2015年7月14日火曜日

槐に関して

「槐」は通常、「えんじゅ」と読む落葉高木だそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A5


苗字としては茨城県と、隣接する栃木県に多く見られます。


「苗字の読み方辞典」では「えんじ(茨城県鉾田市)★・さいかち(えんじゅ・かい)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
調べてみると、確かに「えんじ」も「えんじゅ」もありました。
このふたつがどれくらい異なっているのかは難しい問題の気がしますが、とりあえず分けておこうと思います。


秋田県能代市に「槐(さいかち)」という地名がありましたが、秋田県には「槐」という苗字はないようです。
https://kotobank.jp/word/%E7%A7%8B%E7%94%B0%E7%9C%8C%E8%83%BD%E4%BB%A3%E5%B8%82%E6%A7%90-923811


「かい」という読みも見つけたので、「槐」は4種類の読みがあるということになります。

2015年7月13日月曜日

上関に関して

「上関」は「うわぜき」か「かみせき」と読むことが多いようです。
「関」は濁点がついたりつかなかったりという違いはあります。


これも「上」に関して、「うえ」や「じょう」、「あげ」を調べたのですが、いずれも見つかりませんでした。


「苗字の読み方辞典」では他に「わせき」という読みが載っていました。
誤記ではないかと疑いましたが、調べると実在していました。


岩手県に「上関(わせき)」という地名も発見しました。
https://kotobank.jp/word/%E5%B2%A9%E6%89%8B%E7%9C%8C%E5%85%AB%E5%B9%A1%E5%B9%B3%E5%B8%82%E4%B8%8A%E9%96%A2-916130


これもかなり難読です。

2015年7月12日日曜日

上段に関して

「上段」は「苗字の読み方辞典」で「じょうだん・うえだん(かんだん・うわだん・うえんだん★・うえのだん)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。




多い順に鹿児島県、京都府、神奈川県となっていて、かなり日本中に散らばっている印象でした。


読み方としては上に挙げた6種類は全て実在を確認できました。




「うえんだん」も確認できたのですが、それを調べているときにたまたま「うえんだ」という読みを見つけてしまいました。
https://www.facebook.com/takashi.uenda


最初は誤記なのかなと思っていましたが、何人かいそうなのです。


下記のように地名としてもあるようです。


http://4travel.jp/travelogue/10141966


「うえんだ」も新規の読みとして加えることにします。


「上」から始まる苗字なので、「かみ」という読みがあるのではないかと考えましたが、それは見つかりませんでした。
他に「じょう」や「あげ」なども探しましたが、やはり見つかりませんでした。

2015年7月11日土曜日

妹川に関して

「妹川」は「苗字の読み方辞典」で「いもかわ>いもがわ(まいかわ)」となっていました。


「いもかわ>いもがわ」は問題なしです。
簡単に実在を確認できました。


「まいかわ」の読みは稀少なようですが、下記に「妹川(まいかわ)塗装」というところがありました。
http://town.zaq.ne.jp/spot/api/0135753720-001


数ヶ所で「まいかわ」とふりがながふってあったので、間違いがないと思います。


facebookで「妹川 maikawa」として検索したところ、下記の方が見つかりました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100003177137493


この方の勤務先が上記の「妹川塗装」になっていましたので、大丈夫でしょう。
facebookでは他にも数人の「まいかわ」さんを確認できました。
北海道に多い読みのようです。
(「妹川」全体では福岡県に集中した苗字です)


他にもないかと探してみました。
「いもうとかわ」とか「いもうとがわ」という読みはありそうかと思いましたが、見つかりませんでした。


代わりに「せがわ」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/sachie.segawa.1
確かそうですが、問題は2014年に結婚しましたとなっていることです。
現在の戸籍上の名前は違っている可能性があります。


下記のページは、アドレスが「imokawa」になっていますが、「妹川光恵(せがわ・みつえ)」というイラストレーターの方のサイトです。
http://www.imokawa.net/
イラストレーターという職業だと本名かどうかまでは判断できませんが…
facebookで見つけた方と名前が似ているので、姉妹の可能性もあります。


こちらも別の「妹川(せがわ)」さんの論文です。
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000004363559
鳥取大からの論文です。
上記のfacebookで見つかった方も鳥取県出身となっていたので、そのあたりが元なのでしょう。


「せがわ」を新規の読みと判断して良いと思います。

2015年7月10日金曜日

生藤に関して

「生藤」は「苗字の読み方辞典」で「いけふじ>いくとう(いくふじ・いきとう)」となっていました。


かなりややこしいですが、全て実在を確認できました。
他にないかと探してみました。


「藤」は「ふじ」か「とう」しか読み方がないようです。
「生」も「い」から始まる読み方以外はなさそうでした。


後は、全ての組みあわせを確かめてみました。
「いけとう」はなかったのですが、「いきふじ」という読みを新たに見つけました。
これも新規の読みです。

2015年7月9日木曜日

家島と家嶋に関して

「家島」は「苗字の読み方辞典」で「いえしま>いえじま・かしま(えじま★・やじま)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
「いえじま」は「いえしま」に含まれると考えても、「いえしま>かしま・(えじま・やしま)」です。
全国で540人ほどの苗字なので、4種類も読みがあるというのはかなり多い方だと思います。


「いえしま」と「かしま」は問題ないですね。
簡単に実在を確認できました。


「えじま」は調べてみるまで、誤記だと思っていました。
ちょっと読めませんからね。


しかし、調べてみると兵庫県の南西にある「家島」という島が「えじま」と呼ばれていたことが分かりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B6%E5%B3%B6%E7%94%BA


実際に調べてみると、「えじま」という読み方も確認できました。
兵庫県に限局しているというわけではないですが、その近辺に多いようです。


「やじま」という読みでは下記の方を見つけました。
http://researchmap.jp/read0008092/


これも実在は確かだと考えます。




「家嶋」は「家島」よりもずっと少なく120人ほどとなっていました。
読み方は「いえしま」だけなようです。
他の読み方も全て探してみましたが、見つかりませんでした。

2015年7月8日水曜日

芋生と一法師に関して

「芋生」は「苗字の読み方辞典」で「いもお・いもう」となっていました。
どちらの読みも実在を確認できました。


これも悩ましいですね。
発音してみると、ほとんど違いません。
「いもお」と「いもう」は些細な違いだと思います。


もちろん片方だけしか採用しないと、片方を探そうとしたときに見つからない可能性があり、困るかもしれませんが…


どちらをメインにおくかは悩ましいですが、苗字のニ文字目に「生」がつくときは、「う」よりも「お」となることが多いので、それに合わせておきます。
「芋生」は「いもお」とします。




「一法師」は同様に「いっぽうし>いちほうし」となっていました。


上の「いもお」と「いもう」が些細な違いなら、「いっぽうし」と「いちほうし」も些細な違いだと思う方もいるかもしれません。
ただ、こちらは発音すると全く違って聞こえてしまいます。
「いちほうし」の方はどうやっても半濁音が入ってきませんし、明らかに五文字の音になります。


もちろん名乗っている方々がそれほど違いを重視していない可能性もあります。
かなり独特な苗字なので、元をたどればひとつになるのだと思います。
だから、このふたつを分ける意味は小さいのでは?という疑問もあるのですが、こちらに関しては発音してみた印象が異なるということを考え、分けておきます。