簡単そうなところから、どんどんと進めていきます。
「蝿」、「縄」、「竃」です。
これの旧字体はそれぞれ「蠅」、「繩」、「竈」です。
「蝿」なんて苗字として、ありえるのか?とも思いましたが、4種類ありました。
いずれも稀少ですが。
「縄」と「「竃(かま)」は、それぞれ結構ありました。
どれも旧字体を見て、新字体が想像できますよね。
これと少し似ていますが、「穐」と「龝」があります。
これらはどちらも「秋」という漢字の異体字です。
「秋」を用いた苗字のうち10000人以上いると思われるものだけでも「秋田」、「秋葉」、「秋元」、「秋本」、「秋山」、「秋吉」と6種類もありました。
「秋田」と書けば読めないひとはいないでしょうが、「穐田」と書かれると、とたんに読めなくなってしまいますよね。
「火」と「亀」なんてまるで違うものが新字体と旧字体の関係になるなんて不思議だなと思っていたら、ウェブ上に解説がありました。
もともとは「穐」という漢字の下に「灬」(レッカという部首、パソコンの種類によっては見えないかも)をつけた漢字だったそうです。つまりこの字は、亀の甲羅を火であぶって作物の出来・不出来を占う行為を表しており、そのような行為をする季節である「あき」を示すものとして、用いられてきたそうです。そこからに「レッカ→火」だけを残したものが「秋」になり、「亀」だけを残したものが「穐」になったとのことです。勉強になりますね。
「穐」や「龝」を普段から使っているひとは、頭では同じ漢字だと思っていても、いざ自分の苗字を「秋」で置きかえられたら妙な気分になると思います。
新字体と旧字体をまとめて集計して良いか悩むのは、こういうときです。
単に「亀」という漢字をもつ苗字に関しては、数が多そうだったので後日にします。
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