2016年2月26日金曜日

一に関して

以前から悩んでいた問題をひとつ検討します。

「一方井」という苗字を調べていました。
この苗字は岩手県を中心とした東北地方と神奈川県を中心とした関東地方に集中しています。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国で51件なので、決して多い苗字ではないと思います。

「苗字の読み方辞典」では「いっかたい★・いちかたい(いっぽうい・いかたい★)」という読み方になっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「いかたい」という読みは発見できませんでしたが、「いっぽうい」は下記の方が見つかりました。
https://www.facebook.com/jun.ippoui

下記の方は現在は苗字が変わっているようですが、旧姓は「いっぽうい」だったと推測されます。
https://www.facebook.com/juri.ippoui

いずれも北海道札幌市の方です。
「いっぽうい」という読み方を持つ苗字は他にないようなので、「一方井」で「いっぽうい」という読みは実在すると考えて良いと思います。

それなので「いっぽうい」は問題がありません。

問題は「いっかたい」と「いちかたい」です。

いかがでしょうか?
「一方井」という苗字を見たとき、「いっかたい」と「いちかたい」は別だと考えるでしょうか?

「東」という一字姓で「あずま」と「ひがし」ははっきり別だと思います。
「河野」で「かわの」と「こうの」も別だと思います。

ただ、「いっかたい」と「いちかたい」をわざわざ分ける意味はあるのか?と悩んだのです。

これまでに同様のものとしては、
・一海…いっかい>いちかい・(いちうみ)
・一木…いっき・いちき>ひとき・(ひとつき)
・一志…いっし>いちし
・一瀬…いちのせ>いちせ・(いっせ・かずせ・ひとせ)
・一法師…いっぽうし>いちほうし
がありました。

例えば、「一法師」も熊本県と大分県に集中している割と珍しい苗字だと思います。
全国で112件です。

原点に戻って、私の決めたルールとして「似た発音の読みはできるだけまとめておく」というのがあります。
それが「狩野」という読みで「かのう」と「かの」をまとめてしまったことや、「宿谷」などの「宿」のつく苗字で「しゅく」と「しく」のふたつの読みがあるのをまとめてしまったこともそうです。

それであれば、「いっかたい」と「いちかたい」は別にしなくても良いのではないかと思いなおしたのです。
それらの苗字を持つ方々からしたら全く別の読み方に思えるかもしれませんが、実数の把握という目的も考えれば、あえて別にしなくても良いか…と。
このあたりは再検討するかもしれませんが、とりあえず多い方の読みでまとめなおしてしまいます。

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