「邑楽」は「苗字の読み方辞典」で「おうら・おおら」となっていました。
自分でも調べてみましたが、確かにどちらもありました。
もちろん発音した印象が変わらないので、どちらかに統一する必要があります。
これまで「邑」という漢字を用いた苗字はいくつか載せています。
最も多いのが「中邑(なかむら)」で1,500人ほど。
他に10種類近くありましたが、いずれも「邑」を「むら」と読んでいました。
「むら」以外の読み方としては「邑楽」が最初なので、ここで読み方を決めておかねばなりません。
群馬県に「邑楽(おうら)」郡という地名がありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%82%91%E6%A5%BD%E9%83%A1
「邑」を「むら」以外で読む苗字はほとんどないのですが、他に「邑智」や「邑原」というものがあるようです。
「邑原」はウェブの「写録宝夢巣」で見て、全国で3件しかない苗字です。
実在は確認できます。
下記では「ohara」と名乗っています。
https://www.facebook.com/ohara.nozomi
これだけでは「おうはら」か「おおはら」か決めかねますね。
「邑智」は島根県に「邑智(おおち)」郡という地名がありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%82%91%E6%99%BA%E9%83%A1
悩みます。
地名だけで見ても、「邑楽」では「おう」と読み、「邑智」では「おお」と読んでいます。
調べていくと、下記のような文章を見つけました。
部首の違いについてです。
「おおざと(邑)」は、
「□(領地)+人の屈服したさま」で、人民の服従するその領地を表す。
中にふさぎこめるの意を含む。
のち阝(おおざと)の形となり、町や村、または地名に関する漢字の部首となった。
「こざと(阜)」は、
もと、ずんぐりとした形に土を積み重ねたさまを描いた象形文字。
「自+十(あつめる)」で、まるくふくれる意を含む。
従って、ずんぐりとした形にふくれたおかのこと。
要するに、「邑」は「おおざと」という言葉のもとになっている訳ですね。
これは勉強になりました。
それであれば、本来は「おお」なのかなと思います。
どちらかに統一しようと思っていました。
「邑」は「おう」ではなく、「おお」と読むことにしておきます。
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