2014年9月6日土曜日

曲淵と曲渕に関して

「曲淵」は「苗字の読み方辞典」で「まがりぶち>まがりふち」となっていました。

また、「曲渕」は「まがりぶち>まがりふち(まぶち★)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「渕」と「淵」は異体字の関係にあり、「渕」は俗字という扱いです。

「淵」はJIS第1水準で、「渕」は第2水準なので、これまで「淵」をメインにして「渕」は併記という形にしていました。
しかし、実際には「渕」を用いる苗字の方が「淵」よりも圧倒的に多いことも多いので、これはおかしいなとも思っていました。

例えば、「辺」に対しての「邊」や、「沢」に対する「澤」をまとめたいなという気持ちはあったのですが、それに併せて、「場」に対しての「塲(第2水準)」や「崎」に対しての「﨑(第3水準)」、「瀬」に対しての「瀨(第3水準)」、「柳」に対しての「栁(第3水準)」をまとめてしまいたいと考えていたので、このように併記をしていました。
(環境によっては、ここの文章が読めない方もいるかもしれません。すいません)

塲」という漢字は旧字体ではないですが、「場」にまとめてしまってもそれほど違和感はないのではないでしょうか?
また、「辺」の旧字体は「邊」であって、「邉」は「邊」の異体字という扱いであることも注意が必要です。

それなので、JISを基準として、異体字をまとめていたのですが、例外が次々に出てきました。

話がそれましたが、結論としては「曲渕」で「まぶち」という読み方をする場合は確かにあり、「曲淵」ではそのような読み方は見つかりませんでした。
それなので、「淵」と「渕」は全て別扱いに変更しました。

「曲淵」は「まがりぶち>まがりふち」しか読み方がありませんでした。

「曲渕」は「まがりぶち>まがりふち」の他に稀少な読みとして「まぶち」があり、更に「かねぶち」という読みも見つかりました。
新規の読みだと思います。

他のものも調べました。
「馬淵」も「馬渕」もどちらも「まぶち」と読み、数としては「馬渕」の方が多いのですが、「馬淵」でだけ「うまぶち」という読みを見つけました。
こちらも新規の読みだと思います。


「淵」と「渕」以外に「渊」という漢字もあります。
「渊」も「淵」の異体字でJIS第2水準ですが、これは現在のところ「淵」に併記することにしておきます。

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