「塩」の旧字体は「鹽」です。
ずいぶんと難しい漢字ですね。
「塩」を用いた苗字は200種類以上もあります。
そのうち、「塩川」、「塩崎」、「塩沢(塩澤)」、「塩田」、「塩野」、「塩原」、「塩見」、「塩谷」あたりが10000人以上もいそうなメジャーなものです。
ただし、旧字体を使っていたのは「鹽田」のみでした。
それもウェブの「写録宝夢巣」で1件のみでした。
新字体と旧字体でかなり形が違う上、読みにくく書きにくい漢字なので、用いられにくいのでしょうか?
読み方としては、ほぼ「しお」で良いと思います。
ごく稀に、例えば「塩野」と書いて「えんの」と読むと紹介されているものもありました。これらは実在を確かめるのが大変です。
「塩梅」という苗字があります。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、石川県と愛媛県の2ヶ所で集中しています。
このうち、石川県では主に「あんばい」と読み、愛媛県では「しおうめ」と読むそうです。
これが「塩」を「しお」以外の読み方をするのが明らかな唯一の例でした。
「帯」の旧字体は「帶」です。
こちらは40種類くらいしかありませんですが、旧字体を用いているものも多かったです。
読み方は「おび」が多いですが、「たい」と読むものもあります。
「たて」と読むものもあって、「帯壁(たてかべ)」、「帯辺(たてべ)」という苗字がありました。
「堅帯」という苗字があって、これで「たてわき」と読みます。
実在も確かめられました。
「帯刀」と書いて「たてわき」と読む苗字は、それほど珍しいものではないですが、「堅帯」で「たてわき」というのは難読です。
2013年8月26日月曜日
2013年8月25日日曜日
荘と随に関して
「荘」の旧字体は「莊」です。
wiktionaryで見ると、「荘」の簡体字として「庄」も出ています。
ただし「荘」と「庄」を合わせるのは無理です。
どちらかをどちらかに置き換えたときに、その苗字が存在しないことが多いからです。
どちらもJIS第1水準であり、特に置き換えの意味もないと思います。
読み方としても「庄」は「しょう」であり、「そう」という読み方がないわけではないですが、ごく稀ですし。
「荘」の読み方は「そう」か「しょう」で、どちらも拮抗しています。
「荘」一字の苗字の読みは「そう」の方が「しょう」よりも多いようです。
気をつけなければいけないのは、「荘」一字で「かざり」と読む苗字があることです。
これは実在も確かめられました。
難読です。
「荘」と書いて「かざり」と読む苗字も、漢字ごとに分けて集計してしまうと、それほど珍しくなくなってしまいます。
読み方を無視して苗字を集計するときの欠点です。
「随」の旧字体は「隨」です。
似たような漢字として「隋」があります。
もともとは「隨」という名の中国王朝で、「しんにょう」を水気/流れ去るものとして嫌いそれをはずした「隋」という字を用いたことによるそうです。
確かに「遣隋使」ですよね。
もちろん「随」と「隋」は別の字なので一緒に集計することはありません。
読み方はいずれも「ずい」だけです。
「随(隨)」は20種類ほどありますが、「隋」は10種類以下です。
ほとんどの「隋」は「随(隨)」からの誤記定着なのではないかと推測しています。
ただし、ウェブの写録宝夢巣」で「ずい」一字の苗字を検索すると、「隋」は稀少ながら存在していそうですが、「随」は発見できませんでした。
「隋」という漢字が中国王朝の名以外では利用されていなさそうなことを思うと、興味深い事実です。
wiktionaryで見ると、「荘」の簡体字として「庄」も出ています。
ただし「荘」と「庄」を合わせるのは無理です。
どちらかをどちらかに置き換えたときに、その苗字が存在しないことが多いからです。
どちらもJIS第1水準であり、特に置き換えの意味もないと思います。
読み方としても「庄」は「しょう」であり、「そう」という読み方がないわけではないですが、ごく稀ですし。
「荘」の読み方は「そう」か「しょう」で、どちらも拮抗しています。
「荘」一字の苗字の読みは「そう」の方が「しょう」よりも多いようです。
気をつけなければいけないのは、「荘」一字で「かざり」と読む苗字があることです。
これは実在も確かめられました。
難読です。
「荘」と書いて「かざり」と読む苗字も、漢字ごとに分けて集計してしまうと、それほど珍しくなくなってしまいます。
読み方を無視して苗字を集計するときの欠点です。
「随」の旧字体は「隨」です。
似たような漢字として「隋」があります。
もともとは「隨」という名の中国王朝で、「しんにょう」を水気/流れ去るものとして嫌いそれをはずした「隋」という字を用いたことによるそうです。
確かに「遣隋使」ですよね。
もちろん「随」と「隋」は別の字なので一緒に集計することはありません。
読み方はいずれも「ずい」だけです。
「随(隨)」は20種類ほどありますが、「隋」は10種類以下です。
ほとんどの「隋」は「随(隨)」からの誤記定着なのではないかと推測しています。
ただし、ウェブの写録宝夢巣」で「ずい」一字の苗字を検索すると、「隋」は稀少ながら存在していそうですが、「随」は発見できませんでした。
「隋」という漢字が中国王朝の名以外では利用されていなさそうなことを思うと、興味深い事実です。
2013年8月24日土曜日
糸と虫と鴬と蛍と鶏と蟹に関して
「糸」の旧字体は「絲」です。
100種類くらいありましたが、読み方は殆ど「いと」しかないですね。
「し」という読みを持つ苗字もあったのですが、どれも実在を確認できなかったので、紹介はしないでおきます。
「虫」の旧字体は「蟲」です。
苗字に用いられなさそうな漢字ですが、それでも20種類以上はありました。
読みは「むし」だけだと思います。
最も多いのが「虫明(むしあけ)」で1000人くらいでした。
「虫」が出たので、ついでに生き物シリーズを…
「鴬」は一字ならば、「うぐいす」と読みます。
「鶯」が正字で、「鴬」は俗字という扱いになっています。
まだ紹介していませんが、「栄」という漢字の旧字体が「榮」であることは有名だと思います。
同じように、「鶯」を「鴬」の旧字体と考えてもおかしくはないと思います。
実際、「鴬」はJIS第1水準で、「鶯」は第2水準であり、苗字として用いられている数も「鴬」の方が圧倒的に多いので、「鴬」に統一することは問題ないと思います。
「鴬」のつく苗字は10種類ほどあります。
一字で「うぐいす」と読む以外では、「おう」か「うぐ」のどちらかの読みでした。
「うぐ」と読むものとして、「鴬巣(うぐす)」、「鴬出(うぐで)」、「鴬原(うぐはら)」がありましたが、ちょっと難しいですね。
「蛍」のつく苗字は「蛍原」しかありません。
旧字体は「螢」です。
上の「栄」→「榮」の法則に沿っていますね。
こちらはちゃんと新旧字体表に載っています。
この苗字の芸能人がいるので、違和感なく読めてしまうかもしれませんが、かなりの稀少苗字で、しかも難読です。
実際には、「ほとはら」よりも「ほたるはら(ほたるばら)」が多いようです。
次は「鶏」。
旧字体は「鷄」です。
ニワトリという漢字ですが、ずばり「にわとり」と読む苗字はありませんでした。
「鶏田」は「とりた」と読みます。
それ以外では「けい」と読む場合が多いようです。
「水鶏口」は「くいなぐち」と読みます。
難読なようですが、「水鶏」でクイナと読むニワトリとは全く別の鳥であることを知っていれば、読めそうです。
「鶏内」は「かいち」と読みます。
(確認はできませんでしたが、「とりうち」と読む場合もあるようです)
難読ですが、「鶏」という漢字が入った苗字の中では最も多いのが「鶏内」でした。
「鶏冠井」。
これで「かいで」と読みます。
京都府に鶏冠井町という地名もありました。
しかし難読です!
知らなければ絶対に読めません。
本日の最後は「蟹」です。
wiktionaryで見ると「蟹」が正字で、「蠏」が本字となっています。
JISでは「蟹」が第1水準で、、「蠏」が第2水準となっており、実数でも「蟹」の方が圧倒的に多いので、「蟹」に統一し、「蠏」は併記する形にしました。
これも30種類くらいありました。
「蟹江」が最も多く、5000人くらいいます。
読みは「かに」だけのようです。
100種類くらいありましたが、読み方は殆ど「いと」しかないですね。
「し」という読みを持つ苗字もあったのですが、どれも実在を確認できなかったので、紹介はしないでおきます。
「虫」の旧字体は「蟲」です。
苗字に用いられなさそうな漢字ですが、それでも20種類以上はありました。
読みは「むし」だけだと思います。
最も多いのが「虫明(むしあけ)」で1000人くらいでした。
「虫」が出たので、ついでに生き物シリーズを…
「鴬」は一字ならば、「うぐいす」と読みます。
「鶯」が正字で、「鴬」は俗字という扱いになっています。
まだ紹介していませんが、「栄」という漢字の旧字体が「榮」であることは有名だと思います。
同じように、「鶯」を「鴬」の旧字体と考えてもおかしくはないと思います。
実際、「鴬」はJIS第1水準で、「鶯」は第2水準であり、苗字として用いられている数も「鴬」の方が圧倒的に多いので、「鴬」に統一することは問題ないと思います。
「鴬」のつく苗字は10種類ほどあります。
一字で「うぐいす」と読む以外では、「おう」か「うぐ」のどちらかの読みでした。
「うぐ」と読むものとして、「鴬巣(うぐす)」、「鴬出(うぐで)」、「鴬原(うぐはら)」がありましたが、ちょっと難しいですね。
「蛍」のつく苗字は「蛍原」しかありません。
旧字体は「螢」です。
上の「栄」→「榮」の法則に沿っていますね。
こちらはちゃんと新旧字体表に載っています。
この苗字の芸能人がいるので、違和感なく読めてしまうかもしれませんが、かなりの稀少苗字で、しかも難読です。
実際には、「ほとはら」よりも「ほたるはら(ほたるばら)」が多いようです。
次は「鶏」。
旧字体は「鷄」です。
ニワトリという漢字ですが、ずばり「にわとり」と読む苗字はありませんでした。
「鶏田」は「とりた」と読みます。
それ以外では「けい」と読む場合が多いようです。
「水鶏口」は「くいなぐち」と読みます。
難読なようですが、「水鶏」でクイナと読むニワトリとは全く別の鳥であることを知っていれば、読めそうです。
「鶏内」は「かいち」と読みます。
(確認はできませんでしたが、「とりうち」と読む場合もあるようです)
難読ですが、「鶏」という漢字が入った苗字の中では最も多いのが「鶏内」でした。
「鶏冠井」。
これで「かいで」と読みます。
京都府に鶏冠井町という地名もありました。
しかし難読です!
知らなければ絶対に読めません。
本日の最後は「蟹」です。
wiktionaryで見ると「蟹」が正字で、「蠏」が本字となっています。
JISでは「蟹」が第1水準で、、「蠏」が第2水準となっており、実数でも「蟹」の方が圧倒的に多いので、「蟹」に統一し、「蠏」は併記する形にしました。
これも30種類くらいありました。
「蟹江」が最も多く、5000人くらいいます。
読みは「かに」だけのようです。
2013年8月23日金曜日
証と尭と遅と専に関して
「証」の旧字体は「證」です。
「証」が入った苗字はひとつしか見つかりませんでした。
「段証(だんしょう)」というものです。
かなり稀少な苗字であると思います。
「証」と「證」は見た目がちょっと違いますが、こういう稀少な苗字が新字体と旧字体で全く別のところから生じたとは考えにくいです。
戸籍には旧字体で載っているのでしょうが、そのまま旧字体で通しているひともいるし、普段は新字体しか用いていないひともいるということだと思います。
「尭」の旧字体は「堯」です。
こちらもそれほど数の多いものではありません。
5種類ほどです。
読み方は「ぎょう」と「たか」があります。
「尭」一文字だと「たか」という読みよりも、「たかし」という読みの方が多いそうです。
ただこれは自分では確認できませんでした。
いわゆるファーストネームに用いられることもある漢字や読み方の場合、検索がかなり難しくなってしまいます。
後日、改めて調べておきたいと思います。
「遅」の旧字体は「遲」です。
こちらも5種類ほどでした。
読み方は「おそ」と「ち」があります。
「専」の旧字体は「專」です。
(ただし文献によっては旧字体ではなく、俗字扱いになっているものもあります)
こちらは30種類くらいあります。
読み方は「せん」しかありませんでした。
まだ2割も進んでいないので、どんどん飛ばしていかないと、なかなか本題(苗字を数える)というところに入っていけません。
ペースを上げていきたいです。
「証」が入った苗字はひとつしか見つかりませんでした。
「段証(だんしょう)」というものです。
かなり稀少な苗字であると思います。
「証」と「證」は見た目がちょっと違いますが、こういう稀少な苗字が新字体と旧字体で全く別のところから生じたとは考えにくいです。
戸籍には旧字体で載っているのでしょうが、そのまま旧字体で通しているひともいるし、普段は新字体しか用いていないひともいるということだと思います。
「尭」の旧字体は「堯」です。
こちらもそれほど数の多いものではありません。
5種類ほどです。
読み方は「ぎょう」と「たか」があります。
「尭」一文字だと「たか」という読みよりも、「たかし」という読みの方が多いそうです。
ただこれは自分では確認できませんでした。
いわゆるファーストネームに用いられることもある漢字や読み方の場合、検索がかなり難しくなってしまいます。
後日、改めて調べておきたいと思います。
「遅」の旧字体は「遲」です。
こちらも5種類ほどでした。
読み方は「おそ」と「ち」があります。
「専」の旧字体は「專」です。
(ただし文献によっては旧字体ではなく、俗字扱いになっているものもあります)
こちらは30種類くらいあります。
読み方は「せん」しかありませんでした。
まだ2割も進んでいないので、どんどん飛ばしていかないと、なかなか本題(苗字を数える)というところに入っていけません。
ペースを上げていきたいです。
2013年8月22日木曜日
耒に関して
本当は「来」のところでまとめてやろうと思っていたのですが、思いのほか長くなってしまったので分けることにしました。
「耒」は「すき」と読み、いわゆる農具の「鋤(すき)」を意味します。
音読みでは「らい」ですね。
要するに「来」の異体字ではなく、語源からして全く異なる漢字です。
「耒」を持つ苗字は40種類ほどありました。
「耒楽(すきらく)」という苗字がありました。
「耒」と書いて「すき」と読むのは、それだけでした。
後は「来」と同じ読みばかりでした。
「耒」を「来」に変更しても存在する苗字ばかりでした。
「らい」という読みならば、それでも良いのですが、「き」や他の読み方は「耒」にはないはずなんですよ、本来は。
誤記の定着かスキャンミスか、どちらかなんでしょうね。
ただし、検索するとかなり「耒」を持つ苗字が実在することが分かります。
40種類のうちの大半は誤記の定着だと考えました。
とりあえず、全てを実在するものと仮定しておきます。
ただし、こういうものは実際に数えるときにはきっちりと実在を確かめておかないと、幽霊苗字になる可能性が大きいです。
「耒」は「すき」と読み、いわゆる農具の「鋤(すき)」を意味します。
音読みでは「らい」ですね。
要するに「来」の異体字ではなく、語源からして全く異なる漢字です。
「耒」を持つ苗字は40種類ほどありました。
「耒楽(すきらく)」という苗字がありました。
「耒」と書いて「すき」と読むのは、それだけでした。
後は「来」と同じ読みばかりでした。
「耒」を「来」に変更しても存在する苗字ばかりでした。
「らい」という読みならば、それでも良いのですが、「き」や他の読み方は「耒」にはないはずなんですよ、本来は。
誤記の定着かスキャンミスか、どちらかなんでしょうね。
ただし、検索するとかなり「耒」を持つ苗字が実在することが分かります。
40種類のうちの大半は誤記の定着だと考えました。
とりあえず、全てを実在するものと仮定しておきます。
ただし、こういうものは実際に数えるときにはきっちりと実在を確かめておかないと、幽霊苗字になる可能性が大きいです。
2013年8月21日水曜日
来に関して
「来」の旧字体は「來」です。
実に200種類以上もの「来」がつく苗字がありました。
「き」や「らい」が多いですね。
しかし例外も多いです。
例えば、「且来」。
これは「あっそ」と読むそうです。
和歌山県にある地名で、この苗字が集中しているのも和歌山県でした。
次は「去来川」。
これで「いさがわ」と読みます。
兵庫県を中心にした、それほど稀少ではない苗字です。
割と有名な四文字苗字の「王来王家」。
これで「おくおか」と読みます。
難読苗字として紹介されることが多いです。
「来」と書いて「く」と読むのは「加来(かく)」をはじめとして多数あるのですが、さすがにこれは知らないと読めませんね。
「来島」というのは割りと多い苗字ですが、だいたいは「きじま」です。
ただし愛媛県を中心として「くるしま」という読みもあります。
愛媛県に「来島(くるしま)」という島もありますしね。
「来栖(くるす)」など、「来」で「くる」と読むものも結構ありました。
「尾来」。
これで「おぐる」と読むそうです。
「来山」や「来川」という苗字もあります。
これは「来」で「きた」と読みます。
「来宮」は「きのみや」と読みます。
「根来」。
これは「ねごろ」と読みます。
和歌山県に「根来寺(ねごろじ)」があります。
「勿来」。
これはかなりの稀少苗字のようです。
「なこそ」と読みます。
「波来谷」。
これは「はこたに」と読みます。
「来」で「こ」と読むのは、ありそうで意外と少ないです。
「不来方」は、これで「こずかた」と読みます。
いわれれば、なるほどと思いますが、教えてもらわないと読めませんね。
「潮来」。
これは「いたこ」と読みます。
茨城県潮来市を知っていれば読めますね。
この苗字が集中しているのは茨城県ではなく、隣の千葉県です。
「真来」。
これは「まころ」と読むそうです。
いかがでしょうか?
これまで調べてきた漢字と比べ、かなり多様な読みがありました。
「き」、「らい」、「く」、「こ」、「くる」、「きた」など。
知っていないと読めないようなものが多いです。
実に200種類以上もの「来」がつく苗字がありました。
「き」や「らい」が多いですね。
しかし例外も多いです。
例えば、「且来」。
これは「あっそ」と読むそうです。
和歌山県にある地名で、この苗字が集中しているのも和歌山県でした。
次は「去来川」。
これで「いさがわ」と読みます。
兵庫県を中心にした、それほど稀少ではない苗字です。
割と有名な四文字苗字の「王来王家」。
これで「おくおか」と読みます。
難読苗字として紹介されることが多いです。
「来」と書いて「く」と読むのは「加来(かく)」をはじめとして多数あるのですが、さすがにこれは知らないと読めませんね。
「来島」というのは割りと多い苗字ですが、だいたいは「きじま」です。
ただし愛媛県を中心として「くるしま」という読みもあります。
愛媛県に「来島(くるしま)」という島もありますしね。
「来栖(くるす)」など、「来」で「くる」と読むものも結構ありました。
「尾来」。
これで「おぐる」と読むそうです。
「来山」や「来川」という苗字もあります。
これは「来」で「きた」と読みます。
「来宮」は「きのみや」と読みます。
「根来」。
これは「ねごろ」と読みます。
和歌山県に「根来寺(ねごろじ)」があります。
「勿来」。
これはかなりの稀少苗字のようです。
「なこそ」と読みます。
「波来谷」。
これは「はこたに」と読みます。
「来」で「こ」と読むのは、ありそうで意外と少ないです。
「不来方」は、これで「こずかた」と読みます。
いわれれば、なるほどと思いますが、教えてもらわないと読めませんね。
「潮来」。
これは「いたこ」と読みます。
茨城県潮来市を知っていれば読めますね。
この苗字が集中しているのは茨城県ではなく、隣の千葉県です。
「真来」。
これは「まころ」と読むそうです。
いかがでしょうか?
これまで調べてきた漢字と比べ、かなり多様な読みがありました。
「き」、「らい」、「く」、「こ」、「くる」、「きた」など。
知っていないと読めないようなものが多いです。
2013年8月20日火曜日
楽と薬に関して
「楽」の旧字体は「樂」です。
読み方は「らく」か「ら」が多いですね。
「楽」がつくもので最も多い苗字は「設楽(したら)」だと思います。
10000人以上もいます。
珍しい読み方をするものとしては、「雅楽」で「うた」という読む苗字があります。
「雅楽川(うたがわ)」など3種類もありました。
「楽々浦」で「ささうら」という苗字もありました。ちょっと読めませんね。
こちらは兵庫県の地名で同じ読みのものがありました。
「信楽」で「しがらき」という苗字もありました。
「信楽焼」が有名なので読めないこともないですが、そうでなければかなり難読です。
「薬」の旧字体は「藥」です。
読み方は圧倒的に「やく」で、「くすり」と読むものは少数です。
全部で50種類くらいありましたが、「くすり」と読むのは「薬」一字の苗字と「小薬(こぐすり or おぐすり)」という苗字だけでした。
「薬研地」と「薬研寺]という苗字があります。
これはどちらも「やげんじ」」と読みます。
「薬」を「や」と読むのはこのふたつだけでした。
「薬袋」という苗字。
これは「みない」と読みます。1000人以上もいますから、それほど珍しい苗字ではありません。
特にウェブの「写録宝夢巣」で見ると山梨県の中央市付近に集中しています。
そこでは第18位に入っています。
ちょっと検索すると語源も出てきます。
難読系の苗字を探していると、たいてい紹介されるもののひとつですよね。
もうひとつ「御薬袋」という苗字もあります。
読み方は「みなえ」と読む方が見つかりました。
「苗字の百貨店」では「みない」と読む方が多いと紹介されていましたが、そちらは見つかりませんでした。
集中していたのも山梨県ではなく、兵庫県でした。
「御薬袋」自体が稀少苗字なので、読み方や集中している地域がはっきりしないのかもしれません。
読み方は「らく」か「ら」が多いですね。
「楽」がつくもので最も多い苗字は「設楽(したら)」だと思います。
10000人以上もいます。
珍しい読み方をするものとしては、「雅楽」で「うた」という読む苗字があります。
「雅楽川(うたがわ)」など3種類もありました。
「楽々浦」で「ささうら」という苗字もありました。ちょっと読めませんね。
こちらは兵庫県の地名で同じ読みのものがありました。
「信楽」で「しがらき」という苗字もありました。
「信楽焼」が有名なので読めないこともないですが、そうでなければかなり難読です。
「薬」の旧字体は「藥」です。
読み方は圧倒的に「やく」で、「くすり」と読むものは少数です。
全部で50種類くらいありましたが、「くすり」と読むのは「薬」一字の苗字と「小薬(こぐすり or おぐすり)」という苗字だけでした。
「薬研地」と「薬研寺]という苗字があります。
これはどちらも「やげんじ」」と読みます。
「薬」を「や」と読むのはこのふたつだけでした。
「薬袋」という苗字。
これは「みない」と読みます。1000人以上もいますから、それほど珍しい苗字ではありません。
特にウェブの「写録宝夢巣」で見ると山梨県の中央市付近に集中しています。
そこでは第18位に入っています。
ちょっと検索すると語源も出てきます。
難読系の苗字を探していると、たいてい紹介されるもののひとつですよね。
もうひとつ「御薬袋」という苗字もあります。
読み方は「みなえ」と読む方が見つかりました。
「苗字の百貨店」では「みない」と読む方が多いと紹介されていましたが、そちらは見つかりませんでした。
集中していたのも山梨県ではなく、兵庫県でした。
「御薬袋」自体が稀少苗字なので、読み方や集中している地域がはっきりしないのかもしれません。
登録:
投稿 (Atom)