2014年2月4日火曜日

蛭川と藤生に関して

「蛭川」は「ひるかわ」と読みます。

「苗字の百貨店」には「えびかわ」という読みがありましたが、実在は確認できませんでした。

「蛭子」で「えびす」と読むのはよく知られていますね。
「えびす」は「恵比寿」だったり「戎」だったり、いろいろな書き方があります。

「蛭」という漢字だけでは生物としての「ヒル」以外の意味はなさそうです。

調べてみると、「蛭」で「えび」と読む場合は、「蛭子(えびす)」に絡んだ場合がほとんどです。
もしくは「蛭」一字で「えびす」と読む場合もあります。

基本的に「えびす」という読みと全く関係なく、「蛭」を「えび」と読むケースは稀なようです。
ただ、「蛭名(えびな)」という苗字もあるので、「蛭川」で「えびかわ」と読む場合もないとはいえないとは思います。

実在する読みかどうかの判断は慎重にしたいので、怪しい場合はとりあえず、保留にしておきます。


「藤生」は「ふじゅう」、「ふじう」、「ふじお」、「ふじせ」と読みます。
全て実在を確認できました。

問題は「ふじゅう」と「ふじう」です。
これは発音だけで判断すると、ほとんど同じです。
要するに濁点の有無と同じように名乗っている方が自由に変えても、さほど問題がないのです。
そのため、 私はこれらはこれまでの通り、まとめてしまっています。

これまでも「柳生」や「羽生」で考えてきた問題です。
他にも「桐生」や「瓜生」が知られています。

「柳生」は「やぎゅう」と読むことが多いですが、「やぎう」と名乗っている方もいます。

これまでの例外的なものとして、四文字姓として有名な「大豆生田」は「おおまみゅうだ」よりも「おおまめうだ」と名乗っているケースが多そうですが、他の場合は、たいていが「ゅう」という読みをしていました。

「藤生」だけをとると分かりにくいかもしれませんが、これまでの多数例に従い、「ふじゅう」という読みをメインとし、「ふじう」は併記にしておこうと思います。

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