2014年2月21日金曜日

白谷と谷原に関して

「白谷」は「苗字の百貨店」で「しらたに>しらや(しろたに・しろや・はくや)」となっていました。
全て実在を確認できました。

「白」を「しろ」と読むか「しら」と読むかという違いと、「谷」を「たに」と読むか「や」と読むかの違いですね。
「谷」を「がい」と読んだり「がや」と読んだりすることもあるので、念のために調べましたが、見つかりませんでした。
後は、組みあわせとして残ったのは「はくたに」だけだなあと思って調べたところ、なんと見つかりました!
また新規の読みです。


「谷原」はそのまま「たにはら」と読むことがほとんどです。
稀少な読みとして「やばら or やはら」がありました。
どちらも実在を確認できます。

濁点の有無に関しては、ある程度の数があれば併記していますが、少ない場合はどちらか片方だけしか載せていません。
調べてみると、「やばら」の方が多いのです。

「谷原(やはら)」は東京都練馬区にある地名ですし、発音した印象としても「やはら」の方が自然な印象がしたので、苗字としては「やばら」の方が多いようだというのは意外でした。

2014年2月20日木曜日

城本と新地に関して

「城本」は「苗字の百貨店」で「しろもと>じょうもと」となっていました。
当然、このふたつの読みは確認できました。

「城」という漢字を用いた苗字の場合、「しろ」と「じょう」と「き」の3種類の読みがあります。

念のために調べたら、当たりました!
「きもと」という読みも発見!
新規の読みです。


「新地」は「しんち(みいじ★(沖縄)・みいぢ・しんじ)」となっていました。

以前にも書いたとおり、基本的にはに文字目以降の濁点の有無にはこだわっていないですし、「ち」に濁点がついたときに「ぢ」ではなく「じ」に変わっていたとしても同じことだと思っています。

すなわち、この場合でいうと、「しんち・(みいじ(沖縄))」ということになります。
どちらも実在を確認できました。
「みいじ」という読みには驚きますが、以前に「新家(みいや)」という苗字を紹介したこともあります。あれも沖縄県でした。

「新」と書いて「みい」と読むのが沖縄独特なのでしょう。

他の読みはないかも調べてみたところ、「にいち」という読みも見つかりました。
こちらの方が自然ですが、これも新規の読みです。

2014年2月19日水曜日

執行に関して

「執行」は「苗字の百貨店」で「しぎょう(しゅぎょう)」となっていました。

「執行」は普通に読めば「しっこう」です。

僧職のひとつとして用いられるとき、「しゅぎょう」と読むようです。
そして「しぎょう」と読まれることもあるようです。

http://kotobank.jp/word/%E5%9F%B7%E8%A1%8C

発音した印象でも「しぎょう」と「しゅぎょう」はほとんど変わりません。

実際に苗字を調べてみてもほとんどが「しぎょう」でした。
「しゅぎょう」と名乗っている方もいそうではありますが、濁点の有無と同じ程度の差しかないと考え、「しゅぎょう」は「しぎょう」に含まれるとしておきます。

ついでに「しっこう」も調べてみたところ、簡単に見つかりました。
新規の読みです。

そして更に「じっこう」と「じっこい」という読みも見つかりました。
これらも全て新規の読みです。

ひとつの苗字で一度に3つの新規の読みが見つかったのは初めてです。

「執行」と書いて「じっこい」と読む。
これは難しいです。

2014年2月18日火曜日

泉水と進に関して

「泉水」は「せんすい」と読むことが多いです。

「苗字の百貨店」では「いずみ」という読みもあると載っていましたが、この確認に苦労しました。

「泉水」と書いて「いずみ」と読む。
これはファーストネームでもよくありがちなものです。

手持ちの電話帳では確認できませんでしたので、ウェブで検索していきました。

いくつかそれらしいものは見つかります。
しかし格好良すぎる気がします。
どうも芸名やペンネームではないのか?と思われるのが、多いのです。

最終的にはfacebookを参考にしました。
「泉水」で「いずみ」と読む方は数人ですが登録があり、その方達が全て沖縄県出身でした。
これだけ地域集積性があるのは信頼できるだろうと判断し、実在するものとしました。


「進」は「しん」もしくは「すすむ」と読みます。
こちらもファーストネームとしてもありがちなものなので、難渋しました。

「しん」は簡単に見つかるのですが、「すすむ」が大変でした。
こちらも電話帳では見つかりませんでした。

ウェブでも見つけにくいのです。

一文字姓はただでさえ見つけにくいのに、ファーストネームとしてありふれたものだからです。

こちらも結局はfacebookで確認しました。

「進」は3,900人ほどの苗字で、読み方としては「しん>すすむ」となっていたため、少なくとも1,000人くらいは「すすむ」と読むはずだと判断し、適当に女性のありふれたファーストネームと併せて検索しました。
すると、本名と思われる方が次々に見つかりました。
よって、こちらも実在すると判断いたしました。

2014年2月17日月曜日

行田に関して

「行田」は3,300人ほどの苗字で、それほど多いというものではありません。
その割には読み方が多様です。

「苗字の百貨店」では、「こうだ(新潟)・ぎょうだ(長野)>ゆきた・ゆくた・なめた(ぎょうた・なめだ・いくた・ゆきだ・ゆくだ)」となっていました。

濁点の有無を気にしないことにしても、「こうだ(新潟)・ぎょうだ(長野)>ゆきた・ゆくた・なめた・(いくた)」です。
全て実在を確認できました。

特にカッコより前に5つもあるというのは凄いです。
要するに1割以上の読み方が5つあるということです。

ちょっと記憶にないほどのバラけ方です。
ひょっとしたら1割以上の読みが5つというのは最多かもしれません。

2014年2月16日日曜日

喜友名と桑畑に関して

「喜友名」はほぼ沖縄に限局した苗字です。

「苗字の百貨店」で「きゆな>きゅうな(きとな★・きうな・きゅな)」となっていました。

この中では「きとな」だけがちょっと違いますが、実在は確認できませんでした。

「きゆな」と「きゅうな」はどちらも確認できました。
ただ、これはほとんど違わない気がします。
発音だけを聞いているとあまり違わない印象です。
このふたつを分ける意味はないと考え、併記にとどめます。

それをふまえて後のふたつである「きうな」と「きゅな」も検討したのですが、どちらもまとめてしまって良いのではないでしょうか?

「きゅな」はひらがなの読みでは見つかりませんでした。
ローマ字では「きゅうな」との区別ができないですし。

「きうな」はひらがなやローマ字では「きゆな」とも「きゅうな」とも違いますが、発音ではほとんど変わらないです。
これもまとめてしまって良いと思います。

結果的に「喜友名」は「きゆな>きゅうな」のみとしました。


「桑畑」は「苗字の百貨店」で「くわはた>くわばた(くわばたけ)」となっていましたが、「くわばたけ」は見つかりませんでした。
ないわけではないのですが、本名とは思えないものばかりでした。
一見するとありそうな読みですが、確認ができるまで削除しておきます。

2014年2月15日土曜日

蒲と蒲田に関して

「蒲」は「苗字の百貨店」で「かば>がま(かんば・まこも★・ほ(中国姓プー))」となっていました。


タイトルが「日本の苗字を数える」なので、基本的には日本に永住している方の苗字を対象として集めています。

例えば「李」は「り」という読み方で載せています。
「李」と書いて「い」と読むひともいますが、それは載せていません。
基本的に「り」と読むか「い」と読むかは、状況などに左右されるからだと思っているからです。
それであれば、日本語の読みに準じた方だけにしようと決めているのです。

例えば、「陽」という台湾出身のプロ野球選手の三兄弟がいます。
弟二人は「よう」で登録されていますが、長兄だけは「やん」で登録されていました。
もちろん兄弟なので本来の読み方は一緒です。
日本に来た時期によって、呼び慣れた方で登録されたというだけのようです。


話がずれました。
要するに「蒲」の場合は、中国姓の読みの部分は検討していないということです。

「蒲」で「かば」と「かま」と読む場合はすぐに見つかります。

残りの3つが難しいです。
おそらく「ほ」という読みは中国圏の姓の方が日本に来て、日本の読みに合わせたのだと思うのですが、実在を確認できませんでした。
「かんば」も見つかりませんでした。
一字姓なので探しにくいというだけかもしれませんが…

最も難読な「まこも」は実在を確認できました。
漢字辞典にも載っていない読みです。
どうしてこのような読みをするのか、不思議です。


同じく「蒲田」は「苗字の百貨店」で「かまた>かまだ・かばた(がまだ・かつきた★・かつきだ・がまた・しょうぶだ★・がばた)」となっていました。
これだけ見ると9種類も読み方があります。

もちろん「かまた」と「かまだ」、「がまだ」と「がまた」は同じと考えます。

「かまた」と「かまだ」と「かばた」の読みはすぐに見つかりました。

「がまだ」と「がまた」も見つかりました。
これはどちらもカッコ内にある全体の1割未満の読みですが、明らかに「がまだ」の方が多かったので、集計には「がまだ」のみを採用しました。

「がばた」も見つかりました。
「がまだ」もそうですが、最初の一文字目の濁点の有無は別集計です。

ここまでで「かまた>かまだ・かばた・(がまだ・がばた)」となりました。

後は「かつきた」と「かつきだ」と「しょうぶだ」です。
実は、これらはどれも見つかりませんでした。
ちょっと思いつかない読みなので、地名にでもあるのかと思ったのですが、見つかりませんでした。
これらは実在を確認できるまで削除しておきます。