2016年6月6日月曜日

西大條と西大条に関して

「條」は「条」の旧字体という扱いになっていますが、そう考えていない方も多いのではないでしょうか?
さんざん検討したのですが、このふたつは別の字として扱っています。
http://new5g00.blogspot.jp/2015/06/blog-post_4.html

新旧字体表に載っているにも関わらず、別の字として扱っているものとしては「条」と「條」以外に「岳」と「嶽」、「万」と「萬」、「竜」と「龍」があります。

今後も増えてくるかもしれませんが、このあたりは慎重にしています。

「条」と「條」を分けたきっかけとなるのが、「大條」という苗字です。
これは「おおえだ」か「だいじょう」と読みます。

どちらかというと「大條」は「おおえだ」と読むことが多いのにも関わらず、それを新字体にした「大条」では「おおえだ」という読みがなく、「だいじょう」としか読まないようでした。

これらを踏まえて「西大條」という苗字です。
宮城県に集中していました。
こちらは「苗字の読み方辞典」で「にしおおえだ★(にしおおじょう)」となっていました。
「★」は難読を表すマークですが、上記を踏まえれば「にしおおえだ」と読むのは簡単です。
この読みは確認できます。

「にしおおじょう」ですが、下記の方だけが見つかりました。
https://www.facebook.com/takumi.nishiojo

本名のようですが、この方以外には見つかりませんでした。
facebookで1名しか見つからず、他で見つからないようでは実在確定とまでは言えないと思っています。

現時点では「西大條」は「にしおおえだ」だけとしておきます。
「西大條」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に42件でしたが、それを新字体にした「西大条」は全国にパラパラと14件でした。

こちらはなんとfacebookでは見つかりませんでした。
手持ちの古い電話帳では確認できましたので、実在していないわけではありません。
位置も「にしおおえだ」の欄にありました。

ウェブ上では読み方の確認までできませんでしたが、実在は確認できました。
「西大条靖子」さんと「西大条亮一」さんです。
論文や会議録がたくさん見つかりました。
ただし、いずれも2000年以前です。
そして上記の「靖子」さんと「亮一」さんの苗字を「西大條」と変えると同じように論文が見つかります。
これらのことから推測すると、パソコンの基本性能が低くJIS第1水準しか載せられなかったような時代に、本来は「西大條」と名乗りたかったのに、無理だったので「西大条」としたのではないでしょうか?
もちろん電話帳に載っていた例もあるので、「西大条」がないとは思わないのですが、少し古い電話帳だったので、現在進行形で見つからない限り、「西大条」は見送ろうと思います。


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