さがりふじ」だとすると、もう少しアカウント名が異なるのではないかと思うんですよ。

いずれにせよ、はっきりと「さがりふじ」と名乗っている方がひとりしかいないので、この読みは載せないことにします。