2021年12月7日火曜日

天王に関して

 「天王」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に17件。

広島県に13件、山口県に3件、福井県に1件でした。

「実在苗字(名字)辞典」では「てんおう>あまおう(あまの★)」となっていました。

「★」は難読を表すマークです。


facebookで探してみます。

本名と思われるものだけを列挙します。

https://www.facebook.com/takayoshi.amaou

https://www.facebook.com/mitsuru.teno

https://www.facebook.com/atsu.teno

https://www.facebook.com/satoshi.amano.94

https://www.facebook.com/kazue.tenoh

https://www.facebook.com/miz.tenou

https://www.facebook.com/profile.php?id=100010394105334

https://www.facebook.com/profile.php?id=100010401873909


はっきりと分かれますね。

最多の広島県はおそらく「てんおう」、山口県は「あまおう」、福井県は「あまの」(「あまのう」かも?)です。

ひとりだけ「てんのう」と読みそうな方がいました。


「天王」が入った苗字で最多のものは四文字の「天王寺谷」です。

これはすでに載せており、読み方としては「てんのうじや」か「てんのうじだに」です。


以前に下記で検討したり、「感王」や「山王」などの場合、「かんおう」や「さんおう」ではなく、「かんのう」や「さんのう」で統一しています。

https://new5g00.blogspot.com/2019/06/blog-post_23.html?m=1


「ん」の後に「おう」という音が来る場合、「のう」となることが多いということです。

それなので「天王寺谷」も「てんのう」としています。

地名としても「天王寺(てんのうじ)」がありますね。


ただ、「天王」という二文字姓で「てんのう」はちょっと畏れ多い読みですね。

だから「てんおう」としているのかもしれません。


「天王」は「てんおう」と「あまおう」だけにしておきます。

「あまの」はおそらく福井県の一家系だけだと思いますが、分けるほどでもないと思います。


「天王」を用いた三文字姓は他にいくつかありますが、それは「てんのう」と読むようです。

2021年12月6日月曜日

当内と當内に関して

 「当内」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に11件。

そのうち大阪府八尾市で9件でした。

旧字体を用いた「當内」も全国で八尾市のみに5件でした。

合計して全国に16件中、14件が大阪府八尾市に集中しているということになります。


読みは「とうち」か「とううち」なのですが、どちらも確認できます。

https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000367913/staff/W000650893/

https://www.kensetumap.com/company/349376/profile.php

https://unisonas.com/detail/detail_osaka.php?pg=49467

https://sponichi.net/sponichi-plus/wp-content/uploads/2019/11/64728925b8edda5f8ad5b72396c74863-1.pdf


この読みを分けるかどうかは悩ましい。

分けるかどうかは数で決めています。

例えば1,000人以上もある苗字で、どちらもある程度の数があれば分けるべきだと思います。しかし、どちらかが極端に少ないとか、今回の例のように全国で100人もおらず地域も集中している場合、分けない方が良いのではないかと考えています。


沖縄県に多い苗字などでありがちなのですが、読みのゆらぎに対して名乗っている本人たちは意外なほどおおらかだったりするのです。

「とうち」か「とううち」かは苗字マニアにとっては気になるところですが、意外に親族内でも分かれていることがあるのです。

今回の場合、「とうち」がやや多いかなという印象でした。

2021年12月5日日曜日

同道に関して

 「同道」は「実在苗字(名字)辞典」で「どうどう」として載っていました。


ウェブの「写録宝夢巣」では全国に16件。

広島県が7件で兵庫県が6件でした。

広島県の「どうどう」さんです。

https://www.facebook.com/katuhisa.dodo

https://www.facebook.com/yoshie.dodo


「どうみち」さんを発見しました。

おそらく兵庫県近辺だと思います。

https://www.facebook.com/kosuke.doumichi

https://researchmap.jp/aisei1102

https://www.kobe-fa.gr.jp/wp-content/uploads/2021/04/2021_team_referee.pdf


ウェブで探した漢字では「どうどう」と「どうみち」は同程度ありそうでした。

広島県と兵庫県で分かれているのなら、それで矛盾しない気がします。


「どうみち」は新規の読みです。

2021年12月4日土曜日

久龍と久竜に関して、幽霊苗字かも?

 「久龍」は「くりゅう」と読みます。

ウェブの「写録宝夢巣」では全国で徳島県のみに12件でした。

https://www.facebook.com/yumiko.kukyu


対して「久竜」は全国で5件。

北海道で4件、京都府で1件でした。

こちらは探しても見つかりませんでした。


「住所でポン!」で見つかる北海道の方は、「久龍」に変えたものが見つかりました。

https://keieikeizokuhojokin.info/saitaku_pdf201016/01_hokkaido.pdf


また別の「久竜」さんの住所をストリートビューで確認したところ、ぼんやりとした表札が見えました。

なんとなく私には「久龍」に見えるのですが、いかがでしょうか?


「久竜」は「久龍」なのではないかなと思います。

電話帳に「久竜」で載っていたとしても必ずしも正しいとは限らないと思っています。




2021年12月3日金曜日

久留生と久利生に関して

 久しぶりに「〇+生」の形の苗字の話題です。

すでに表に載せてあったのですが再検討しました。

「実在苗字(名字)辞典」と同様に「久留生」は「くりゅう」、「久利生」は「くりう」として載せていました。

似たようなものとして「栗生」や「繰生」があります。


この中で最多は「栗生」ですが、これは「くりう」としています。

ここで注意するべきなのは由来となる地域です。

「栗生」は和歌山県が最多です。

対して「久留生」と「久利生」はいずれも栃木県の那須塩原市に多く見られます。

要するに「久留生」と「久利生」の由来は一緒だと考えられるということです。

それであれば読みも統一すべきかなと思います。

五十音順で並べたとき、近くにあった方が良いかなと思うからです。

調べてみたところ、「久利生」は「くりう」も「くりゅう」もありました。


ちなみに「繰生」はウェブの「写録宝夢巣」ではヒットせず、「住所でポン!」でも2000年版までさかのぼらないと見つかりませんでしたが、facebookでは見つかりました。

大分県に由来があるような印象です。

これは「くりう」で良いでしょう。

https://www.facebook.com/norio.kuriu

2021年12月2日木曜日

赤に関して

本日は「赤」という一字姓に関してです。
「実在苗字(名字)辞典」では「あか・せき」となっていましたが、「あか」は確認できません。

「せき」は下記の方など。

実在は確かですね。
いちおう確認しておきました。

2021年12月1日水曜日

腸と膓に関して

 久しぶりに異体字を発見しました。

「腸」の異体字である「膓」です。

「膓」はJIS第2水準です。


「場」に対する「塲」と同じですね。

これは併記扱いとしてまとめることにします。


この漢字を用いた最多の苗字は「牛腸(ごちょう)」と「牛膓」です。

その他、「午腸(ごちょう)」と「午膓」、「石腸(いしわた)」と「石膓」がありました。

計3種類です。