「鞠」は通常「まり」と読みます。
平安時代の「蹴鞠(けまり)」はこちらの漢字を使うようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B9%B4%E9%9E%A0
いわゆる「毬」とは別字です。
苗字として用いられる場合も「鞠」は「まり」と読むことがほとんどなのですが、唯一の例外が「鞠谷」で、これは「きくたに」と読みます。
http://kikutani.op.titech.ac.jp/
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で8件。
大阪府に5件と神奈川県に3件しかありません。
大阪府に5件あるというのがひっかかります。
前回の「粷谷」が多くみられる地域に近いからです。
現在のところ「粷谷」は「こうじや」と読むことが多いのですが、異体字である「麹谷」では「きくたに」という読みがあることも分かっています。
ひょっとして「鞠谷」の中にも戸籍上は「粷谷」の方がいるのではないのか?と想像してしまったのです。
このあたりは検討していくときりがない感じですね。
とりあえず「鞠谷」は「きくたに」とし、併記はつけません。
「鞠」と書いて「きく」と読む唯一の姓だと覚えておきます。
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