本日は「嶋」から。
「嶋」はwiktionaryで見ると、「島」の異体字となっています。
しかし、「角川新字源」では「嶋」は「島」の別体字ということになっているのです。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/old_chara.html
「嶋」の扱いには悩みました。
苗字に用いられることの多い漢字なので、慎重に考えました。
結論としては、「新旧字体表」に載っていないという点と、「嶋」自体がJIS第1水準である点から別字と扱おうと思います。
「嶋」には異体字(俗字)として「嶌」があります。
これも悩ましい問題です。
「島」と「嶋」が異体字の関係にあるとすると、「嶌」も両方の字と異体字の関係にあるわけですから。
「嶌」はJIS第2水準なので、どちらかにまとめることは問題ないと思います。
私としては、「山」と「鳥」を縦に並べるか横に並べるかの違いだけなので、「嶌」と「嶋」をまとめておこうと考えます。
「嶋」を用いた苗字は600種類ほどありました。
ちなみに「島」を用いた苗字は1200種類ほどありました。
読み方は「しま(じま)」だけのようです。
(「島」には「とう」と読む場合もありましたが、かなり稀です)
次は「松」です。
これも異体字(俗字)として「枩」があります。
こちらも「木」と「公」を縦に並べるか横に並べるかの違いだけですね。
「枩」はJIS第2水準なので、まとめます。
「松」を用いた苗字は900種類ほどでした。
「枩」を用いた苗字は30種類ほどで、いずれも稀少なのですが、まとめてしまいます。
読み方は「まつ」が圧倒的ですが、「しょう」という読み方もありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿