2014年12月29日月曜日

円田と圓田に関して

「圓」は「円」の旧字体です。
これは誰でも知っていそうなことです。

「苗字の読み方辞典」では「円田」は「えんだ(えんた・まるた)」で、「圓田」は「えんだ>まるた(えんた)」となっていました。

要するに「円田(圓田)」とまとめてしまうと、読みは「えんだ」と「まるた」になるわけです。
(「えんた」は「えんだ」に含まれると考えます)

ただし、「円田」で「まるた」と読むケースは見つけられませんでした。
下記のように「圓田(まるた)」に併記して「円田」としているものはありました。
http://altmetrics.ceek.jp/article/creator/%E5%86%86%E7%94%B0%20%E6%B5%A9%E4%BA%8C

基本的に私は新字体と旧字体をまとめて考えたいと考えているので、これらを分けるのはよっぽどのときだけにしています。
おおまかな方針としては、
・旧字体の方を名乗っている方の方が明らかに多いことがいくつもある
・旧字体でしか見つからない読みがいくつもある
のふたつがあるときです。
これはJIS第2水準以下の異体字でも同じように考えています。

これらを満たすものとして、これまでに「岳」と「嶽」、「万」と「萬」がありました。
JIS第2水準以下の異体字であるけれども別扱いとしたのは、「淵」と「渕」だけです。

「円」と「圓」は現時点で、そこまでの基準は満たしません。
「圓田」は「円田」に比べ、明らかに数が少ないですし、「えんだ」に比べ「まるた」と名乗っている方も少ないので、分けようとまでは思いません。

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